M.U.G.E.N

登録日:2009/05/29 Fri 08:34:01
更新日:2024/01/30 Tue 23:38:22
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mugenでは様々なキャラクターを使用、あるいは作成したりする事が出来ます。
ただ本来開発していたElecbyteは既に開発を停止しており、
その後ハックされたwindows版が非公式リリースされました。
また、開発停止から7年経った2009年にElecbyteが活動を再開し、
新しいMUGENがリリースされるなど活動を活発化させているようです。

このゲームではKOFのキャラが北斗のキャラとバトルする、
スト2のキャラとメルブラのキャラがタッグを組むなんてのも実現出来るのです。
そしてこのゲームで一番大事なのは、「どんなキャラクターにも参加の権利がある」という事です。
そういった、夢の対決、夢の競演を実現する2D格闘ゲームエンジン、それがmugenなのです。
想像の中でしかなかった組み合わせ、対決、共闘。
あらゆるクロスオーバーを実現していく、
その醍醐味がこのシステムには詰まっています。

(ニコニコMUGENwikiより抜粋)


mugen(M.U.G.E.N)とは、1999年ごろに開発された同人2D格闘ゲームエンジンの名称である。


【概要】

通常のゲームのように1本の格闘ゲームを作るのではなく、キャラクター単位で作成し、そのデータをネットでやり取りすることで「色々な人の作ったキャラクターを集めて対戦すること」に主眼を置いたツールである。
キャラクターだけでなくステージだって自作できるし、適切なフォーマットの音楽ファイルがあれば好きな音楽をSEやステージBGMに設定できる。
これらの自由度の高さから『格闘ゲームのツール』として非常に細部まで作り込むことが可能で、努力次第で市販の格闘ゲームと全く変わらないクオリティのキャラクターやステージも作れる。更に頑張れば格闘ゲームをまるまる一本作り上げることも可能。

そのため、市販のゲームからグラフィックを抽出し、元のゲームのキャラクターを複製再現する遊び方がネット上で流行。
あちこちで様々な格闘ゲームキャラが精巧に再現、あるいは好き好きにアレンジされ、データがやり取りされた。

動画サイト*1が盛んになってからは、MUGENで色んなキャラを対戦させその動画を公開するという楽しみ方が流行する。
大規模動画サイトを介することで、データ収集や制作をしないライト層の目にも触れ、MUGENはアングラから一気に知名度を上げていく。

単純な対戦動画だけでなく、
  • キャラやAIの説明・紹介動画
  • ストーリー中の戦闘演出としてMUGENによる対戦を挟む二次創作ストーリー動画
  • ユーザー独自のレギュレーションの下行われるトーナメント等の大会動画
等がある。対戦の中では数々の名(迷)勝負が生まれてきた。
これらの中で新しいカップリングやネタが生まれるのもMUGEN動画での醍醐味である。
コメントが付けられるニコニコ動画とは特に相性が良かったのか、一定の人気を集め、独自の同人的コミュニティを構築していく。
ニコニコMUGENwikiなどの情報サイトも作られ、2D格ゲー総合サイトとしてもかなりの読みごたえを誇るまでに盛んに更新が行われた。

有名所のチームやネタを挙げるなら
チーム愛、チーム⑨、お神、ロイヤルワキガ、オーモーイーガー、ボーダー運送、白黒スタイリッシュ、ビーム脳、等々……。

しかしこれらはMUGEN動画の中だけの内輪ネタであり、無関係の動画等にMUGEN動画ネタを持ち込むのは好まれないので注意しよう。

またMUGENはあくまでゲームエンジンなので、もはや格闘ゲームとは言えないレベル*2までシステムを拡張することも可能。
こうなると(形式上)相手のライフを0にした方が勝ち以外で既存の格ゲーとの共通点が無くなることも。
良くも悪くも懐の広いゲームなのだということを覚えておこう。


注意点

対戦を楽しむに当たって注意したいのがゲームバランス。
キャラ製作者が何人もいる事、違うゲームを参加させているなどという点から、ゲームバランスの崩壊などちっとも珍しくない。
キャラによっては、
  • その作品のシステム面自体が元々強い
  • アレンジの結果火力を意図的に調整していない
  • バランス調整どころか様々な意味で魔改造されている
  • キャラ制作者がAI(自動行動システム)を強くし、コンボ・立ち回り的な意味で強化されている
などなど、異常に強いキャラが膨大にいるが「こいつ強すぎだろ、つまんね」等の発言は面倒の元である。何故ならMUGENではよくあることだからだ。
逆を言えばオリジナルとは性能の異なるアレンジキャラが跳梁跋扈しているため、MUGENだけで元のキャラクターを評価するのもあまり宜しくない。
何故ならMUGENでは、性能・仕様が完璧に原作再現されたキャラクターを探す方が逆に難しかったりするからである。


