ルーファウス神羅

登録日:2010/02/05(金) 23:35:03
更新日:2024/03/20 Wed 15:12:55
所要時間:約 6 分で読めます






私は世界を恐怖で支配する。オヤジのやりかたでは金がかかりすぎるからな



FINAL FANTASY Ⅶの登場人物。


年齢:30歳
職業:神羅カンパニー副社長→社長
身長:不明
体重:不明
生年月日:不明
血液型:不明
出身地:不明
声優:大川透



巨大企業神羅カンパニーの社長・プレジデント神羅の息子にして同企業の副社長。
エリート意識を持ち、自負心が極めて強い。

創業者であり偉大な父の七光り――と見られがちだが、能力そのものは父であるプレジデント以上に高い。



【以下、本編のネタバレを含みます】




本編以前(BEFORE CRISIS FINALFANTASY Ⅶ)


本編より数年前、当時神羅に対する過激テロで世間を賑わせていたアバランチの活動を密かに支援。
これは父と反りが合わず、社長である父を失脚させる事が狙いであった。

しかしタークスによってその秘密が暴かれ、プレジデントによって長期出張という名の軟禁処分を受ける。
この経緯の為に、副社長という立場ながら社内での権限はほとんど与えられていない。

ちなみにこの時期にタークスに大きな貸し*1を作っており、後にタークスがルーファウスに従うのも彼自身の能力を認めている他に、この事情も大きい。


FINALFANTASY Ⅶ本編



ミッドガル編終盤、セフィロスによってプレジデントが殺害されてからは自ら社長を名乗り、実質的な神羅の支配者となる。
金を使って不都合を裏から揉み消し、メディア等を使って人心を取り込んだプレジデントのやり方に対しては「金がかかりすぎる*2」と一蹴。
力による恐怖政治を進めるべく行動を開始する。

社長という立場を考えるとかなりフットワークは軽く、様々な場所に自ら赴く行動派。
また無能な部下に対しては容赦がない。実際、ハイデッカー等には常に冷ややかな態度で接していた。

事あるごとに「父とは違う」とコンプレックスを匂わせる発言をするが、実際に父を超える器を持った傑物。
ティファ曰く演説好きなところは共通している。


冷遇されていたが実際は有能な(戦闘面はまあ……相手が悪い)タークスやリーブなどの人心掌握もしている。
特にリーブはかなりの人情派ですぐには懐柔出来ないと思われるため、実際にルーファウスの良い所(演技かもしれないが)も多く見ていたのだろう。
彼の側もプレジデントの利益だけを求めて敵を多く作る姿を見てきたためか、力を求めている一方でリーブの融和・懐柔策も否定はしていないということだろう。
ただ温情を優先することはなく、本気で邪魔と見なし利もなくなれば容赦がなくなる(もはや情報収集としての価値がなくなったティファ達に処刑実行する件など)。

終盤では世界を恐怖に陥れたメテオやウェポン対策に精力的に取り組み、神羅大嫌いのバレットをもってして誉めるほどである。
事実、彼率いる神羅は2体のウェポンを撃破し、セフィロスが北の大空洞に張ったバリアを無効化する事に成功している。
力を求めていなければぶっちゃけやばかった。
尤も、その本心としては星を守るような使命感など持っておらず、ゲーム感覚で勝ち負けに拘っているだけだと名もなき神羅兵に言われたりもしている。

しかし神羅ビルに進攻してきたダイヤウェポンの砲撃により生死不明に。部下達からは死亡したと思われていたが……


FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHIRDREN



実はビルが崩れ落ちる前にかろうじて脱出しており(ルーファウスも直前まで知らなかったがプレジデントの作ったシェルターによるもの)死を意識したために星痕症候群となるものの他に後遺症もないまま2年後のACに登場。
「世界に借りを返す」という建前の下に行動し、ジェノバの首を入手していた。

クラウドやカダージュ達をも欺くその様はまさに策士。声が付いた事で更に胡散臭さが増した。


また、母(ジェノバ)を求めながらルーファウスが持っていた事(体中を覆うローブの下に隠していた)に気付かなかったカダージュに対しては、

「気付けよ、親不孝者」

という強烈な皮肉を浴びせている。
はっきり言ってこいつには言われたくない。

最終的にはエアリスの力によって励起したライフストリームによって治癒されている。


DIRGE of CERBERUS FINAL FANTASY Ⅶ


直接登場しないものの、密かにWRO(世界再生機構)に資金援助をしている。
それどころか星痕症候群の療養所も作って大勢世話してたり。死にかけて丸くなったのか、人心掌握の一環か、まあ両方な気がする。
……どっから金出してんだ。
なお、DCFF7オープニングでは彼らしき人物が担架で運ばれているシーンが存在する。


身体能力


切れ者なだけでなく、身体能力も高い。
仮にもソルジャー級の戦闘能力を持つクラウドと戦ったり、ショットガン片手撃ちしたり飛行するヘリに片手で捕まったり……といった事を余裕でこなす。
流石にこの戦闘の後は療養するハメになったが。
またACではカダージュの攻撃をかわし、空中でありながら落下中のカプセルを狙い撃つといった離れ業や、ここでもショットガン片手撃ちを見せた。

REMAKEではイケメン度と服のヒラヒラが大きくパワーアップ。
特に戦闘では原作さながらの一騎討ち(お供の犬?細かい事は気にするな)の際、神羅特性のコインを用いたコインレーザー銃撃の反動を利用した高速移動を行い、通常攻撃はカウンターで返してくる。
その為、メインストーリーにおいては一番の強敵とされることも。

