ノコギリのアーロン

登録日:2009/11/23 Mon 22:11:32
更新日:2024/04/23 Tue 10:21:12
所要時間:約 5 分で読めます


タグ一覧
41歳 ONE PIECE ONE PIECEボスキャラ ONE PIECE登場人物項目 『お前の物語だ』とかは言わない アロハシャツ アーロン アーロンパーク→シャボンディパークのパクリ アーロン一味 キリバチ サメ サメハダー タイヨウの海賊団 トゥース ネタバレ項目 ノコギリのアーロン ノコギリザメ レイシスト ワンピース 世界政府の被害者 人間嫌い 仲間思い 傲慢 全世界人気投票139位 初登場がクリーク編~ローグタウン編終了まで 半魚野郎 哀しき悪役……? 図に乗るなァ!! 外道 天竜人ごっこ 守銭奴 小杉十郎太 差別主義者 悪辣 憧れの観覧車 懸賞金1000万越え 懸賞金過小評価 東の海 東の海最強 東地宏樹 残忍 民族主義 海賊 犯罪者 生粋な種族主義者 船長 被害者にして加害者 親の仇 賞金首 逃げられねぇぜぇ!! 選民思想 長鼻 非能力者 魚人 魚人海賊団 鮫_on_DARTS



天はてめェら人間を差別し力を与えなかった

だから下等なのさ!!!

生まれた瞬間からすでに次元が違うんだよ!!!


漫画ONE PIECE』の登場人物…登場魚人物の一人。


●目次

【プロフィール】


本名:アーロン
異名:ノコギリのアーロン
所属:アーロン一味→タイヨウの海賊団→魚人海賊団(アーロン一味)。
役職:船長→戦闘員→船長
所属船:スナッパーヘッド号→シャーク・スパーブ号
懸賞金額:2000万ベリー
悪魔の実:なし
年齢:39歳→41歳
誕生日:5月3日
星座:牡牛座
身長:263cm
血液型:F型(現実だとB型)
種族:ノコギリザメの魚人
初登場:単行本8巻・第69話・『アーロンパーク』
出身地:偉大なる航路・リュウグウ王国・魚人島・魚人街
好物:牛の丸焼き
笑い声:「シャハハハ」
CV:小杉十郎太(アニメ版)/東地宏樹(実写ドラマ版)

【概要】


魚人島の魚人たちで構成されている魚人海賊団の船長。
ノコギリ鮫の魚人で青い肌とウソップより凶悪そうなノコギリ状の鼻が特徴。
この鼻は非常に頑丈で、ゾロの一太刀を受け止め、岩に突き刺さっても折れない。本人曰く「折れないから自慢の鼻」
左胸辺りには大きく太陽のマークが入れられている。
魚人を『最高の種族』、人間を『下等種族』と見なしており、
東の海のアーロンパークを拠点にナミの故郷であるココヤシ村を含むコノミ諸島を暴力で支配。
「大人一人10万ベリー、子供一人5万ベリーの貢ぎ金を毎月納めろ」「納められなければ村ごと潰すと島民たちから大金を巻き上げ、8年もの間圧政を敷いていた。

懸賞金は本編開始時点では2000万ベリーで、これは道化のバギー百計のクロ首領クリークより上。
賞金稼ぎのヨサクからは『(クリーク海賊団と比べると)海賊団の規模なら下だが個人の実力なら上』と評されている*1
ルフィに懸賞金が懸けられる以前は東の海の海賊の中では最高金額であった。
ウソップに賞金がかけられた時点で賞金額は負けているものの、その時点での素の実力ではウソップより確実にアーロンの方が高いと思われる。

この実力に比較しての異常なまでの懸賞金額の低さは、賞金額は世界政府に対する危険度を示す目安であって強さでは無いこと、
アーロンが現地の海軍高官を買収していたために、東の海での悪事のほとんどが世界政府の上層部に知らされていなかったことが原因である。
これは海軍の支部側に賄賂を渡すことで、自分が動く前にジンベエや海軍側に動かれない・警戒されないようにすることなどが目的。
人類と魚人の交流の橋渡しの道を選んだジンベエと、黄猿との陸での交戦で手痛い経験をしたため海軍本部両者を甘くみていないためだろう。
なおジンベエが初めて賞金首となった時点の額(7600万)よりもかなり低いのは、一度釈放されたために懸賞金がリセットされ、さりとてゼロで解放するわけにも行かず、課せられる最低限の額としてこの数値になったと考えられる。

