ビルゴ/ビルゴⅡ(新機動戦記ガンダムW)

登録日 :2010/08/16(月) 07:01:24
更新日 : 2017/08/02 Wed 22:34:54
所要時間 :約 7 分で読めます







私のモビルドールは無敵だ!





ビルゴ/ビルゴⅡとは『新機動戦記ガンダムW』に登場するモビルドール(MD)


■ビルゴ

型式番号:OZ-02MD
所属:ロームフェラ財団
開発:ロームフェラ財団
頭長高:16.3m
重量:7.3t
装甲材質:ガンダニュウム合金

武装:
ビームキャノン×1
プラネイトディフェンサー×4

搭乗者
無し(余談だがスパロボではオリジナルアレンジでOZ兵が乗っている時もある)


アフターコロニー(AC)暦に登場した「モビルドール(MD)」と呼ばれる無人モビルスーツ(MS)。
MDとして正式運用された機体としてはトーラスに続いて二作目。
ただしトーラスはコクピットを搭載し無人・有人両方での運用が可能となっており、最初からMD運用のみを前提として製造された機体はこのビルゴ系が初である。
名前の由来は黄道十二星座のひとつ、乙女座(Virgo)。
デザインはカトキハジメ


リーオーなどのOZ系MS同様テレビのような四角いセンサーカメラと漆黒のボディが特徴。

機体そのものはOZが捕らえたガンダム開発者に「ガンダムを越えるMS」として製造させた双子の機体、
ヴァイエイトとメリクリウスをベースとし、ロームフェラ財団のツバロフ技師長が開発したもの。

二機の長所を足して割った性能を有し、オリジナルには劣るものの、高い攻撃・防御性能を併せもつ。
加えて下半身周辺に設置されたスラスターにより高い機動性を発揮し、滞空も可能。

特筆すべきは、この機体は量産機でありながら、ガンダム同様にガンダニュウム合金を装甲材として採用しているという事。
その為、装甲だけでも従来のMSとは比較にならない硬度を誇る。
結果としてコストも高騰してしまってはいるが、ガンダム開発者から得たガンダニュウムの精製技術、
そしてロームフェラ財団の恐るべき財力によって大量に生産・配備されている。

宇宙空間でも問題無く運用可能だが、元々地球の反抗勢力壊滅を目的に開発されたため大気圏内での運用が前提になっており、背面のアタッチメントにはリーオーなどと同型のパラシュートパックなども装着可能。


当初からMDとして設計されているためパイロットの負担を考慮する必要がなく、動作も精密で命令に絶対服従する。
これはパイロットにかかる育成期間やコストを削減する上でも有用で、何より良心の呵責なく大量虐殺が行えてしまう。


ぶっちゃけ、シリーズ通しても最高クラスに贅沢な量産機。
ターンXは、そもそもトンデモ+明確に量産機という設定が存在しない為除外。

……が。
このMDによる戦争は「人の血が通わない、恥ずべき行い」としてトレーズ・クシュリナーダの反発を招き、結果的に彼が離反する原因となった。
トレーズに言わせれば、
「かつて、ボタンひとつで全ての戦いに決着がついてしまう時代があった。その忌まわしい精神の根源が、このMDというものだ。」
とのこと。
トレーズに敵対したガンダム開発者もまた同様に、「MDを使った戦争はゲームと変わらん」と危惧し「ここまでするならいっそ本当のゲームで勝敗を決めればいい」とまで揶揄した。


ちなみにこのMDというシステムは、
現実世界でアメリカ軍が行っていた精密爆撃などに代表される
「高度に発展し、自動化し始めた兵器」というものに対するアンチテーゼである、
という意見もある。

「戦争の精神の根源」という意味では、作品テーマの一端を担っていると言ってもいいだろう。




□武装

●ビームキャノン
右腕部一体型のビームキャノン。
出力の関係でヴァイエイトのものには劣るものの、それでもMSの携行火器としては破格の威力を誇る。
右肩アーマーにジェネレーターが搭載されており、そこからケーブルを通してエネルギーを供給する。
使用する際はジェネレーターの一部がアーマーから突出し回転する。

●プラネイトディフェンサー
左肩部に装着したメリクリウスに採用された電磁フィールド。
ただでさえ強固なビルゴに更なる防御力を与えるが、三基しか装備していないので死角が多い。
その為、基本的にビルゴは三機で行動し死角を埋める戦法をとる。
実弾もある程度無効化するが、大質量や飽和攻撃は無効化できない。
その他、MS相手では接近され強引にフィールドの内側まで侵入されると意味を為さなくなってしまう。



□劇中の活躍


ツバロフ主導の下、月面基地で大量生産され財団がOZ、ひいては地球を完全に掌握する作戦「オペレーション・ノヴァ」から本格投入。
月面から輸送船で直接地球各地へと降下し、その性能や物量で反抗勢力を壊滅させていった。
サンクキングダム攻防戦にも大量投入され、ガンダムを擁するサンクキングダム防衛隊を相手に、その物量で追い込み、王国の崩壊を招いている。
その制圧力は地球におけるロームフェラの支配を確立するまでになり、開発者であるツバロフはMDに絶対の信頼を置いていた。
だが、その融通の効かなさが仇となり、コントロールをホワイトファングに奪われ、結果的に彼の死の一因となった。

