エレオノーラ=ヴィルターリア

登録日 : 2012/04/20(金) 09:02:54
更新日 : 2017/01/28 Sat 15:14:54
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かわいいな、おまえ


ライトノベル魔弾の王と戦姫』の登場人物にしてメインヒロイン。
アニメでの声優は戸松遥
本編冒頭で勃発したディナントの戦いにて主人公ティグルの敵として登場し、それ以降長い付き合いになる少女。
愛称はエレン(作中の地の文でもこの表記)。

舞台装置的に見た場合、特に序盤ではジスタートの内情に関するティグル(と読者)への窓口のような役割も果たす。



所属国:ジスタート王国
所有公国:ライトメリッツ
身分:???→戦姫
武器:『降魔の斬輝』アリファール(長剣型竜具)


【人物】

作中の架空の国・ジスタートが誇る七戦姫の一人。16歳。
周辺国には 『銀閃の風姫(シルヴフラウ)』『剣の舞姫(メルティス)』 なる二つ名で知られ、長い銀髪と赤い瞳が映える容姿は「傍に置いた宝石がかすんで見えた」とも噂される。
二年ほど前に戦姫の立場を先代から継ぎ、ジスタート西端部に位置する公国『ライトメリッツ』を治めている(ティグルの領地アルサスとは、国境をかねる山脈越しに隣接した位置関係)。

イラストに描かれる戦装束は青を基調としたものだが、裾の短いスカートなど、何を置いても露出が多い点に目が向く。
その一方、日常的な場面ではゆったりとした衣服に身を包んだ姿も見られる。漫画版ではまた違った姿を拝見できるかも。

とにかく闊達とした性格で、戦場で常に矢面に立つ姿や自信に溢れた佇まいも相俟って、自然と人を鼓舞し、惹きつける力を持つ。
その一方、プライベートで関わる相手にはサバサバとして砕けた態度をのぞかせる。
また、特に気に入った相手にはからかい癖が出るようで、副官のリムアリーシャや、本編にて出会うティグルがその主な対象になっている。
中でもティグルには異性として惹かれているが、「身分が違い過ぎる」ので今の所恋愛関係に踏み込もうとしていない。傍にいれば満足している節があり、その為目下のものであるティッタやリムには寛容だが、同じ戦姫であるリュドミラソフィーヤについては警戒している。
逆にリュドミラやエリザヴェータ、ヴィクトール国王などといった気に入らない相手には対しては辛辣極まりない所があり、例えば価値観や気質の相性が悪い相手が対等以下の立場の場合は悪辣な態度を取って必要以上に煽ったり、立場が目上の相手の場合は表立って態度には出さずとも内心で皮肉って冷笑していたりと頭ごなしに否定的なバイアスをかけて彼らの美点に対してちゃんと目を向けず正しく評価しようとしない等といった悪癖もあり、リムや先輩の戦姫であるソフィーヤとアレクサンドラ等から窘められることもある。



【私生活など】

ライトメリッツにある自分の公宮では、どこからか手に入れた飛竜の幼生体『ルーニエ』を飼い、可愛がっている。今の大きさは猫くらい。
同じ戦姫であるソフィーもルーニエをいたく気に入っており、ルーニエに会うためだけにライトメリッツを訪れることもあるほど。
……ルーニエ自身はソフィーが苦手で、ソフィーの来訪に気づくと逃げようとするが。

数少ない息抜きとしているのが、お忍びでライトメリッツの城下町へに繰り出し、一人で買い食いや出し物を楽しむこと。
リムが言うにはタイミングが大体決まっており、仕事のイライラが我慢の限界を超えるか、珍しい出し物の噂を聞いたときなどに公宮から逃げ出すらしい。リムの悩みの種。
ちょくちょく料理場に忍び込んでつまみ食いをすることもあり(本人曰く「格式ばった食事を出されるよりこっちの方が好み」)、ばれるたびにリムや料理人に小言をつかれている。

リムとは戦姫になる前からの長い付き合い。“戦姫になる前”のエレンと「剣を手にお互いを守りあってきた」らしく、当時から非常に親しい間柄だった。
そのため、自身が戦姫となって以降、リムが堅苦しい態度で接してくるようになったことについては少なからず不満もある様子。
ちなみに、過去の経歴に関しては四巻にて多少なり判明する。



【戦姫としての立ち位置】

仕えるジスタートの国王ヴィクトールへの対応は、 「形の上では従うが、心から忠誠を誓うつもりは毛頭無い」 といった具合。
戦姫に怯えて疑心暗鬼に駆られる王に対し心中では呆れきっており、かといって自分から働きかけてまでその弱さを改めさせるのも億劫、という心情が現在のスタンスを取らせている。
ただし臣下として負うべき責任には忠実で、王命を受ければそれに応じ、先代から受け継いだライトメリッツの統治にも余念は無い。
特にライトメリッツには愛着があるようで、街中の平和ぶりや賑わいをティグルに褒められた際には嬉しそうな素振りを見せている。

他の戦姫との関係は以下の通り。

リュドミラ……互いの公国が代々険悪なことに加え、個人的にも仲は悪い。
ソフィーヤ……公私の隔てなく信頼し合う仲。作中では彼女の情報収集能力に助けられ、共闘もしている。
アレクサンドラ……戦姫のあれこれを教わった恩師にして親友。 「互いの危機には何を置いても駆けつける」 と約束しあっている。
エリザヴェータ……ある理由でエレンは彼女を嫌い、低い評価を下している。
ヴァレンティナオルガ……本編開始時点で特に関わりを持たない。

