ルッツ&ガッタ

登録日:2012/11/07(水) 16:31:25
更新日:2024/01/05 Fri 21:25:06
所要時間:約 3 分で読めます




ファイナルファンタジーXに登場する二人組のサブキャラ。ルッツの声優は石野竜三。ガッタは神谷浩史


概要

スピラのビサイド村を拠点に活動する「シン」を倒す為に結成された討伐隊の一員。
「○ッ○」となる名前からわかるように二人ともビサイド島の出身。

白めの肌で赤髪で長身の青年がルッツ。褐色肌で黒髪やや小柄の青年がガッタ
ルッツの方は年上ゆえに落ち着いた性格だが、ガッタの方はまだ討伐隊に入りたて且つ「シン」を倒すために張り切って活動するお調子者。
二人ともワッカとも顔見知り。


本編での登場自体は割と早く、序盤ティーダがワッカに連れられてビサイド村へ向かう際に初登場。
ビサイド村の宿舎において何も知らないティーダにスピラのことやお祈りのこと、そして「シン」や討伐隊のことなど様々な用語を教えてくれる。



以降もティーダ一行の行く先々で出会うので、プレイヤーにもそれなりに印象に残る存在。
だが本作最大のトラウマイベント「ミヘン・セッション」に参加したことで彼らの運命は大きく変わってしまう…。

運命の分かれ道

ミヘン・セッション開始前にガッタはルッツに司令部守備…つまり前線から後方の部隊に回されたことに不満をぶつけている。
その後ルッツはワッカにとある真実を語る。
実はワッカの弟チャップを討伐隊に誘ったのはルッツ。
そのことをワッカに打ち明けて、ワッカに殴られるルッツ。「イクッ」のシーンと言えばわかるね?
島を発つ前にはチャップの恋人だったルールーにも打ち明けており、彼女にもその時殴られたようだ。
ただし、ワッカもチャップの死は本人の意思の結果とはわかっているため、最初は激怒するもそれ以上は責めておらず、ルッツが前線に行く前は殴り足りないからと言いながらも死なないように声をかけている。
因みにMADでお馴染み「くそったれ!」のシーンはこの直後。


その後、本陣前でティーダ達の前をガッタが苛ついた様子で通り過ぎていく。
ガッタはどうやら戦いで前線に出させてもらえないことに苛ついている様子。
これに対しアーロンが「今自分に出来ることだけを真剣にやればいい」とアドバイスと忠告をする。
そのイベントが終了後、通り過ぎるガッタに話し掛けることができ、この時「黙って働いても誰も認めてくれない」「ちょっとくらいルール違反しても目立たない」とごちるガッタへの返答次第で今後の展開が若干変化するのだが……

具体的には2回「その通り!」と返答するか、それ以外か。




以下ネタバレ注意







エボンの教えで禁じられているアルベドの機械を使ってまで行った討伐隊の作戦、「ミヘン・セッション」は案の定大失敗し、多くの犠牲者を出すだけの結果となる。
この時、プレイヤーの脳裏にはあの二人、ルッツとガッタの姿がよぎった人もいるだろう…。


1.2回「その通り!」と返答していなかった場合
目が覚めたティーダは辺りを歩いていると隅っこで何とか一命を取り留めてうずくまっているガッタの姿。
余りの凄惨さに「どうなってるんだよぉ!?」と慟哭することしかできないガッタ。

2.2回「その通り!」と返答していた場合
ガッタがいるのは同じだが彼はぐったりしている…おそるおそるティーダが「ガッタ…お前何寝てんだよ…」と肩に触れ、ガッタは何も言わず倒れる…


ティーダは一言…




お前なんなんだよっ!!!




