ティッタ(魔弾の王と戦姫)

登録日 : 2012/04/27(金) 17:43:51
更新日 : 2016/03/07 Mon 18:21:30
所要時間 :約 6 分で読めます





このお屋敷は、この町は、ティグル様のものよ

あなたみたいな人は指一本触れないで!


ライトノベル『魔弾の王と戦姫』の登場人物。
CV;上坂すみれ

戦うヒロインが多い中にあって、さしたる力を持たないという少々例外的な位置にいる少女。
しかしそれ故に、彼女は主人公ティグルヴルムド=ヴォルンにとって守るべき“平穏”の象徴となっている。




所属:ブリューヌ王国・アルサス地方
身分:侍女
備考:巫女の家系の生まれ


【人物】

ティグルの幼馴染にして、彼の生家であるヴォルン伯爵家に住み込みで仕える侍女。15歳。
本編の二年前にティグルの父ウルスが没してからは、領主邸にてティグルと二人暮らし。
王侯・貴族などの特殊階級に属さないため姓を持たず、『ティッタ』がフルネームである。

はしばみ色の瞳と、栗色の髪を束ねたツインテールが特徴的。シルエットはどことなく丸っこい。
小柄・童顔なこともあって雰囲気は小動物じみており、怒っても今ひとつ恐さに欠ける。
仕事の都合で侍女服に身を包むことが多いが、イラストでは服の上から分かるほどの巨乳
この世界には貧乳という名前の巨乳が居るしために、本当に巨乳なのかはよくわからないが。

とにかくしっかり者で健気な性格で、人と話す時には、時に歳相応の慌しさを混らせつつ敬語で接している。
かなりの働き者であり、領主の仕事の手伝いや、そう広くはないとはいえアルサス領主邸の管理を一人でこなす。
ちょっとした手芸も得意らしく、領主邸の一角には彼女の作った小さな熊の人形が置かれている。ちなみにこの人形、後にある人物のハートをガッチリ掴む。

『様』づけで接するティグルとの関係は、しかし「主と侍女」よりは「だらしない兄としっかり者の妹」といった方が正解に近い。
寝ぼすけなティグルをほぼ毎日叩き起こしたり、同じ卓で食事をしたりと、当人達は家族同然の暮らしを日々送っている。
ティグルにとっての彼女は、正にその通りの「家族にも等しい大切な存在」。
……その一方でティッタ自身は、長年を共にした主に密かな想いを寄せている。



【家系について】

領地の神殿で神々に祈りを捧げる巫女の家系の生まれであり、元はそれを継ぐことに専念するはずだった。
しかし、幼い頃にヴォルン家へと入り浸りティグルと親しくなったことで、次期領主となる彼を侍女として支えたいと願うようになった。
その申し出は当初は母から反対されたものの、ティグルの後押しにより認められる。また、これをきっかけにティグルへの想いを自覚するに至った。

ただし完全に巫女の立場を辞してはおらず(そこまでは家が許さなかった)、現在でも聖性を保つため、清めの儀式を定期的にこなしている。



【余談:名前に関して】

『ティッタ』という名は、作者の過去作『星図詠のリーナ』の初期案における主人公と同名だったりする。
没になったのは 「王女にしちゃ地味すぎない?」 との声が挙がったからとかなんとか。
その出来事と関係があるかは不明だが、同じ名を持つ彼女がどのような扱いを受けるかは一種の見所かもしれない。
戦えない以上、展開的にハブられまくっているのだが。




【本編での動向(各巻のネタバレ注意)】




















《1巻》
冒頭にてディナントの戦いに出向くティグルを不安気に見送るが、彼が捕虜になったことを帰還したマスハス卿らから聞かされる。
ティグルの身代金が自領の蓄えを大きく上回ることに絶望するも、懸命に金策に走りつつ、神殿にて彼の無事を祈り続けた。

テナルディエ公爵の嫡男ザイアンによるアルサス襲撃時には、領主邸に踏み入ったザイアンに項目冒頭の言葉をぶつけて抵抗するも、服を裂かれて 犯されかける
……が、戦姫エレオノーラ(エレン)を味方に着けたティグルの帰還が間一髪で間に合い、無事に助け出される。
この時にティグルがそれまで使っていた弓が壊れたため、領主邸に飾られていた ヴォルン家家宝の黒弓 を彼に手渡した。
黒弓を受け取ったティグルは、改めて迎えるザイアンとの決戦で 魔弾 を放つことになる。

ちなみに、アルサスに戻ってきた時点でティグルの身代金支払い期限は過ぎており、ティグルの“所有権”はエレンのものになっている。
そのことから「あいつは私のものだ」と楽しげに言うエレンに対し、 「負けません!」 と啖呵を切った。


《2巻》
ザイアンを討ったことでテナルディエ公爵との対立が確定したティグルと、二人だけでつかの間の休息を共にする。
また、エレンの副官としてアルサスを訪れていたリムアリーシャに熊の人形をプレゼントしている。


《3巻》
本格的に動き出したティグルとエレンの連合軍に、自身も連れ添うことに。
“黒騎士”ロランとの戦いでティグルが重傷を負った時には、夜を徹して治療にあたった。

その後、ロランに勝つため黒弓の力を引き出す術を探るティグルと共に弓に導かれ、現実の空間から乖離した“朽ち果てた神殿”へと到着。
しかし神殿に入るや否や、そこに祀られていた 夜と闇と死の女神『ティル=ナ=ファ』 に一時的に意識を乗っ取られてしまう。
『ティル=ナ=ファ』はティッタの身体を通してティグルとの話を続け、『 {自分が黒弓をティグルの祖先に授けた {』という事実を語る。
さらに女神はティグルにある試練を課し、以降、ティグルは弓の力の一端を自分の意思で引き出せるようになっている。


《4巻》
ブリューヌの隣国ムオジネルの軍が突如としてブリューヌに侵略を開始。
エレンとリムが不在、かつかなりの兵力差がある絶望的な状態でこれを迎え撃つティグルから身を案じられ、ティグルの傍付きである老人バートラン共々アルサスへと退避させられた。


《5巻》
バートランと共にティグルに合流し、ティグル、エレン、リム、リュドミラらが率いる連合軍『銀の流星軍』に随行。
数少ない女性(かつティグルからの信頼も厚い)ということで、4巻でティグルが救出、匿うことになった少女レギン (ディナントの戦いで死んだことにさせられた『レグナス王子』の正体) を内々に世話する役に任ぜられる。ティグルの話題などで盛り上がり、彼女とは親しくなっている。
テナルディエとの決戦は『銀の流星軍』の勝利に終わるが、戦いの中でバートランが命を落としてしまう。その死をティグルと共に悼み、涙を流した。
終戦後はジスタートの賓客としてライトメリッツ(エレンの公国)に数年間滞在することとなったティグルに連れ立ち、自身も侍女としてライトメリッツに向かった。


《6巻》
アスヴァール国へ向かうティグルを送り出し、その留守を預かってライトメリッツの公宮に残っている。
公宮に勤める他の女官や侍女には結構気に入られている様子。



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