第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」/「ストームウィッチーズ」

登録日:2012/04/24 Tue 01:37:31
更新日:2022/04/22 Fri 15:55:38
所要時間:約 8 分で読めます




ストライクウィッチーズに登場する部隊。「アフリカの魔女」シリーズの主要キャラクターたち。


東部戦線、オストマルク国境などと並ぶ世界最大の激戦区・北アフリカ戦線における中核部隊。本拠地はトブルク。


カールスラント第27戦闘航空団(JG27)第4中隊を中心に、扶桑陸軍アフリカ派遣独立飛行中隊「砂隊」が合流し、
現地のブリタニア、ロマーニャ軍の支援を受けて編成された4ヶ国編成の部隊。
現地編成された部隊であり、当然ながら航空団ほどの規模がないためそれより下位の「飛行隊」となっている。

加東圭子は、もともと扶桑海事変後の事故で負傷退役してから、戦争ジャーナリスト兼カメラマンとして世界中を走り回っていた。
そしてトブルクで、既に「アフリカの星」として名を馳せていたハンナ・ユスティーナ・マルセイユを取材した事をきっかけとして、現役復帰を決める。
……が、トブルクから扶桑本国に電信で復帰申請を出すや速攻で新米ウィッチの稲垣真美と整備中隊を送り込まれ、新たに編成された「砂隊」の指揮を取らされるハメに。
しかもこの「砂隊」、本来編成権を持つ陸軍参謀本部第一部の決裁なしで作られた上、
途中まで稲垣と整備中隊を引率した士官連中がジブラルタルで運営資金用の金塊を持ってトンズラ(実際には金塊は整備中隊の機転で横領を逃れた)。
加東がいなかったらトブルク港で路頭に迷うところだった。
直ちに電信で着任報告を行い、ブリタニア、ロマーニャ両軍の支援を取り付け、
ブリタニア第7機甲師団長オコーナーの提案でJG27第4中隊の指揮下に入ることになった「砂隊」だったが、
加東の階級がマルセイユより上だったため、部隊運営や書類作業に辟易していたマルセイユが、
その場で現地司令部たるカールスラント・アフリカ軍団長ロンメル将軍の承認をとりつけ、加東を隊長に据えて設立された……。
要するにマルセイユが自由に飛び、戦うためと扶桑陸軍の不祥事の尻拭いのためにでっちあげられた部隊。

しかし設立以降その戦果はめざましく、瞬く間に北アフリカ防衛の要となった。

設立当初は統合戦闘飛行隊「アフリカ」の名で現地司令部直轄の部隊として活動していたが、
504JFW設立の際にこの部隊を航空団に昇格させて当てるという案が上がる。
これは現地の司令部や兵達の猛烈な反対によって流れるが、代わりに、「連合軍司令部」直轄の統合戦闘飛行隊として組み込まれ、
31のナンバリングと「ストームウィッチーズ」の通称を与えられた。

結成は41年。39年に結成されたスオムス義勇独立飛行中隊とともに501以降の統合戦闘航空団の設立に深く関わっている。



《所属ウィッチ》(年齢、階級は44年時)

加東圭子
25歳。少佐(小説版『ケイズ・リポート1』では大尉)。
ストームウィッチーズ隊長(兼・報道員)。元扶桑陸軍トップエース。
既に魔力減衰を迎えた身であり、基本的に攻撃には参加しない。
項目参照。


ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ
CV.伊藤静
17歳。大尉。
戦闘隊長。「アフリカの星」と称えられる人類最高峰のウルトラエース。
実質この部隊は彼女が好き勝手やるために設立されたようなものであり、事実上のマルセイユ王国と化している。
「アフリカでは私がルールだ」と豪語しやりたい放題だが、一方でアフリカの大地や部隊の仲間達のことを何よりも大切に想う一面も。
項目参照。


◆ライーサ・ペットゲン
CV.楠見藍子
16歳。少尉。
JG27時からマルセイユの僚機を務めていた少女。
大人しく真面目な性格から、マルセイユには「いいところのお坊ちゃん」と評される。
マルセイユに心酔しており、何よりもマルセイユと共に飛ぶ空を誇りにしている。
マルセイユの機動に的確に追随し、サポートできる非凡な才能の持ち主だが、本人は自身の戦果や能力に執着がない。あくまでマルセイユ優先。
意外と面倒見のいい一面があり、真美の世話を焼いているうちに意気投合し、仲良くなっている。
また画才があり、部隊マークは彼女のデザインによるもの。
Operation Victory Arrow vol.2ではマルセイユと彼女が主役に名を連ねている。


◆稲垣真美
曹長(『ケイズ・リポート1』では軍曹)。16歳?(『キミとつながる空』時点。(『ケイズ・リポート1』では12歳)
「砂隊」に配属され、アフリカ戦線に赴任した新米ウィッチ。純粋で素直な性格。
子爵家に生まれ、裕福な暮らしの中で自分に自信を持てずにいたが、映画「扶桑海の閃光」で活躍したウィッチ達に憧れてウィッチを志す。
小柄なのが災いしてか配属が決まらなかった所を、憧れの加東指揮下の部隊が新設されると知り、アフリカへと飛び込んだ。
当初は実戦経験皆無で能力も未熟だったが、加東やライーサによる教練、過酷なアフリカでの経験を経て次第に才能を開花させ、
固有魔法による大火力で大型ネウロイ撃墜等の戦果を上げていく。
固有魔法は「怪力」だが、某姉の筋力強化とは異なり物体の重量軽減であるらしく、明らかにストライカー積載量を超える装備でも運用している。


