ラチェット・アルタイル

登録日:2010/02/01(月) 07:38:01
更新日:2024/04/08 Mon 09:11:33
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サクラ大戦シリーズの登場人物。

CV.久野綾希子

サクラ大戦V』に登場するサブキャラクター。2周目からグランドヒロイン候補に昇格する。
初登場は『サクラ大戦 活動写真〜』(劇場版サクラ大戦)。


帝国華撃団創設以前、欧州はドイツで試験的に組織された霊的エリート部隊「欧州星組」の元隊長。同じ星組の九条昴、帝国華撃団のソレッタ・織姫レニ・ミルヒシュトラーセとは同期。

作中当初は紐育華撃団星組の隊長の任についていたが、本来隊員になるはずでなかった大河新次郎に「サムシングエルス」を感じ、特例的に隊員に迎え入れた。後に前線からは身を引き華撃団副司令としてその手腕を振るう。
ワシントン出身。パーソナルカラーは青。


容姿は端麗にして頭脳明晰。責任感が強くいつでも他人を思いやり、物腰は柔らかく、上司としての包容力も高い。そして強いと完璧を絵に描いたような人物。
その実力や人柄から、以前から隊にいたサジータや昴はもちろん、新次郎ら新入隊員からの信頼も篤い。
個性的な隊員達で構成される紐育華撃団にあって必要不可欠な人材であり、前線から離れた後も慕われる組織の中心的な存在である。


紐育華撃団設立当初からの最古参メンバーであり星組の初代隊長を務めていたものの、ラチェット自身は過去に帝都東京で起きたある事件(詳しくは後述)をきっかけに急激に霊力が下がり、
また不安定となっていたため急遽帝国華撃団の司令兼花組隊長である大神一郎を星組の新たな隊長にと賢人機関を通じて要請していた。

しばらくして大神により送り込まれた新次郎を見込み隊長代理として自らの席を明け渡してからは副司令の任に就き、作戦の立案や現場総指揮を行い、虹組不在の折には武装飛行船エイハブの操縦をこなす。
サニーサイドとは付き合いの長さ故に息が合っており、進んで彼が憎まれ役となった時もその演技に騙されず、彼の真意を見抜いていた。
また、紐育華撃団の表の顔であるリトルリップシアターにおいても舞台を降りシアターの支配人を務め、経営管理や広報、演目の決定及び演出、役者(隊員)達の管理等までを一手にこなす才女である。
他にも演劇界のみならず財・政界にも顔が広いため、大掛かりなイベントを興行する折りにスポンサー集めに奔走する場合もある。


今でこそ上司の理想像とも言えるラチェットだが、かつてのラチェットは全く違い、帝劇に入って間もない頃のレニのように全てにおいて効率を優先し、目的のためなら手段を選ばなかった。
人当たりは柔らかいが決して相手に心は開かず、個人・成果主義の信条とその揺るがぬ自信を持っていた。

それを一変させた事件こそラチェットが深く関わった「ヤフキエル事件」。花組隊長である大神一郎がフランスに新設された巴里華撃団隊長の任を受け帝都を離れていた折、
新たに組織されることになった紐育華撃団の参考にとアメリカからラチェットが帝国華撃団に送り込まれたときに起きた事件であった。
ラチェットはその事件で人生において初の、しかも決定的な敗北を知り、欧州星組の隊長として己に何が足りなかったのか、今の自分に何が足りないのか、また星組がなぜ解体されたのかを知ったのである。

事件後、舞台「海神別荘」において主役を務め日本演劇界に衝撃を走らせたが程なくして帰国。それからは別人のように変わったという。

余談だが小説版では映画本編では描かれなかった部分の多少の加筆がされており、なぜラチェットが来日したのかなどが詳しく記され、事件後大神と若干のフラグが立っていたことを知ることができる。
逆に映画、特に海神別荘の歌のシーンでは中の人である久野綾希子さんの実力をうかがえるため、両方とも必見である。


