トライデント・ドラギオン/天盃龍/燦幻(遊戯王OCG)

登録日:2012/03/01 Thu 23:29:34
更新日:2024/04/21 Sun 09:04:00
所要時間:約 10 分で読めます




集いし龍の魂が、破壊の力を呼び覚ます!

シンクロ召喚!!

全てを打ち砕け!
トライデント・ドラギオン!!


テキスト

トライデント・ドラギオン
星10/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守2800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがS召喚した時、自分フィールドの他のカードを2枚まで対象として発動できる。
その自分のカードを破壊する。
このカードはこのターン、通常の攻撃に加えて、この効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。


概要

2009年2月発売のRAGING BATTLEにて登場したシンクロモンスター。
天盃龍、燦幻についての詳細は後述。
何気に遊戯王OCGにおいて最も早く発売されたレベル10シンクロモンスターである(情報自体が流れたのは魔轟神レヴュアタンの方が早い)。


一言で言うとこのモンスター単体では使い辛い

まずシンクロの素材が限定されている点により採用できるデッキが限られてしまう。
ドラゴン族には1から8まで幅広くチューナーが存在するがそれでもレベル10というのはなかなか厳しい。

この通りただでさえシンクロ召喚が面倒くさい上にそれ以外の特殊召喚ができないというのも地味にキツい。テキストの発動制限を抜きにして元々、実質的にシンクロ召喚に成功した場合にしか効果を発動できない。
連続攻撃抜きにしても、ドラゴン族故に一度召喚さえすれば何度も釣ってなんて美味しい話はない。

更に他のカードを破壊しなければ只の3000準バニラである。破壊するにしても、工夫しないと大幅ディスアドを覚悟することになる。
シンクロ素材2枚+破壊カード2枚で合計4枚の消費と非常に高コスト。
場に破壊するためのカード出さないといけない故に手札コストよりも見た目以上にリスクも重さも大きい。
仮にコストを払えても連続攻撃効果は場に出したターンのみ。運よく生き残ってもモウイチレンダァ!はなし。

極めつけにこのモンスターには耐性がない。奈落の落とし穴やカウンター罠などで出オチで終わってしまうのはあまりにも痛すぎる。
これだけカードを消費したら立て直しは困難である。

このように様々な欠点があるので、登場当時はあまり実用的とは言えないカードであった。




だがしかし

だがしかしだ

このカードはロマンの塊でもあるのだ

攻撃力3000の最小限のニレンダァ!でも6000、最大のサンレンダァ!9000ある。
まともに決まればまず勝利。興奮するなという方が不可能である。
みんな大型モンスターの連続攻撃は大好きだろう?

大味にして単純明快な豪快さを持つこのカードはグスタフ・マックスなどが大好きな脳筋デュエリストならば一度は使っておくべきではなかろうか。

こうした独自性は当時から高く評価されており、当時からロマンあるカードとして愛用する者もいた。

ディスアドしてまで出したこのカードを無力化されても泣かないの。


相性のいいカード


特殊召喚が容易なレヴァティンとファランクスを組み合わせて召喚しよう。ドゥクスなどを使って装備させたドラグニティをコストとして使おう。
ドラグニティは後述のSinスターダスト・ドラゴンと相性がよく、Sinスターダスト・ドラゴンとトラドラ入りのドラグニティはトーナメントで結果を残している。(あくまで主軸は星5、6のシンクロモンスターであり、毎回トラドラを出すデッキではない。)


レベル2モンスターを釣り上げてC・ドラゴン

リビデやリミリバでデブリを蘇生させて更にシンクロ召喚
と割と簡単に召喚できる。場に残ったリビデ等はドラギオンのコストにもできる。
また墓地に神龍の聖刻印とレベル・スティーラー×2が存在すれば下準備は要るが実質デブリ一枚でサンレンダァ!出来るドラギオンを降臨させられる。
星6・攻撃力0・ドラゴン族の龍王の聖刻印が墓地に存在すれば、手札一枚で出せる。