クラウドの「俺を舐めているのか」という言葉に「まさか、ギリギリだ。だが、これがいい」と返しており、彼のスリル好きな性格が強調して描写されている。


小説版


On the Way to a Smile

Lateral Biography TURKS -The Kids Are Alright-


どちらも本編~AC間を描いた小説。
本編後は神羅カンパニーが民衆から恨まれることになった為に相当苦労したらしく、命の危機にも何度か直面している。
その過程で「世界を支配する」というのは所詮父親の思想であり、真に父親を超える為には別の理想を持つ必要があるということを実感しており、父とは違う「世界を再生する」という思想を持つに至った。
ちなみに、ACでの舞台となるエッジの街はルーファウスがならず者を利用して建設計画を立てたものであり、その建設にはミッドガルの廃材を多く使用している。
図らずもこの建設が絶望の淵にいた民衆の希望となっており、本編後の世界の活気を促す一環となった。

なお、前述の脱出機構は幼少期のルーファウスがプレジデントに提言したものであり、プレジデント自身はそれを「敗者の考え」と一蹴していた。
しかしそれを結局は実装し、しかもその部屋のロックパスワードはルーファウスの生年月日だった。この辺り、複雑な親子の感情が見え隠れしている。
因みに自分の命を救った脱出装置を作ったプレジデントのことは気にも留めずに、それを作るように言った子供のころの自分にだけ感謝した。


「LBT」ではレノの計らいにより、渋々腹違いの弟、エヴァン・タウンゼントと対面するが、思いの外二人の関係は良好なようだ。
エヴァン自身は当初能力に秀でたルーファウスに嫉妬していたが、終盤においてルーファウスも『家族』を得たエヴァンに「うらやましくなんかないからな」と手紙を書き送っている。
家族に恵まれなかったルーファウスにとって、普通の家族というのはそれなりに憧れがあったようだ。





・余談



バカ社長?


彼は一般人からは金持ちのボンボンと認識されている。軟禁処分を受けていたとは言え就任前はナンパなサーファーと変わらなかったという評価もされている。

また、細かい事情を知らなかった民衆からすれば世界を揺るがした多くの事件は「プレジデントからルーファウスに社長が変わったせいで起きた」と見られても仕方なく、それもあって本編後の民衆からは「神羅のバカ社長」呼ばわりされている。ルーファウスもこの評判は承知しており、自虐的に使うこともあったようだ。


実際は様々なシーンでも見られるように切れ者である。
……のだが、クラウド達がタイニーブロンコ(飛空艇を所有する神羅からすると複葉機など大した機体ではない)を強奪した時には手がつけられないほどにカンカンだったらしい…そこまで怒る必要はないだろ。
これらの様子からプライベートではかなりの道楽好きだとも推測される。小説版でも悪戯っぽい性格が見え隠れしており、意外とこれが素の彼の顔なのかもしれない。

腹違いの兄弟たち


前述のエヴァンを始め、彼には複数の腹違いの兄弟がいる。
これはルーファウス曰く「自分の代わり」であり、ルーファウス自身の身に何かあった場合や、ルーファウスの能力がプレジデントの満足いかないものであった場合に跡取りとする為……と考えているが、プレジデント自身の考えは不明。

その多くは神羅カンパニー社員の母親を持っており、彼女たちはプレジデントの子を産む代わりにそこそこの額の金を受け取っていたらしい。
ただし結局ルーファウス程の傑物がいなかったのか、その全ては市井の子供として育っている。CCFF7に登場するソルジャー部門統括ラザードもそのひとりである。

その母子はほとんどの場合幸福な生活を送ったとは言い難く、ラザードのように神羅を憎む者もいる。
戦後のルーファウス……というよりタークスはそういった人物も探し出しており、エヴァンなどもその過程で発見されている。
ルーファウス自身は別に直接会う必要性を感じていないようだが、それなりに思うところはあるようだ。


ルーファウス歓迎式典



彼の就任を祝って開かれた歓迎式典の曲は中々秀逸。
密かにFF9でも使われている。
劇場艇プリマビスタが魔の森に墜落した後に演奏されたものがこれ。

↓以下歌詞。

ルーファウス〜ルーファウス神羅〜♪
わ〜れらが〜神羅カンパニー〜あ〜たらしい社長〜♪
おっ〜おおっ〜神羅〜おっ〜おおっ〜神羅カンパニー♪
ニューエイジ〜時代を築く〜ルーファウス〜新社長〜♪
おっ〜おおっ〜神羅〜おっ〜おおっ〜神羅カンパニー♪


なんじゃこりゃ。 







「私はオヤジとは違うのだ」

「私は世界を恐怖で支配する。オヤジのやり方では金がかかりすぎるからな」

「どちらも取り逃がした……大失態だな、ハイデッカーくん」

「魔晄キャノンの砲弾は本当に北の果てまで届くのだろうな」

「血の繋がりとはおそろしいな、エヴァン」

「流石だな、自称元ソルジャー」

「我々の目的は……世界の再生だ、クラウド」

「気付けよ、親不孝者」



大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

DLCファイターで参戦したセフィロスに合わせてタークスと共にスピリットで登場。
レノルードイリーナツォンを模したタークス役のMiiファイター4体を撃墜するとルーファウス神羅役のルフレが出現する。
ルフレがキャスティングされたのは彼のデビュー作での役割はプレイヤーの分身で外見などのカスタマイズが可能であり、その項目のひとつである口調ではルーファウス神羅の中の人も選べるためある意味では中の人ネタ繋がりと思われる。



追記・修正はショットガンを片手撃ちするか親不孝者になってからお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 15:12

*1 当時のタークス主任ヴェルドとその娘エルフェの逃亡を助け、本来処刑されるはずだったタークス全員の命を救った。

*2 作中の行動に限定してすら、テロ組織アバランチに対抗し、スラム街も壊すためとは言え、プレートを落として関係のない市民ごと抹殺……なんてことをしている。