ドラゴンボールZ 超武闘伝2

登録日:2010/08/18(水) 02:25:48
更新日:2024/01/07 Sun 13:09:22
所要時間:約 6 分で読めます





おめぇの出番だ! 悟飯!

カカカカカカカカロットォ…


バンダイから発売されたスーパーファミコン対戦型格闘ゲーム「ドラゴンボールZ 超武闘伝」シリーズの2作目。

原作におけるセル編終盤「セルゲーム」に加え劇場版「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」「銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴」をベースとしており、ザンギャやボージャックばかりかブロリーまでもが参戦する。
更に本編のストーリー上実質的な主人公は超サイヤ人2悟飯となっており、本来の主人公である孫悟空を隠しキャラにしたことで話題を呼んだ。
…CMで思いっきりブロリーと戦っていたので隠しキャラがバレバレだったりもしたが。

グラフィックの進化や動きの軽量化、演出の強化や様々なアクションの追加など、前作から大幅な進化を遂げている。
またビギナーモードやコマンドリストでのコマンド練習など、初心者への配慮もなされている。
その一方でシンプルながらも奥が深い攻防が可能で、やり込めば原作さながらのハイスピード対戦が可能になる。

普通の格ゲーと違い裏表のガード崩しが豊富で、キャラによっては中下段よりもこちらを重視するキャラもいる。

ゲームバランスが比較的よく、さらにBGMも神曲揃いであり、全体的に評価が割れがちなドラゴンボールのゲームの中でも特に評価が高い。


【ゲーム内容】
  • 武闘伝モード
所謂ストーリーモード。こちらも前作から大幅にパワーアップしており中々面白い*1
悟飯、べジータ、トランクス、ピッコロの4キャラの内から1キャラ選び進めていくモード。難易度はやさしい、普通、きびしい、スーパーの4種類。
セル編は原作通りであるが、劇場版はボージャック・ザンギャ以外のボージャック一味がいない為かほぼオリジナルストーリーである。
戦闘に負けてもストーリーは進み(一部例外あり)、戦闘結果と選択肢によりルートが変化する。
また、各キャラで細かい展開の変化がある。
例えば、悟飯やトランクスだとザンギャ撃退後にトドメを刺すかどうかの選択が登場し(ピッコロやベジータは問答無用でトドメを刺す)、
ピッコロだとルート次第でザンギャの勧誘に応じて銀河戦士に参加し、企みを全て聞いたところでザンギャをフルボッコにしたり、
ベジータだとルート次第でドラゴンボール集める展開になった際に、「銀河戦士がドラゴンボール集めてるなら、奴らを襲った方が早い」とザンギャをフルボッコにしたりする。
被害に遭うのは大体ザンギャである
難易度を高くして特定のルートを通ることによりブロリーと戦う隠しルートが登場。さらにプレイアブルキャラを悟飯に選択した上でそこで勝つと…

  • 対戦モード
文字通り対戦するモード。「1P vs CPU」「1P vs 2P」「CPU vs CPU(実質観戦モード)」の3種類がある。
CPUの相手はこっちで選ばせて下さいよう、観戦モード1Pコントローラーだけで十分じゃないですか…

原作の天下一武道会よろしく、8体のキャラでトーナメントを行うモード。同キャラを複数登録することも可能。


【システム】
基本的にYボタンでパンチ、Bボタンでキック、Aボタンで飛び道具が割り当てられている。
Xボタンで武空術。武空術は両者の距離が近い(間に黒い線がない)と使用不可。

飛び道具を使用する際は気力ゲージを消費する。気力ゲージは自然回復し、Y+Bで高速で溜めることができる。このゲージが少ない状態でそのゲージ以上を消費するデモ必殺技を使用すると疲労状態、つまり気絶状態になり大きな隙をさらすこととなる。

相手に投げられた際、LもしくはR(向きによって変わる)を素早く2回押すことで着地または反撃することができる。
また特定の必殺技には岩に激突する演出が入るものがあり、激突の瞬間にLまたはRを2回押すことで受け身を取り、ダメージを軽減することが出来る。
高レベルのCPUだと投げれば大抵反撃されデモ必殺技を撃てば超絶連打仕様で撃ち返されるので封印推奨なのだが…。