  • 歯車街
効果で破壊して古代の機械巨竜を出せば攻3000が2体並ぶため、更に攻撃回数が増える。
機械巨竜は機械族なので素材には出来ないが、しょっちゅう場に出るので破壊対象としても使える。


  • デルタフライ/スター・ブライト・ドラゴン
デルタはチューナーで1ターンに1度、自身以外のカードのレベルを1つ上げる効果をもち、
スター・ブライトは召喚に成功したとき自身以外のカードのレベルを2つ上げる効果をもつため、この2枚が並ぶと簡単にレベルが5+5=10となる。
どちらもドラゴン族であるためシナジーが良く、デルタを仮面竜で引っ張ってくれば比較的容易に条件を満たすことができる。


「けっきょく ぼくたちが いちばん トライデント・ドラギオンを うまくつかえるんだよね」

トライデント・ドラギオンを事実上、手札一枚で出せるコンビ(墓地肥しを除く)。
ドラゴラドはレベル4で召喚成功時墓地から攻撃力1000以下の通常モンスターを蘇生でき、
輝白竜 ワイバースター、暗黒竜 コラプサーペントはレベル4で特殊召喚が容易。
そしてラブラドライドラゴンはドラゴン族、レベル6、チューナー、攻撃力0であり、
上記メンバーとシンクロすることで簡単にトライデント・ドラギオンが出せる。

また聖刻龍-ドラゴンヌートの場合は対象をとるカードこそ必要だが、
それが永続カードだった場合、トライデント・ドラギオンの弾にもできる。


  • Sinモンスター
Sin青眼の白龍とSinスターダスト・ドラゴンは星8のドラゴン族モンスターなので素材にはピッタリ。
Sin事態上記の「歯車街」と相性が良いので「歯車街」も自然と組み込めれる。
ただし、Sinの十八番であるスキルドレインは入れない方がいいだろう。連続攻撃が出来なければこのカードは脳筋どころか能無しである。

その他荒野の大竜巻や、鎖付き爆弾などの破壊されることで効果を発揮するカードとも相性が良い。
それらのカードはスクラップデッキによく採用されるが、残念ながらスクラップにはドラゴン族チューナーがいないため、シンクロ召喚することが難しい。


…そして

登場から約15年後、2024年1月発売のLEGACY OF DESTRUCTIONにてまさかのリメイク及びサポートテーマの登場と言う強化を果たす。
  • トラドラと同じ属性・種族の下級モンスター群の天盃龍(てんぱいりゅう)
  • サポート魔法罠及びシンクロモンスターである燦幻(さんげん)
に分かれており、天盃龍はバトルフェイズ中にシンクロ召喚する共通効果を、燦幻シンクロモンスターは3回以上の攻撃宣言をトリガーにデュエル中に1度だけ自己再生する共通効果を持っており、バトルフェイズ中にトラドラをシンクロ召喚し、燦幻シンクロモンスターをトラドラのコストとして破壊、トラドラの3回攻撃をトリガーに復活した燦幻シンクロモンスターで追撃して一気に相手のライフを消し飛ばすと言うこれまた豪快な設計となっている。

モチーフとなっているのはまさかの麻雀
「天盃」は後1枚でアガれる状態を示す「聴牌(テンパイ)」から、天盃龍モンスターのモチーフ及び「燦幻」は牌の種類である「三元(さんげん)牌」から取られていると思われる。
三元牌は英語で「Dragon tiles」(直訳すると「龍の牌」)と呼び、トラドラが3つ首のドラゴンだからその繋がりで選ばれたのだろうか?


