シェゾ・ウィグィィ(魔導物語・ぷよぷよシリーズ)

登録日:2011/08/19(金) 20:22:52
更新日:2024/02/18 Sun 03:59:00
所要時間:約 12 分で読めます




「お前が欲しい!」


シェゾ・ウィグィィは、RPG『魔導物語』シリーズと、その派生作品ぷよぷよシリーズの登場人物。

◆プロフィール
誕生日:3月16日
髪の色:白銀
瞳の色:青
身長:184cm(178cm)
体重:71kg(68kg)
年齢:不詳(ARS時は14歳、小説『真・魔導物語』シリーズでは実年齢180歳ほど)

◆CV
金光一昭(RCCアナウンサー)『魔導物語A・R・S』
井上和彦ぷよぷよCD』『ぷよぷよCD通』
大塚雄史郎*1ぷよぷよ通 決定盤』以降、コンパイルが倒産するまでほぼ全ての関連作品
松本保典ぷよぷよ~ん』『ぷよぷよDA!
森田成一ぷよぷよ!』以降の作品
実写:仲田健一(セガサターン版『ぷよぷよ通』のテレビCM「ぷよぷよの人々 シェゾ編」)
その他、クレジットされていない作品ではコンパイル社員などが声を当てているが詳細不明

◆テーマBGM
ケツくらえのテーマ/BLAVE OF PUYOPUYO(魔導物語・ぷよぷよシリーズ)
運命(魔導物語ARS、魔導物語はちゃめちゃ期末試験)
むずいけど遊ぼう、ライバルと遊ぼう(ぷよぷよSUN)
俺はしらん!(魔導物語SS、わくわくぷよぷよダンジョン)
I want! you!...r power...! (ぷよぷよ! Puyopuyo 15th anniversary)
The gorgeous man who defile the God(ぷよぷよ!! Puyopuyo 20th anniversary

◆概要
シリーズ最古参にしてサタンと並ぶ数少ない男性のメインキャラ。敵役でありライバルであり主人公でもありネタキャラでもある。
ぷよぷよシリーズにも初期から登場。
初登場は魔導物語の元祖である、MSX-2 ディスクステーション版『魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE』。
シリーズ処女作の、それも冒頭を飾る敵役として登場し、アルルと対峙する。
この頃はアルル共々まだ名前すらなく、ある意味この2人の邂逅から魔導物語は始まったとも言える。


◆設定
他者から魔導力を奪って自分の物とし、力を高めている「闇の魔導師」。
古代魔導を得意としており、初出のDS魔導の時点で「アレイアード」「アレイアードスペシャル」といった強力な魔法を使いこなす。
ぷよぷよシリーズでの取説曰く、「最強を目指すが努力を嫌い、他人の力を奪って手っ取り早く強くなろうとしている」とか。
そういった設定の為、わくぷよダンジョンでも「マジックスナッチ」や「ダグアガイザン」というMP・EXPドレイン系の魔法を使える。
アルルの高い潜在能力に目を付け、彼女を付け狙う。(初期の作品ではアルルを魔法で眠らせ、地下牢に拉致監禁していた)
アルルが使えるような魔法はだいたい使え、更に高度な魔法や強力な古代魔法も使いこなす。
また、闇の剣という意思を持った剣を所持しており、剣術や剣を媒介にした魔法(剣技?)も使う。

アルルの魔力を狙っているが、『ぷよぷよ』にて「お前の魔力が欲しい」と言うべきところを、肝心のところを端折って「お前が欲しい」と言ってしまったことから変態呼ばわりされるハメに。*2
それ以降も、シリーズを追うごとに言動がおかしくなっていき、残念な二枚目キャラという地位を確立していく。
シリーズ屈指のイケメンキャラであり本人も真面目なつもりなのだが、いかんせん色々と残念すぎてネタキャラ扱いになることも多い。
ぷよぷよSUN』までの衣装は「闇の魔導士」なのに白を基調としたトーガ風の服にショルダーアーマー姿だったが、『ぷよぷよ~ん』・『魔導物語SS』以降は属性と同じ黒色の戦士姿になり、セガ版では紺色に近くなった。

彼の名前「シェゾ・ウィグィィ」は、古代魔導語で「神を汚す華やかなる者」を意味する。
この設定はシェゾの名前が初出となったMSX版『魔導物語1-2-3』の取扱説明書より。
なお公式設定ではないが、角川版小説『新★魔導物語 シェゾと悪の華』の設定では、
「名づけたシェゾの両親はフルネームでこんな意味になってしまうことを知らず、後でひどく驚いた」ということになっている。
今で言うキラキラネーム…か?(ただし、同作でのシェゾ当人は自分の名前の意味を書物で知ってからとても気に入っているらしい)
一方、別の小説である『真・魔導物語』の方の設定では、「シェゾ・ウィグィィ」とは闇の剣を継承すると必ず受け継ぐ称号であり、
闇の剣の所持者は代々「シェゾ・ウィグィィ」の名を名乗っていたとされている。
もちろんシェゾは生まれた時からこの名前なので、同作の輪廻設定に深く関わっているのかもしれない。