MUGENを楽しむ上でもう一つ忘れてはならないのが、今もって主流となっている既存格闘ゲームキャラの複製・アレンジ、つまり企業や個人の著作物を無断で複製・改変し配布する行為は違法であるという事。
このツールを好ましく思っていない製作者や著作者もいるし、明確に宣言せずともそれは黙認であって許可された訳ではない。
特にBLAZBLUE製作チームはTypeXクラック事件の際、公式の場で不正コピーされたデータの使用を批判する発言をしており、これに関連してMUGENの動向も監視していたとされる。
言うまでもなく、キャラクターグラフィックに限らず背景、BGM、効果音(SE)なども著作物の無断使用であれば当然違法である。
その意味では同人誌などとは比較にならない注意が必要と言っていいだろう。
あくまで著作者の黙認により楽しめているということを弁え、自重を忘れないことが大切である。


一方、こうした部分に抵触しない、グラフィックからSEまでオリジナルで製作する人達も居る。
オリキャラや自作ステージは勿論、MUGENあるいは互換エンジンを起用したゲームとして有名な物は
  • 『Babel Sword』
  • 『虹裏格闘ゲーム』
  • 『The Black Heart』
  • 『Hyper Dragon Ball Z』
などがある。


【関連用語】

ここではMUGENの代表的なコンテンツ要素を大まかに紹介する。
大体のコンテンツがニコ動やYouTubeにUPされている。

MUGENキャラ作成

その名の通りMUGENのキャラクターを自作すること。
  • 他の格闘ゲームのキャラの移植
  • 既存のキャラの改造・アレンジ
  • 非格闘ゲームのキャラをmugen仕様に仕立てたもの、
  • 格ゲー化されていない版権キャラ
  • 完全オリジナルキャラクター
など様々な手段を使って思い思いのキャラを作る。
中には一からドット絵を手作りして既存の格ゲーと遜色ないクオリティのグラフィックや性能を作り上げる猛者もいる。
開発経緯は動画としてアップされることが多い。
なお一部のキャラクターの製作者が「改変禁止」を掲げる場合もあり、その時は素直に従おう。
違反すると最悪そのキャラクターが配信停止になりかねない。

当然キャラクターの公開は作者の裁量次第なため、「気に入ったキャラクターが配信停止になっている……」なんて事も多々ある。
そういった時は素直に諦めるか、どうしても諦められない場合は広大なネットの海からアップされているデータを探す出すしかない。
掲示板等のコミュニティサイトで親切な人にアップしてもらうという手もある…が、当然ながら安全性は保障されないので自己責任。
データファイルを貰ったと思ってうっきうきでDLファイルを解凍したら実は悪質なコンピュータウイルスだったなんて事もあり得る。

なお当たり前のことだが、製作者やユーザーに「このキャラ欲しいから頂戴!!」なんて粘着するのは最低のマナー違反である。


AI作成

上のキャラ作成と対を成すコンテンツ。
その名の通りキャラクターのAIを作成してパッチ形式で配布するやり方。
見せプレイを得意とするAIもあれば、そのキャラクターのポテンシャルを限界まで引き出すことでぶっ飛んだ強さに仕上げるなど作者によってその傾向は異なる。
同じキャラクターでもAIによって動きや印象が180度変わることも。


トーナメント、大会

MUGENの華とも言うべきコンテンツ。
様々なシチュエーションやルールを定めてトーナメントを作りキャラを戦わせる方式。
自由に設定を弄れるフリーツールという特性を生かし、市販の格ゲーでは実装不可能なぶっ飛んだトーナメントが作られることが多い。
トーナメントという形式だが、参加キャラを動かすのはAIである。
無論そんなトチ狂った大会だけではなく、まともなキャラ同士で闘うトーナメントもあるので探してみるといいだろう。

◆ぶっ飛んだ例
  • パワーゲージ常時MAXで必殺技使い放題(通称「ゲジマユ」
  • タッグマッチで味方にもダメージが及ぶようにして疑似バトルロワイヤル(通称「味方殺し」
  • ゲージ技が1フレーム毎に一定確率であらゆる動作をキャンセルして発動する(通称力が...勝手に...
  • 一撃でもダメージを受けただけで死ぬ(通称「オワタ式」
    • 被弾ではなく、特定の行動・条件で即死亡(通称「9条流」「〇〇禁止大会」*3
  • 参加キャラがトチ狂ったバグ性能オンリー
などなど


