バイオブロリー

登録日:2012/11/15 Thu 03:09:50
更新日:2024/04/16 Tue 17:28:55
所要時間:約 6 分で読めます





ヌゥォォォオ!!



バイオブロリーとは、劇場版ドラゴンボールZ『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』に登場したブロリーのクローンの事である。



●概要

前作の『危険なふたり!超戦士はねむれない』にて孫親子の“親子三代かめはめ波”で太陽まで飛ばされて、太陽に燃やし尽くされて死亡したブロリーであったが、悟天達の活躍によって立つ瀬を失ったナタデ村の祈祷師が、ブロリーの着陸地点に残っていた宇宙ポッドの中から凍結していたブロリーの血液を採取。
その凍結していたブロリーの血液をミスター・サタンを逆恨みするジャガー・バッタ男爵に売り、サタンへの仕返しの為に生み出した無数のバイオ戦士の内の1体がこのバイオブロリーである。

ジャガー・バッタ男爵によると、他のバイオ戦士達と同様に自分の命令に従うように調整されているらしいが、作中を見る限りその制御を受け付けていない。どうやら悟空への憎しみや記憶を引き継いでいるようだが、作中では殆ど理性を失っており、台詞も「カカロットォォォ!!」以外は唸り声と叫び声しかない。
CV:島田 敏さんの無駄遣いである。


悟天とトランクスの二人が培養カプセルの中で眠っているバイオブロリーを発見した際は、オリジナルである本物のブロリーとそっくりの姿だった。(前作の『燃えつきろ』『危険なふたり』では分かりづらかったサイヤ人特有の尻尾も確認できる)

生前のブロリーの脅威を知っている悟天とトランクスは、未完成の内に倒してしまおうと気功波で培養カプセルへの攻撃を目論む(←死亡フラグ)。
しかし、危険を察知したかのように培養カプセルの中で覚醒し始めたバイオブロリーは、悟天達の攻撃を受ける寸前に自力で培養カプセルを破壊し脱出する。
培養液の排出作業中に自力で培養カプセルから出るも外の空気に触れた事で培養液が変質、また溢れた培養液の流出とブロリーが逃げ出さないように研究員達の手により強化シャッターを閉められる。
しかし、完全に目覚めてしまったバイオブロリーは外の空気に触れて変質した培養液を全身に纏いながら強化シャッターを破壊して脱出。
その後も変異し続けヘドロのような緑色の体赤色の瞳口内は歯茎や舌などが紫色胸部は内臓が剥き出しというグロテスクな姿に変貌した。
培養カプセルの中で眠っていた時に尻から生えていたサイヤ人の尻尾は、外の空気に触れて変質した培養液によって溶け落ちてしまったようで、面影は僅かに残った髪の毛のみである。


どうしてこうなったまぁ…変異前は素っ裸だったし、スタッフとしても他のバイオ戦士達と違って流石に男性器を露出させた状態で戦わせるわけにはいかなかったのだろうが


ブロリーから掛け離れた気持ち悪い見た目や、下記する様々な理由からブロリーが好きな人達(ブロリスト)から黒歴史扱いされていることも。

稀にバイオブロリーをドロリーと呼び愛する人々(ドロリスト)が居ると居ないとか……



●活躍

こうして復活した悪魔は手始めに18号を一撃で倒し、超サイヤ人に変身した悟天とトランクス
更に18号を助けに来たクリリンを相手に研究所内で暴れ回った。


……しかし、公式の設定では戦闘力は前作と変わらないとなっているが、悟天とトランクスの二人の息の合った連携攻撃に押されている辺り、どう見ても前作より弱体化しているとしか思えない。
一応、1作目で悟空に負けて地球に到来し、戦闘の傷が全く癒えていない時に流れた血液が凝固したものから培養されたので、このバイオブロリーは怪我が癒えてサイヤ人特有の強化が成された2作目のブロリーではなく、1作目の強化前のブロリーということになる。
もしかしたら、そのことも影響しているのかも知れない。