上記を見て分かるだろうが、良くも悪くも人間関係について好き嫌いを非常にはっきりさせるタイプ。
「敵を作らないように生きてきたわけではない」とも語り、その証拠に一月に一度は暗殺者がやってきてはそれを撃退しているらしい。
しかし、そのせいで余計な諍いを招いたり、敵を必要以上に増やしてしまいがちなところがあるため作中でもアレクサンドラやソフィーヤに窘められている。
実際、エリザヴェータとの確執はそうした嫌う人や事柄に対して不寛容で攻撃的かつ排他的という彼女の短所が最悪の形で顕現してしまった結果でもある。
また、親しい人間の危機に対して冷静さを失ってしまったり、身内が絡む事柄には非情に徹しきれないところがあり、これに関しては作中でリュドミラから 「人の上に立つ者として失格」 と叱責されている。



【戦闘能力】

優れた剣技に加え、竜具(ヴィラルト)の力により圧倒的な強さを誇る。
そもそも戦姫自体が「同じ戦姫をぶつけるしかない」と言われる反則的な存在であり、その実力は作中でも最上級に位置する。
軍を率いる際には、自ら先頭に立って切り込み役を務めることが多い。

《所有竜具:アリファール》
『降魔の斬輝』『銀閃』とも呼ばれる、鍔に翼の意匠があしらわれた長剣。
敵を甲冑ごと両断する切れ味と強度に加え、 “竜技(ヴェーダ)” を筆頭とした特殊能力を持つ。
アリファールは「風を操る」力を持ち、矢を弾き落としたり所有者に飛行能力を与えたりなどができる。
他の竜具同様に意思らしきものがあるようだが、拗ねたり励ましてきたり、エレンにはなんとなくアリファールの伝えたいことが分かるとのこと。両者の仲(?)は良好。

風影(ヴェルニー)
風を身に纏って機動力を高める。
エレン一人なら自由に空を飛ぶことができ、エレンごと他者に施した場合も、一緒に高く跳躍することが可能。

大気ごと薙ぎ払え(レイ・アドモス)』
大気を凝縮して巨大な“風の刃”を形成し、標的を薙ぎ払う。アリファールの竜技にあたる。
10アルシン(約10メートル)超の地竜を両断した上で地面に深い亀裂を刻むほどの威力を秘めるが、あまり遠くには届かない。
また、周囲の風の力を一撃で使い果たすために連射が効かず、その間は風の守りが失われる(矢を防げなくなるなど)といった弱点もある。



【本編での動向(ネタバレ注意)】












《1巻》
ジスタートと隣国ブリューヌとの間に勃発した戦争に指揮官として出陣・勝利し、終戦間際で出会ったティグルを捕虜としてライトメリッツに連れ帰る。
以後はティグルを部下に勧誘する傍ら、物騒になりつつあるブリューヌの内情に耳を尖らせていた。
ライトメリッツで捕虜として暮らすティグルの下に彼の領地『アルサス』が襲撃されるという報せが届くと、ティグルとの問答の末、 「アルサスを頂戴する代わり、自分の兵力を貸与してこれを守る」 という契約を結ぶ。
これを契機にブリューヌ内乱に介入し、彼と長い戦いの日々を歩むことになる。


《2巻》
ティグルの敵であるテナルディエ公爵の策により、兼ねてから犬猿の仲だったリュドミラ率いるオルミュッツ軍と戦闘状態に突入。
一度は竜技すら交えた全力の決闘を彼女と演じるも、途中で起きたハプニングにより中断。
互いに休戦を約束し、最終的にリュドミラとは若干だが打ち解けた。


《3巻》
ブリューヌ最強の戦士“黒騎士”ロランとブリューヌ国内で遭遇し、その圧倒的な力の前に一度は敗走する。
二度目の戦いでは同じ戦姫であるソフィーヤの援護を受け、ティグルの黒弓の力もあって辛くもロランに勝利する。
その直後、親しくする戦姫アレクサンドラの領地が襲撃を受けるとの報せを受け取り、彼女の救援のためティグルと一旦分かれ、リムといくらかの兵を連れてジスタートへと戻ることに。


《4巻》
アレクサンドラとつかの間の再会を楽しんだ後、レグニーツァに進攻した戦姫エリザヴェータ=フォミナ率いるルヴーシュ軍と激突。
途中でエリザヴェータからティグルの危機を聞かされ、エリザヴェータが停戦を申し出たこともあってブリューヌへと急行した(リュドミラの加勢により、ティグルは無事だった)。


《5巻》
かねてよりのティグルの仇敵、テナルディエ公爵率いる大軍との決戦を戦い抜く。
戦後はジスタートの賓客となったティグル(+お付きとしてティッタも)と共にライトメリッツへ戻っている。


《6巻》
ジスタート王からティグルに対し、ブリューヌ西方の国『アスヴァール』に密使として向かうよう依頼が届く。
王の思惑についてティグルと共にあれこれ考えた後、「アスヴァールへ行く途中でサーシャに会っておけ」と助言を与えてティグルを見送った。



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