作中では、東の海軍支部所属のプリンプリン准将率いる一隊が討伐に赴き、返り討ちにあっているが、これもアーロンの財力により実態は握り潰されていた模様。


【人物】

「金以外は信用しない」と考えている守銭奴で、とある事情から極度の人間嫌いの差別主義者。
ただし、賄賂を渡し島の支配を黙認させていたネズミ大佐や海図を書き上げるナミなど利用出来る人間は嫌いではないらしい。
支配下の人間に対しても上納が滞ればたちまち町ごと潰すが「税」を治めるうちは手を下していなかった。*2

また人間を見下しているが舐め切っているわけではなく、瀕死の重傷を負っているにもかかわらずそれを微塵も見せず鬼のごとき眼差しを見せて立ち向かってきたゾロの目を見て「今、ここで確実に殺しておかなければならない敵だ」と警戒するシーンも見受けられた。

人間に対してはかくの如しだが、同族である魚人たちに対しては同胞と呼びとても大切に想っており、
留守中に部下たちがゾロの手で壊滅させられていたことを知った際には不甲斐なさに怒るどころか驚愕とともに手ずから助け起こし、クロオビやハチがやられたときにも激怒するなど魚人の仲間たちに対する友情意識は本物である。
その気質は部下たちにもよく伝わっており、仲間たちはアーロンともお互いタメ口を利きあいながらも素直に協力し、頭に血が上ったアーロンを素の口調で諫めることも多い。

ハチなど曰く「生粋の種族主義者」で、魚人すら躊躇なく手にかけるホーディと違い意見が違っても同族の魚人には決して手を上げないという。劇中でもリュウグウ王国兵士の胸ぐらを掴んでせいぜい脅したことがあった程度で一線は越えないようにしていた。
ジンベエと決裂した際も「どうしても止めたきゃ…今! ここで…おれを殺せ!!」と「人間を憎む自分を殺すか見逃すか」選ぶよう言い放ち、殴られ続けるも攻撃することは決してなかった。アニメ版544話ではジンベエに反撃して逆にボコボコにされる描写にされてしまったが。
タイの遺志を継ごうとしない彼をジンベエはぶちのめすも、当然兄弟分でもあった上にその憎しみが分かるアーロンを、殺せず見逃してしまい、後のココヤシ村の悲劇に繋がってしまった。
魚人や人魚と他の種族の間に生まれた人に対してはどうふるまうか気になるところである。

目下の夢は『東の海全てをアーロンパークの支配下に置くこと』
コノミ諸島で稼いだ資金を足掛かりとしつつ、ナミに東の海全ての海図を書かせることで、海流をコントロール下に置き、海軍やひいては下等種族人間を蹴散らす気でいた。
陸の上では、かつてボルサリーノに惨敗した苦い経験があるものの、魚人は海の上なら船の底や舵を容易に破壊できる他、状況次第では海流すら操作可能。劇中では実際にハチがプリンプリン准将にしたりジンベエがビッグ・マム海賊団の艦隊相手にしたりしたように、海を知り尽くしていれば魚人は自在に渦潮も起こしていた。強敵相手ならば地の利のある海へ逃げるという手段はタイヨウの海賊団時代からの十八番でもあった。
そのため勝算があると目論んでいた様子。
魚人の天敵もいるが、アーロンは名をなるべく隠しているため、東の海にわざわざ行くのはどのみち時間を要する。

本人は意識していないと思われるが、海軍を利用して一般人を苦しめたり、搾取で一般人から金を巻き上げたりする行動が皮肉にも自分達魚人を強く差別する天竜人に類似している。