ちなみに18号が天下一武道大会での八百長の代金をミスター・サタンから取り立てるシーンがある事から、時代背景が魔人ブウ編が終わった後であり、主要メンバーが成長していたのではという説もあるが、後述する悟空のシーンでは悟空が生き返っていない状態(頭に天使の輪がある)である事から、時代背景は魔人ブウ編の最中の話ではないかとする指摘もあり、この場合はこの説は成り立たない。


人造人間以上、超サイヤ人二人未満という微妙な強さであったが、悟天が研究所内にある培養カプセルの中から溢れ出した培養液から逃げ遅れた人々の救出を優先させた為に形勢逆転してしまう。
悟天達を追い詰めるもトランクスの機転から大量の培養液を浴び完全に溶けて流れていった。
この時、溶けながら執念で悟天達に詰め寄ってくるシーンはもはやホラー映画。

更にその直後には執念で培養液から肉体を形成しトランクス達に襲い掛かってくるが、さすがにその状態を保つことは出来ず、襲い掛かって来る前に肉体はドロドロに崩れ、再び流れて行った。

こうして悟天達は無事に研究所から脱出することに成功する。
バイオブロリーのエネルギーで増殖し続ける培養液が海水で石化する事が判明し、かめはめ波で津波を発生させて培養液の増殖も完全に防ぎ、事件は一件落着。




















……かと一息付いたつかの間、海中からなんと大量の培養液を吸収し、巨大化したバイオブロリーが出現する!!


しかし、大量の培養液を吸収した為か「海水に弱い」という弱点を克服出来ずに石化。
最期は気功波で粉砕されてしまった。
巨大化が驚かせるだけって……


なお、諸悪の根源であるナタデ村の祈祷師はジャガー・バッタ男爵から大金を受け取り帰ろうとするものの、札束を掻き集めている間に背後に迫っていた大量の培養液に飲み込まれてしまい、人知れずお亡くなりになった。
この時「ざまぁみろw」と思った視聴者も多いであろう。トラウマになった視聴者も多いだろうが。



●技と能力

  • イレイザーキャノン
本物のブロリーの代名詞とも謂える必殺技もクローンであるバイオブロリーも勿論使える。
ただ戦闘の舞台が研究所内部でとどまっているのでイマイチ威力が高いようにみえない。
というか命中率も悪い。

  • ダブルイレイザーキャノン
本物のブロリーが使わなかった必殺技で、両手からイレイザーキャノンを撃つ。地味に気を練るのが上手いのか!?
と思っていたら後にゲーム作品でブロリー(超サイヤ人3)にお株を奪われる。
どうみてもブロリー3が撃った方が迫力があるので最早バイオブロリーのイメージは皆無である……
実は映画1作目の時点でワンカットだけではあるが、両手にイレイザーキャノンを発生させているシーンがあったり。

  • バイオ怪光線
目からビーム。バイオブロリーのオリジナルの技。18号への不意打ち、自分に命令してくるジャガー・バッタ男爵を蹴散らす際に使用。
ドラゴンボールの世界では何人か使い手がいるが、基本的に見た目が人外なキャラたちが多く、一部を除いて威力はそう高くないと地味な技。
ちなみに、アニメだと同じサイヤ人のナッパもやってたので、本物のブロリーも出来る可能性がある。

  • 魔口砲
口から気功弾を発射。これで悟天の腕に傷を負わせた。

  • 再生能力
クリリンの気円斬を喰らい首を切断されたが、一瞬で首を再生した。バイオブロリー特有の能力で本物のブロリーより優れている長所。
そもそも本物のブロリーに気円斬は効かないのでは……?と思ってはいけない

  • 巨大化
ラストで培養液に含まれた様々な細胞を吸収して巨大化した。体の色は培養液を吸収したからなのか紫色に変色している。
これら本物のブロリーには無い能力は、培養液を浴びた時に起きた突然変異であるようだ。



●容姿について

培養カプセルの中で眠っていた時点では本物のブロリーの平常時とほぼ同じ黒髪の気弱そうな青年の姿だった。
その後、自力で培養カプセルを破壊する際には髪が金色になって逆立ち、超サイヤ人状態へと変化しているが、この段階では体躯は通常形態と大差無いものの白目を剥き伝説の超サイヤ人に近い状態になっていた。

