AGEシステム

登録日 :2012/05/07(月) 20:38:29
更新日 : 2017/06/17 Sat 23:30:23
所要時間 :約 7 分で読めます





「どっせーい!」



AGEシステムとは、『機動戦士ガンダムAGE』の根幹を成す兵器運用システムである。

ガンダム・AGEビルダー・AGEデバイスを一つのパッケージとした総称であり、
モビルスーツ鍛冶の名門であったアスノ家の末裔フリット・アスノが、家に伝わる「AGEデバイス」を元に地球連邦軍と協力して作り上げた。


そのシステムは一言で言えば「 進化 」。
システムの一翼を担うガンダムの戦闘データを分析・解析、その環境や戦闘対象に合わせた新兵器を自ら作り上げる。
言うなれば現実世界でいう学習型3Dプリンタである。

なお小説版のみの設定では兵器開発だけでなく、
各種部材の変更の提案やOSの適時アップデートも行っており、『ウェアを作らない=仕事しない』ではない事がわかる。

連邦軍は当初、量産機開発の為にAGEシステムを利用する腹積もりだった。
だがキオ編の頃から連邦上層部が「アスノ家の物にずっと頼りっぱなしだと連邦軍の面目がない!!」と言った危機感を抱いたため、
ずっとディーヴァで埃を被っていた様子である。
実際、このシステムの存在で技術者たちの成長があまりよくなかったらしい。

なお当初はビックリドッキリメカの如く毎回使用され武器セットのような感じで展開する予定だったが、6クール構成と同じくバンダイ側から拒否されたことをグレメカでほのめかしていた。
その分ゲーム版では仕事しまくる。


●AGEデバイス
AGEシステムの「頭脳」。フリットが母『マリナ・アスノ』から託された携帯用のメモリーユニット兼高性能CPU。
AGEシステムに対応したガンダムの起動キーであり、戦闘データを記録、新たな兵器を考案する役目を持つ。
アスノ家が解明した「生物の進化」に関するデータや、EXA-DB由来のロストテクノロジー等様々なデータが詰め込まれており、
フリットはそれをもとにガンダムを作り上げた。

ロストテクノロジー時代の遺産のためブラックボックスな箇所も多く、技術が進んだ第三部でもデバイスの量産化は不可能である。
そしてこれが量産できないためにAGEシステムの量産も実質不可能である。

これに加えフリットは「自己成長」のプログラムを盛り込んでいる。
その結果、新たな兵器やウェアに留まらず、戦艦ディーヴァの改造プランを提示したこともある。
その大改造によってビルダーとディーヴァが一体化したので、自分の身体を造ったことになる。
が、これは本来イレギュラーな運用法であり、フリットも想定外だった。

最終的には、ウェア開発によって蓄積したデータを集大成し
ガンダムの後継機そのものを考案するまでに至った。

いずれにせよ十分な戦闘経験を必要とする。
思考精度をある程度落としても製造出来るが、完成度の低いものができてしまう。

某ゲームでは、ある人物の意識が一時的にAGEデバイスに宿ったことも。


●AGEビルダー
AGEシステムの「工場」。平たく言えば先程説明した通りでかい3Dプリンタ
AGEデバイスが提示した兵器を即座に作り上げる高速生成機。ビルダー内部には希少金属の塊(インゴット)が装填されており、
これをレーザーで切削しマニュピレーターアームで即座に構築する。
(よくこのレーザーで攻撃しろと言っている連中がいるが、そいつらは超合金Zとかをどうやって加工してると・・・)

作られる兵器の信頼性は高く、不具合を起こさない上いきなりの実戦投入にもきちんと答える。
……だが基本的にデバイス使用者に合わせた装備を作る上、そもそも「問題に直面してから泥縄式に解決する」のが基本で、
なおかつコンピューターが考えることなのでやることがどれもこれも極端である。
その結果、完成するウェアの大半は汎用性が低く、一般兵向きではない尖った装備となる。

なお、ディーヴァ大改造以降はフォトンブラスターキャノンの動力となり、ディーヴァと一体化した。
AGEデバイスとはデータリンクしている。

最終決戦にて、ディーヴァと運命をともにした。
シリーズ構成の日野晃博はバンダイホビーセンターのガンプラ試作品成形機に着想を得たと言う。
ちなみにその成形機の名前は「エデン」。……ん?