【登場キャラクター】
超バランスタイプ。エネルギー弾系、空中技の武空術、カウンター技のスーパーストレートパンチ等、あらゆる場面に対応出来る技をもつ。
超2ビジュアルの割には攻撃力がかなり低い(ベジータ、トランクスより遥かに低い)が技が優秀な為全く問題ない。
ストーリーでも原作の展開をコンパクトにまとめた結果、セル戦で慢心する場面が丸々カットされている*2ので悪印象もなくなっている。都合上超サイヤ人2に覚醒する場面もカットされてしまったが
神テーマBGMキャラの一人。悟飯のイメージに合っているかと言われるとちょっと微妙かもしれない

ぶっちゃけるとおそらく最弱キャラ(笑)ちょっとやったユーザーの間で「武闘伝シリーズのベジータはかなり残念」というのは有名な話である。
近接技は少なくどれも扱いが難しく、エネルギー弾系も微妙、パワーもスピードもそれほどではない…と初心者向けではない。
TASが使いこなしても尚悟空などと戦わせると技の質の差などにより不利になりがちなほど。
ちなみに必殺技の「ファイナルフラッシュ」は最強クラスの破壊力を持ってはいる。ビッグバンアタックはカス技だが…。
トランクスルートでは展開次第でトランクスに凄いツンデレを見せる。
なお、2Pカラーは後の劇場版で披露している*3

相手の足下に奇襲攻撃する「超スライディングキック」があまりにも有名。
空中では下段防御が出来なくなるので、まさに「足下がお留守ですよwww」とハメる事が出来るがリアルファイトに注意。
悟飯には相性が滅法悪く、かなりやり込みしたプレイヤーなら簡単に潰される。
その他のキャラも技によっては潰せることが出来る。

気弾さえ消せる無敵技の爆拳波が生命線。

ストーリーだと原作の展開をコンパクトにまとめた結果、セルに殺されるイベントは自身のルート以外でもカットされている。よかったね、トランクス。
このため、ベジータが逆上する場面もないので和解できるタイミングがないように思えるが、上記の通り銀河戦士編でデレてくれる。

神テーマBGMキャラの一人だが、ストーリーモードだと聞けるタイミングが殆どないのが残念。

当たれば相手を確実に疲労状態にしたり反撃・受け身不可の投げ技など独特のラインナップ。
悟飯のものより強力な性能の舞空脚を所持している。リーチの長い蹴り技、豊富な気弾技を武器にうまく立ち回れれば強い。

周囲に気を発生させるアストラルショックには長い無敵時間があり、かつ攻撃範囲が全身に渡る上ピヨらせやすく、隙もないと言うチート性能。
他キャラの類似技と違い、気の消費無しで際限なく連発できる言うのもえげつなく、この技があるがゆえに強キャラと言える。
エネルギーショットも牽制に強力。一方格闘はやや苦手。
メテオは格ゲーには珍しい前方向からのタメ技である。

  • セルジュニア
トリッキーな技を多く持ち悟飯より小さいため攻撃が当たりにくく、更に唯一ジャンプ中に多少とはいえ動けるがリーチの短さに加え、攻撃力・守備値の低さもあり非常に扱いにくいキャラである。

唯一メテオ技を所有していない。

  • ザンギャ
映画より出演の紅一点。
攻撃力やリーチこそ他キャラに劣るものの、多彩な攻めが光るキャラクター。

特に非常にわかりづらい表裏の2択を迫ることができるムーンサルトスプラッシュを始め、崩しやラッシュに優れた技を数多く所持している。

彼女とボージャックのみメテオ技を空中で繰り出すことができる。

ストーリーでは他の銀河戦士がいない関係で、倒されるとボージャックがマジギレするくらいには仲が良い。よかったね、ザンギャ。

BGMはいくらなんでもこれはないだろうと思うくらい、キャラにあっていない穏やかなもの。

指先から気弾を放つエネルギーショットが不可視+同系統で最速+ガード無しで当たれば確実にダウン+ピヨらせやすいと言う超性能であり、これを筆頭に豊富な気弾技を駆使した中距離戦はめっぽう強い。
唯一メテオ技を2種類持っており、そのうちひとつは空中でも出せるのが強み。
巨体ゆえにチビキャラに一部攻撃が当たりづらいが、体力・攻撃力にも優れ、ブロリーと一、ニを争う強性能。
ボージャックにあんまりにも負け続けるとブロリーがボージャックを倒すENDになってしまう

ザンギャ、映画ではスマン!