とシンに向けてに叫ぶことしかできなかった…

そう…上記の選択肢次第でルッツとガッタ、どちらかが悲惨な戦死を遂げてしまうのである
ガッタ死亡ルートの場合は、プレイヤーに賛同され調子に乗ったガッタは手柄を上げるためにこっそり前線に出てそのまま死んでしまったということなのだろう。

どちらが死んだ場合でもガッタの姿は見ることができるが、ルッツが死んだ場合は影も形もなくガッタから死んでしまったことを語られるのみ。彼の遺体は体が半分になってしまっていたらしい*1*2
弟の死にかかわっていた人間とは言え、このことを知ったワッカはやり場のない怒りに駆られている。

逆にガッタが死亡した場合はジョゼ寺院で無事のルッツからガッタが死んでしまったことを告げられる。
最初は「奴は運がなかった」と割り切っていたように見えたルッツだが、実際はガッタが前線に行くのを止められなかった自身への怒りに満ちておりすさまじい勢いで壁を殴りだし、ワッカに止められる。

また、ミヘン・セッション後のイベントで、このとき二人のうち死亡したほうが同時に死亡した討伐隊にまぎれてシンの中に囚われているのがわかる。

なお、狙わないとルッツを生存させる事ができないので、
普通にプレイしているとまずルッツが死亡してしまう(ちなみにガッタに話し掛けなかった場合でもルッツが死亡する)。
この二人の生死は大事なイベントには影響することはないものの、どちらか一人しか助けることしかできないのを考えるとやはり鬱になる。

ルッツは前線に赴く前にユウナに必死で止められており、ユウナはアーロンに「この男の覚悟はおまえの覚悟と同じだから止めるな」とたしなめられている。
究極召喚の真実や出陣前にワッカにチャップのことを語り、その際にも「もう会うことはないと思うから」と言っていた事を考えると、ルッツは「この戦いで自分は死ぬ」と確信していたのだろう。普通にプレイしているとルッツが死んでしまうのはこのためと思われる。

その後…

1.ルッツ死亡の場合
ルッツの死体を見つけてしまったガッタは意気消沈。ジョゼ寺院で震えている。
少し落ち着いた後もルッツの死を引きずりながら、ビサイドに戻ると話している。

飛空艇入手後にビサイドに戻ると討伐隊の指揮をしているガッタがいる。
本当は心細いがそれでも後輩の手前、頑張っていたのである。
きっとルッツも心細かったというティーダの言葉を肯定しつつも、お互いに励ましの言葉を贈りあうのだった。

2.ガッタ死亡の場合
錯乱しきったルッツはワッカにビサイドに戻りしっかり休むようたしなめられる。
全ては寺院の教えに背いた罰と考え、エボンの教えに帰依するようになっていく。

飛空艇入手後にビサイド島に戻ると討伐隊の仕事に復帰したルッツの姿を見る事が出来る。
ただし後輩を指導していたガッタと異なり、一人丘でたたずんでいる。
ティーダの姿を見ると、作戦の前に祈っていくように催促する*3などかなり価値観が変わったことがうかがえる。
一方、そういうジンクスを変えたいので祈らないというティーダの言葉にも反論していない。

比べて見ると
  • 死を乗り越え、自分なりに未来に進もうとするガッタ
  • 死への救いを宗教に求め、未来へ進む者たちを傍観しかできないルッツ
という構図はFFⅩのテーマを体現しているともいえる。

なお、プレイヤーによって展開が異なるためか続編のFFⅩ-2ではどちらも出てこない。


お前の項目の余談の余談のところを追記・修正したのは…オレだ。
すまん。


ワッカ!落ち着けワッカ!

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最終更新:2024年01月05日 21:25

*1 とはいえシンの攻撃で分子レベルで分解された犠牲者が大半なことを考えると遺体が残ってるだけでも奇跡のレベル。

*2 ただし、この後ジョゼ寺院の宿屋にルッツに似たような人が寝かされている事が確認できるが、恐らく遺体だと思われる。

*3 チャップやガッタは祈らずに作戦に参加し戦死したため