クジャ

登録日:2011/03/03 Fri 14:21:22
更新日:2023/01/02 Mon 18:38:05
所要時間:約 7 分で読めます





「来たんだよ……偽りの仮面を脱ぎ棄て、本当の自分になる時が」



  • クジャ(Kuja)


種族:?
年齢:24歳。
性別:男
利き腕:不明

「クジャ」は『FINAL FANTASY Ⅸ』の主要登場人物の一人。
同作の最重要キャラクターの一人で、全編に渡りジタンら主人公と対立するライバルキャラクターである。
シナリオの重要度を考えた場合には裏主人公と呼んでも差し支えが無い程の位置を占めている。

※以下、多くのネタバレを含む。




【概要】
「アレクサンドリア」の女王ブラネに取り入り、「霧の大陸」制覇の手助けをする謎の男。
男性ではあるが、腰まで届く銀髪に艶めかしい衣装を身に纏った色白の人物で、大袈裟な言い回しや芝居掛かったポーズを好む。
銀竜を駆って現れるが、そのやって来る方向から「外側の大陸」に本拠地を置くと想像される。

尚、余りにナルシストが過ぎるのか頼まれてもいないのに自分の言葉に酔っている内に目的を喋ってしまう癖がある様である。



【劇中の経緯】
「アレクサンドリア」の先王が死んだ後より、現女王ブラネの元に現れたらしいと云うのが、劇中で窺い知れる最初の行動。
以来、芸術を愛する名君であったブラネの欲望を刺激し「霧の大陸」制覇の道筋を付けると共に強力な武器の提供と「黒魔道士兵」の製造法を伝えたと云う。

また、「召喚獣」の存在とそれが他ならぬ王女ガーネットの身体に眠っていることを伝えたのもクジャであり、結局ブラネとガーネット親子の結末が悲劇的なものとなったことはゲームをプレイした人間ならば周知の事であろう。

また、貴族の町と呼ばれる一方で数々の欲望の温床となっている夜の町「トレノ」の名家の一つである悪名高き「キング家」の主“キング”がクジャであるとの噂もあるが真偽は不明である。

それと云うのも、クジャが武器や技術を提供する立場にあっても自身が表立って動く事は無かったからであり、事実ジタンやガーネットが事態の真実に気付く頃には、「霧の大陸」の戦乱はもはや最悪の形で終局に向かうと共に、クジャ自身の望みもほぼ思い通りになる……と云う状況にあった。

そしてブラネの反抗を予想していたクジャは、直接対決に於て自らを囮にする事で竜王バハムートを召喚させ逆にその魂を奪い、ブラネを殺害。
更には「霧の大陸」の唯一の勝者となった「アレクサンドリア」を壊滅させた。



【関連人物】

クジャにとって、許されざる存在。


「召喚士一族」の生き残り。クジャが求めた力「召喚獣」を得る為の鍵。


「赤の星」の管理者。
クジャの生みの親にして、最も憎むべき存在。


※以降についてはジタンやトランスの項目も参照。



【目的・出自】
物語の中盤、救い出された「リンドブルム」公后ヒルダガルデ・ファブールからジタンらが聞かされたクジャの真実は衝撃的なものだった。
クジャはこの世界とは別の世界、「テラ」からやって来たのだというのだ。

そして、やがてクジャを追い「テラ」へと行き着いたジタンは、そこで自らとクジャの因縁を知る事になる。

クジャとジタンは共に衰退した「テラ」文明の民がやがて来る復活の刻の為の「器」として用意した「ジェノム」だったのだ。
しかし、クジャは「魂」の無い「ジェノム」の中にあって、「魂」を持って生まれて来たイレギュラーの存在だった。
「器」である事を否定し、自らの生を主張するクジャを廃棄しようとも考えたガーランドだったが、逆にその力を利用する事を思い付き……。

こうして、クジャは「ガイア」に戦乱をもたらすべく送り込まれる事になるのである。

……しかし、クジャの目的はガーランドを倒し、自らが「テラ」と「ガイア」の支配者となる事だった……。

尚、ジタンや他のジェノムと違い尻尾が見えないのは己の出自を恥じ、隠しているが故である(※トランス時のみに露出)。



【トランス】


クジャが「召喚獣」の力を得ようとしたのはガーランドに対抗する力を得る為だったのだが、この目的は他ならぬガーランド自身に潰される事となる。
バハムートすら越える力を持つ伝説の召喚獣アレクサンダー……。
得る筈だった強大な力を奪われ、焦るクジャはエーコからも強引に召喚獣を奪おうとするが、そこで小さなモーグリが主たるエーコを救うべく魂を燃やし「召喚獣」となるのを目撃する。