【戦闘力】

魚人は総じて人間の十倍の腕力を持つが、鮫の魚人である彼は、その中でもとりわけパワーに秀でる。
支配下にあって納税が滞った「ゴザ」の町などは家のすべてがひっくり返っているが、それはアーロンが一人でやったものらしい。
当然肉体もタフそのもので、ルフィにボコボコにされても戦闘続行可能。
泳ぐスピードも当然速いうえに、地上にいる相手にも水中で加速しそのまま空中に飛び上がり、矢のようなスピードで襲い掛かるというよくわからない対地攻撃スピードを有する。

つまり簡単に言うと、キャプテン・クロの超スピードに、クリークの超腕力を併せ、更にそれの倍以上の技量を持つのがアーロンといえば分かりやすい。

戦闘ではこれらのパワーや魚人特有の水への理解力に加えて、
  • 『歯がすぐに生え変わる』『ゾロが刀で斬りつけても折れるどころか傷もつかないノコギリ状の鼻』などの鮫としての力
  • キリバチ』と呼ばれる巨大なノコギリ型の愛刀
を活用する。
その高い実力から『東の海最強』の異名は伊達ではなく、連戦で万全の状態では無いとは言え*3サンジロロノア・ゾロを手のひらに貯めた水を掛ける『水遊び』だけで圧倒した。
その『水遊び』にしても威力は凄まじく、サンジはその衝撃を散弾銃に例えた。

また、激昂すると海王類のように人間の黒目に当たる部分が細くなりパワー・スピード共に跳ね上がる。

実際のサメは軟骨動物で肋骨もないので、魚類や水棲哺乳類の中では泳ぐのが遅く*4体も打たれ弱いのだが*5
一応元は人間から進化した種族なので、そんなサメという種族の弱みはほとんど反映されていないというインチキのような強さを誇る。

……ただ、端的に格付けすると「東の海時点のルフィとタイマンして負けた」程度。*6
お互いハンデらしいハンデのないガチンコ勝負となったが、ルフィはそれなりに手傷は負っても死にかけるほどの場面は無く、
最後にはアーロンパークの破壊を優先し始めたのにそのまま勝てており、内容面でも全くの互角とは言えなかった。
まあ、「水場も用意された陸地」であるアーロンパークではなく、魚人の利をフルに活かせる環境で戦うのであれば話も違っただろうが。


  • 水かけ遊び
掌に溜めた水を投げつける。
ただそれだけの事だが、アーロンのパワーを以てすれば強力な威力を持ち、連戦で疲弊していたとはいえサンジ・ゾロの2人を瞬時に打ちのめした。
後に同じ鮫の魚人であるジンベエやホーディ・ジョーンズも使用した 「撃水」 と同じ技と思われる。アーロンは魚人空手を習っていないため、クロオビの技を見て盗んだか、独学であろうが。

  • (トゥース)ガム
自らの歯を総入れ歯の如く丸ごと取り出し、それを手に持ってカスタネットのように相手に噛み付くように掴みかかる。
歯そのものの強度も然る事ながら、何よりサメの魚人ならではの強靭な顎や握力が無ければ成立しない技。
一度はルフィもその歯を奪い、アーロンに反撃を仕掛けたが、大してダメージを与えられなかった。
なお鮫の体質により、歯は瞬時に生え変わる。

  • 鮫・ON・DARTS(シャーク・オン・ダーツ)
鋭い鼻先を相手に向け、魚雷のように勢いよく突撃を仕掛ける。
アーロンパークの外壁に風穴を開けるほどの威力を誇り、水中などで十分な加速を得ればその威力はさらに跳ね上がる。

  • 鮫・ON・歯車(シャーク・オン・トゥース)
口を大きく開き、体を錐揉み回転させながら勢いよく突撃を仕掛ける大技。
回転する歯は削岩機のように喰らい付いた獲物の肉を抉り取る。


装備

  • キリバチ
身の丈以上のサイズを誇るアーロンの愛刀。
鉄の棒に巨大なノコギリ状の刃が連なったような異形の大剣で、柄は日本刀のような形状。その形状から使い方も刀というより大鎌に近い。
普段はアーロンパークにしまってある。


【作中での活躍】

時系列は新世界編基準。

◇東の海篇

かつて王下七武海のジンベエと肩を並べていた男。
11年前、ジンベエ(当時35歳)が七武海入りする際の条件に『アーロンを東の海に放つ』と政府と契約したと噂されており、
事実ジンベエ王下七武海加盟と共に、魚人海賊団は分裂しアーロン一味が偉大なる航路から東の海入りした。