◆マティルダ
年齢不詳。
マルセイユの個人的な従卒。非正規の隊員であり、正式な軍属ではない。
アフリカ南部のトランスヴァールの出身で、「鷲の神」より信託を受け、その化身たるマルセイユに仕える為やって来た…らしい。
寡黙だが意外と冗談好きだったりする。ウィッチとは異なる魔法体系に属している。
戦場では陸戦ストライカーを駆り、スリングを使用した投石で88ミリ砲並みの破壊力を発揮する。
頑なに空を飛ぼうとしない。本人曰く「高所恐怖症」。


◆北野古子
軍曹。
扶桑皇国陸軍より派遣されるも迷子になってしまった眼鏡っ娘陸戦ウィッチ。衣装は扶桑陸軍ウィッチとしては今の所唯一の野戦服で、チハの陸戦用ストライカーユニットを装備している。
同人誌『スフィンクスの魔女』収録の漫画で登場したが、小説版では1巻で「迷子の扶桑陸軍ウィッチを知らないか」との扶桑からの知らせが来ただけで、同人誌内でもリューダーと共に別基地に移動したせいか今の所商業媒体では未登場となっている*1




《アフリカ戦線のウィッチ達》

ストームウィッチーズの所属ではないが、アフリカでは様々な国からウィッチ隊が送られ、同じ戦場で戦っている。


◆セシリア・グリンダ・マイルズ
少佐。
ブリタニア陸軍第4戦車旅団C中隊隊長。陸戦ウィッチ。ブリタニア陸戦ウィッチ隊を率い、アフリカの砂漠を駆け抜ける女傑。
温厚だが生真面目な性格でプライドが高い。貴族出身なのか、度々育ちの良さを伺わせる素振りを見せる。
リベリオンのパットン司令から預けられたパットンガールズをビシバシしごく鬼教官。


◆パットンガールズ
パトリシア、マリリン、アビゲイルの三人組。
リベリオン陸軍、パットン将軍直属の陸戦ウィッチ隊。
お気楽極楽なノリノリ三人娘。士気は旺盛だが練度は今ひとつで、ブリタニアのマイルズに教導を受けることに。


◆フレデリカ・ポルシェ
技術少佐。
かつてカールスラントの地上攻撃魔女として活躍していたが、既に魔力減衰を迎えている。
最新鋭の試作陸戦ストライカー「ティーガー」の技術試験(とデモンストレーション)のためアフリカ戦線に赴任したが、
うやむやのうちに航空魔女として復帰するように…?
短編「スツーカの魔女」のメインキャラクター。


◆シャーロット・リューダー
軍曹。
試作ストライカー「ティーガー」のテストパイロット。
元はカールスラントの「黒い森」にひっそりと暮らしていた古い魔女の血筋で、強力な魔力を秘めている。
唯一の肉親だった祖母を失い、軍に拾われても自身の戦う意味を見いだせずにいたが…。


フランチェスカ・ルッキーニ少尉
シャーロット・E・イェーガー大尉
二人ともアニメ2期終了後を描いたO.V.A.のEDではアフリカに合流している。
キミ空では二人が辞令を受けてアフリカに合流した場面が描かれている。
劇場版で二人はヴィネツィアから501に合流、そのまま501が再結成したため共にカールスラントへ向かったと思われる。





《ショッピング・イン・バザール》

名目上は「連合軍」であっても実質上の所属も指揮系統も政治的思惑も異なる各国軍は、
特に海を隔てたアフリカ戦線では、各国間の調整不足もあり効率的な作戦行動がとれない事がしばしばだった。

そんな中、ウィッチ隊同士の結び付きは非常に強く、
時に上層部の指揮系統を離れ、統合戦闘飛行隊「ストームウィッチーズ」の名の下に独自の作戦行動を起こすことがあった。

作戦暗号「市場で買い物(ショッピング・イン・バザール)
――出撃が無いなら私たちは買い物へ行く。お弁当(燃料)とお金(弾)を用意し、お気に入りの商品(ネウロイの命)を買いに市場(戦場)へ――である。

上層部の承認を得ない禁断の作戦行動であり、公式な記録には一切残されないが、アフリカ戦線は度々彼女らの「独走」によって危機を脱しており、
アフリカ連合軍の義勇軍的な性質もあって黙認されている。

それは、数枚の写真と人々の記憶にのみ残される、誇り高き熱砂の魔女達の戦い……。









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最終更新:2022年04月22日 15:55

*1 なお小説版は1941~1942年、『スフィンクスの魔女』のメイン時代は1943年とされているため、この時間差も影響している可能性がある。