ぷよぷよ~ん

登録日:2012/07/20(金) 16:47:16
更新日:2023/10/29 Sun 08:32:19
所要時間:約 5 分で読めます




『ぷよぷよ~ん』は、1999年3月4日に株式会社コンパイルより発売されたドリームキャスト用ゲーム。
後に、NINTENDO64版『ぷよぷよ~んパーティー』、プレイステーション版『ぷよぷよ~ん カーくんといっしょ』、
ゲームボーイカラー版『ぽけっとぷよぷよ~ん』が発売された。また携帯では、宝石の落ち物パズルゲーム「コラムス」とセットにした『ぷよぷよ~ん&コラムス』が配信された。


★ゲーム概要

「ぷよぷよ」シリーズ第四作目。
タイトルは「ぷよぷよ」とシリーズ四作目を示す四(よん)をかけている。
(タイトルロゴの後ろにも「4」が描かれている)

本作はナンバリングシリーズとしては最後のコンパイル製「ぷよぷよ」となった。*1
またアーケード版とWindows版が発売されなかった作品でもある。
ただし、アーケード版の構想はあったらしい。


★ゲームシステム

基本的なルールはこれまでの「ぷよぷよ」とほとんど同じ。くわしくはこちらを参照。
おもな新要素や変更点は以下。

  • 特技
今作では『ぷよぷよSUN』で登場した「太陽ぷよ」のシステムに代わり、新たに「特技」が登場した。
「特技」は対戦中に特技発動のボタンを押すことで使用でき、使うと一定時間おじゃまぷよがふるのを防ぐ、
フィールドのおじゃまぷよをすべて消す、特定の列のぷよを消す・あるいは色を変えるなどさまざまな効果が発生する。
特技を使用するには「SP」が必要で、ぷよを消すごとに増えていき、最大3回分までためておくことができる。
特技はキャラクターごとに違っており、中にはカーバンクルのように狂暴な効果を持つ特技もある。

  • ステージ
本作では対戦中のステージによっては特殊なギミックが設置されていることがある。
なんの仕掛けもない「サーカスステージ」、おじゃまぷよが1段ずつ落下する「火山ステージ」、
組ぷよをちぎったときの落下速度が通常よりかなりゆっくりになる「水中ステージ」、
フィールドの左右端の列がつながっている「異次元ステージ」などが登場する。

  • そのほか
本作では組ぷよが千切れるスピードが旧作にくらべて遅くなっている。
また、当時一番優れていた機種がドリームキャストだったということもあり、
それ以外の機種だと演出や解像度等の違いがあるが、ゲームのルール自体は共通している。

ドリームキャスト版とニンテンドウ64版では最大4人対戦が可能。
ほかにも「とことんぷよぷよ」で通常より大きいぷよや小さいぷよでプレイできたり、
ひとりで好きなCPUキャラと対戦できる「フリー対戦」など、様々なモードが搭載されている。

ストーリーモードは、この作品から「漫才デモ」のキャラクターグラフィックが立ち絵となった。
『ぷよぷよフィーバー』以降のシリーズもこの方式が採用されている。


★ぽけっとぷよぷよ~んについて

ゲームボーイカラー版である『ぽけっとぷよぷよ~ん』のみ、他機種とは明確な違いがある。
主な違いは以下。

  • 「特技」がキャラクター毎ではなく、CPUに勝利する事で新たな特技を手に入れ、次から手に入れた特技を自由に選び使用出来る。
  • 相殺すると『ぷよぷよSUN』同様に「日輪相殺」が発生し「太陽ぷよ」が降る(ルールは『ぽけっとぷよぷよSUN』のもの。オプションでOFFに出来る)
  • 本作はGB移植版としては初めて連鎖ボイスが再生されるようになったが、一部キャラクターの連鎖ボイスが『ぷよぷよSUN』のものとなっている。
  • ピエロ、ハニービー、インキュバス、勇者ラグナス・ビシャシ、ミノタウロスが使用出来る(ピエロとミノタウロス以外の連鎖ボイスは『SUN』からの流用)
  • 「ステージ」の概念の廃止。
  • 組ぷよの千切れるスピードが従来通りの速度に。
  • ストーリー内容が独自のものに。
等、他機種と比較すると違いが多く、別作品に近い仕上がりになっている。


★キャラクター

主人公は「アルル・ナジャ」だが、GBC版以外では一部キャラが仲間になり、そのキャラの「特技」を使う事が出来る。
コンパイル純正ぷよぷよとしては初めて全キャラがプロの声優によるボイスになった。
以下は本作の登場キャラクターである。
(カッコ内は担当声優)

【プレイヤーキャラ】

【『なぞぷよ』モード等に登場するキャラ】(プレイヤーとしては使用不可)

この内、「ももも」以外はGBC版ではプレイヤーキャラとして使用可能。
(ボイスは主にSUN(N64版とPS版)の流用なので声優は異なる)
また、登場キャラクターの内「チコ」は『魔導物語』初出ではない、本作オリジナルのキャラ。


★その他

今作ではキャラクターデザインがこれまでの村長さわ氏や壱氏から戸部淑氏に変更になり、
デフォルメされたデザインからリアル等身メインのグラフィックになった。
これは当時のドリームキャストのユーザー層に合わせた為のようで、それが影響しているのか、今作では異形キャラが少ない。

本作で「ウィッチ」役を担当した水谷優子氏は、有名声優がボイス担当した初代と『通』のPCエンジン移植版のぷよぷよCDシリーズでは「ドラコケンタウロス」役(初代では「スキヤポデス」役も兼任)であった。

また、本作でサタン役を担当した小野健一氏は、後の『ぷよぷよ7』以降に登場している「りすくませんぱい」役を担当している。
「スケルトン-T」及び「のほほ」役の緒方賢一氏も、初代のゲームボーイ移植版のCMでナレーションを担当していた。



「ボクは追記・修正したかった。ただそれだけなのに…」

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最終更新:2023年10月29日 08:32

*1 コンパイル製の「ぷよぷよ」の最終作は「ぷよぷよBOX」であり、フィーバー以降は世界観等が大きく様変わりしているため、セガ製の「みんなでぷよぷよ」が現時点では「初代ぷよぷよ」ひいては「魔導物語」から続いた世界観のシリーズの最終作となった。