その後、後継機であるビルゴⅡが登場してからは主力の座を退いたが、一部は継続してホワイトファングの戦力として投入されている。




■ビルゴⅡ

型式番号:OZ-03MD/WF-03MD
所属:ホワイトファング
開発:ロームフェラ財団
頭長高:16.3m
重量:7.5t
装甲材質:ガンダニュウム合金

武装:
メガビーム砲
ビームライフル×1
ビームサーベル×2
プラネイトディフェンサー×8


「革命闘士」を名乗るコロニーの過激派集団ホワイトファングが、占領したMDプラントを利用してビルゴを改良した機体。
装甲は黒からクリーム色に塗り替えられている。
実は改造案自体はツバロフの物でホワイトファングは先行試作されていた物を量産しただけとも言われている。

基本構造は改良以前のビルゴと大差無いが、肩部アーマーを宇宙戦闘に特化した大型のスラスターユニット兼武器コンテナを内蔵したタイプへと換装。
細かな改良による全般的な性能の向上に加え、汎用性を重視した武装の変更、プラネイトディフェンサーの増設がなされている。



□武装

●メガビーム砲
腕部一体型のビームキャノンを廃し、新たに装備された大型ビームキャノン。
バックパックからケーブルを通してエネルギーを供給する。
オプション装備に変更され、威力も向上している。

●ビームライフル
新たに装備された武装。
リーオーなどの従来機に比べ、数段上の威力を持つ。

●ビームサーベル
標準的なビーム剣。
肩の裏側に各一つずつ装備。
作中で使ったか?ってくらい使用頻度が低い。

●プラネイトディフェンサー
両肩に装備する事で搭載数が三基から八基へと大幅に増加。
これにより単独でも広範囲にフィールドを形成可能となり死角が無くなった。
また、複数機が固まる事でガンダムの強力なビーム兵器を防ぐ事も可能。




□劇中の活躍


精密な動作が可能なMDだが、逆に言えば「 柔軟性に欠ける 」という欠点を持つ。
それ故に熟練したパイロットには撃破されてしまう事も多かった。
しかし、ホワイトファング指導者となったゼクス・マーキスが自身の駆るガンダムエピオンゼロシステムと連動する指揮システムを生み出し、ドロシー・カタロニアが操作を行う事でガンダムを追い詰める。
しかし最終的にはゼロシステムを利用したカトル・ラバーバ・ウィナーとの指揮合戦となり、全機が撃破された。

ちなみに、ガンダム開発者によって意図的なプログラムバグを仕込まれている。
士気が高かったとはいえ、旧式のリーオーを主力とする世界国家が渡り合えたのはバグが原因。
とことん食えないジジイ共である。




□Endless Waltz


表向きは戦後に全て廃棄された事になっていたが、ツバロフが秘匿していたMDプラント「ウルカヌス」に多数の機体が秘匿してあり、Endless Waltzではレディ・アンがマリーメイアの蜂起に対し起動しようとした。
が、ゼクスから反対され、結果的に起動せずに終わった。




□派生機


●ビルゴIII
ビルゴ3(キューブ)とも呼ばれる。
(表向きは)平和団体であるパーフェクト・ピース・ピープルが、ツバロフの残した設計図を元に生み出した機体。
はっきり言ってそんな強くない。


●スコーピオ
ツバロフが秘匿していたMDプラント「ウルカヌス」の番犬役を務める可変MD。
ビルゴシリーズの発展系である大型MDであり、高い性能を持つ。
……が、機密コードを入力する事で有人機として制御可能。
ガンダムに破壊されたが、あれはパイロットが悪いのだと思われる。
明らかにMD時の方が強い。 




【ゲーム等の活躍】


優秀だが所詮量産機なので、スパロボシリーズではやられ役。
だがスーパーロボット大戦Dと第2次スーパーロボット大戦Z再世篇ではかなりのウザさを誇る。
HPが少なくなると防御するために倒すのに手こずる時間がかかる。
おまけに第2次ZではMDのパイロット能力が高く、まさかのプラネットディフェンサーが全属性対応のバリアである。


しかし、コイツの真価はGジェネにある。
ウザい。とにかくウザい。
初登場の「F」ではディフェンサーが射撃武器を完全無効化する為、接近戦に持ち込むしかない。
さらにビルゴIIに至っては設定通りビームサーベルがあるので近接すると痛い反撃を食らうため面倒。
EW版ヘビーアームズはこいつの前ではマップ兵器撃つしかなくなる。
天敵はサイコミュ持ちやRX-78-2Gガン系やナタク系など遠距離の格闘攻撃を持つ奴ら。

以降は攻撃種類が増えた為に多少はマシになったが、それでも射撃・及びビーム格闘を軽減するウザさ。
「WARS」では、ウォーズブレイク発動によりW以外のシナリオでも登場することがあるためさらにウザい。
ガンダムエクシアガンダムサンドロック辺りに設定同様に大活躍してもらおう。

敵として厄介な分、自軍で使えば火力もある支援防御要員として活躍する
ただ、作品によってはパイロットを乗せられない(MD限定=こちら側で自由に操作できない)ので育てるのが非常に面倒くさい。
特に「F」はビルゴ→ビルゴII→ビルゴIIIと育ててやっとスコーピオに辿り着くので本当に面倒くさい。
黒歴史コード?フェニックスガンダム?何のことやら…
だからと言って近年の普通にパイロットが乗れるビルゴもそれはそれで違和感があるのも事実ではあるのだが。




【玩具】


残念ながら、未だに立体化の機会に恵まれない。
やはり量産機は数を揃えたいので、HGACあたりで発売して欲しいものである。





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