ベビー(DBGT)

登録日:2010/06/16 Wed 21:12:23
更新日:2024/03/09 Sat 13:59:58
所要時間:約 4 分で読めます







オレは君に寄生するだけでなく、支配する。つまり君になるわけだよ……

『戦闘民族サイヤ人』か……嫌な言葉だ!!!




ドラゴンボールGT」に登場するキャラクター。

CV.沼田祐介



◇解説


遥か昔、サイヤ人によって滅ぼされたツフル人がいつか来るべき復讐の日の為に作り上げた寄生生命体。
野心家かつ自己中な性格な上にツフル人の国王の遺伝子が組み込まれている*1ため、特にサイヤ人に対しては容赦が無い*2

最大の特徴の寄生手段は、身体をゲル状に変化させて傷口や体の穴と呼べる場所から体内へと侵入し宿主を支配する。
ちなみにこの身体のゲル状化は、回避行動や体勢を瞬時に変えるといった戦闘用法でも地味に役に立つ。

寄生した相手には「ベビーの卵」というものを植え付け、それで脳を支配された者は、ベビーに絶対の忠誠を誓うツフル人と化す。
この卵によって、ベビーの寄生を乗り切った宿主を再度自身の手駒にすることが可能という保険にもなっており、
卵の孵化はベビー自身の意思でコントロール可能な上、孵化させた寄生対象は普段よりも高い戦闘力を発揮できる。
また、ベビーが指示を出していなくても凶悪になる作用があるようで、例えばブルマ
理性を失う恐れがあると躊躇するベビーに勝手にブルーツ波を浴びせる ほどマッドになっている。
その上、この卵を除去するには超神水以外に治療法がないという、かなり厄介な物。
作中では何度か悟空達に接触を計るうちに、一度寄生を跳ね除けた
(そのときベビー自身はパンに蹴られてギャグっぽく退散した)
はずのトランクスが仲間達も気づかないうちに卵の犠牲になっていた

一見すると対策困難な寄生手段だが、明確な弱点も一応あるにはある。
例えばブウのように肉体を自在に変化させる性質を持つ相手には寄生手段を取りにくく、卵も細胞組織に包まれて外に排出されてしまう。
また、悟空のように一度見た技を記憶して二度目が通用しない相手にも寄生は難しいと言われてもいる。


◇作中での活躍


悟空達とDr.ミューとの闘いの最中、トランクスとギルの活躍によりその存在が明らかとなる。

その後、悟空達の手により破壊されたかと思われたが、ミューに寄生。
敗走したミューを破壊し宇宙船を乗っ取り、悟空達を追い宇宙を駆け巡っていた……
その間に立ち寄った星の生命体に寄生を繰り返し、力と知識を身につけていく。

最終的にドラゴンボールを全て集め終えた悟空一行らより先回りして地球に到着。

地球人全員に次々と寄生し地球を支配する。
この間わずか数日。
しかし、異端であるブウの存在に気がつかなかったりウーブやミスター・サタンを見逃していた。


そして、最強のサイヤ人孫悟空を倒すためにベジータの身体を支配した。

悟空達が集めた究極ドラゴンボールを騙し取り、ドラゴンボールの願いでサイヤ人に乗っ取られた星「プラント星」を復活させて「ツフル星」と名付け、配下にした地球人を移民させる。
本領を発揮出来ない悟空を一方的にボコり、フリーザ様をリスペクトしたかのような技で撃破する。
ブウやウーブ等の残った戦士達を倒していくも、復活し超サイヤ人4として覚醒した悟空と対決。

今度は逆に追い詰められるも、ブルマの開発したブルーツ波発生装置を浴びて黄金の大猿に変身する。
これによって一時は戦況を回復するが、結局は超サイヤ人4からさらにフルパワーとして覚醒した悟空に敗北。

最期はベジータの身体から脱出し、宇宙船で逃げている最中に悟空の10倍かめはめ波により太陽まで運送され消滅した。

ツフル人化した地球人たちも超神水で元に戻り、一件落着と思いきや究極DBが再び使われたことで地球消滅を回避できない事態に発展。
悟空たちは、ベビーのもう一つの置き土産であるツフル星に地球の住人たちを避難させていくが、
ピッコロは、究極DBを消滅させるべく、創造主の神と同化した自身もろとも地球と運命を共にした。
その後、地球はポルンガの力で復活したが、悟空たちはピッコロの意思をくみ取った為、ピッコロは復活せずと、悟空や悟飯たちには辛い結末になった。挙句の果てに図らずとも新たなとんでもない置き土産を残すことになるが…。


◇技


  • 超ギャリック砲
ベジータの技の強化版。
初期は気功波だったが連続超ギャリック砲では気弾になっていたりと安定しない。

  • リベンジデスボール
フリーザのデスボールよりは構えや他者から気を集めるという特徴から元気玉に近い。
そのため「悪の元気玉」と称される事も多い。
強化版である「リベンジデスボールファイナル」は悟空に吸収された。
派生技にファイヤーデスボールが存在する。

  • ファイナルフラッシュ
ファイナルフラッシュの構えで

ビ ッ グ ・ バ ン ・ ア タ ッ ク !!


