カウンター(カードゲーム用語)

登録日 :2010/11/11(木) 02:39:59
更新日 : 2017/07/09 Sun 23:52:26
所要時間 :約 25 分で読めます




カードゲーム用語の1つであり、主に2つの意味を持つ。

1.カードゲームにおいて相手の何かしらの行動に対して使用し、それらを無効にする効果を指して言う言葉。
2.カードの効果によって得られる目印の事。

どちらもよく使う言葉なのに全く同じ言葉でややこしいが、完全に定着しているので文脈で判断しよう。
ゲームに慣れてくれば見分けることは容易いはず。
ちなみに、日本語に限らず英語でも同じ言葉で表され、綴りも一緒。


1.のカウンター

一度発生した何らかの効果に対して使用され、そのカードの効果を打ち消す(最初から無かったことにする)行為を指す。

その語源はMagic the Gathering(以下MtG)の代名詞であるカウンターカード、対抗呪文( counter spell)の英訳「カウンタースペル」から取られたというのが有力。
そのカードのテキストである「Counter target spell」の日本語訳が「対象の呪文一つを打ち消す」だった事から取られたという説もある。

近年、様々なカードゲームが発売される中、多くのカードゲームで存在する効果である。
これらの効果を持つカードをカウンターカード、またはカウンタースペルと呼称する。

一度発生した効果を後から無効にできるので、カウンターは 基本的に強力な戦術 である。
カウンターする側は何を打ち消すか選べるため、後出しジャンケンできるような優位性がある。

ただし、カウンターを行うカードにはライフポイントや手札など、何らかのコストが要求されることが多い。
無暗に乱発していると自分がジリ貧に陥ってしまうので、使いどころが難しいカードもしばしば見られる。
絶対に通してはいけないカード(これをマストカウンターという)を見極めることが、カウンターを行う上でのカギだろう。

この意味でのカウンターを行えるTCGには、「Magic the Gathering」「遊戯王OCG」「GUNDAM WAR」などがある。

逆に、ハースストーンシャドウバースのような電子カードゲームにはないことが多い。
理由として、上述の「許可」を取る処理が、電子カードだといちいちチェックしなければならず、プレイが煩雑化するからという指摘がある。


ちなみに、カウンターを戦術の中核にして相手を妨害・操作するデッキタイプを「 パーミッション 」という。
パーミッションとは許可という意味。
これは、パーミッションデッキの相手に対し、「これは通りますか?」と一々許可をとるように尋ねる様を皮肉ったことが由来。

カウンターを連発できるのは強力ではあるが、大抵はリソースの消耗が激しいので、プレイングが重要な上級者向けのデッキとなりやすい。

また、常に自身のカードを無効化される可能性があることから、対戦相手に嫌がられやすいデッキタイプでもある。
フリープレイでは用法・用量を守って使おう。


○様々なカードゲームのカウンター
以下はカードゲーム毎のカウンターの特色を解説する。


  • MtG
ご存知あらゆるTCGの始祖。
基本的にが専門としており、インスタントが多い。
大体1〜4マナ辺りで使用が可能。代替コストを払う事で0マナで打てるカウンターもある。
例の対抗呪文が使用できる環境では島が二枚起きていたらまず対抗呪文を警戒するし、エターナル環境で青いデッキ相手ならまずこのカードの存在を念頭に置く必要がある。
カードプールの多いゲーム故、カウンターの種類は様々。
対抗呪文と同じ効果で3マナ必要だったりと、下位互換なカードもある。
これはレギュレーションによっては対抗呪文が使用できない場合がある為。

殆どは使い捨てだが一部には場に置いて条件を満たせば何度でもカウンター出来るカードもある。
これらのカードは「置きカウンター」と呼ばれ、専用のデッキを組めば非常に強力。
なお後述の遊戯王と違って置きカウンターでカウンター効果を持つインスタントのカウンターも出来る。



遊戯王OCGでのカウンターとは、基本的に「召喚/特殊召喚を無効にして破壊する」ことや、「何らかのカードの発動を無効にして破壊する」ことを指す。
そのような効果は「カウンター罠」と呼ばれる罠カード群に多く見られ、カウンターという用語が自然と定着するきっかけとなった。



