ビルギット・ピリヨ

登録日:2010/07/14 Wed 17:16:26
更新日:2024/03/19 Tue 01:58:00
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昔さ、ニュータイプってモビルスーツに関してはスペシャリストがいたよな。そういうのって大概、個人的には不幸だったんだよなぁ?



機動戦士ガンダムF91』に登場するキャラクター。
声:塩屋翼



【人物像・活躍】


ヘビーガン24番機のパイロットであり、候補生。階級は少尉。 22歳できっと独身
スペース・アークに集められたレジスタンスの一人。
寄せ集めのレジスタンスでの貴重なパイロットで戦力が乏しいスペース・アークでは重用された。
公式サイトによると新米パイロットらしいが、その実力や言動からとてもそうとは思えない。

モビルスーツ撃破数はザビーネ・シャル率いるエリート部隊『黒の部隊』隊員の1機と少ないが、他のモビルスーツが多数撃破されていく中、ほとんどダメージが無く戦線で戦っていた所を見ると、それなりに優秀なパイロットだった事がうかがえる。そして判断力と度胸は人一倍あり、幾度となくシーブックを手助けした。

また、民間人であるシーブック・アノーをモビルスーツに乗せるのを反対する優しさや、味方に加わったアンナマリー・ブルージュを半信半疑ながら信頼しセシリー・フェアチャイルドが投降した際にはクロスボーン・バンガードに対する厭味やニュータイプに対して皮肉な事を言ったりするなど、人間味があるキャラクターである。
一見高圧的な先輩パイロット様な印象も与える…がその憎まれ口には確かな人情も存在している。
噛めば噛むほど彼が魅力的な人物とわかるだろう。

そして物語後半、バグによる無差別攻撃が発動された。
抵抗する間も無く次々倒れていくレジスタンス、関係の無い民間人をも巻き込む大量殺人を目撃し逆上してバグの群れに特攻する。
ビームサーベルを回転させバグの特攻を防ぐという戦い方でなんとか優勢だったが集団で押し寄せてくるバグには敵わず戦死した。
一見喚きながら無駄死にしたかのように見えるが、彼の回転ビームサーベルはコロニーを脱出するシーブックに使われ無事コロニーを脱出。後にこの惨状を引き起こしたカロッゾ・ロナに引導を渡す事ができた。
他にもサーベルを持った左手以外の手足を切断され、恐怖で叫びながらもサーベルを振ることをやめなかったり、爆発の瞬間も目を閉じ体を反らしたり(この状況では意味は皆無だったが)、誰もいない水面に機体を落下させたり(偶然かもしれないが)…と、優秀なパイロットとしての一面も見せていた。
惜しむべきは相手取ったのが殺戮兵器であり、最早パイロットの腕ではどうしようもない土俵だった事だろうか。

またビルギットがバグの群れを前にして放った台詞人間だけを殺す機械かよ!?は有名。

しかし、彼が戦死した後の艦の反応は皆無に等しい。

レアリー「ビルギット機は応答無しです」
モニカ「そう…(直後にF91の性能の話に移る)」

ビルギットさんカワイソス


なお、劇場公開版では唐突にビルギット残虐シーンが流れ唐突にヘビーガンがバグの群れに押し負け落とされてしまう。
後に完全版としてシーブック達と共にレジスタンス救出に向かうがバグと戦闘中に突貫して孤立してしまい、ジワジワと部位を削られていくシーンが追加された。
完全版の追加シーンのほとんどがこの対バグ戦に使われており、ビルギットの活躍の場、およびバグの残虐さが増した。

ビルギットさんの最期の悪あがきが見れるのは完全版だけ!

