創造神プライマス

登録日 :2011/10/16(日) 17:59:13
更新日 : 2017/07/04 Tue 20:38:09
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我から生まれし叡智、
混沌を解き秩序を靡かさん!




トランスフォーマー』シリーズの登場キャラクター。

声優は初代コンボイを演じた玄田哲章


「セイバートロン星」としての設定も一部記述する。
(原語版や実写版以降のシリーズでは「サイバトロン星」と呼ばれている)




【成り立ち】


(ここでは都合上2つに分けています)


  • アメコミ

過去の宇宙において「ユニクロン」は宇宙空間のほとんどを破壊し尽くして眠りについた。
その結果ビッグバンが起き、現在の宇宙が成り立ったとされる。

そんなユニクロンに対して宇宙が創り出した対の存在、それこそがこの「 プライマス 」である。
ユニクロンの目覚めと共に彼らは戦いを始める。
その戦いはもはや人智を超えた霊的次元の戦いであった。

しかし他生物を守ることを頭に置いていたプライマスは徐々に劣勢に追い込まれ、やがて物質界にまで撤退していき、金属惑星に溶けこむこととなる。
プライマスを追撃しようとしたユニクロンであったがそれはプライマスの作戦であった。
なんとユニクロンも金属惑星に融合してしまう。


こうして肉体を惑星に囚われた二体は戦いを終え………… なかった
この時二体は惑星を変質させ、肉体を手に入れることに気付く。 これが全宇宙初のトランス フォームである
プライマスは自身を「惑星セイバートロン」(PLANET CYBERTRON)に変化させる。

そして自身らと同じく肉体を変質させることが出来る機械生命体「トランスフォーマー」を産み出し、自身の命の輝きたる「マトリクス」を与え、自身は長い長い眠りにつくのであった。


上述した設定は全てアメコミが初出である。

ちなみに惑星一体化以前の姿は イカレ暴走族 ことホットロディマスに似ている。



  • タカラトミー

後述の公式サイトで閲覧できた『WORLD OF THE TRANSFORMERS』においては、アメコミとは多少異なる説明がなされている。


宇宙誕生から間もない頃、超次元的存在「ザ・ワン」なる者が、新しい宇宙を探索するために二人の使徒を創造した。

二人は兄弟と呼べる存在であり、「プライマス」はすべての次元に同時に存在する、光と秩序の神。
一方、「ユニクロン」は一度に一つの次元にしか存在できない代わりに無限の時空を行き来できる、闇と混沌の神。

その性質ゆえに宇宙の破壊者となったユニクロンはプライマスと対立し、激しい戦いの末、プライマスは自身とユニクロンをそれぞれ金属惑星の中に封じ込めた。
これにより戦いを収めることには成功したが、ユニクロンはやがて形状変化の能力を身につけ、星を喰らう怪物惑星へと変貌し再び襲来する。

プライマスも自身を「機械惑星セイバートロン」に変化させ、惑星の守護者として「13人の始祖トランスフォーマー」を創造し、ユニクロンを滅ぼす力「マトリクス」を彼らに授けた。



また、セイバートロンおよびトランスフォーマーのルーツはもう一つの歴史が存在し、公式サイトでは両方の説が肯定されている。


現在のセイバートロン星は、太古から生きている「クインテッサ星人」が惑星上に作り出した、超巨大宇宙工場としての姿から始まった。
異星人である彼らは高度な知能を持ちながら、宇宙に争いと混乱を引き起こそうと常に陰から企みの糸を引いてきた、無情で悪辣な種族である。

惑星サイズの工場で大量生産された使役用ロボットは、現在の「トランスフォーマー」の原型であり、民間用ロボットが「サイバトロン」、軍事用ロボットが「デストロン」の祖先となった。

クインテッサ星人は彼らを奴隷として扱い、商取引きし、欲望のまま酷使し、戯れとして戦い合わせるなど、あまりにも非道な行いを続けた。
だが、生み出されたロボット達にもいつしか感情が芽生え始め、自由を求めて創造主に反逆する。