MtGに近い形式のルールが多いこのカードゲームでは、やはり色毎にカードタイプが別れている。
MtGで言う青は、このカードゲームでは赤。
ネオジオン、クロスボーンバンガード等、首領が狡猾で政治的カリスマが多い勢力が参加。
ガンダムウォー版、対抗呪文と言える「作戦の看破」はまさにハマーンの手腕をカードにした様だ。
ガンダムウォー中期には赤のカウンターカードを主体にしたカウンタークスイーが猛威を奮う等、トップメタにまで上り詰めるが、プレイ時に合計コストを追加するプリベントの大量増加により落ち着くが、OO勢の参加により再び使用率が上がる。
しかし、OO勢の弱体化により現在は落ち着いている。



  • モンスターコレクションTCG
基本的にアイテム枠を消費して使う消耗品がこれにあたる。
戦闘スペルを無効にしダメージを与える「魔力のスクロール」、ユニットの効果を無効にする「封印の札」、アイテムを無効にする「滅びの粉塵」。
上記の三つは昔から三種の神器と呼ばれ、アイテム枠のあるユニットを入れるなら殆ど採用される。


  • Lycee
このゲームのカウンターは月属性に集中している。
殆どはイベントカードであり、代表的なのはキャラクター登場妨害の「毒電波」や、イベント妨害の「お仕置き」、手札からコストを支払う行動を妨害する「的中」などが挙げられる。



デュエマにおいて、「打ち消し」という意味でのカウンターが行えるカードはごくわずかしか存在しない。
MtGが元になったTCGではあるが、いくつかのルールが簡略化されており、
同じタイミングで複数枚のカードを使用することは可能だが、システム上カードの発動の応酬は発生しないようになっている。

デュエル・マスターズの対象年齢を考えるにルールやプレイングの複雑化を避けるためだろう。



  • WS

カウンターアイコン持ちのカードがちらほら存在するもどうしてもキャラクターを残したい時以外はソウルパンプ効果なども相まってアクティブで扱う方が得になることが多い(クライマックスキャンセルを考えるとソウルは多ければいいと言う問題ではないが)
助太刀という相手のフロントアタック時のみ使える効果があり、これもカウンターに近い
基本的にBPパンプや蘇生付加等でカウンターというよりはコンバットトリックに近い


  • Chaos
システム上存在していない

  • ヴィクトリースパーク
相手の起動効果をキャンセルする効果をもつカードがある


  • ポケモンカード
基本的に存在しなかったが、DP2にてカウンター効果を持つフーディンが登場
また、その後パワースプレーというSPポケモンと呼ばれる特殊なポケモンが3体以上いればポケパワーをカウンターする、相手ターンに手札から使えるトレーナーカードが登場した


攻撃中にイベント及び起動効果をターンプレイヤー→相手の順で両者が使用権をパスするまで使用することができる
また、一部のゼクスは相手ゼクスの登場や攻撃をトリガーに発動する文字通りのカウンター能力を持つ(起動っぽいのにそうじゃないやつはだいたいピュアフロンのせい)




2.のカウンター

カードの効果で得られる目印の事。
それを得る事によって何が起こるかは得られるカウンターを要求するカードの内容次第である。
カウンターを得られるのは場のカードの場合が多いが、ゲームによってはプレイヤーが得るタイプのカウンターも存在する。

ターンの経過や、何らかのカードの発動に際してカウンターが乗り、貯まったカウンターを取り除くことで何らかの効果を発揮するというパターンが多い。
多くはカウンターが多いほど強力になるが、場合には一定数カウンターが乗ると自壊したり、 どちらかのプレイヤーを敗北させる ようなものもある。

カウンターの有無については、基本的に何かをカードの上に載せる事で表される。
この時乗せられることが多いのはコインやゲーム中で使用していないのカードなどが多い。
サイコロがあれば、その出目によってカウンターの数を表現できる。

でも、適当なものが無いからって財布から硬貨を出すのはトラブルの元になるのでやらない方が良い。
自分のデッキが使うカウンター位は、(誰が得るかに関係なく)自分で用意しよう。
また、公式がカウンター用のアイテムを作っている場合もある。
もちろん、無くてもゲームはできるが、あるとより盛り上がる・・・かもしれない。