またゲーム作品にもたびたび出演している。
しかし最近のゲーム作品だと顔グラフィックが酷い事になっている。
そりゃあもう別人の如く酷くなる一方。

またまたビルギットさんカワイソス

脇役なので他アニメでは登場する機会は無いが、ビルドファイターズトライでは『ラフレシアから放たれたバグに襲われるヘビーガンのガンプラ』という絵面が描写された。
集中線まで使っているので完全に狙っている。

【主な名台詞】

  • 「もっとも、あんたのお袋さんが設計したバイオコンピュータだ。上手くフィットするかもしれねぇ。君が、ニュータイプならだ」
「これ作ったのお前の母親だからうまくいくだろう」と無茶振りして実際上手くいってしまった。
直前の台詞にシーブックがF91に乗ることを拒否しているようにも見えて身勝手なやつのように見えるが、民間人を兵器に乗せるわけには行かない事と、「乗るのであれば」上手く扱えるという期待が込められた良い台詞である。

  • 「ここはもう戦場なんだぞ!」
やはり身勝手に見えるが言ってることは正論である。
唯一残った軍属パイロットとしてこのように締めるのは彼の役目である。

  • 「シーブックとアンナマリーさんは俺の左右に付けばいい」
  • 「情報を提供してくれた女が裏切るとは思えないけどな」
裏切ったアンナマリーに対して。
視聴者からすれば分からず屋のように見えるが、クロスボーン側の事情等知る由もないビルギットによって疑うのは当然だろうし、最早戦争状態である以上シビアな考えを持つのは必要な事であろう。
そしてそういった憎まれ役を買って出るのがビルギットという男である。

  • 「いんや、火力と機動力だ。俺が牽制するから貴様が落とせ!」
この辺りではシーブックの実力を認めており、F91の火力とスピードで敵を落とせと命じている。
余り敵機を撃退したくないシーブックは反論するが、よく考えると牽制役という危険な役目を買って出ている。
パイロットの事など知ったことかという命令ではあるものの考えようによっては新人に華を持たせようとしている台詞だ。

  • 「正気かい!?敵地に入って止まる奴がいるかッ!」
寝返ったダギ・イルスを前線で見掛けて『ダギ・イルスだぁ?!』と驚いて足を止めた敵機を撃墜するシーンにて。
シーブックにはぶっきらぼうながらも気遣いを見せるビルギットだが、敵には容赦がない。
ちなみに映像上では数少ない戦果だが、その躊躇の無さからここに至るまで何機も敵を落としてきたことが推測される。

  • 「ここのクルーだってみんな死んじまって…素人が軍艦を動かしているんだぞ!?」
残った数少ない連邦兵としての悲痛な台詞。

  • 「良いじゃないですか。クロスボーンの女王になるかも知れなかった女なんでしょう?」
  • 「彼女をにするんだ!」
またもや投降したセシリーに対してのひどい言いよう。
だが前者は残酷であるものの「クロスボーンの王女が裏切った挙げ句死んでしまった」となれば敵の士気に多大な被害を与えることができ、
また後者もセシリー機は敵味方の識別コードを変更していなかったのでバグに攻撃されない為効率的であった。

  • 「人間だけを殺す機械かよ!」
  • 「これしきの事で!」
今際の台詞。彼は最期まで戦い、果てた。
シェルターを切り裂く、親子をビームで焼き殺す、逃げているバスを切り裂いた後、後ろに走っている乗用車にも刃を向ける等、その殺意はもはや機械のそれではない。
やがてバグは殺す人間がいなくなったためか、彼のヘビーガンに多数飛びついていき「ビルギットだけを殺す機械」と化してしまった。
それでもビルギットは爆発の瞬間目をつむり防御姿勢を取っている。彼は恐怖に支配されながらも最期の最期まで戦い続けたのである。



【主な出演作品】


Gジェネレーションシリーズ
Gジェネシリーズではレンタルできない、自軍加入しない事もしばしば。
また原作シナリオでバグの囮役に使われる事も多く、バグとの戦闘で運よく生き延びてもラフレシアに突っ込ませられる事も
GジェネレーションFではカットイン付き、能力値もそこそこあるのにもかかわらずレンタルできないという謎の仕様。
Gジェネレーションスピリッツでは生存させるとラフレシア戦に参加させることが出来た。また短いが専用のセリフも用意されていた?