アニメ中に実際に起こったとんでもないミス。
あまりにも豪快にミスっているためか公式にネタになっている。
ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」では、技名がちゃんとファイナルフラッシュになっているのに発射時にビッグバンアタックと叫ぶという徹底ぶり。
逆にドラゴンボールヒーローズでは技名こそビッグバンアタックだが構えがファイナルフラッシュのそれになっている。
一応、ベビーがベジータの細胞から記憶を読み取った際に誤認したと解釈されている。


◇各形態


『ドラゴンボールヒーローズ』ではやけにフィーチャーされており、様々なキャラに寄生。
歴代の敵キャラのパワーアップ(ただしベビー主導)用キットとしてもっぱら扱われている。


  • ベビー幼年体

培養装置から抜け出した際の最初の姿。薄紫色の皮膚を持ち眼部は赤黒いカバーグラスで覆われているなど、赤ん坊らしい可愛らしさはゼロ。
二足歩行がままならないなど赤ん坊らしいが、この時点でもかなりの気の力を持っている。
自身の気を消し相手からの感知を免れる事も可能。

まだ寄生能力が未完成であり、サイヤパワーが制御できない都合上サイヤ人などの肉体を奪う事は叶わなかった(卵は産み付けた)。

囁き声のボリュームを上げたような気味の悪い喋り方が特徴。

  • ベビー少年体

地球にやってくるまでに多くの生命体のエネルギーを吸収してパワーアップ(成長)した基本形態。
体色は薄紫から水色に変化しジャケットや青のボディースーツといった服も着用している。
透明化らしき能力も得たほか、前形態では不可能であったサイヤ人への肉体支配が可能となった。

後に大猿ベビーの姿が解除されて体外に排出されたベビーの姿は、後述の青年体となっている。


  • ベジータベビー

ベジータに寄生し肉体を乗っ取った姿。
ベジータの髪は白髪のように変色し、額と顎、眼球にマシンミュータント特有の赤いラインが入っている。
従来は金髪な超サイヤ人とは対照的な銀髪のようにも見える姿のため、地味にデザイン人気が高い。
ベジータもベビーも王族の血を持つ者なので、惑星ベジータにいた両種族の高貴な血が合体した姿ともいえる。

この時点で戦闘力は超サイヤ人3の悟空が全く歯が立たない程。


  • スーパーベビー1

トランクス・悟飯・悟天・ブラのサイヤパワーを吸収して強化された姿
眼部には青のカバーグラスに覆われて両肩部分が翼のようにベビーのジャケットが出ているなど、ベジータ要素が薄くなってきた。
変身の描写から超サイヤ人ゴッドとの類似性を指摘する声もある。

戦闘力は相当高いと思われる描写があるが、すぐに後述のスーパーベビー2に変化してしまったので影が薄い。


  • スーパーベビー2

配下にした地球人たちの「サイヤ人への恨みの気」を取り込み進化した事実上の最強形態。
体格は大柄になり、肌は浅黒く髪型リーゼント化。
目元は超サイヤ人3のようになっており、「ツフル人版超サイヤ人3」を意識したデザインの意図があると思われる。
服装も黒色のボディースーツで独特なブーツや手袋を着用など、ベジータ要素は完全にゼロ。

悟空やスーパーウーブをも圧倒したが、超サイヤ人4悟空にはボコボコにされた。


  • 大猿ベビー

ベジータの肉体を利用しているスーパーベビー2がサイヤ人の特性を生かして大猿化した、ベビーの最終兵器とも呼べる形態の黄金大猿。
尻尾がないため、ブルマが開発した「ブルーツ波増幅装置」によって大量のブルーツ波を浴びることで変身を可能とした。
デザインも大猿にしてはスーパーベビー2のデザインが色濃く残された姿となっている。
ちなみにブルーツ波増幅装置を作ったのもそれをベビーに照射したのも洗脳されたブルマの独断であり、当のベビーは理性を失うかもしれないとビビり倒していた。