10年前、ナミの故郷であるココヤシ村を襲撃。
奉具を払えなかったナミの義母ベルメールを殺害。ナミの地図を描く能力に目をつけ、一味に加入させる。
恐らくこの時に『一億ベリーで村を譲り渡す』と契約した。


が、ナミを手放す気はサラサラなく、麦わらの一味とバラティエで強引に別れて戻ってきたナミが今まで集めてきた額が1億ベリー近くになると、買収した海軍にナミの集めた大金を没収させるなど卑劣な一面を見せる。

1億ベリーが達成する寸前に大金を奪われて上記の魂胆に気づいたナミから、
「お金の上の約束は死んでも守るんじゃなかったの!」と問い詰められたが、それに対しアーロンは……


おれが(●●●)約束をいつ破った!!? 言ってみろ!!!!


……と、意に介すことなく凄んだ口調でナミを黙らせ、「たかが1億ベリー」と軽々しく一蹴した挙句にココヤシ村の住人全員の命をチラつかせる形で門前払いした。

ちなみにナミを追い返した後に部下たちの前で「俺だって鬼じゃねえ。世界中の海の測量を終えたら自由にしてやるさ」と口にしていたが、
到底不可能な無理難題を見越した上での発言であり、部下たちからは「何十年後の話だよ」と笑い飛ばされた*7

これらの所業と、アーロンパーク内でナミを『使う』発言をしたことでルフィの逆鱗に触れ、自慢の鼻とアーロンパークを潰されて敗北。
その後は海軍に捕まり一味離散となる。

ちなみにジンベエについて、上記のうわさからサンジらは「アーロンを極悪化したようなもの」と印象を持つようになったようだ。
2年後の魚人島編でサンジがジンベエと出会った際には「話次第じゃお前を俺は許さねえ」と敵意を向けていた。


◇魚人島篇

本人は豚箱入りしているので現在の時間軸では出てこない。インペルダウンにもなぜかいなかったため再登場や黒ひげの解放にも恵まれず。
しかし回想シーンや話の上では幾度となく現れその存在感を示す。

元々は魚人島の孤児が集まるスラム「魚人街」の出身。
はっちゃん曰くシャボンディ諸島の観覧車に憧れた少年時代があり、アーロンパークの建築スタイルはシャボンディパークを模したものらしい。

魚人島にあるマーメイドカフェのオーナーであり、占い師であるアオザメの人魚マダム・シャーリーはアーロンの妹。*8
お兄ちゃんより幾分デカいがこんなセクシーな妹がいて、何ともアーロンが羨ましい限りである。
ちなみにマダムのアニメ版のCVは朴ロ美。

同じく「魚人街」で育った元王下七武海海侠のジンベエとは兄弟同然の間柄であった。
また、後に魚人族の英雄となるフィッシャー・タイガーを「タイのアニキ」と慕っていた。

成長後は魚人街の荒くれ者たちを率いて海賊をやっていた。魚人や人魚を迫害(時には人さらい)してきた人間への毛嫌いはこの頃からあった。


───いいかお前ら!

人間を呪え…!!

人間を討伐する彼の存在は、魚人街の子供たちのあこがれでもあり、子供の頃のホーディ・ジョーンズらには「人間は憎むべき魚人族の敵」と常々語っており、他の魚人街の魚人達共々、ホーディの人格形成に大きな影響を与えた
ただしホーディらは深海の魚人街が棲み家だったことや白ひげの庇護もあって直接的に人間の被害を受けたことがあったわけではなかった。

そしてフィッシャー・タイガーがマリージョアを襲撃し奴隷達を解放した事件を契機に『タイヨウの海賊団』に所属。
ジンベエと肩を並べていたというのはこの頃の話で、フィッシャー・タイガーを追う海兵たちを返り討ちにしていた。
戦闘時もやり過ぎて人間を殺しかけ、船長のフィッシャー・タイガーから度々説教を受けていた。