近年のGジェネレーションシリーズでは貴重なカットインが沢山見れるよ!やったね!
Gジェネレーションウォーズではテンションが上がりやすい、攻撃力が上がるなど能力向上アビリティが多く、ビルギット無双ができる。流石ビルギットさん!
で、無双を生かすならば、ヘビーガンよりもGNアーマー TYPE-Dや、ガンダムヘブンズソードとかの強い機体に乗せてやろう。欠点を上げると、基本能力が今一つ物足りない事だが、そこはオプションパーツとかで補うと良いだろう。

◆スーパーロボット大戦F/スーパーロボット大戦F完結編
『F』ではF91キャラが彼しかいない。
嬉しいのか悲しいのか。
彼だけが出演した理由はイデオンユウキ・コスモと同じ声優だからついでに登場させたため。
続編の『F完結編』でようやくシーブック達が加入する。しかしシーブックとの絡みは一切無し。というか空気。

原作では優秀なパイロットにもかかわらず、新米設定とバグにやられたためかスパロボの彼はどうも能力が低め。


スーパーロボット大戦α
原作と似た経緯で参戦。
機動戦士ガンダム0083のベルナルド・モンシアの元部下という設定が加わっている。
ぶっちゃけ弱いが愛があれば使えなくもない。「捨て身」もあるし。


第2次スーパーロボット大戦α
前々作に引き続き登場。ロンド・ベルに所属していたりする。
出世したねビルギットさん!
もっとも相変わらず能力はパットしないので、数合わせの小隊員がいいとこだけど
しかし、原作ではあり得なかったキンケドゥとの再会の場面は2人の友情関係が出ていて良い感じである。
「海賊をやるなら、どうして俺も誘ってくれなかったんだ?」
ちなみに原作搭乗機のヘビーガンはスパロボシリーズではこの作品が唯一の登場である。
なお第3次αにはイデオンが満を持して参戦するが、F91やクロスボーン・ガンダムは非参戦なのでビルギットも当然未登場で、コスモとの共演はならず。

◆ガンダムアサルトサヴァイブ
U.C.0123の連邦軍勢力のパイロットとして登場。
シナリオ「死に誘う花」をクリアすると解放され、操作可能となる。
ステータスはオールドタイプキャラの中では平均的で、SPゲージの消費を押さえる「精神力」と、バランサーを強化する「姿勢制御」といった悪くないスキルを揃えている。
ヘビーガンに乗せてバグの群れに挑もう。


◆ガンダムVSガンダムシリーズ(モビルアシスト)
ガンダムVSガンダムでは、ガンダムF91のモビルアシストとして活躍する。
だがなかなか射撃が当たらない。

続編のNEXTでは召喚してすぐに攻撃してくれたりと強化されているが、ゲームスピードが向上しているためやっぱり当たらない
ちなみにヤクト・ドーガメタスといったこちらのアシストに反応して攻撃してくるアシストが出ていると、召喚して即座に破壊される。
ビルギット!迂闊だ!

機動戦士ガンダム Extreme vs.ではモブ機体に降格。
モビルアシストシステムが廃止されたしね。
と言ってもF91のサポートにセシリーがいるけど。
そして家庭用版のトライアルミッションに『人間だけを殺す機械』なるミッションが追加された。
体力が一ミリかつ棒立ちのヘビーガンをひたすらバグから守るミッションかと思えばただ自機とF91が生存してるだけでクリアとなるミッションだった。
ヘビーガンを守らなくてもSランククリア可能というビルギットさんにとっては理不尽極まりないシステムにより何人ものビルギットさんが今日もバグと誤射に撃墜されている…




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最終更新:2024年03月19日 01:58