大猿化したのはベジータの肉体に過ぎず、寄生しているベビー自身の理性は健在であるため暴走しないで動ける。
これを活かして、しばらくは凶暴化したフリをして悟空に不意打ちを仕掛けている。
だが、激昂していたことで一時的に正気を失うなど、大猿化による凶暴性増加の影響が少なからずベビーの意識にすらある様子。
理性を保っているため超サイヤ人4に値する形態に変身する条件を満たしているが、後のブルマの見解によると寄生しているベビーの細胞が変身の阻害を引き起こしていたとのこと。
ツフル人の細胞というよりは、肉体が変身しているベジータ自身の意識が黄金大猿の制御に成功せねばいけなかったと思われる。

実は大猿化に伴いベビー自身の身体も肥大化しており、後に悟空によって尻尾を切断されてベジータの肉体が縮小した事で彼への寄生が不可能となってしまう。

  • ベビー青年体
べジータへの寄生が不可能になった際に登場した形態。
容姿は少年体の身長が大人並みになっている程度で際立った変化は見られない。

べジータへの寄生ができなくなり、敗北を悟り宇宙船で逃走するも悟空のかめはめ波で太陽に送還されて完全に消滅する。

本編での出番は一瞬、ゲームにも出演した事が無いと全形態の中でもかなり不遇な形態である。
OPに登場するベビーはこの形態。

  • ジャネンバベビー

「ドラゴンボールヒーローズ」にて現れた、まさかのオリジナル形態。
なんと劇場版最強クラスの敵とも称されるジャネンバに寄生し、「ジャネンバベビー」。
恐らくゴジータの新形態である超サイヤ人3に合わせた相手役としての登場だろう。
カードは中々強力なアビリティを持ち、登場当初は猛威を奮った。


  • 破壊王ジャネンバベビー

上記のジャネンバベビーが後にバビディに洗脳された姿(ヒーローズではクウラ以外のZ劇場版キャラがバビディに洗脳されている)。
通常のジャネンバベビーとは異なり、白目をむいた危険な香り満々な姿となっている。
最強レベルのアニオリキャラ→アニオリキャラが寄生→卑劣な原作キャラが洗脳…というお腹いっぱいな経緯を歩んでいるなお前よぉ。


  • スーパーベビー:トランクス

ドラゴンボールヒーローズGDM6弾に登場したオリジナル形態。
GTのトランクスに寄生した姿で、本来のスーパーベビー1の容姿をそのままトランクスに移植したようなデザインとなっている。
…ベジータに寄生していたほうが伸びしろあるんじゃないですかね。
カードとしては敵チームの人数が3人以上かつ味方アタッカーの数>敵アタッカーの数の場合自分チーム全体にガード貫通効果を付与するというかなり強力なもの。
主に対人戦で猛威を奮うがミッションでハイスコアを出すために使用される事も多い。

  • ハッチヒャックベビー

ドラゴンボールヒーローズGDM6弾に登場したオリジナル形態。
同じくツフル人が開発したハッチヒャックに寄生した。
新技「ファイナルリベンジャーカノン」は、リベンジデスボール要素がある上に本来のタイムラグがない素敵な仕様。

GDM6弾のスペシャルムービーによると、超サイヤ人4悟空に追い込まれたベビーの元にトワの介入によってハッチヒャックが登場。
両者合意の元で寄生が行われ誕生してしまった。
ファイナルリベンジャーカノンで超4悟空を攻撃した上にトランクス:ゼノ達をも圧倒し、最終的にゴテンクス:ゼノと激突することになる。
カードとしてはアタッカーにすると相手アタッカー全員の気力ダウン、サポーターにすると味方サポーターの気力がダウンする代わりに味方アタッカーの与えるダメージが1.5倍になるというもの。
正直サポーターにした際の効果は使いづらさが目立つ上にバーストでダメージ2倍状態を付与できるので基本的にアタッカーとして運用する事になるだろう。

  • ヒルデガーンベビー

「ドラゴンボールフュージョンズ」にて登場したオリジナル形態。
ヒルデガーンへ寄生した姿で、元のヒルデガーンとの容姿の変化はあまりないように見えるが、目の部分が赤くなっている。
当初はパンやトランクスは寄生に気が付かず、ヒルデガーンがベビーの声で喋り出したことで分かった。




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最終更新:2024年03月09日 13:59

*1 ……とは本人の談だが実際の回想を見る限り遺伝子が組み込まれた程度ではなくツフル王の全身がベビーとなる肉塊に取り込まれている。

*2 ツフル人は共存を許可したサイヤ人に滅ぼされた悲劇の星人…のはずだが、こいつのおかげでそうとも言えなくなっている。ツフル王が変異した存在であるベビーの性格は温厚とは言えない残虐思想の持ち主である。つまり、ツフル王は元々残虐思想をもつ野心家だった可能性が高くOVA『サイヤ人絶滅計画』におけるベジータの真偽不明な「サイヤ人を奴隷扱いしていた」という発言もただの言い訳と切り捨てるわけにもいかなくなっている