和服(男性)

登録日 :2012/03/13(火) 22:07:56
更新日 : 2017/04/24 Mon 10:48:48
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和服とは、古来より日本人が身に付けてきた衣服の事である。

視聴対象としての和服は和服(属性)へ、女性用については和服(女性)と言う項目にて記載されているのでそちらへどうぞ。
ここでは、男性のそれについてを主として説明する。


もちろん、日本人は古くからこれを身につけていたのだが、和服と言う言葉は、実は明治時代になって西洋の「洋服」に対して生まれた言葉である。
まあ、それまで特に意識せずとも「服」と言えばこれだったので、当然と言えば当然だが。

「着物」と言う呼び方もされるが、これも元来は「身に着ける物」それその物を指したが、
現在は洋服を「着物」とはほぼ呼ばず、和服のみを表している。

現在、我々が「和服」として認識している衣類の直接の源流は奈良時代にあり、唐時代の大陸の影響を受けて開発されたとされる。
明治時代以前、もちろん日本人は和服を普段着としていた。
奈良時代に制定された「養老律令」と言う法律において「着るべき衣服」の事も定められ、後世までこの影響は少なからず残ったようである。
そして、江戸時代、漢服からの影響も少しずつ脱し(着るのが面倒なものが簡略化していったりもした)、
現在、我々が「和服」として認識しているものが完成した。



■現代男性と和服

現代においては、大半の男性諸君は洋服を普段着とし、
和服を着るのは何か特別な行事がある時くらいになってしまった(それも、女性に比べれば着用率は遥かに低い)。

しかし、最近、若者達の間でも、和服の持つ粋さ、かっこよさのイメージからか、
普段着としての和服、いわゆる「実用呉服」が注目され始めている。
ここでは、その実用呉服を主として説明する。

◆浴衣

平安時代の湯帷子(ゆかたびら)が原型とされる。
縁日の時はもちろん、温泉旅館などで貸し出されて湯上がりに着用したり、また、日常的に部屋着として着る人もいるようだ。
エヴァンゲリオンの加持さんも、シンジのマンションに泊まった際には着用していた。
湯上がりの上気した桃色の肌、そして、首筋……。
いやん……。

◆単着物

「着流し」とも称される、布一枚の着物。江戸時代、着付けの簡略化から生まれた。
木綿やウールなどの肌触りが良い素材が選ばれる。
時代劇などでもよく見かける筈。
激しく動くと、生脚がチラリ……。

そして、そして……。

フンドシチラ……。


……と言いたいところだが、普通は着流しの下には長襦袢と呼ばれる下着が着けられるので、余程無精な下司野郎で無い限りはそれは無い。
そしてこの長襦袢、結構凝ったデザインだったりする。見えない所でお洒落をするのが 「粋」 なのだ。

◆袴

外出の際や少し改まった席ではこれを着よう。
着流しだけでは動きにくいと言う人には野袴がお薦め。
現代のズボンに近い感覚で着れるぞ。
なんとなく陶芸家のイメージがある。

◆羽織

着流しや着物だけでは寒い時には茶羽織、改まった席では紋羽織を着けよう。
長着と袴、そして羽織の組み合わせを色々と変えればお洒落を楽しめるぞ。
■実用呉服の注意点

和服を日常着にする際に大事なのは、やはり、和服そのものをよく選ぶ事である。
日常的に着るものだからこそ、「丈夫で長持ちして手入れも簡単なもの」をよく選んで購入しよう。
リサイクル衣類の店に行けば古着として呉服が売られていたりするが、ヒドイものはすぐにビリビリに破けてしまったりするので、
やはり、呉服屋さんで店員さんとよく相談しながらの購入をお奨めする。
専門家への相談がやはり一番なのだ。


和服は、洋服のようにデザインが多彩で無い分、着付けの仕方等で様々な着こなしが出来る、奥深いものである。
今の洋服にどこか物足りないものを感じている人は、是非、「実用呉服」の世界へ足を踏み出そう。


