安楽椅子探偵シリーズ(ドラマ)

登録日 :2011/05/15 (日) 01:45:06
更新日 : 2017/05/20 Sat 10:53:33
所要時間 :約 4 分で読めます




綾辻行人と有栖川有栖、二人のミステリー作家の合作による推理ドラマ。
出題編放送の翌週に解決編を放送し、その間に視聴者からの推理を募集する視聴者参加型ミステリー。
そのため、『綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状』の副題がついている。

問題編と解答編が二週連続で放送され、視聴者は問題編放映から回答編放映までの決められた期間内に回答を送ることとなる。

挑戦状と言うだけあって出題編の中に犯人を特定するためのヒントが全て示されているが、
一度見ただけでは気付けないような物が多いので、録画して何度となく見返さなければ推理はまず不可能だろう。

また、シリーズ各話は完全に独立しているため探偵役を含めて共通した登場人物が存在せず、被害者を除く全員が犯人候補となる点も、視聴者を悩ませる。

解決編では探偵があらゆる証拠から驚くような華麗さで犯人を解き明かしてくれるので、
犯人が分からなくても「んな証拠気付かねーよw」とか言いながら普通の推理ドラマとして見るだけでも十分楽しめるだろう。

難点は超不定期な上に一作ごとのスパンが長く、制作が近畿ローカルのABCテレビなので基本的に近畿でしか放送されないこと。

なんでも、他地域在住の熱心なファンは友人知人にビデオ等を送ってもらったり、
中には放送時はわざわざ近畿に出向いてホテル暮らしする猛者までいるとかいないとか……。

現在は過去7作品のうち6作品までがDVD化されているので、興味のある人は探してみよう。

超余談だが、DVDのパッケージデザインは指ぬきグローブでお馴染みの作家、京極夏彦。まあ、元々デザインは専門家だしね。




困ったことがあったら、この笛を吹きなさい

きっと君を助けてくれる






以下、ある意味重大なネタバレを含む物や人物の紹介となります。シリーズ未見(特に第一作)の方はご注意下さい。







困った時に吹くと一度だけ助けてくれるという、手のひらサイズのオカリナ。
人から人へと手渡され続け、シリーズに毎回登場する。
この笛が吹かれると同時に出題編は終わりを告げ、解決編が幕を開ける。
……少なくとも7回も殺人事件の関係者が持っているあたり、呪われているんじゃないだろうか。


  • 安楽椅子探偵
「私は安楽椅子探偵!」
「笛の音の鳴るところ、私は現れる!」

笛の音と共に突如として登場する名探偵。
銀色の仮面とフード付きの黒マントで全身を包んだ謎の男性で『純粋推理空間』なる謎の空間に容疑者達を集め、事件の謎を解き明かしていく。
その名の通り安楽椅子に座っており(一作目は揺り椅子だったため視聴者に突っ込まれまくったらしいが……)、解決するまで立ち上がる事はない。
「よろしいですか?よろしいですね?」と流れるように尋ねて話を進めたり少々強引だが、カメラ目線でCM入りを告げたりちょくちょくボケたりとノリは良い。


  • 純粋推理空間
安楽椅子探偵の出現と共に登場人物が引き込まれる謎の空間。
この空間に来ると徐々に登場人物達がはっちゃけだし、
「テレビの前の皆さん寝ないで下さい(基本的に放送時間が深夜のため)」「一人だけ劇団員じゃないから怪しい」などとメタな発言を繰り広げたり、
キャラ崩壊したりと激しくコメディじみたノリになってしまう。

また、推理の過程で被害者が蘇って犯行時の様子を再現したり(会話も可能だが、犯人の名前は言えないらしい)、犯人役の黒子がちょこまかしたりしてかなりフリーダム。
ある意味、出題編よりこっちが本編である。



ちなみに、全ての謎が解き明かされ元の空間に戻ると何故か笛を吹いた一人以外は安楽椅子探偵の事を一切覚えておらず、他の誰かが解明したことになっている。
そして、推理ドラマのお約束として2時間ドラマにありがちな動機語りで終了する。


「追記・修正は……CMの後で!」
「お前なあ、こんな時間にCMまたいで寝られちゃったらどうするんだよ!」

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