呪い名(戯言シリーズ)

登録日:2010/08/05(木) 22:25:44
更新日:2023/06/26 Mon 22:43:44
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時流壊れて入罪する
罪悪狂わし猟奇する
奇怪示さず必拭する
払拭澱めず頓死する
死体信じて殃咎する
咎悔犯して昏時する



六の呪いのおまじない



戯言シリーズ』、人間シリーズ、最強シリーズの世界観の一つ、『暴力の世界』の一派。呪い名六名とも。
時宮、罪口、奇野、拭森、死吹、咎凪の計六名の組織の総称。
それぞれ殺し名七名に属する対極の組織が存在するが例外として零崎一賊の対極が存在しない。

裏の社会で有名な六つの非戦闘集団の総称。しかし「殺さない」とは「直接手を下さない」だけに過ぎず、やっていることは『殺し名』以上にえげつない。
たった1人いるだけも敵味方合わせて総数以上の損害を与え、しかもたった1つの利益も生み出さないとまで言われる、実にえげつない集団。



時宮病院(ときのみやびょういん)

『呪い名』六名の一つ。序列第一位。《匂宮》の対極に位置する。
『恐怖』を司る操想術専門集団。『催眠』『洗脳』を駆使し、人の『意識』を操る。
具体的には、幻覚で相手の自滅を図る、「操想術」で『空繰人形』を創り出し襲わせる、など。
これらの技術は、理澄によると基本的には一対一でしか施せない精密な技法とのこと。
後述の「時宮時刻」は厳密には時宮とは言えず個人名ですらなく、時宮を追放された者につけられる名前である。


作中の主な時宮

時宮時刻(ときのみや じこく)
戯言シリーズ『ネコソギラジカル』に登場。《十三階段》の六段目。
加入時期に関しては匂宮出夢・匂宮理澄が十三階段を抜けた後の模様で《あらゆる自由を許可する》の条件で加入している。
他の十三階段の面々と違い純粋に西東天の目的の賛同者であり十三階段という手足であると同時に同志でもある。
奇野頼知・右下られろと共に想影真心を抑える役目を担っており、操想術で想影真心の【意識】を抑える役割を担当していた。
想影真心が世界の終わりだとするならば三人で抑えきれる筈がなく本人自身が力をセーブしているのではないかと考え、他の二人の呪縛が解けるの条件に想影真心が全てを開放するように操想術を仕込んでいた。さらに効果が永続するように心音をトリガーにしている。
想影真心暴走後は一里塚木の実と澪標深空・澪標高海に裏切り者として捕縛され、操想術の解除方法を聞くために戯言使いと目隠しされた状態で相対した。問答したあと戯言使いに目隠しを外されると同時に操想術を掛けようとしたが「何も見ていない目」を鏡として使われ自滅した。
ちなみに本人が絶対解けないとし、戯言使いが時宮時刻との会話でヒントは掴めたとした操想術の解除方法だが当の本人は駐車場の車からバッテリーをパクって自身の心臓に通電するという方法で解除されていた。
時刻として追放された理由は操想術で心を支配するのではなく解放する行為に使用したため。


時宮時計(ときのみや とけい)
人間シリーズ『零崎双識の人間試験』に登場。
早蕨(さらわび)家の復讐に金で雇われた老婆。一般人に零崎を襲うように操想術で操り空繰人形とした。
本人が戦う際には哀川潤に擬態して零崎双識を追い詰めたが彼女であれば絶対に言わないであろう台詞を言ってしまい擬態と看破され術を破られた。
最後は命乞いをしたが弟の台詞の引用とともに容赦なく殺された。
雇われた理由も操想術を破れた原因も命乞いの台詞も金に関わる発言しており金にがめつい人間だった模様。
ちなみに一ヶ所、時宮刀自(とじ)と記載されている箇所があるが、刀自(とじ)とは年配の女性を呼ぶ際の敬称であり、名前の後に付けて呼ぶこともあるため誤字ではない。
コミカライズ版では普段の姿を操想術で若い姿に擬態しておりその上で哀川潤に擬態するという二重擬態となっている上に本人と若い姿(+哀川潤)は別々に存在するという原作よりもパワーアップしている。


時宮時雨(ときのみや しぐれ)
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。

時宮時針 (ときのみや じしん)
最強シリーズに登場。



罪口商会(つみぐちしょうかい)