【裏技を使用することで以下の2キャラクターが使用可能になる】
前作の技である四連脚の上位連続技激烈連脚、発動時に無敵ありのハリケーンソバット、気弾系の豊富さ、相手を行動麻痺させる太陽拳等々…流石主人公、流石隠れキャラ。トップクラスのスペックである。
特にハリケーンソバットを使いこなせれば、いかなる技もすり抜けられる。このゲームでは致命的な鳥籠もお構い無しである。
悟飯同様原作のストーリーをコンパクトにまとめた上に悟飯/トランクスのストーリーではセルにボッコボコにされる形でセルに敵わなかった事が明確になっている難易度低いとたまに粘って降参コマンドが発動したりもするため、
最後には任せるとはいえ原作ほど楽観的な様子がない。*4
最初のセルに勝てずに負け続けると悟空がセル相手に自爆してセルゲーム終了というとんでもない展開になったりもする。

映画での印象通りの最強レベルの性能。攻撃力はダントツのNo.1。
丸太のような足で蹴りを叩き込むマシンガンシューターは連続技のように見えて、4発目と最後5発目が連続ヒットしないので反撃が確定する。
しかしダメージや削り値が大きいため、状況によっては肉を切らせて骨を断つような使い方も可能。
連続エネルギー弾はチビキャラやしゃがみ状態には当たらないが、通常は低空を飛んでくためヒットする。弾速も速く強力。

実は投げ技が唯一抜けられない投げキャラ。下段パンチ→投げでハメられる。
メテオも受け身不能など格別の扱いを受ける。
武闘伝モードで対峙する際は更にステータスが上がっており、えげつない攻撃力と防御力でこちらを「もう駄目だぁ…おしまいだぁ」にさせてくれる。
ただ、彼との戦闘はこのゲームで唯一何度でもコンティニューできる。


【ストーリーのみの登場】
原作と同じくセルゲームで悟空もしくはベジータかピッコロが戦おうとすると乱入してくる。セルゲーム終了後もたまに登場。
体力は瀕死も同じなくらいに低く(まぁZ戦士やセルから比べれば当然だけど)、ダイナマイトキックはセルにガードすらされず原作同様あっけなく吹っ飛ばされてしまう。
このシーンの原作再現っぷりは凄まじく非常に評価が高く、また多くのプレイヤーの腹筋を崩壊させた。
前作でも隠しラストバトルでキャラ選択に突如現れたり*5と、
まだ愛されキャラになる前なのに妙に超武闘伝の開発スタッフに愛されているサタンであった。

余談ではあるが、サタンはセルに吹っ飛ばされてしまったが、その時のダメージは0。サタンの生命力の高さがうかがえるシーンだろう。

更に余談だが、一部ではOPで↑X↓BLYRAを10回(地域によって差あり?)入力すると使用可能という都市伝説が流行った。勿論デマである。



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最終更新:2024年01月07日 13:09

*1 前作はごく短いダイジェスト的なナレーションが追加される程度だった。

*2 セルの自爆は起きるが、他の3人でもセルに勝利すれば必ず発生するイベントなので悟飯が必要以上にいたぶったために起きたという印象は薄い。

*3 ちなみに前作でも2Pカラーで採用されている。

*4 悟飯主人公時でもセルゲーム直前まで悟空と修行を続けることが出来る。この場合の悟空は「修行の総仕上げだ!」と悟飯を高みへ上らせる事に余念がない様子がうかがえる。

*5 選ぶと戦闘が開始すらせずにやっぱりぶっ飛ばされる。さらにもう一回選べるが仮病で戦闘が始まらずキャラ選択画面に戻されてサタンの表示が消える。