航海の途中でコアラという元奴隷の少女との交流を得たが、魚人と仲良くなっていったコアラに対しても、
「大人になれば魚人を差別するようになる」と決して相容れる様子は見せなかった。
ただ、今のコアラが他の人間たちとは違うということは間接的にではあるが認めており、
ジンベエが意識を失った人間に追い打ちを行おうとした際には「おいおい、その辺にしとけよアニキ!!」と静止を試みるなど、
この時点では人間嫌いではあっても最低限の一線は弁えていた。
タイヨウの方針に不満を抱きつつも、民間人に手を上げることもなかったようである。

しかし、コアラを彼女の故郷に送り届けた直後、慕っていたフィッシャー・タイガーが海軍の騙し討ちに遭い死亡したことで、
元々嫌いだった人間に激しい憎悪を抱くようになってしまう。*9
その直後、無謀にも単独で海軍に殴り込みをかけており、基地にかなりの損害を与えたものの、
当時は中将だったボルサリーノにボコボコにされ捕まった。



タイの大アニキを売った人間どもを皆殺しにするんだよ!

通報した島にも行くぞ!

フィッシャー・タイガーは死んだ!!

お前ら下等種族に殺されたんだ!



涙ながらにタイガーの無念を叫ぶも、ボルサリーノには涼しい顔でスルーされた。
その後は、大監獄インペルダウンに収監されていたが、タイガーの後を継いだジンベエの七武海入りを期に釈放される。

上記の解放の噂は正確ではなく、実際は前々から監獄入りしていたアーロンがジンベエの七武海入りを期に『恩赦』で解放され、
七武海(形式上世界政府の協力者)として活動することを受け入れられなかったアーロンが自分でジンベエの下から去ったというのが真相。

アーロンは元々自分を慕っていたメンバーを率いて魚人島から東の海に拠点を移し、ココヤシ島襲撃へと繋がる。
ジンベエ自身はいざという時はアーロンを抑えるつもりでいたが、それを見越してかアーロンは海軍を買収して情報を封鎖していた。
そのために、実質野放しとなり上記の噂が広まったと思われる。
アーロン逮捕後は、ジンベエも海軍の汚職という事態を把握しており、その不正は白日の下に晒された様子。


【魚人海賊団アーロン一味】

アーロンが率いる海賊団。海賊船は「シャーク・スパーブ号」
元々は魚人島を拠点にした海賊団だったがフィッシャー・タイガーがタイヨウの海賊団を発足させたことで合流。
しかしタイガーの死後、ジンベエが王下七武海になったことでタイヨウの海賊団からアーロンを中心とした人間嫌いのメンバーが離脱し再結成される。
再結成後は活動区域を東の海に移し、ナミの故郷であるココヤシ村の近くに本拠地である「アーロンパーク」を建設。
魚人帝国建国のためコノミ諸島を支配していたが、麦わらの一味に敗北。
その後はナミ、はっちゃん、モームを除くメンバーが海軍に逮捕され監獄送りになり消滅した。

メンバーが全員魚人なだけあってその戦闘力は並みの人間の海賊の比ではない…筈だが、劇中では陸上戦闘にこだわった結果、当時4人(正式加入していなかったナミを除く)だった麦わらの一味の壊滅させられる辺り、「自称万物の霊長」「グランドラインから来た海賊」にしてはその実力は正直怪しいものがある。
幹部以下の一般団員達に至っては、碌な武器もなく本調子ではないゾロ一人にまとめて一蹴されている始末。
村人を虐げるだけの活動を8年間も過ごしているうちに、肉体や実戦の勘が鈍ったのだろうか。
まあゾロもグランドラインの賞金稼ぎでは集団でも相手にならないなど強いので(何せ本編前にバロックワークスのMr.7を倒すぐらい)、相手が悪すぎたという面もあるかも知れない。