そして培養液を浴び変異したことでドロドロに溶けたドロリー状態となる。
この段階になると溶け落ちてしまったのか尻尾は無くなっているが、頭部の僅かに残った髪の毛は常時金髪であり、一応超サイヤ人以上の状態ではあった模様。
誕生直後は全身の皮膚が液と同化し溶け流れていたが、変異が落ち着いてからは見かけによらず体表は硬いらしく、18号の打撃技を浴びても微動だにしなかった。

ちなみにドロリー時はオリジナルの伝説の超サイヤ人状態に匹敵する体格だが、あちらと比べると上半身と下半身のバランスがとれている。



●ゲーム作品での活躍

ゲームの出演に関してはパラガスより更に不遇である。

最早、存在を抹消されるレベルまで影が薄く、あの有名なドラゴンボールキャラ総出演ゲーム『Sparking! METEOR』にて劇場版オリジナルの悪役でありながら出演しなかった。というか名前すら出なかった。
この作品に登場しないとなると後のシリーズ出る筈もなく、ブロリーファン達の間でも「公式で黒歴史になったのでは?」と思う程であった。おそらくはキャラクターではなくもはや災害と形容したほうがいい存在だったからか?




ベジータ「バイオブロリーの姿は影も形もなかった」

パラガス「只今、一生懸命行方を調査させています。もうしばらくお時間を…」





しかし、そんな長い冷遇期間を経て遂にアーケードゲームの『ドラゴンボールヒーローズ』にてカード化された!

パラガスの部下「申し上げます!ドラゴンボールヒーローズにバイオブロリーが現れましたぁ!」

パラガス「ドロリスト達が貴方の従僕としてお待ちしておりました」


\オオーーー!/

更に専用能力バイオ戦士の脅威が毎ターンの最後にHP、P(パワー)、G(ガード)が1000アップするという強力なもの。
『ドラゴンボールヒーローズ』は5ターンで終了するのでHP4000回復、PとGは4000アップする。
「ブロリーより使い易い」と評判である。


ヒーローズでゲーム作品に初出演する少し前には、ゲームセンターのプライズ用フィギュア『LEGEND of SAIYAN』シリーズの第6弾にてフィギュア化も果たした。
この第6弾はブロリー尽くしの弾であり、本物のブロリーは通常・超サイヤ人(青髪)・伝説の超サイヤ人と揃っており、
バイオブロリーもパラガスと共に数少ないフィギュア化がされた。



  • ドラゴンボールヒーローズ「新生・ブロリー編」にてブロリー・超サイヤ人4と共にバイオブロリーも巨大バイオブロリーを引っさげて再登場した。新必殺技『超ゲノム光線』も加え、本編では出落ちだった巨大化した姿もゲームとはいえ活躍の機会を与えられたのだ。


さて、その巨大バイオブロリーはボスとして戦えるのであるが、1ターン目を凌ぎ2ターン目に入ると、巨大バイオブロリーはある特殊行動をする。
それは・・・

ヌオオォォ…

おや?巨大バイオブロリーの様子が?


オエーー!!!!




まさかのゲロ吐きである

体内の培養液を吐き出し、こちらの必殺技を封印してくるがどう見ても酒飲み過ぎで吐いてるゲロである
???「かぁっ!気持ちわりぃっ!!やだ おめぇ!」


因みに自分の攻撃の前に使用してくるスキルの為、こちらが先攻すれば何の問題ない。



●余談

  • 何故ただ復活するのではなく、クローンとして復活したのかというと、当時ジュラシック・パークが流行っていたからである。

  • 地獄でブロリー(バイオブロリー)ではなく、前作で倒されたオリジナルのブロリーと思われる)が暴れていると聞き、悟空が退治に向かうシーンで物語は締めくくられているが、これは次の劇場版もブロリーが出演する予定があったから。流石に出し過ぎたという事で見送られて出て来たのがジャネンバである。もし、また出ていたらゴジータのかませ犬にされていた事であろう



追記・修正は醜いクローンにお願いします。

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最終更新:2024年04月16日 17:28