因みに、最初の『魔導』である『EPISODE II CARBUNCLE』では彼を倒すと『じゅうじゅうおとをたて』蒸発してしまったり*3
全体的にリアル志向なPC98版『魔導物語1-2-3』ではアルルの魔法で頚動脈を焼き切られ、首が落ちてなおも首だけで襲いかかってきており、戦闘の末に死亡してしまう。
が、シリーズの正伝として位置付けられるであろうMSX版『魔導物語1-2-3』では結末が単なるばたんきゅーになっており、
その後のシリーズ展開を見るに無かったことになったようだ。
この頃は単なるゲーム序盤のボスとしての登場で終わっていたのだが、『ぷよぷよ』で再登場したことで一躍人気となり、
自身の過去を描いた『魔導物語A・R・S』も出たためか、後に移植されたゲームギア版『魔導物語II』では序盤だけでなく終盤まで通して話に絡んでくることになった(ついでに『ぷよぷよ』シリーズの誤解を招く変態言動属性もついて回った)。

なお、アルル(の力)を狙っている為、サタンとは基本犬猿の仲であるが、たまに反目しながらも手を組むこともある。



因みに『魔導物語ARS』のOPムービーでは3人の主人公のイメージに合わせた花が背景になり、シェゾの花はサザンクロス。
サザンクロスの花言葉には「儚き希望」、「まだ見ぬ君へ」、「遠い記憶」、「夢を叶えて」などがある。
……シェゾ編のエンディング後に見ると、なんとも言えない気分になってしまう。


ぷよぷよ! Puyopuyo 15th anniversary』では対戦相手の殆どに「お前が欲しい」発言をしてしまいやはり変態呼ばわり。
優勝して願いを叶えるメダルを手に入れた時は、アルルの魔力を手に入れることよりも「ヘ・ン・タ・イ」と呼ばれないようになることを願った。よっぽど嫌だったのだろう。

ぷよぷよテトリス』では、森の中でサタンを探すのを手伝ってもらおうと考えたアルルが、試しに「でたーーー!!ヘンターーーイ!!」と叫んだ結果、
「ダ・レ・がヘンタイだっ!!」と本当に出てきた
その後は世界融合事件の影響でおかしくなったルルーを元に戻したり、事件の犯人として疑われていたサタンが無実である事を見抜いたりと活躍した。

『ぷよぷよテトリス2』では元凶の影響は気合いで跳ね退けたものの、操られたウィッチに「あなたが欲しい」と追いかけ回される羽目に。
アルルに対して「お前が欲しい」など言い間違えを繰り返すが、すっかり慣れきったアルルにはきちんと真意を受け取られた。

また『ぷよぷよ!』ではどんぐりガエルに「お前がマジで欲しい」と言って、意外にも可愛いものが好きな面を見せた。
この一面はシリーズが進むたびに強調されており、『ぷよぷよ!!』ではおにおんの事も可愛がっていたし、
りすくませんぱいの事も可愛い顔と言っていた(ただしこの時は静寂を乱されて怒っていたが)。
さらに『ぷよぷよテトリス』のDLCのEXストーリー(夢の中の話)では、さかな王子の可愛さに欲情していた(『ぷよぷよ!!』ではさかな王子を可愛いとは言わなかったのに…)。

なお余談だが、最初期の作品では言葉の言い間違いなどはせずしっかりと「お前の力が欲しいだけだ」と言えていたのだが、
既に初登場である初代魔導の説明書のプロローグストーリーにて、アルル・ナジャからの第一印象の心の声として、
「かっこいいけど、どこかおかしい。変態の目だ。」「ああああ、やっぱり、変態お兄さんだ!」と思われていた。
(つまり、この頃は今のように言葉が変態発言なのではなく、態度そのものが変態だとアルルに思われていた模様)
その後、PC98版魔導1-2-3では実際にゲーム中で「あああああああ! へんたいだわ この人っ!」というアルルの台詞があり、
ぷよぷよで後の定番ネタとなる「お前が欲しい」という言い間違い発言が飛び出したことにより徐々に変態設定が浸透していき、
ついには通の説明書にて公式のキャラ紹介で変態とされてしまい以後そのキャラが定着した。
そして原典である魔導IIがゲームギアでリメイクされた際にもこれを踏襲して、木陰からアルルを見張っているシーンが追加されたり、
初対面も「おまえのすべてがほしいだけだ」とより誤解されやすい発言に変更されてしまっている。

まあっ!!彼は変態だからこそ面白いんだけどね☆


なお、音楽ゲーム『ぷよぷよDA! -featuring ELLENA System-』では、『超絶美形ナルシスト』という不治の病にかかってしまい、
今までの変態的なイメージとはガラリと変わり、陽気にサンバを踊る明るい性格になり目つきも良くなっている。
…今までとは別の方向で変態になってしまった気がするが。