小説版では、最終決戦時、予備のビルダーが登場している。


●ガンダム
AGEシステムの「兵器」。AGEシステムが提示した兵器の結晶体。

基本的には運用中のガンダムに適した兵器、ウェアが考案される。
ウェアはガンダムの特性そのものを変えてしまい、環境に適応した「進化」をもたらす。
生物の進化らしく、必ずしも環境に適応できるわけではないのが特徴。お蔵入りしたものも多い。

下記を参照していただきたいが、結構AGEシステムの導き出した答えはどれも力技が多く。
視聴者からは『脳筋』と愛されている。唯一まともだったのはガンダムAGE-1ソーディアくらいとも。
ただ、それ以降は大体まともになったところを見ると単純に技術不足を強引に補った結果なのかもしれない。


●AGEシステム製兵器


  • ドッズライフル
ガンダムAGE-1用。AGEシステムが初めて生産した兵器。
「UEにも有効な射撃兵器」としてシステムが提案した武装。強力な螺旋状ビームを放つ。
その後連邦により大量生産され、戦局を変えることに。簡易版のドッズガン生産等も考えれば、間違いなく、AGEシステムの最高傑作だろう。
ただあくまで現存のビーム兵器に回転を加えただけなので火力不足な場面も存在していた、一応時と共に改善されたが。

  • ビームローリングランサー
ゲーム版にてドッズライフルよりも先に生産された兵器。
ゲーム版ではビームダガーですらUEに通用しなかったためシステムが提案した武装。見た目は風車にビームダガーが付いているような感じ。
ただデータがあまりない状態で造ったからか明らかに火力不足だった。
後にゲーム版フルグランサがこれを恐らく発展させたドッズハンマーを装備している。

  • タイタスウェア
ガンダムAGE-1用。
「被害が出やすいコロニー内戦闘」と「固い装甲を持つ敵」に対してシステムが提案したウェア。
高い出力と強力なビーム格闘技で敵を叩き壊す。
しかし、その分重いためコロニー外の戦闘に向かない、更に最大出力だとウェアが耐えきれないという欠点を抱える。
第二部ではアデル用に量産されたが、そもそもフリットが使用する前提で造られた物なのでいまいち性能を発揮できていなかった。
ある意味これを作ったことで視聴者のAGEシステムに対する認識が固まった。

  • スパローウェア
ガンダムAGE-1用。
「高機動の敵」に対してシステムが提案したウェア。高い機動力と鋭い刃「シグルブレイド」膝の隠し武器「ニードルガン」で敵を倒す。
しかしその代償に高い防御力を失い、シグルブレイド自体やウェア自体の耐久力も低いものとなってしまった。
タイタス同様アデル用に量産された……が、タイタス程ではないものの使いづらく性能を発揮できなかった。
だがどっかのスーパーパイロットには非常に喜ばれ、専用機「Gバウンサー」のベース機になったため、悪い結果は出していない。

  • ウォーゼスウェア
ガンダムAGE-1用。
アニメ版ではスパローがゼダスを解体したがゲームではその代りにシステムが提案したウェア。
亀の甲羅のような外見を持つ防御重視形態。四肢にビーム攻撃を反射し吸収する特殊な装甲「ミラーシールド」を装備し、蓄積させたエネルギーを放射する「ソーラレイビーム」を主力攻撃とする。更に装備を支えるためタイタスを参考にしているため拳での戦闘も可能である。
作中ではゼダスのビームを押し返して撃破した。

  • レイザーウェア
ガンダムAGE-1用。外伝で登場。
「消耗の激しいシグルブレイド」に代わってシステムが考案したウェア。
両腕に装備したレイザーブレイドは幾層にも加工されており、耐性と切れ味を確保している。

ただ、その分曲者で、レイザーブレイドの位置で重心がぶれる、
武器もレイザーブレイドとそれをブーメランのように投げるレイザーブーメランとスパロー以上に扱いづらくなり、
実質Xラウンダー専用機になってしまった。さすがのフリットも手を焼いている。 

  • 強襲揚陸変形/フォトンブラスターキャノン
戦艦ディーヴァの改造プラン。
「ディーヴァの戦闘能力上昇」に対してシステムが提案したプラン。
この改造で、AGEビルダーはディーヴァと一体化した。

生産性は当然最悪だが、戦局を左右しているため活躍度は大きく、AGE3のシグマシスライフルのルーツにもなっている。


  • スタークスウェア
本来はガンダムAGE-1用ウェア、しかしスパローがつくられたためにお蔵入りになったウェアである、しかし後にアデル用に少数生産される。
両肩など各部に増設されたブースターにより突進力を高めたいわゆる一撃離脱戦仕様。
主武装の「ルートレイバーランス」にも4基のブースターが内蔵されており、機体のブースターを併用することですさまじい貫通力を発揮する。


ガンダムAGE-1対ドラド、ゼダスRの戦闘データを分析し、システムが提案した新たなるガンダム。
変形による高い機動性と、ハイパードッズライフルによる高い攻撃力を持つ。
さりげなくビームバルカンも付いている。
次のダブルバレットといい、AGEシステムも少しは学んでいるようだ。