長く激しい戦いの末、彼らは邪悪な支配者を惑星から追放することに成功した。
こうして、セイバートロン星に「超ロボット生命体」の世界が新たに誕生したのである。



セイバートロンに関連して、公式サイトでは以下の設定も記述されている。


超ロボット生命体に命を与えるのは、未知なる過去から伝え継がれた「神器」の力によるものとされてきた。
物語のバリエーションごとに異なる存在として、それぞれ解説されている。

アニメに登場する「ベクターシグマ」は、TFにとっては神のような存在であり、現在の惑星の誕生以前から存在すると言われている。
人知を越えた演算母体を持つメガ・コンピュータで、セイバートロン星の地下深くに安置されている。
彼(彼女?)が特別な人格プログラムを入力することにより、機械に生命を与えることができる。
ビーストウォーズリターンズ』では「オラクル」という名前でメガ・コンピュータが登場するが、これはプライマスの意思とベクター・シグマを遮断して偽の神託を下してプライマスの眷属たるトランスフォーマーを奴隷化するため、クインテッサ星人がベクター・シグマに施した外部装置であった。

米国コミック版に登場する、超越的なコンピュータ・プログラムである「クリエーション・マトリクス」は、サイバトロンの選ばれたリーダーにのみ所有することが許され、その者に新たな生命体を生み出す権限と能力を与える。
このマトリクスはアニメに登場した、ユニクロンを倒す力を持つサイバトロン指導者の証「マトリクス・オブ・リーダーシップ」の原型となった。
なお、本来は決まった形を持たない、電子情報のエネルギー体として描かれていた。

この他、キューブ状物体の「オールスパーク」についても、未知の神器として触れられている(この時期に実写版が展開されたため)。



【映像作品中の活躍】


ユニクロン三部作』の二作目にプライマス映像作品初登場。
地球人の少年キッカーが発見した。 
サイバトロン戦士にスーパーリンク能力などの力を与えたりした。 

  • ギャラクシーフォース
自身の力をプラネットフォースという形で4つに分割し宇宙に散らばらせていた 。

神龍とは言ってはいけない

終盤にて遂にその全貌を明かした。



【玩具】


マイクロン伝説』終了後のムックの誌上限定でロディマスコンボイの色換えの 善神プライマス として発売。

その後GF時に本編準拠のデザインで発売された。
ユニクロン程ではないがビッグサイズで迫力満点。 
全てのTFの始祖ということでパッケージはG1をイメージしている。 

後に2010EDITIONとして一部仕様を変え、通販で販売された。



【13人のトランスフォーマー】


Original13TF.jpg
(*1)

かつて、プライマスは自身を惑星に変化させた際、もしくはそれよりも前に13人のTFを生み出した。
メンバーは「 最初の13人(オリジナル13) 」(英語表記:Thirteen・Original Thirteen・Original 13)と呼ばれる。
『ギャラクシーフォース』に登場した「時空の番人(時空監視者)」こと ベクター プライム もその一人である。

上のイラストは開田裕治氏のもの。
以前は日本版の公式サイトで「トランスフォーマーとは」という所をクリックすると『WORLD OF THE TRANSFORMERS』というページが現れ、このイラストを含めてTFの歴史や世界観を詳しく知ることができたのだが、2010年以降から見れなくなってしまった。
ちなみに世界観の繋がりを表にした『トランスフォーマー時空ガイド』も見ることができた。
これらのテキストはTFでお馴染みの市川裕文氏が担当した。


メンバーはアメコミや小説に登場しているが、かつての某デジモンの勢力のように残り数人は近年まで判明していなかった。
また、『トランスフォーマープライム』にも13人が登場し、実写版2作目にも「プライム王朝」の7人(小説版では13人)が存在がしているが、パラレルワールドなので同一の存在かは不明。


ちなみにベクタープライムは3部作の世界の登場人物だが、あらゆる時空を監視する役割を持つ。
その性質は日本展開の『オルタニティ』とも似ており、オルタニティは『コンボイの謎』等の様々な世界を巡っている。
そして2013年11月から日本で展開された『トランスフォーマークラウド』では「時空界」「時空の監視者」「クラウド世界」といった用語が出てきている。