日頃はシアターで事務仕事をこなすことも多いが本来活動的な性格であり、赤いオープンカーに乗って五番街の行き着けのブティックなどに行くことも多い。
また女性の身の上から普段は我慢しているが、自分が男性なら色々やってみたいこともあるとか。

ラチェットにも家族はいるが幼少の頃から縁が薄く、10歳で大学を卒業し、12歳で欧州星組の隊長となり、
解散後はブロードウエーで毎日のように舞台に上がっていたことなどからいまだに家族とはあまりうまく付き合えていない。
そのため仕事ならばその敏腕を振るうラチェットだが、ことプライベートとなるとその有能ぶりにも陰が生じるようで、生活レベルでは常識に欠けるところ、不得手とするところは密かに多い。

例えば子供の扱いは苦手でリカリッタ・アリエスには毎回手を焼いたり、フライドチキンの食べ方を知らなかったり、うまくリンゴを剥けないほど不器用だったりする。
料理も苦手でクッキーを焼くのも心配されるレベル、指を切りながらやっとの思いで剥いたリンゴの形は掘り起こしたばかりのジャガイモに見えるくらいである。
が、これらについては少なくとも食べることができるためどこぞの見習いシスターよりはマシなのかもしれない。

その経歴ゆえに当然というべきか、恋愛事に関しても非常に初心。
グランドヒロインにすると普段は大人の女性なのに恋愛事となると少女っぽい、というギャップ萌えを堪能できる。

しかし有事の際にはそのナイフさばきは天才的で、紐育市内では悪漢を投げナイフで倒したり、映画では銃を持った兵隊を次々と撃破して見せたほどの腕前である。
そのためラチェットのスターもナイフを武器としている。

ラチェットが出撃時駆る霊子甲冑は"FENICS X-4Si"通称シルバースター。
他の星組機のATシリーズとは違いXとなっているのは、欧州星組時代の愛機で帝都にも持っていったアイゼンクライトをベースにしているためである。
主兵装はナイフランチャーで、通常射出されたナイフを近・中距離内の目標一体にむけて投げるもの。
攻撃と機動力を重視した急襲型の機体であるが、初登場時は霊力の低下のため本来の力を出せないでいた。

ラチェットは他隊員のEDを見た後2周目から攻略が可能であり、グランドヒロインにラチェットを選んだ場合のみ、特別戦闘ステージにて一度だけ本来のラチェット機の能力をうかがえる。

ラチェット機の運用法は特殊で、他の隊員たちとは違い必殺技もなければ連携攻撃もできない。
しかし何より特筆すべきはその機体性能であり、そこまで進んだプレーヤーならラチェット本来の鬼神の如き活躍を見ること受け合いである。

【比較のため】
条件:作戦「心」、ラチェット信頼度MAX
  • "摩天楼のサムライ"時の新次郎機
攻撃力 24(機体)+15(能力補正)=39
装甲値 21+12=33
俊敏性 24+06=30

  • グランドヒロイン時のラチェット機
攻撃力 33+22=55
装甲値 28+18=46
俊敏性 25+10=35

ちなみに他キャラクターがグランドヒロインの場合能力補正の上限は攻撃力が12、装甲が10、俊敏性は5までである。
また先述の通り必殺技はないものの、新次郎との合体攻撃は存在する。
この合体攻撃、実はラチェットが離脱した後も新次郎一人で使うことができる。
ラチェットをグランドヒロインにすると他の隊員の信頼度が上げにくく、なかなか摩天楼のサムライになりにくいため恐らくセガの配慮だろうが、
新次郎の称号が摩天楼のサムライになっていた場合は「狼虎滅却・超新星」が優先される。

このラチェット機は作中空戦型に変形出来ない試作型だからこそのこの性能なのかもしれない。



ラチェット「ここアニヲタではあらゆる人に追記修正の機会が与えられます。あなたのサムシング・エルスを示しなさい」

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最終更新:2024年04月08日 09:11