和服(男性)

登録日:2012/03/13(火) 22:07:56
更新日:2022/09/24 Sat 12:51:33
所要時間:約 6 分で読めます




和服とは、古来より日本人が身に付けてきた衣服の事である。

視聴対象としての和服は和服(属性)へ、女性用については和服(女性)と言う項目にて記載されているのでそちらへどうぞ。
ここでは、男性のそれについてを主として説明する。

■概要

そもそも「和服」と言う言葉は、実は明治時代になって西洋の「洋服」に対して生まれた言葉である。
まあ、それまで特に意識せずとも「服」と言えばこれだったので、当然と言えば当然だが。

「着物」と言う呼び方もされるが、これも元来は「身に着ける物」それその物を指したが、現在は洋服を「着物」とはほぼ呼ばず、和服のみを表している。

◆歴史

現在、我々が「和服」として認識している衣類の直接の源流は奈良時代にあり、唐時代の大陸の影響を受けて開発されたとされる。
明治時代以前、もちろん日本人は和服を普段着としていた。
奈良時代に制定された「養老律令」と言う法律において「着るべき衣服」の事も定められ、後世までこの影響は少なからず残ったようである。
そして、江戸時代、漢服からの影響も少しずつ脱し*1、現在、我々が「和服」として認識しているものが完成した。

■現代男性と和服

現代においては、大半の男性諸君は洋服を普段着とし、和服を着るのは何か特別な行事がある時くらいになってしまった*2

しかし、最近になって若者達の間でも、和服の持つ「粋さ」や「かっこよさ」のイメージからか、
普段着としての和服(いわゆる「実用呉服」)が注目され始めている。
ここでは、その実用呉服を主として説明する。

◆浴衣

平安時代の湯帷子(ゆかたびら)が原型とされる。
縁日の時はもちろん、温泉旅館などで貸し出されて湯上がりに着用したり、日常的に部屋着として着る人もいるようだ。
エヴァンゲリオン加持さんも、シンジのマンションに泊まった際には着用していた。
湯上がりの上気した桃色の肌、そして、首筋……。
いやん……。

◆単着物

「着流し」とも称される、布一枚の着物。
江戸時代、着付けの簡略化から生まれたという。
木綿やウールなどの肌触りが良い素材が選ばれる。
時代劇などでもよく見かける筈。
激しく動くと、生脚がチラリ……。

そして、そして……。

フンドシチラ……。


……と言いたいところだが、普通は着流しの下には長襦袢と呼ばれる下着が着けられるので、余程無精な下司野郎で無い限りはそれは無い。
そしてこの長襦袢、結構凝ったデザインだったりする。見えない所でお洒落をするのが「粋」なのだ。

◆袴

外出の際や少し改まった席ではこれを着よう。
現代のズボンに近い感覚で着れるので、着流しだけでは動きにくいと言う人には野袴がお薦め。
なんとなく陶芸家のイメージがある。

◆羽織

着流しや着物だけでは寒い時には茶羽織、改まった席では紋羽織を着けよう。
長着と袴、そして羽織の組み合わせを色々と変えればお洒落を楽しめるぞ。

■実用呉服の注意点

和服を日常着にする際に大事なのは、やはり、和服そのものをよく選ぶ事である。
日常的に着るものだからこそ、「丈夫で長持ちして手入れも簡単なもの」をよく選んで購入しよう。
リサイクル衣類の店に行けば古着として呉服が売られていたりするが、ヒドイものはすぐにビリビリに破けてしまったりするので、
やはり、呉服屋さんで店員さんとよく相談しながらの購入をお奨めする。
専門家への相談がやはり一番なのだ。

和服は、洋服のようにデザインが多彩で無い分、着付けの仕方等で様々な着こなしが出来る、奥深いものである。
今の洋服にどこか物足りないものを感じている人は、是非、「実用呉服」の世界へ足を踏み出そう。

ちなみに、和服を着用することが非常に多い著名人には、元プロ野球監督で御意見番の大沢親分(故人)、元大相撲力士で相撲解説者の北の富士勝昭氏などがいる。



追記、修正は、着流しを着て刀を腰に差してみたい方がお願いします。



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最終更新:2022年09月24日 12:51

*1 着るのが面倒なものが簡略化していくなど

*2 それも、女性に比べれば着用率は遥かに低い