他に全体的な傾向としては、単純にカウンターとしか呼ばない場合は案外少なく、○○カウンターと独自の名前が付いていることが多い。
また、1種類のカウンターに対応するカードが1枚しかないなんて事もザラにある。
これは、フレーバー的な要素も勿論だが、他のカードとの相互作用を考えての事である。
複数種類のカウンターが存在する事で、「たくさんカウンターが載ると強いカードが有るので、カウンターを増やすカードが作れない」と言ったと言った事柄を少なくできるのである。


○様々なカードゲームのカウンター
以下はカードゲーム毎のカウンターの特色を解説する。

  • MtG
多数存在するが、古くから存在する+1/+1カウンターと、みんな大好きプレインズウォーカーにのせる忠誠カウンターが割と良く用いられる。忠誠カウンターはプレインズウォーカーの各能力(と、相手の妨害)で増えたり減ったりするので計画的な管理が必要になり、+1/+1カウンターはキーワード能力の一部になっている事も多い。
他に有名なのは時間(ターン)の経過で減っていく時間カウンターとプレイヤーが10個得ると敗北になる毒カウンター辺りだろう。


  • 遊戯王
こちらもMtGに負けず劣らず多様なカウンターが存在する。
おおむね特定のカードの為のカウンターか、1つのカテゴリの中で共有するためのカウンターの二種類に分けられる。
特に名前のつかない「カウンター」も存在し、それはたとえ同じ「カウンター」であってもカード間で共有することは出来ない。

中でも魔力カウンターは対応するカードが多岐に渡り、また構築済みデッキのテーマになった事もある。
また、かっとビングカウンターやカシコマリカウンターといったネタ・・・もとい、フレーバー感あふれる名前のカウンターが存在するのも特徴である。

ちなみに、こんなカードも存在する。

対抗魔術
カウンター罠
自分フィールド上に存在する
魔力カウンターを2つ取り除いて発動する。
魔法カードの発動を無効にし破壊する。
カウンター スペルと似た様な日本語名を持つ カウンター を取り除いて発動する カウンター 罠である。
取り除く魔力カウンターの数が本家のマナコストの点数と同じあたり、この記事にまとめたゴタゴタをネタにしたカードなのかもしれない。


ダメージを表す「ダメカン」と呼ばれるカウンターがゲームに必須(昔はダメージカウンターと呼んでいた)
1つ10ダメージを表し、市販品は50や100ダメージを意味するカウンターも存在する。
他にも毒カウンターなどの状態異常を表すカウンターもデッキによっては必要となる。

余談だが、同じくメディアファクトリーが販売していた「Bビーダマン爆外伝カードゲーム」でもダメージを表す「Bマーク」というカウンターが登場している。
スターターには紙製のものが付属し、プラスチックでできた袋詰めの商品も出るなど、妙に気合が入っている。


「カードとコアで戦うカードゲーム」と謳う通り、コアと呼ぶカウンターがゲームに必須となる。
構築済みデッキには15個付属しているが、コアブーストシステムなども考えると30個程度は欲しい。
ソウルコアと呼ばれる特別なコアも存在し、こちらは1人1つ。
上記のMtG、遊戯王、ポケモンといった古参TCGと違い、カードのほかは何もいらないゲームが多い時代に生まれたゲームであるが、それがかえって個性になっているという声もある。
なお、コアは見分けが付けばおはじきでもなんでも良い。必要個数を考えると公式コアが無難だが。

余談であるが、バトスピコアはその入手のしやすさから遊戯王などのような公式のカウンターが販売されていないゲームのプレイヤーにも愛用者は多い。
販売されている色が多いので複数種類のカウンターが必要な場合にも対応できる点も優秀。


当初はカードのみでプレイできたが、2016年から『コイン』と『ウィルス』というカウンターが登場。
コインはコイン能力を持つルリグが5枚まで貯めることができるもので、消費(ベット)することで強力なコイン技を使用できるようになる。
ウィルスはルリグ「ナナシ」のデッキで3枚使用する。相手の場に配置することで相手シグニを感染状態にし、特殊効果を発揮する。

アニメ第3作Lostorage incited WIXOSSではこのコインが重要なアイテムとなっており、セレクターの記憶が5枚のコインとなり、それらを巡っての戦いが繰り広げられている。




wiki籠もり
「そちらのカウンターバーに座っているカウンターテナーの男性の追究・修正カウンターを置く効果にカウンターしたいのでカウンターを2つ取り除いて一番カウンター側に伏せたカードを発動します」

(冥ω殿)
「か、カウンターで」

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