完全生命体イフ

登録日 :2011/03/01(火) 14:10:03
更新日 : 2017/08/11 Fri 16:10:48
所要時間 :約 7 分で読めます






※この項目には本編のネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。








◆完全生命体イフとは
テレビシリーズ『ウルトラマンマックス』の15話「第三番惑星の奇跡」に登場する生命体。

一応怪獣ではあると思われるのだが、デフォルトと思われる形態に生体反応がないため「完全生命体」という位置付けとなっている。

容姿はデカくて白いマッシュルームそのもの。弾力はある。


◆作品中での活躍
当初は宇宙からの飛来物であるが、落ちただけで何の反応も示さず、
落下した付近が居住地区に近い事もありDASHの調査対象となっただけの『物質』であった。

しかしカイトが棒でつついても反応がなく、さらにどのセンサーにも反応しない事から問題なしとし、
焼却処分となり上空から焼夷弾を投下し全体を燃やそうとした。

しかし………



以下がネタバレ














焼夷弾を受けた瞬間変貌を開始し、容姿が変化。

トゲの塊のような姿に変化し周囲に火炎弾を吐き出し周りを焼却しはじめる。

DASHが直ちに撃破しようと戦闘機からミサイルやレーザーで攻撃をかけると

岩で出来たタタリ神のような姿に変化し周囲に火炎弾、ミサイル、レーザーをばら撒いて暴れ回る。

地上からレーザー銃で攻撃をかけると、目からもレーザーを出せるようになる。

そのまま暴れ回るがここでとうとうウルトラマンマックスが登場し、必殺光線マクシウムカノンでイフを木っ端微塵にした。







跡形もなく吹き飛んだはずの怪獣は全身を荘厳な怪獣フォルムに再構成して復活。






コピーしたマクシウムカノンを連射してマックスを圧倒し、
マクシウムソードで反撃されると体からマクシウムソードを連続で撃ち出し、とうとうマックスを返り討ちにしてしまった。

その後はDASHが対策を練るも、世界中の兵器を集めて攻撃したとしても、それをそのまま返してくるであろうイフ相手に成す術がない。
出現地域一帯が焦土と化した。


参考までに書いておくと当時発売された資料には、マックスの必殺技のマクシウムカノンは

『対象を電子レベルまで分解』

してしまうという驚異の威力だった。
当然イフも電子レベルで分解されたハズである。正に完全生命体の名にふさわしい。


この『完全生命体』の前に全てが絶望に沈む筈だったが、事態は一人の少女によって思わぬ方向に向かう事になる。

ネタバレはここまでにしたい。
結末は是非その目で確かめるか誰かステルスで追記していただきたい。
そして、この回における円谷スタッフの力と魂の込め具合を是非観て欲しい。







ただし、一つだけ忘れて欲しくない事がある。
イフにより街は焦土と化したのではない。

我々人類の兵器の力があれだけの被害を出せるものだったというだけなのだ。

ウルトラマンマックスの技については違うと思うものもいるだろうが、
それも逆に「 ウルトラマンはこれだけの破壊を引き起こしうる存在 」という証明にもなっている。


イフがなぜ現れたのか、なぜ存在するのか、劇中では語られていない。

だが力を持つという事がどういう事か、それを教えてくれる生命体であったことだけは間違いないと思う。









ちなみにここまでイフの事を書いてきたがこう思った人はいないだろうか。

「身長や体重のスペックなくね?」

書く意味が無いのだ。

作中では攻撃を受けるたびに強化され、全長は4〜54m、体重にいたっては3万2千トンから4万9千トンまで変貌したものの、
あくまで「イフは何かしらの刺激を受ける度に変化し続ける存在であること」しか描かれておらず、
公式でもイフの能力の限界について語られたことはないのだ(「第三番惑星の奇跡」のテーマを考えると限界が無い可能性もある)。