ちなみに、和服を着用することが非常に多い著名人には、元プロ野球監督で御意見番の大沢親分(故人)、元大相撲力士で相撲解説者の北の富士勝昭氏などがいる。




追記、修正は、着流しを着て刀を腰に差してみたい方がお願いします。


※以下、閲覧注意










「俺さあ、いっぺん、和服って着てみたかったんだよなあ。おい、お前ん家、確か呉服屋だったよな? 良さそうなの見つくろってくれよ」

同じゼミの友人からの言葉だった。
そういえば、いつかそんな事言ったけな……。

別段断る理由も無い僕は、家に帰ると、自分の部屋のタンスを開けた。
僕自身は特に呉服に興味がある訳じゃないし、実家を継ぐ気も更々無い訳だが、
やはり呉服を扱う両親がいると、自前の和服なんてものも持っていたりする。
まあ、そのほとんどにはもう袖を通す気も無いし、タンスの肥やしになっているよりは、アイツに譲った方が良いだろう。
それくらいの気持ちで、僕は、着流しをいくつか掴み、紙袋に入れた。
体型も同じくらいだし、まあ、寸法も測らなくていいだろう。

その日の夕方、約束通り、アイツのアパートの扉を開いた。

「お邪魔しま……」

「うーっす! 待ってたぞ!」

「て、おま……!」

「へへ……かっこいいだろ?」

なんと、アイツは、ピンク色のフンドシ姿で仁王立ちしていたのだ。

「和服にはやっぱこれだろ?」

「お、おいおい……なんでピンクなんだよ?」

我ながら、的外れなツッコミだったと思う。

彼が、どんな返答をしたか、今となっては覚えていない。
そう、僕の鼓動は、いつの間にか、早鐘を鳴らしていたからだ。
記憶も全てその音にかき消されてしまった。

「ん? どうした? 早く着付けてくれよ。俺、付け方わかんねーんだよ」

「……あ、ああ、わかった……」

着付け方なんか、両親や祖父母から散々教わったから、手慣れたものだ。
だが……。

アイツ、こんなにたくましかったのか……。そう言えば、ラグビーやってるって言ってたな……。

有酸素運動系のしなやかさと、無酸素運動系の豪快さ、その二つを兼ね備えた、見事な肉体だった。
僕は、はやる鼓動と、今にも吹き出しそうな鼻息を必死におさえつつ、アイツの身体に手を回していた。

「……おい、変な触り方すんなよ……。変な気持ちになってきたじゃねえか」

「……え、あ……。ごめん……」

いつの間にか、「変な触り方」をしていたらしい。僕は赤面した。

「……あーっ、なんか、おかしいな、俺も……」

アイツの方もそうだった。

別に、特別親しかった訳でも無い。
だが、元々友人の少ない僕には、アイツは失いたくない大事な存在だ……。
静まれ……! 鼓動……!
変な奴だと思われたら、もう、明日から話が出来なくなる……!

別の事を考えるんだ……! そうだ、ばあちゃんが言ってた。着物は、たくさんの人の協力のもと……。

「悪いな。もう我慢できねえ」

記憶の中の祖母との対話を遮ったのは、他でも無いアイツだった。

「お……おい……!」

「お前が悪いんだぜ……」

そう言われるが早いか、僕の身体は畳に押し付けられていた。

「なあ……。フンドシって、勃ちっぱなしになっちまうんだな……。知らなかったぜ」

「あ……。ああ、確かにそう言う奴は多いけど……。たまってるんじゃないか?」

アイツのはだけた着流しから見えた前袋は、確かにパンパンだった。

「……変だな。お前と話してると、ケツとチンコが変になっちまう」

「……」

このまま、身を委ねていいのだろうか?
僕たちは、「この先」まで進んで……。

「……しょうがないな。僕に掴まれ」

心の中で紡がれる弱々しい思いと裏腹に、僕は、彼を押し返し倒した。立場が逆転だ。

その途端、仔猫のように甘えた瞳になったアイツを見た瞬間……。

僕らの夏は走り出した……。

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