呪砲(ブレスオブファイアIV)

登録日:2012/09/16(日) 00:44:00
更新日:2018/05/27 Sun 12:08:47
所要時間:約 5 分で読めます




ブレスオブファイア4のストーリーにおける、ある意味中核を成す兵器。

「着弾地点一帯を呪いで覆い尽くし、百年単位で人の住めない生き地獄に変える」というたいへんエグい核兵器のような代物。
当然ながらその存在だけで大きな脅威であり、西大陸を支配するフォウ帝国の、東大陸連合軍に対する非常に強力な牽制となっている。
(…ただこんな代物で敵地を征服したところで、呪われた地しか手に入らないので、侵攻にあたっては役に立たないと思われる。)
戦争中一度使用され、この砲弾を受けたチャンバの町は魔物の蔓延る死都に変貌。
町人は来る日も来る日も終わりの見えない「呪い」の除去作業に追われている。


しかもこの兵器のエグいところは、兵器としての威力だけでなく、
  • 名前通り人の呪い(恨み辛み)を核とするため、生きた人間が生贄(ニエ)として使用され、弾となって発射される。当然ニエは消滅する。
  • ニエの意思に関係なく「呪い」を強力なものとするため…つまり可能な限りの苦痛を与えるため、ニエをできるだけ生かしたまま嬲り殺す凄惨な拷殺が行われる。
  • 弾となるニエはターゲットと関係の深い人物であればあるほど威力が増す。

と非人道にも程がある鬼畜の所業も孕んでいる点である。誰だよこの設定考えた奴!

そして着弾すれば前述の通り何人たりとも生き残れない呪いが発生。一歩間違えれば自分達さえ滅ぼしかねない、まさに禁断の兵器。

特にこれらの条件を効率よく満たすために「死なずに苦痛だけ効率よく与える効果的な拷問方法」や、「ニエを死ににくくする方法(もちろん拷問するため)」といった、最早人間性など捨て去ったような悪魔の研究も発達。


そんな背景を持つ兵器でもあるため、鬱ゲーと名高い「ブレス4」におけるトラウマシーンは大体こいつが絡んでいる。
冒頭で「ある意味」と述べたのはそういう事である。

『呪砲』の開発者にして管理責任者は、帝国の研究者でもある祈祷官、ユンナ。



↓以下ネタバレ↓


















◆被害者

エリーナ
本作のメインヒロイン(?)ニーナの実姉で、クレイの恋人。連合軍の一国ウィンディアの王女。
苦労を惜しまない献身的な被災地への援助活動により、連合国の希望の象徴であったが、ある時、被災者の見舞いを目的に訪れた町セネスタで消息を絶つ。

ニーナとクレイは彼女を探すために故郷を離れ長い旅を続けていたのだが、ストーリー終盤、遥か西方の敵国フォウ帝国に拉致されていた事が判明。ようやく再開を果たす。

…のだが、時既に遅し。
「クレイと2人きりで話がしたい」と人払いをした彼女の体は、ユンナの実験台にされ、自分1人では身動きも出来ない醜い怪物に改造されてしまっていた。
彼女に会うために入ってきた道中のダンジョンは彼女の体の一部である……。
彼女は最早生きて故郷に戻ることは出来ない事を悟っており、最期に想い人に会えた事に感謝。
せめて恋人に殺される事を願い、クレイの手でその生を終える。




…本作屈指のやる瀬ないシーン。
俺達のトラウマその2(1は後述)。


そもそもエリーナがさらわれたのは
 ・連合国の希望の象徴であり、全国民から愛される彼女は「ニエが対象と関わりが深いほど威力が増す」呪砲向き。
 ・敵国の心の支えも無くなれば超美味しい。
といった具合に「ニエ」としてうってつけだったから。

そして
 ・改造で死ににくい「ニエ」を作ってしまえばさらに威力が上がってさらに美味しいんじゃね?
という帝国の思惑と、『神を生み出したい』というユンナの研究願望が一致。
結果、エリーナは究極に死ににくい「擬似的な神」に改造されてしまったわけである。

なまじ「呪砲」などという人道に悖る兵器が切り札だったばかりにエスカレートした「研究」の、最大の被害者と言える。
あとユンナは死ね。死なないけど。








マミ
フォウルが逃避行中に逃げ込んだ村・ソンに暮らしていたごく普通の娘。簡単に言うと村人A。
倒れこむように村にやって来た超うさんくさいフォウルを、うさんくさいと思いながらもあえて何も聞かず、大怪我をしたフォウルをただ純朴に心配し優しく接する。
そんな彼女、そして優しい村人たちとの交流は、目覚めてからと言うもの人間不信に陥るような計略にしか出会っていないフォウルにとってかけがえの無いものとなる。

次第にフォウルともいい感じの仲になるマミ。


…だがそんな安息もつかの間、余計な事しいの地主の通報により、追い詰められてしまうフォウル。
村人を巻き込むわけにも行かず立ちすくむフォウル。しかしマミは身を挺してかばい、裏からこっそり逃がしてしまう。
それが帝国兵の目に入り…



…もう一度繰り返すが、マミは何の罪も無いただの村人Aである。
それどころか荒んだフォウルの心を救ってくれた、本当に心優しい、何も知らない、つい昨日までごく普通の日常に暮らしていた一般人である。

「ずっと一緒に暮らしていけたらいいなと思っていた」と想いのうちを吐露し、怯えながら必死でフォウルを守ろうとしたか弱い少女である。
なのに「フォウルといい仲だった」というだけの理由でフォウルを殺すための『呪砲』のニエとされ、最期までフォウルを想う中、惨たらしい拷問を受け、人を人とも思わぬ所業の末殺されたのである。

それまで幾度殺されかけようが徹底して温厚というか、
人のため帝国のための古き過去の盟約を守ろうとしていたフォウルも、この事実に気付いた瞬間ブチ切れ。
自分の命を狙うものに対してすらなるべく殺生を避けていたフォウルが、最早一般人か巻き込まれるかどうかの区別も無く帝都の破壊に走った事からも、そのキレっぷりが分かるだろう。

当然、マジ切れなどという表現では生ぬるいほど怒り狂った「神」を人ごときが止められる筈も無く…




2週目の逃亡イベントの際、一緒にマミさんを連れて逃げられないものかと何人のユーザーがー試しただろうか。
だが何度話しかけようが何をしようが特に回避フラグは無い。






や、だいじょうぶ‥ 追記修正なんて‥
wiki篭りが、いくらでも作ってあげます

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