もし、マックスの技よりもさらに強力な攻撃を受ければどうなってしまう事やら…

君が昭和ウルトラファンなら、「もしもギエロン星にイフが住んでいたら」と想像してみてほしい。



ここでアニヲタらしく考えてみよう。最強談義やクロスオーバーが好きなのはバトル好きにはよくある事だが、
ここまで読んで、

もしイフが他のバトル系作品の世界に行ったら

こう書けばやはりイフの恐ろしさが伝わるだろう。
何せ、どんな攻撃を受けても何食わぬ顔で再生し、受けた攻撃をそのまま返してくるのだ。


核を撃つ→核を撃ち返してくる

超時空消滅爆弾で宇宙ごと無に返す→他の宇宙ごと無に返される

次元ごと斬りさく→次元ごと斬り返される

ブラックホールで吸い込む→ブラックホールごと吸われる

恒星で焼き尽くす→恒星ごと焼き尽くされる

スパークドールズにする→スパークドールズにされる

銀河を投げる→銀河を投げ返される

爆弾にして爆破→再生後逆に爆弾にされて爆破される

喰う→喰われる

よし、私は命を2つ持って来た。その1つをイフにやろう!→無限1UP

いいのかい?俺はイフだってかまわないで食っちまう男なんだぜ→掘られる

恐ろしい。

「因果律を操作する」「歴史を改変する」などの手段なら対抗できるかもしれないが、
魔デウスという怪獣がいることと、イフの能力の限界が設定されていない以上、
イフが因果律操作や歴史改変で受けた影響を返して相討ち、もしくは「『最初からイフがいなかったことにした』ことをなかったことにした」になる可能性も否定できない。

「第三番惑星の奇跡」の結末も併せて考えると、というかコイツは誰かが手出ししない限りは何もしない白い塊の姿であり続けるのだから、
“イフを倒そうと思うこと自体が誤り”であり、“無駄の極み”なのかもしれない。

と言っても、劇中では攻撃を返しているだけなのでスパークドールズにするといった封印系には弱い可能性があり、
また自然にできたブラックホールや隕石などといったものにも反応するのかは不明である。

つまり、ここまでできると書かれていない為、過剰評価されている可能性も無いわけではない。
また、イフは受けた攻撃をそのまま返すだけであるので返した攻撃が攻撃してきた相手に通じなければ相手を倒すことはできない。

最強議論する際にはこれらのことも頭に入れて議論して、荒れない様にしよう。
なお後述する小林泰三氏の小説によると、宇宙ごとの物理法則の違いか個体差かは不明ながらパラレル宇宙のイフには倒せるものもいる模様。


また、「結局イフは何者だったのか?」もよく議論の的となる。
が遣わせた天使・使徒(エヴァ的な意味ではない)だったのではないか」「神そのものだったのではないか」等諸説あるが、
地球に来た理由については、「何らかの理由があったとすれば、
その理由は『人間の傲慢を戒めるため』あるいは『力の意味を人間に理解させるため』だろう」との見方が大多数を占めているようだ。
このほか、少数意見ではあるが、
「危険な文明を持つ攻撃的な生物を一方的に裁くための生体兵器ではないか」
「攻撃性など微塵もない種族が楽しむために造ったのではないか(作中の有様は地球人の獰猛さが生み出した予想外の事態だったということになる)」
「宇宙人が危険な文明を滅ぼしつつ、友好的な文明とは交流するために造ったコミュニケーションツールではないか」
という説も見られる。


ゼットン星人にハイパーゼットンの食料として異世界からM78世界へとやって来た。
何も知らない科特隊の攻撃を受けては進化し、それをそのまま返すと言う事を相変わらずやってのけ、
科特隊は様子見をする事になる。

またここでの描写により、マルス133のようなスぺシウムを用いた光線兵器を食らった場合は、
両腕が剣のような形状に変化した後スペシウム光線に似たポーズで相手に返すということが判明している。

その後、ハイパーゼットン(コクーン)と遭遇し、暗黒火球を食らってしまう。
即座に再生し進化しようとするが、進化する前に再度攻撃を食らい粉砕、さらに再生を――を繰り返す。

掲載誌が『S-Fマガジン』というのもあってか、人間の細胞に分裂回数があるように、
イフの再生回数にも限界があるという設定が追加されており、最終的に完全に粉砕され粒子状態にされてしまう。
その後はハイパーゼットンに美味しく頂かれました。

なお、この描写についてのファンからの質問に小林泰三氏は、
あの描写は「イフの再生回数に限界がある」という井手隊員の推測も短くまとめるためのものであり、
実際にはイフは倒されてはいないが、再生までに一定の時間が必要なので、その隙をついてハイパーゼットンが吸収しただけである

と回答している。

実際単行本化の際にはこの発言に沿うような形で加筆が施され、「イフの再生には限界がある」などの設定は削除された代わりに、
「再生途上の形態を繰り返し攻撃したので再生機能が疲労状態に陥って速度や精度が劣化し、再生を開始するまでの間は光の粒子状態になった
と改変された。

また「ハイパーゼットンは吸収した怪獣の力を借りているだけで、その後の再分離も可能であるため、吸収した怪獣を殺している訳ではない」とも発言しているので、あれでイフが死んだというわけではない模様。
ただこのイフがマックスに出ていたものと同一の能力値・個体であったかは小林氏から言及がないため不明。

マックスに出ていた個体は公式からアナウンスが無い以上、倒せるか未だに不明である。


……最後に。

この回の翌週は、宇宙化猫タマ・ミケ・クロが登場する マックス一のカオス回 「わたしはだぁれ?」である。



イフの物語の結末を知った方は追記・修正をお願いします。

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