抑圧された環境から脱出しようとす魂の輝き……。「トランス」こそが自らに勝利をもたらす力だと気付いたクジャは、ジタンらの潜入の隙をつき「テラ」へと帰還。

そして、やはりジタンらがガーランドを倒した隙を付き「戦闘艇インビンシブル」を奪取。
その中に閉じ込められていたブラネ女王始め、無数の魂の力を使い、遂にトランス(※クジャは不自然に魂を得た存在故に自らの力でトランスする事が不可能だった)。

何者にも負けない力を得るのである。


……しかし。

ガーランドは語る。
“お前の時間は間もなく尽きる”……と。



【テラの崩壊】
「器」としては余りに相応しく無い「魂」を持つクジャの存在……。
その力を認めながらも危険性を承知していだガーランドは、予めクジャの生命にタイムリミットを設けていたのだ。
そしてガーランドがクジャに告げた彼の余命は、僅か数日。

クジャに替わる、新たに自然な「魂」を持つ存在として創造した新たなるジェノム……。
ジタンが育つまで……の。

「認めないよ……世界が僕を無視して存在し続けるなんて……」


自身の死期が目前に迫った事で絶望したクジャは自暴自棄となり、アルテマにより「テラ」を無差別に破壊し始めるクジャ……。
同じように残り少ない命を定められた者にビビがいるが、彼は自らの運命を受け入れ希望を持って最後まで生きることを選択した。
しかし究極の力を得ながらも絶望と虚無に捉われた彼に残された道は、自らと共に世界を滅ぼす以外に最早残されてはいなかったのである。


……ジタンらとの決着。
……クジャの最期。

それは是非、自分の目で確かめて貰いたい。



エピローグ、クジャとジタンの妹とも呼ぶべき「ジェノム」の少女、ミコトは語る。


「クジャ……あなたのした事は正しいとは言えなかったわ」

「でも……私達はその記憶を絶やしたく無いと思った……そう思うのは不自然な事?」

「……私達は信じたいの……作られた目的が誤りでも、それを克服した生命が存在したと云うことを……」



……クジャもまた、「記憶」となり人々の心に生きる。





DISSIDIA FINAL FANTASYシリーズ】




『Ⅸ』を代表しカオス陣営に出演。
CV:石田彰

しかし、等身がリアルになったため、ブーメランパンツ一丁(ファウルカップとも)という姿がネタにされ、変態、空飛ぶ変態ピーターパンツなど不名誉なあだ名を付けられる。
そしてついに012

黒パンツ

と公式で呼ばれた



……トランスで焼き捨てるよ……

尚、トランス時の姿はジタンに似た獣人スタイルで、『DISSIDIA』ではEXとして採用……変態ながらもチート能力を発揮する。




続編の012では実はカオス勢の中でもゴル兄さんに並ぶ常識人である事が判明。

9本編最後でのジタンに救われた記憶がある為彼を既に憎んでいないなど、今までのイメージとは真逆のいい人なクジャ像を見せた。
実際、自分と同じくコスモス勢に戦いたくない相手がいるクラウドと思い出語りをしたり、ジタンと密かに連絡を取りカオス勢を裏切ろうとしていた。

しかし、この企みはケフカによって最悪の形で暴かれ、逃げ場を失って自暴自棄になったクジャはライトニングとの戦いに破れ12回目の戦いから退場した。

この時に記憶を失い、ケフカによって偽りの記憶を植え付けられたのが13回目の戦いでのクジャである。

DFFNTではスピリタス側の戦士として登場したが、012同様ジタンたちの味方として活躍
ジタンとティナのピンチに颯爽と現れ、二人と共にトランスする姿は最高にカッコいい。
その後は012で助けたティナに請われる形で行動を共にする。

クロスオーバー出演は数あれど、純粋な味方として描かれたのは本作のみであり、9のプレイヤーにとっては最高のファンサービスとなっている。


【余談】
●クジャは上記の様に「魂」の無い「ジェノム」の中にあって、イレギュラーに「魂」を獲得したが故に自力での「トランス」は不可能だったとされているが、ほぼ同じ設定にあるビビは「トランス」能力を持っている。

両者の「魂」の有り様が差を生んだのだろうか?


●明確な「死」の場面が描かれていない為にファンからは根強い生存説が囁かれる向きもある(※EDにそれらしき人物が居る……等の噂もある程)。





Wiki篭り……君達の姿を見て、ようやく僕も追記、修正の意味がわかった気がするよ……。

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最終更新:2023年01月02日 18:38