天盃龍カード

  • 天盃龍(てんぱいりゅう)パイドラ
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「燦幻」魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

白いドラゴン。
三元牌の「(ハク)」担当。名前は白の正式名称「白板(パイパン)」からか。
固有効果は場に出た時の燦幻魔法罠のサーチorセットとドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘で自分が受けるダメージをカットする永続効果。
サーチ先に天盃龍をサーチするカードがあるためデッキの要となる初動であり、ダメージカットも展開の都合で反射ダメージ覚悟で攻撃する必要があるためこちらも非常に重要。
罠カードのサーチにも対応しているが、2024年3月現在「燦幻」罠カードは存在していない。


  • 天盃龍(てんぱいりゅう)ファドラ
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のドラゴン族・炎属性モンスターは戦闘では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

緑のドラゴン。
三元牌の「(ハツ)」担当。名前は發の正式名称「緑發(リューファ)」からか。
固有効果は場に出た時orモンスターが戦闘するダメージステップ開始時に墓地の下級ドラゴン族・炎属性モンスターの蘇生と自分のドラゴン族・炎属性モンスターに戦闘破壊耐性を付与する永続効果。
蘇生効果でチューナーを蘇生させればバトルフェイズ中のシンクロ効果で追撃したり、相手ターンにシンクロして妨害したりと割と器用に動ける。
戦闘破壊耐性もパイドラと同様に自爆特攻せざるを得ない状況に陥った時に非常に役に立つ。
一方で、他2種種類と比べると下準備無しで展開ができないため、投入枚数はよく考える必要がある。
素引きしたくない時は1枚、素引きしてもチュンドラの効果を腐らせたくない時や《強欲で貪欲な壺》を採用する際は複数枚といった所だろうか。


  • 天盃龍(てんぱいりゅう)チュンドラ
チューナー・効果モンスター
星4/炎属性/ドラゴン族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにドラゴン族・炎属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
「天盃龍チュンドラ」を除く、レベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

赤いドラゴン。三元牌の「(チュン)」担当。
天盃龍唯一のレベル4かつチューナー。
固有効果は自分のドラゴン族・炎属性モンスターがいれば手札から特殊召喚する効果とモンスターが戦闘するダメージステップ開始時に下級ドラゴン族・炎属性モンスターをリクルートする効果。
自身がチューナーであるためリクルートしたモンスターと合わせてバトルフェイズ中にシンクロして追撃するのが基本。
自滅覚悟で攻撃する時はファドラをリクルートして戦闘破壊耐性を付与したい所。


燦幻カード

  • 燦幻昇龍(さんげんしょうりゅう)バイデント・ドラギオン
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守2000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合、自分の墓地のドラゴン族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
このターン、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。

レベル7のシンクロチューナー。白と赤の双頭のドラゴン。
3つ首のトライデント(三叉槍)に対して2つ首なのでバイデント(二叉槍)と言う事だろうか。
パイドラとチュンドラが合体した様な見た目とファドラを思わせる緑色の雷を纏っている事からおそらく元ネタは三元牌の内2種を3枚*1+残り1種を2枚揃えた役の「小三元」。見た目からして白と中が3枚+發が2枚の状態だろうか。
シンクロ召喚時に墓地のドラゴン族・炎属性モンスターを蘇生させる効果と3回以上攻撃宣言されたターンに墓地から自己再生しつつ場の魔法罠を破壊する効果を持つ。
パイドラかファドラを吊り上げて上位シンクロに繋ぎ、自己再生して追撃と言う中継役。緊急時には相手の攻撃を止める壁役にもなれる。


  • 燦幻超龍(さんげんちょうりゅう)トランセンド・ドラギオン
シンクロ・効果モンスター
星10/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の(3)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て攻撃表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならず、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない。
(3):3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドのカード1枚を破壊できる。

レベル10シンクロにしてトライデント・ドラギオンのリメイク。
パイドラ・チュンドラ・ファドラが合体した3つ首のドラゴンと言う事で元ネタはおそらく三元牌3種を3枚*2ずつ揃えた役満*3の「大三元」。
「トランセンド」には「超える」と言う意味もあるため三元牌3種をカンして全て4枚揃えたローカル役満の「超三元」も含まれているかもしれない。
メモリ製品の会社や競走馬は関係ない。