別世界が舞台である『聖魔導物語』では、大人の事情で旧魔導シリーズのキャラが一切使えないことから、
彼と設定がよく似た闇の魔導師で同じく変態呼ばわりされている「ゼオ・ウィグルゥ」が登場。
設定や名前がシェゾと丸かぶりで、台詞も同様にシェゾを意識したものがいくつかある
(「俺はお前が欲しいんだっ!」「だから俺は変態じゃない!」「俺はただの不幸な迷子だよッ!」等)
などのことから、二次創作などではシェゾ絡みでネタにされる事も多い。

ちなみに完全な余談になるが、ソーシャルゲーム『ぷよぷよ!クエスト』においては掲示板の仕様にNGワードチェックが敷かれており、
様々な暴言や卑猥な単語、差別用語などがNGされているが「変態」及び「ヘンタイ」はNGを免れており、普通に使用できる。
なお、この件に関してシェゾとの関係は一切不明。


◆ぷよぷよシリーズでの連鎖ボイス
アルル同様ぷよぷよ以外のゲームでの呪文・技から取ったものが多い。

(ボイスなし)→「くらえ!」→「必殺!」→「アレイアード!」→「スペシャル!」

  • ぷよぷよSUN(1~7連鎖。8連鎖以降は「切り裂けっ!」繰り返し)
「はっ!」→「クラッシュ!」→「サンダーストーム!」→「ルアクウォイド!」→「アレイアード!」→「闇の剣よ…!」→「切り裂けっ!」
※ぽけっとぷよぷよ~ん・みんなでぷよぷよもこのボイス。

  • ぷよぷよ~ん(1~7連鎖。8連鎖目以降は「切り裂けっ!」繰り返し)
「はっ!」→「くらえっ!」→「ルアクウォイド!」→「アレイアード!」→「シャドゥエッジ!」→「闇の剣よ…!」→「切り裂けっ!」

フィバ形式:「はっ!」→「いくぜっ!」→「せいやっ!」→「闇の剣よ」→「切り裂け!」(1~5連鎖。「切り裂け!」が増幅ボイス。以降、各種フィニッシュボイスに派生)
●フィニッシュボイス:「サンダーストーム!」、「スティンシェイド!」、「アレイアード!」、「サギタ・アダマス!」、「アレイアード・スペシャル!」
●反撃ボイス:「デュナミス!」
●7のだいへんしん:数字カウント「1~7」→基本連鎖ボイスやフィニッシュボイス→「もらった!」→「もらったぁ!」
通形式:「はっ!」→「いくぜっ!」→「サンダーストーム!」→「スティンシェイド!」→「アレイアード!」→「サギタ・アダマス!」→「アレイアード・スペシャル!」(1~7連鎖。8連鎖目以降は「アレイアード・スペシャル!」繰り返し)

  • ぷよぷよ!! 20th
フィバ形式:「たぁっ!」→「いくぜっ!」→「くらえ!」→「闇の剣よ!」→「斬り裂け!」(1~5連鎖。「切り裂け!」が増幅ボイス。以降、各種フィニッシュボイスに派生)
●フィニッシュボイス:「サンダーストーム!」、「スティンシェイド!」、「アレイアード!」、「シャドゥエッジ!」、「アレイアード・スペシャル!」
●反撃ボイス:「デュナミス!」
通形式:「たぁっ!」→「いくぜっ!」→「サンダーストーム!」→「スティンシェイド!」→「アレイアード!」→「シャドゥエッジ!」→「アレイアード・スペシャル!」(1~7連鎖。8連鎖目以降は「アレイアード・スペシャル!」繰り返し。初代ルール時は5・6連鎖目が省略)
※15th・7とほぼ同じだが、1連鎖目が「たぁっ!」、フィニッシュ4が「シャドゥエッジ!」に変更された。
※20thの声違い版(つめたいこえ)では1・2連目が「ふん」→「いくぞ」に変わる。
※20thで隠しコマンド入力の初代ルールではぷよぷよCD通形式、通・SUNルールではぷよぷよSUN形式のボイスになる。

  • ぷよぷよテトリス
※基本的に20thと同様。ボイス形式は各ルールに依存。
テトリス成功時に「テトリスいくぞ!」、ビッグバン成功時に「エクスプロージョン!」、
ぷよテトミックス時に「ミックス連鎖だ!」「テトリスプラスだ!」「いい波が来た」などが追加されている。


魔導物語SSでは名(迷)台詞「お前が欲しい」がなんと呪文扱いで登場。
闇の剣を遠隔操作して敵を切り裂く技で、攻撃力は殆どないが、低確率で即死の追加効果がある。





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最終更新:2024年02月18日 03:59

*1 1980年生まれでぷよぷよ当時は学生だったため、実は歴代担当では最年少にあたる。

*2 なおこの「お前が欲しい」の元ネタになったのはスタッフのたつきけい氏。ゲームデザイナーである氷樹むう氏をデザイナーとして使いたいと思った時「氷樹さんが欲しい」と言ってしまった所、翌日にはこのセリフが出来ていたとのこと

*3 ちなみに当時は名前がなく、闇の剣も持っていなかった