  • ダブルバレットウェア
ガンダムAGE-2用。
「対多数の敵」、「対Xラウンダー」、「アセム・アスノの操縦特性」に対してシステムが提案したウェア。
火力が高いほか、二刀流を好むアセム用に二門のキャノン、二門のサーベルの同時運用に特化したOSが組まれている。
ようやくAGEシステムが「パイロットに合わせる」ことを覚えたため、
アセムに使用させている限りは非常に汎用性の高い傑作機となった。
ぶっちゃけ、多少の機動力低下に目を瞑ればノーマルウェアの完全な上位互換と言っても良いだろう。
しかし操作がさりげなく難しくなっているあたり、AGEシステムである。

  • アルティメスウェア
ガンダムAGE-2用。
ヴェイガンのステルス技術「見えざる傘」に対抗してシステムが提案した観測用ウェア。
ダブルバレットと比べても火力はあまり落ちていない、オプションとしてビームマシンガンが追加された。


  • ブラスティアキャノン
ガンダムAGE-3用。
「破壊力」に対してシステムが提案したシグマシスライフルのオプション。
フォトンリング・レイを応用した兵器で戦略兵器級の破壊力をもたらす。

が、無茶な要求により生まれた兵器なので、「一回の使用で自壊」「支援が必要とするほど多大のチャージ時間」「取り回しの悪い非常に長大な砲身」と欠陥だらけの強引な兵器。背景を考えれば運用する側に非がある。
ただしそのデメリットを補うように威力は強大であり、ブリッジに直撃とはいえ一撃でヴェイガンの戦艦を撃沈している。
久々に生成シーンが流れた。

  • Gホッパー
ガンダムAGE-3用。
「砂漠等通常MSでの戦闘が困難な地形」に対してシステムが提案した重武装ウェア。
コアファイターと合体することでガンダムAGE-3フォートレスとなる。
ホバーによる高い地形適応と局地戦用MSをも凌駕する機動性、それに加え恐ろしいほどの大火力を誇る。

  • Gバイパー
ガンダムAGE-3用。
宇宙での戦闘を経験したAGE-3に対してシステムが提案した高機動ウェア。
コアファイターと合体することでガンダムAGE-3オービタルとなる。
圧倒的な機動力に加え小回りも効き、「曲がるビーム」を発射する。
本来は宙間戦闘を想定したオプションだが、大気圏内での運用もできなくはない。

中破したガンダムAGE-3から吸い出したデータを元にAGEシステムが構築した「最強のガンダム」。
Xラウンダーにも追随する操作性、機動性を実現。
AGE-3ゆずりの破壊力に加え、周囲の敵を瞬時に破壊、もしくは機能停止に追い込めるほどの無線兵器Cファンネルを搭載する。
残念ながら小説版ではフリット達が直接設計している。システム形無し。

  • ダイダルバズーカ
ガンダムAGE-FX用。
AGEビルダー消滅前に生み出された最後のガンダム強化パーツ。
ブラスティアキャノンと同様の強化アタッチメントだが、安定性や取り回しが段違いに進化している。コンセプトが一緒なところを考えればデータが流用されているのだろうか。

  • イヴァースシステム
作中でのAGEシステム最後の提案。
EXA-DBと共同で生み出されたアンチ・マーズレイシステム。
本編にはその姿は出てこなかったが、その正体は ウェア の一種。
専用装備を付けたMS(ヴェイガン戦役で余った量産機を再利用)が有害物質を巻き上げる磁気嵐を観測し、
そこにライフルで磁気を放射することでその被害を最小限に抑えるモノである。
100年経ってもやっぱ脳筋だった。
これにより火星圏は磁気嵐の奇病に脅かされることのない場所となり、火星のテラフォーミングの成功に繋がった。

これの完成後、システムはAGE-1の中に再び搭載され永久保存されることとなった。

  • アンチ・ネメシスミサイル
『SDガンダム Gジェネレーション3D』でのシステムの提案。
ネメシス粒子を纏った巨大隕石に対抗するべくシステムが作成したミサイル。

このほかにも、ゲームでは様々なAGEシステム製兵器が登場する。


●支援システム

  • ハロ
おちゃめなペットロボット。PCモードに変形した際にはAGEシステムとのやりとりができる。


  • アメンボ
AGE Mechanical Equipment Moving Boat。
ウェアシステムの輸送機で、戦場へウェアを届け、現地での換装を実現する。
名称はBB戦士ガンダムAGE-1から。 


●余談
  • 小説版では「みんなの知恵を集めて、一握りの天才が要らない世の中を作るシステム」というこのシステムの理想が語られている。

追記・修正は「どっせーい!」しながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/