シンクロ召喚時に全てのモンスターを攻撃表示に変える効果と相手モンスターに攻撃を強制しつつ相手のバトルフェイズ中の効果発動を封じる効果、3回以上攻撃宣言されたターンに墓地から自己再生しつつ場のカードを破壊する効果を持つ。
上手く相手バトルフェイズ中にシンクロ召喚出来れば高い攻撃力で相手モンスターを自爆特攻させることも出来るが、3000以上の攻撃力のモンスターを出されるとあっさり突破されたりそもそも相手に警戒されたりで上手く決めるのは難しい。
どちらかと言えば安全に攻撃して攻撃回数のカウントを稼いだり追撃要員としてトラドラと並べたりと言った使い方になるか。


  • (さかずき)満ちる燦幻荘(さんげんそう)
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分メインフェイズ1の間、自分フィールドのドラゴン族・炎属性モンスターは相手が発動した効果を受けない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「天盃龍」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
(3):バトルフェイズ中にこのカードが破壊された場合、自分フィールドのドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を倍にする。

白・緑・赤の雷を纏った3本の柱とその上空に浮かぶ黒い麻雀牌の様な物が描かれたフィールド魔法。
おそらく元ネタは雀荘*4
メインフェイズ1の間だけだが相手が発動した効果から自分のドラゴン族・炎属性モンスターを守る効果と天盃龍をサーチしつつ手札を捨てる効果、バトルフェイズ中に破壊されたら自分のドラゴン族シンクロ1体の攻撃力を倍にする効果を持つ。
このカードを発動しておくだけで相手の手札誘発などからトラドラや天盃龍、燦幻モンスターを守れるため安全に展開を進める事が出来る。
更に相手ターン中もバトルフェイズに入られる前に除去される危険性も排除出来るのは大きい。
サーチ効果は言うまでもなく強力であり、手札を捨てる効果もファドラの蘇生先確保にもなれるので無駄が少ない。
バトルフェイズ中に破壊されたらドラゴン族シンクロの攻撃力を倍化する効果は「天盃龍でトラドラをバトルフェイズ中にシンクロ召喚して割れ」と書いてあるのも同然の効果であり、このカードと適当なカードを破壊すれば攻撃力6000の3回攻撃で合計火力18000のトラドラが降臨する。
これまではトラドラを超える打点を持つモンスターが居座った時は手も足も出なかったが、このカードにより並大抵のモンスターなら真正面からぶち抜いて1ショットキルを狙う事が可能となった。


  • 燦幻開門(さんげんカイメン)
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードをバトルフェイズに発動した場合、以下の効果をそれぞれ適用できる。
このカードをバトルフェイズ以外で発動した場合、以下の効果から1つを選んで適用する。
●デッキからレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
●手札からドラゴン族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。

燦幻荘に描かれた麻雀牌の様な物からチュンドラが飛び出している。
麻雀用語でゲーム開始時にどの牌山から牌を取っていくかサイコロで決める作業の事。
バトルフェイズ以外で発動した場合は下級ドラゴン族・炎属性モンスターのサーチか手札からドラゴン族・炎属性モンスターの特殊召喚のどちらか、バトルフェイズ中に発動したらその両方を使える速攻魔法。
純粋にサーチor特殊召喚カードとして使っても充分に強いが、バトルフェイズ中に発動した場合はサーチ→特殊召喚の順に処理するためサーチしたモンスターをそのまま特殊召喚、なんて動きも可能。
天盃龍以外も対応しているため炎征竜-バーナーや焔征竜-ブラスター辺りとも共用出来る。