最早ここまで来ると、設定が複雑過ぎて常人には理解が困難であるといえる。



日本展開の『ビーストウォーズリボーン』では古代のTFである「 エンシェント 」という存在が明示された。
ベクタープライムや本作初登場のサウンドブラスター(ロゴスプライム)はこの分類に属している。
こちらも惑星になる前の時代のプライマスが生み出したとされる。
詳細は項目を参照。


IDWパブリッシングのコミック『Transformers: More Than Meets The Eye Annual 2012 - Primus』ではセイバートロン星の創世記が語られている。
プライマスは身体を5つに分割し、彼自身の他に、モーティラス・ソロマス・エピステマス・アダプタスが生み出された。
彼ら5人は「ガイディングハンド」(導きの手)と呼ばれている。
しかし力による調和を信じるモーティラスはプライマスに反逆し、最終的に彼らと戦い消滅している。


2013年6月、日本でいうセイバートロン星の誕生からの歴史を描く『Transformers: The Covenant of Primus』という書籍で13人のプライムのメンバーが記載された。
ベクタープライムやアルファトライオン(G1におけるアルファートリン)の名がある一方で、見当たらないメンバーも見受けられるが、この時点ではどの世界のメンバーを指しているかは不明だった。
また、この書籍は海外版の設定であるが、日本版の歴史にどの程度組み込まれるかは未知数である。



そして2015年になり、IDWパブリッシングの『Transformers Animated: The Complete AllSpark Almanac』や、ハスブロから引き継いだTCCの『Ask Vector Prime』のFacebookページにて、
最初の13人のメンバーは本流のマルチバースとプライム世界「Uniend」で少なくとも2つ存在していることが明らかとなった。
上記の『The Covenant of Primus』のメンバーは「Uniend」における13人に該当し、同名のプライムも別の存在とされている。

共通する9人は、プライマ・ベクタープライム・ソラスプライム・マイクロナスプライム・アルケミストプライム・ネクサスプライム・オニキスプライム・リージマキシモ・メガトロナスプライム(ザ・フォールン)。
前者の残り4人は、オートノマスマキシマス(ラストオートボット)・ロゴスプライム(サウンドブラスター)・ソロマス・エピステマス。
後者の残り4人は、アルファトライオン・アマルガモスプライム(アダプタス)・クインタスプライム・オプティマスプライム(サーティーン)。


「Uniend」世界群は他のマルチバースから長い間切り離されていたが、後にそれぞれ混ぜ合わさり始め、ベクタープライムは「Uniend」に対応する自身の存在と記憶や経験を吸収・共有するようになった。

その後、同年にTCCの会報で連載されたコミック『Another Light』第5話にて、宇宙の破壊を防ぐためにネクサスプライムのターミナスブレードとプライマのマトリクスセイバーの力で各世界群が切り離された。
この出来事により「Uniend」も再び独立した世界群となり、各世界群ごとに13人のメンバーが存在するようになった。

それぞれの作品で13人のメンバーが異なる理由の補完、および13人をより自由に登場させやすくするための展開とも言える。



上記のメンバーの中には、かねてよりプライマスや13人と関わりがあるのでは、と考えられてきた人物も含まれている。

ベクタープライムは、自分はラストオートボットではないと否定している。
彼の言い方から、オートノマスマキシマスがラストオートボットとみてまず間違いないと思われる。
そしてオートノマスマキシマスのことは、その名前を捨てた、避けられない運命を待つ孤独な哨兵と話している。

ベクタープライムとその兄弟のロゴスプライムのことを指すエンシェントは、最初の13人と同義の存在だったということになる。

ソロマスについて、仲間たちは多くの顔を身に着け多くの名前を名乗るとして、アルファートリン(G1)と同じ存在かもしれないことを示唆している。

また、様々な経緯を経て、アダプタスは「Uniend」においてアマルガモスプライムの名で呼ばれるようになった。
両者の遺物は、どちらも変形機能に必要な「トランスフォーム・コグ」である。

その他、モーティラスは13人には含まれないようだが、ベクタープライムは彼のことを自分の前の世代と言っている。


実写映画版の「プライム王朝」については、ザ・フォールン等の一部以外のメンバーは現在でも不明。





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(*1) WORLD OF THE TRANSFORMERS、タカラトミー、2007/10/14、EPISODE:5


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