プレイヤー操作

その名の通り、AIではなく実際にプレイヤーが動かしてAIが動かすキャラと戦うスタイルの動画。
純粋にプレイヤーの技術が求められるため動画の絶対数は少ないが、クオリティの高いプレイを見やすい。

対戦動画

格ゲーといえば対人戦で盛り上がりたいのが普通だが
バランスもクソもあったもんじゃないMUGENにおける対人戦需要は実に小規模である。
  • ローカルでのオフライン対戦。
  • I.K.E.M.E.N(互換エンジン)を使用したネット対戦。
などの動画が数は少ないが存在する。
ネット対戦は一応可能なのだが、互いのキャラを持ち寄る都合上対戦前にあらかじめ相手と連絡を取り合わねばならないのは勿論、
ローカル環境も相手ときっちり揃える必要があるため、普通の格ゲーより敷居はかなり高い。
それでもやはり格ゲーならではの人間同士の熱い駆け引きが自由な場で味わえるということで、極少数だが熱心なプレイヤーもいる。

リョナ

その自由度故にこうした需要にもバッチリ対応できてしまう。
やるならこっそり楽しもう。

【ランク】

所謂格ゲーにおける強さの基準。MUGENでは独自のランクが定められることが多く、その振れ幅も非常に極端。
そんなMUGEN独自のキャラランクについて解説する。
なおこのランクはキャラ性能とAI両方の複合で考慮されるので、どちらかが欠けるとランク査定が落ちる場合も多い。
また「凶」以後のランクは下位ランクとの差が大きく、凶・狂・神それぞれ最低限の基準となりうる性能を持つキャラクターは「審査員」「門番」などとよく称される。

ちなみにMUGEN独自の風習として、某シリーズ家庭版の金カラーよろしく、キャラのカラー変更によって性能を変化させることが多い。
この作り分けはボスキャラや改造キャラなど、高いランクを想定して作られたキャラの殆どが実装している。
普通に作り込まれているキャラは1P~6Pカラーで標準的な性能、スタートボタンを押しながら選択の7P~12Pカラーは裏バージョン…というものが多いが、
その中でも10~12Pはボス版を通り越して性能のタカが外れ、「狂」や「神」といった超高ランクになるキャラもいたりする。
また狂~神のキャラも、伝統的にやろうと思えば並キャラのように人力操作で遊べるようになっているのが多い。


その名の通り「弱いキャラ」を示すランク。
しかしMUGENのそれは
  • 相手からワンパン貰っただけで死亡する
  • まともな攻撃が全く無い
とかがザラな、最早ネタの領域。おまけにただ弱いのではなく、敗北するためにまともに格ゲーをする事さえ否定している者も存在。
「お前の拳では、死なん!」とばかりにラウンドが始まった瞬間自滅するなど「如何に素早く負けるか」を徹底的に追求してしまった輩までいる。
なお、そんな弱さをあまりに追求しすぎたやつらは、まともに戦う気がないと言う意味で後述のランクに準えて「かみキャラ」または「逆論外」呼ばわりされることがある。

ただし、相方が共有しているパワーゲージを操作するなど、味方に干渉する機能を持つものもあり、その場合はタッグモードでの相方役などに使われるなどして、ときに大会を賑わせたりバランスを整えたりという影の功労者となることがある。
(1対2の時にかかる補正をなくすためなどのダミーキャラ、一撃で即死するがその際味方のパワーゲージをMAX(最大 2147483本 )にするヤツとか)

格ゲーとして「並」な強さのキャラクターで、最もキャラ層が厚いカテゴリー。
プレイヤー同士の対戦ならこの層のキャラ同士にするのが無難かも知れない。

…が、この層のキャラは悪く言えば
  • 原作でダイヤグラムの中~下位クラスに位置するキャラクター
  • 共通システムがあまり強力でない作品
  • AIが用意されていない
という面々も多く、キャラ搭載AI同士の対戦がメインなMUGEN界隈では弱卒の部類であるとして、他のランク帯と比べ影が薄い。

「強め」のキャラクター。
  • 原作でダイヤグラムの上位クラスに位置するキャラクター
  • 共通システムが強力な作品
  • 手の込んだAIが用意されている
といった面々が該当。多くのキャラが明らかに高い性能を持った技など、何かしらの並キャラより頭一つ抜けた強みを持っている。