天盃龍、燦幻登場後

これら天盃龍と燦幻カードによってトラドラサンレンダァ!の安定性とワンキル力は大幅に上昇しており、
例えばパイドラ+手札コスト1枚から

  1. パイドラ召喚、燦幻荘サーチ
  2. 燦幻荘発動、効果でチュンドラサーチし手札捨てる
  3. チュンドラを特殊召喚し、バトルフェイズに突入してチュンドラで攻撃(ダイイチダァ!)してファドラをリクルート、パイドラも攻撃(ダイニダァ!)
  4. チュンドラの効果でチュンドラとパイドラでバイデントをシンクロ召喚
  5. バイデントとファドラで攻撃(ダイサンダァ!・ダイヨンダァ!)し、ファドラの効果でパイドラ蘇生
  6. パイドラの効果でバイデントとパイドラでトランセンドをシンクロ召喚、相手モンスター全員攻撃表示に
  7. トランセンドで攻撃(ダイゴダァ!)、3回以上攻撃宣言されているためバイデントを蘇生し攻撃(ダイロクダァ!)
  8. ファドラの効果でバイデントとファドラでトラドラをシンクロ召喚し、効果でトランセンドと燦幻荘破壊
  9. 燦幻荘の効果でトラドラの攻撃力倍化、3回以上攻撃宣言されているためトランセンドを蘇生
  10. トランセンドとトラドラで総攻撃(ジュウレンダァ!)
流石に天盃龍達の攻撃力は低いためダメージには期待できないあと全部ぶち込む前に大体相手が死ぬとは言え、総火力は34000となる。
初期ライフが8000である事を考えるとゆうに4人分は吹き飛ばすと、手札1枚+コスト1枚と言う軽さに見合わぬトンデモ火力を得る事となった。
パイドラは開門でサーチ可能であるため開門初動でもすぐこのルートを取れ、燦幻荘を初動にした場合はパイドラをサーチしてパイドラから開門をサーチしてチュンドラをサーチ、と少し変更すれば良いためテーマ内のみで9枚初動と浪漫の塊であったトラドラデッキとは思えないほど高い安定性も確保出来ており、大会環境でも顔を出すほどのデッキとなった。

その代わり、展開にバトルフェイズが絡む関係で先攻1ターン目の動きに乏しいと言う現代遊戯王では割と致命的な弱点を抱えており、下手すれば「先攻1ターン目は防御札伏せてエンドもしくはドローゴー」なんて事も起こり得る。
ミラーマッチやマッチ戦の2戦目以降では、間違いなく先攻を押し付けられるため、どの様に対処するかは腕の見せ所。
また、先攻後攻を決めるじゃんけんで必ず勝つ運も試されると言える。
更にテーマ内で相手ターンを凌ぐ手段が乏しいため、先攻で制圧されたり、展開が上手く行かなかったり妨害されたりして仕留め損なってしまうとあっさり倒されてしまうデッキとなっている。《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》や《キキナガシ風鳥》の様に戦闘破壊耐性&ダメージシャットアウトが同時に出来るカードを出されると本気で手も足も出なくなる。
その辺りはまだロマンデッキの片鱗が残っているとも言えるか。

混合構築では互いの弱点を相互に補え、炎属性・ドラゴン族サポートを受けられる《ドラゴンメイド・ティルル》と《ドラゴンメイド・フランメ》を擁する【ドラゴンメイド】と相性が良い。主人の居ないうちにサボって麻雀するメイドの図
他にも、先攻時の展開を意識した【ドラゴンリンク】やドラゴン族の汎用カードでもある【ビーステッド】との混合構築も多い。
展開に必要なカードが少ないため、中にはサイドチェンジで天盃龍ギミックをそっくりそのまま入れ替えて別デッキにするという遊戯王では珍しいアグレッシブ・サイドボーディングを行う決闘者もいる。


相性のいいカード


レベル7であるため、レベル7のシンクロモンスターとエクシーズ召喚を狙ったり、バイデントと並べて《アルティマヤ・ツィオルキン》を特殊召喚できる。
《焔征竜-ブラスター》は特に相性が良く、《封印の黄金櫃》を疑似的なサーチカードとして運用できる。