CV森川智之
魚人海賊団の幹部。タコの魚人で六本の腕を駆使した六刀流の剣士。
アーロン一味の壊滅後はタコ焼き屋に転職した。

  • クロオビ
CV江川央生
魚人海賊団の幹部。エイの魚人。
魚人空手の達人であり、本人曰く本領は千枚瓦正拳。ただしココヤシ村襲撃時はサーベルを携行していたので、言う程空手にこだわりは無いのかも知れない。
普段は寡黙で、正々堂々とした武闘家めいた振る舞いをするが、根はアーロンと同じく筋金入りのレイシスト。
人間を完全に侮蔑しており、一応「仲間」であるナミの事すら信用していない。
アーロンパークでの決戦ではサンジと対決。当初は海底に沈んだルフィに気を取られて全力を出せないサンジを水中戦で圧倒する。
だが「生ぬるい騎士道を掲げる貴様のような奴には誰も守れない」と嘲笑した事で完全に彼の逆鱗に触れ、鰓に空気を吹き込まれるという奇策で地上に引きずり出される。
最後は怒り心頭のサンジの連撃に対し全く反撃出来ないまま、トドメの「羊肉(ムートン)ショット」を叩きこまれて敗北。

  • チュウ
CV小野坂昌也
魚人海賊団の幹部。キスの魚人。テッポウウオの魚人ではない。この時点では淡水魚の魚人は登場していなかったのでそのためだろうか?*10
口に含んだ水を弾丸のように発射する事ができ、その威力は一般的な銃レベルから大砲レベルまで幅広い。
クロオビに比べて饒舌でやや軽い印象を与えるが、性格は冷徹かつ陰険。また「キス」だからか、喋りながら唇を「チュッ♡」と鳴らす癖がある。33の男にやられても誰得だよ。
アーロンパークでの決戦ではウソップと対決。「貧弱種族」の癖に猪口才な攪乱戦法ばかり取るウソップに苛立ちながらも得意の水鉄砲と身体能力で追い詰めるが、海賊として戦う覚悟を決めた彼に酒をぶっ掛けられて「火炎星」で着火。
全身火だるまにされて慌てふためいていたところを、渾身のウソップハンマーでキスなのにタコ殴りにされて失神。
ウソップは彼との一戦を経て「楽しいだけの海賊ごっこ」から「命を張る本物の海賊」へと脱皮したため、ある意味物語のターニングポイントとなった存在。

魚人海賊団の幹部。
アーロン一味の壊滅後は海賊麦わらの一味の航海士になる。

  • モーム
魚人海賊団の戦闘員。異名は海牛モーム。
偉大なる航路に生息する海獣(海王類ではない)で、牛の顔とアザラシの胴体を持つ。
巨大な体を活かして暴れ回るのが得意で、ゴザの町を壊滅させたのもコイツの仕業。
自分より強い者に対しては弱気。
アーロン一味の壊滅後、どのような経緯があったのか*11カリブー一味の船を深海で曳いていた所を麦わらの一味と再会。
以前ルフィとサンジにブッ飛ばされたことがトラウマになったのか彼らの姿を見るなり一目散に逃走した。

  • ピサロ
魚人海賊団の音楽家を務める魚人。
両手にマラカスを持ちシャカシャカと振っている。
何の魚人であるのかは語られていないが、ファンからはマンボウの魚人ではないかと考察されている。

  • カネシロ
魚人海賊団の船大工。金魚の魚人。
額と胸にある「金」の文字が目印。

  • タケ
魚人海賊団のコンパ隊長。鯉の魚人。
額の「」の文字は仕事への情熱の表れ。

  • シオヤキ
魚人海賊団の宴会部長。サケの魚人。
手にいつも酒を持っている。


【余談】

  • グランドバトル2
OPではリトルガーデンで百計のクロと戦っていた。

  • 魚人に対する差別用語?
ココヤシ島における初登場のアーロン一味は、ルフィ達は勿論読者目線からしても「憎たらしい悪役」「ナミの親の仇」でしかなかった。
が、魚人島編で明らかになった彼らの来歴と、長年虐げられてきた魚人の歴史を俯瞰すると「半魚野郎」「魚の分際でコックに逆らうんじゃねぇ!」といったゾロ達の発言は、(知らなかったとはいえ)アーロン達にとって正しく地雷ド真ん中だった事がよく分かる。
もっとも「ナミとその故郷を苦しめた仇敵」には変わりない以上、例え知っていたところで容赦なく罵倒していただろうが。