「並」ランクも含め、AIが有情だったり簡易/無しなだけで本体性能は強どころか凶~狂下位を狙えるポテンシャルがあるというヤツも少なくない。
例えば同梱サンプルキャラのカンフーマンだが、一見平凡なキャラのこいつには「空中の喰らい判定が異様に薄い」「(前歩き→しゃがみ弱P)×nという永久コンボがある」といったちょっとおかしな点で知られ、プレイヤー操作KFMで狂下位や強AI持ちキャラを倒している動画もちょくちょくある。

この点、MUGENの並・強・凶下位ランクは境界線が曖昧なところがあり、人によってはそのどれなのかで判断が分かれる場合もある。

「凶悪なほどに強い」キャラクター。
ここら辺からネジが外れて「格ゲー」を逸脱した輩が出てくる。
強化などを目的にMUGEN内で性能アレンジされたキャラクターの大半はたいていこのランクに収まってくる。
それ以外では、原作の強豪ボスキャラ(CPU仕様)などのような体力、火力、フレーム設定、技の無敵時間のような「数値的な強さ」を持ったバランス型が多いが、
それ以外のキャラがそのまま入る場合、原作での調整ミス等で特定の技の性能が異常に高かったり、特定の間合いや戦法で異常に強くなるなど偏った性能のものが殆ど。

層が幅広いゆえに、この辺りから「凶下位」「凶中位」「凶上位」「凶最上位」といった形でランクが細分化されていく。
ここで重要なのはこのあたりで搭載AIももれなくガッツリ洗練されてくるようになっている点であり、
  • 容赦なく永久コンボを成功させて相手を殺しに来る
  • 人力では安定しない高難易度コンボを平然と叩き込む
  • ガードやブロッキングなどの防御システムを使いこなして相手の攻めを的確に通さない
のが前提となってくること。
つまり、大抵の通常キャラもAIやプレイヤー操作を突き詰めれば理論上到達可能であるとされる。
逆にこの先のランクとは本体性能に隔絶した差があるため、このランクまでは まだギリギリ格ゲーの範疇 という、ある意味ボーダーライン的な立ち位置にある。

色んな意味で「狂っている」キャラクター。
このランクになるとそもそも「格闘ゲーム」「ゲームバランス」「自重」という概念を放棄した連中が跳梁跋扈する。
例を挙げると
  • 反応困難なレベルで発生の早すぎる通常技やゲージ技
  • 極端に少ない硬直どころかそもそも硬直がない
  • 高すぎる通常攻撃の火力
  • 平然と飛び交うデメリットなしの長時間無敵、全画面攻撃技やハイパーアーマー・喰らい抜け
  • 一撃必殺技を平然と乱射
  • ゲージ常時最大、超高速の自動体力回復
など、商業格ゲーで出したらアウトな基本性能を持つキャラクターが該当。 キャラの操作もこのランクから高性能のAI操作が基本となる。
最早既存の格ゲーの常識では辿り着けない領域にあるため、このランクのキャラはだいたい何らかの魔改造が施されているのだが、たまに原作通りの性能・仕様でプレイアブルなのにこのランク前半に両足を突っ込む奴等もいる。
試合展開が良くも悪くもド派手になる傾向にあるため、ある意味一番動画映えするランク。
MUGEN動画人気という点では随一の、MUGENならではのランクといえるかもしれない。

このランクはさらに「狂下位」「狂中位」「狂上位」「狂最上位」の4つに分かれていたが、最近では最上位と準神の間である「狂上限」なる新たなランクも生えた。
最上位・上限からは後述のの領域に片足を踏み込み、試合が完全な相性ゲーとなる傾向にある。
当然まともな試合になるはずもなく、最終的に「勝てばよかろうなのだ」「死んだ方が悪い」という考えに辿り着く。

最早「格ゲー」と呼ぶのが失礼な領域にいる者たち
このランクは「準神」「下位神」「中位神」「上位神」「最上位神」の5つに分かれるが、
準神未満との試合は殆どの確率でただの一方的な虐殺にしかならない。

狂ランクと並ぶもう一つのMUGEN独自の華であり、究極の無法地帯。
M.U.G.E.Nというイメージで狂キャラと並んで真っ先にイメージされることも多いかもしれない。