リボルバーのテーマ…だけどドラゴン族グッドスタッフの【ドラゴンリンク】の一員としての方が有名になりつつあるテーマ。
優秀な展開力を誇るため先攻展開をサポートしつつ、ドラゴン族サポートを共有できる。


上述したように互いの弱点を補完できるため相性が良い。
先行での展開はドラゴンメイドが、後攻での展開は天盃龍がといった使い分けができる。
また、どちらのテーマもバトルフェイズ中に展開できるため、シンクロ召喚の幅を広げることができる。


お馴染み汎用ドラゴン族テーマ。
天盃龍達は炎属性でコストに出来ないため、上記のヴァレットを含めた【ドラゴンリンク】の光・闇属性のドラゴン族も併せて採用したい。
光・闇属性が多い環境ではメタとしての採用も検討できる。


  • 幻創龍ファンタズメイ
レベル7・ドラゴン族の汎用カード。征竜と同様各種素材に使いやすい。
こちらは手札交換と味方モンスターを対象に取る効果へのカウンターを持つため、後攻での展開に役立つ。


  • レベル7シンクロモンスター
チュンドラ+パイドラorファドラで出すことができ、EXデッキの枠に余裕があるデッキのため、投入しておいても良いだろう。
特に《盃満ちる燦幻荘》で安全に効果を発動できる《ブラックローズ・ドラゴン》は非常に相性が良い。


  • 涅槃の超魔導剣士
上記のレベル7シンクロモンスターにレベル3チューナーを加える事でシンクロ召喚が可能なシンクロペンデュラムモンスター。
…が、求められているのは効果ではなく出しやすい魔法使い族モンスターと言う点。
《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をシンクロ召喚してその効果で《盃満ちる燦幻荘》を破壊し《魔法族の里》をサーチ、
その後、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》の効果で《灰流うらら》などのレベル3チューナーを特殊召喚してこのカードをシンクロ召喚する事で相手の魔法カードの発動を縛る事が可能。
豊富な妨害手段で雁字搦めにしてくる【神碑】への対抗策としてマッチ2戦目以降の先攻展開として使われるため、《魔法族の里》ともどもサイド向け。


  • 各種除去魔法
    • モンスター破壊:《サンダー・ボルト》《ブラックホール》《ライトニング・ストーム》《ライトニング・ボルテックス》など
    • 魔法・罠破壊:《ハーピィの羽箒》《大嵐》《ライトニング・ストーム》など
ワンショットキルを確実に決めるための露払いに使用できる。


  • カイザーコロシアム
先攻時に相手の展開を妨害できる。


先攻を押し付けられた時に、相手の展開を封じるために投入されることがある。


  • 金満で謙虚な壺
デッキの安定性を高めるのに役立つ。
基本の展開では、バイデント、トランセンド、トラドラの3枚が残せれば問題ないため気軽に使いやすく、
ダメージを半減する制約があるものの、しっかり回れば半減されても余裕で相手のライフを削り切れる火力を出せるためほぼノーリスクと言える。


相手がリンクモンスターを展開したなら大量ドローが狙える。
炎属性しか召喚・特殊召喚出来なくなる制約があるが、トラドラでワンキル狙うならほぼ無条件と言っても良い。
相手がリンクモンスターを展開しないと腐るのでサイドデッキ向け。


  • 群雄割拠・御前試合
フィールドに存在できる種族・属性の数を制限するカード。
テーマ内のモンスターは炎属性・ドラゴン族で固められているため、影響をあまり受けずに使用可能。
罠カードなのでサイドデッキ向けか。



追記・修正は自分を破壊してでも相手を破壊する脳筋野郎にお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 09:04

*1 カンした場合は4枚

*2 カンした場合は4枚

*3 麻雀における最高役。組み合わせが非常に限定されるため揃えるのがとても難しい。

*4 麻雀を遊ぶ店のこと。TCG的に言うなら有料デュエルスペースといったところ