魚人等編での回想で登場したのだが、引き伸ばしのためにかなり違和感のある描写が多々ある。
ホーディ・ジョーンズらの幼少時の回想(ホーディの項目参照)や、
タイガーの死後、怒って海軍の軍艦を襲う際になぜかいつものように高笑いしていたり、
インペルダウンからの保釈後、ジンベエとの対立で、種族主義者で同族には決して暴力を振るわなかったとハチに評されていたはずのアーロンがジンベエに殴りかかろうとしていたりするなど。

  • 声優
小杉十郎太氏はニードルスやウィリー、スコーピオン等のアニメオリジナルキャラも演じており、スコーピオンはアーロンとは対照的に善人寄りな人物であった。
またウィリーについてはアーロンのライバルだったとの事であり、ノベライズ版ではアーロンを倒したルフィを「やるじゃねえか」と素直に称賛する辺り、アーロンほど人間を蔑視してはいない様子。


ポケモンサメハダーに『アーロン』ってつけた奴出てこい。




下らねぇ追記・修正に死ね。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 海賊
  • 船長
  • ノコギリのアーロン
  • 賞金首
  • 犯罪者
  • 東の海
  • 魚人海賊団
  • 長鼻
  • ワンピース
  • アーロン一味
  • 親の仇
  • 非能力者
  • 仲間思い
  • サメ
  • 魚人
  • 小杉十郎太
  • ノコギリザメ
  • アーロン
  • アロハシャツ
  • レイシスト
  • 民族主義
  • 鮫_on_DARTS
  • 図に乗るなァ!!
  • 逃げられねぇぜぇ!!
  • キリバチ
  • 憧れの観覧車
  • タイヨウの海賊団
  • サメハダー
  • ネタバレ項目
  • ONE PIECE
  • トゥース
  • ONE PIECE登場人物項目
  • ONE PIECEボスキャラ
  • 生粋な種族主義者
  • 東の海最強
  • 選民思想
  • 外道
  • 悪辣
  • 傲慢
  • 差別主義者
  • 人間嫌い
  • 守銭奴
  • 被害者にして加害者
  • 残忍
  • 哀しき悪役……?
  • 東地宏樹
  • 世界政府の被害者
  • 天竜人ごっこ
  • アーロンパーク→シャボンディパークのパクリ
  • 41歳
  • 半魚野郎
  • 懸賞金1000万越え
  • 懸賞金過小評価
  • 『お前の物語だ』とかは言わない
  • 全世界人気投票139位
  • 初登場がクリーク編~ローグタウン編終了まで

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月23日 10:21

*1 当時はさほど違和感のない説明だったが、クリーク海賊団が「実力は低いが規模は異常に大きかった」ことが明らかになってきた今となってはリアクションに困る発言である。

*2 町ごと潰す行為に関しては部下達からは「取り分が減ってしまう」と苦言を呈されたが、当のアーロンは「減れば増やすまで」と意に介さなかった。

*3 特にゾロは王下七武海の鷹の目のミホークから全治一年の傷を受けていた

*4 サメで一番速いと言われるアオザメやホオジロザメでも35km/hそこそこ。平均的な硬骨魚やイルカなら50km/hぐらいはざら。

*5 骨が軟骨だし肋骨そのものもないので、イルカに体当たりでもされれば一撃で内臓破裂を起こす。

*6 もっとも、「東の海時点のルフィ」は「そのまま偉大なる航路に突入しても、実力そのものは十分通用する」程度に強いというのは踏まえておく必要はある。

*7 TVアニメ版ではココヤシ村を見捨てられないナミの優しさを把握した上で村人全員の命を人質に取った事を部下たちに明かす等、原作と比べると卑劣さが強調されている

*8 ただ子供の頃、父親を名乗る男がそう言ってシャーリーをアーロンに押し付けていっただけのため、本当に血が繋がっているかどうかは不明。

*9 TVアニメ版ではフィッシャー・タイガーの死後に「何が『人間は殺すな』だよ! 奴らに情けをかけた結果がこのザマだ!」と口にしていた。

*10 後々アロワナの魚人は出ている

*11 カリブーは「その辺でとっ捕まえた」と発言