正確に言うと『格ゲーすることを放棄し、相手を倒す事のみに特化したキャラ』たちの総称。
卑怯だろうがバグだろうが、最終的に『勝ち』さえすればOK、勝利の称号を得るためには手段を選ばないキャラクター達の巣窟であり、神キャラ同士の試合は「CNSを使ったパズル」とまで例えられる。
掻い摘んで説明した場合、
以上、ここまでは最早常識。
「神」ではHPや攻撃力・防御力などステータスの殆どを独自システムで制御しているので、 ゲームエンジンから見られるライフやゲージといった単純なステータスは飾り以外の意味をなしておらず、
  • 相手のAIを狂わせる
  • 相手に勝ったのに配点されない
  • イントロの演出用動作にカウンター即死攻撃を内蔵
  • 制限時間のタイマーに介入し、時間を常時停止させて時間切れによる勝敗判定されるのを阻止
  • 相手本体に食らい判定も攻撃判定もない→飛び道具にカウンターを使い、色々な仕様をMUGENが想定していない使い方して相手のライフを0にする
  • 相手本体に食らい判定も攻撃判定もなく飛び道具もカウンターを取れない方式→自分の行動を格納しているメモリの桁を溢れさせ相手のライフを格納しているメモリの値を0にする
などゲームシステムに明らかな異常を生じさせるような行為も合法とされる。このランクになると、システムの穴を突かれて負けた奴が悪いのだ。
現在では相手の強力な攻撃を無力化しつつ有意な情報を素早く正確に探知し、自分の攻撃をいかに相手に食らわせられるかが主流となっているが、
日進月歩のペースでインフレし続けているこのランク帯はアプデを重ねるたびに性能が刻一刻と変化していく傾向にある。

その他、ビジュアル的には神々しい(禍々しい)ド派手なエフェクトと音声、色とりどりのキャラカットインが花火のように乱れ飛ぶ試合が特徴で、ゲーム画面が過剰エフェクトに覆われ全く見えなくなることは日常茶飯事。
狂とは比べ物にならないほどド派手な一方で最早プログラムパズルやコンピューターウイルスの領域にまで達した試合内容は賛否や好き嫌いも激しい。
ある程度の界隈の知識が無いと、ただ眩しく騒がしいだけでそもそも何が起こっているのかすらわからないのも欠点の1つ。
何より格ゲーの概念を完全に放棄した結果狂以上に相性ゲーの要素が極まっており、お互いが即死耐性を抜けないと途端に長時間に渡る壮絶な泥試合になることが他ランク以上に多々ある。
一方で狂クラス以上に全力でネタに走ってるキャラも多く、ボイスチェンジャーを施されたカオスな奇声を発したりポートレートやグラフィックが明らかに出オチなキャラも多い。

総じてMUGEN独自の花形コンテンツであると同時に好き嫌いが極端に分かれるランクでもある。
加えて、彼らを実際にPCで動かそうとすると、あまりにエフェクトや効果音、ボイスデータの処理が多すぎて処理落ちしてPCに多大な負荷をかける場合もある。
神と神を戦わせた結果M.U.G.E.Nがフリーズする事もあるようなのでインストールする場合はよく考えてインストールしよう。


論外

神の領域を超えて只管「敗北しないことのみ」を追求した、問題児の中の問題児たち。
当たり判定そのものがなかったり、システムをガチガチに固めることで敗北することを防ぐなどその技法は千差万別。
中には敗北する瞬間にMUGEN本体を落として試合をノーカンにすることで負けることを阻止する奴もいる。
最早コンピューターウイルス扱いされてもおかしくない奴等の巣窟である。

神キャラ以上に格ゲーする気ゼロだが、一方で神キャラ用の新たな即死技の実験台としての役割も担っているのだとか。
つまりはメチャクチャ硬いサンドバッグ要員。


【余談】

ここまで書いたが、当然のことながらMUGENは極めて黒に近いグレーな領域にあるフリーゲームである。
MUGENの存在を毛嫌いする人は当然存在するので、時と場合をわきまえて楽しくプレイしたり動画を見て楽しもう。
MUGENとは関係ない場所でMUGENのネタを晒すのは当然マナー違反である。

……しかし、何故か「ゆっくりSofTalkの声で話す」というMUGEN発祥の設定だけは既に手遅れなほど各動画サイトで定着していたりする



追記、修正等お願いします。


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最終更新:2024年01月30日 23:38

*1 主にニコニコ動画やYOUTUBE

*2 アクション、STG、パズルゲー、音ゲー等

*3 前者はプログラムによる自動判定、後者は手動で即死コマンドを打ち込むといった違いがある