『呪い名』六名の一つ。序列二位。《闇口》の対極に位置する。
別名『罪口商会』。武器職人。《墓森》はここから拷問道具を購入しているらしい。
特性として武器として作成された道具によるダメージを受けない。


作中の主な罪口

罪口積雪(つみぐち つみゆき)
人間シリーズ『零崎曲識の人間人間』に登場。
罪口商会第四地区統括。零崎曲識の経営するピアノバー「クラッシュクラシック」の常連客。
服装は和服の着物姿だか手だけはその服装からちぐはぐに見える黒い手袋をしている。挿絵では右目に眼帯らしき物をしている。
仕事柄顧客の個人情報はなるべく把握しないようにしているというが実際のところ人間に興味がない武器一筋の人間。


彼が作った作品

【黒い義手】
両腕を失った伊織の為に人識が曲識の伝手で依頼した義手。特別に錬成した鋼で作られており人間の腕よりも軽く合わせて二キロもない。
使用するためには神経と筋肉を正確に繋ぐ必要があるがそのため取り外しは不可で無理に外そうとするなら神経と筋肉を引きちぎることになる。
人識が義手を繋いだがその後闇口憑依にもがれたためその際は哀川潤に繋ぎ直して貰った。

【ブラックジャック】
有名な某無免許医者の方ではなく武器の方。外見は肌色の皮袋に刀の柄のような持ち手が付いている武器。
肌色の時点で察した人もいるかもしれないがもちろん材料は人間。単純に作っただけでならともかく品質も考えた場合、何人の人間を素材にしたのか考えるだけで恐ろしい。
直接殺し合いの場に現れないであろう武器職人という存在がどうやって呪い名として敵味方合わせて総数以上の損害被害をもたらすのか端的に表した武器ともいえる。
最近の拷問活動を営む「墓守」からの武器作成依頼が多いらしくその一環として「如何に痛みを与えず、苦しみを与えるか」というテーマに取り組んでおり、人間に痛みを与えないのは人間由来の武器では?というまるで弱酸性の肌の為に弱酸性の石鹸を使おうという発想のような元作成された。
伊織の義手の引き渡しの代償として人識が性能チェックの為に三時間ほど殴打された。
最終的に一滴も出血させないのが理想だったが吐血させてしまい墓守からは満足されないレベルではあるが試作品としては及第点とされた。

【少女趣味(ボルトキープ)】
曲識クラスの音楽センスがあってはじめて扱えるあらゆる音階を正確に表現出来るように作成された黒いマラカス。
零崎一賊を殲滅した『橙色の暴力』に対抗するため曲識が作成を依頼し積雪が今まで受けた中で一番と言えるほど精密な注文とされた。
鈍器としても使用可能で『橙色の暴力』が暴走した際にも破損しないぐらい十分な強度を備えている。
ただし、楽器でもあるので定期的にチューニングは必要な模様。

【ただの楽器】
曲識がもし生きて戻ったら作って貰うとした楽器。対価は「あなたとの変わらぬ友情」。


罪口摘菜(つみぐち つみな)
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。



奇野師団(きのしだん)

『呪い名』六名の一つ。序列三位。《薄野》の対極に位置する。
身体の中にありとあらゆる毒薬を仕込み、相手に用途にあったそれを移して目的を達する。別名《感染血統奇野師団》。
その忌まわしさは、匂宮出夢をして「一番やりあいたくない」「《時宮》よりもずっとヤバい」と言わしめるほど。
その気になれば、街一つ簡単に滅せる。
身体にありとあらゆる薬を仕込むことから、『呪い名』六名の中では平均寿命が一番短いらしい。


作中の主な奇野

奇野頼知(きの らいち)
戯言シリーズに登場。《十三階段》の十二段目。
本人に曰く「狐さんを愛しちゃってる」とのことで西東天の「世界を終わらせる」という目的自体には興味がない。
時宮時刻・右下られろと共に想影真心を抑える役目を担っており、操想術で想影真心の【体力】を抑える役割を担当していた。
西東天に有ること無いこと吹き込まれて浅野みいこを戯言使いと勘違いして手紙を渡すついでに襲い掛かった………がそもそも戦闘能力ないため戦いにならず本気の攻撃を受けてあっさり降参し手紙を渡したあと退散した。
その後戯言使いが匂宮出夢から奇野の情報を聞いた頃には浅野みいこが倒れており、その際の症状は「高熱、呼吸困難、眩暈、吐き気、貧血、血圧低下、感覚麻痺、意識混濁」に加えて「代謝機能低下もしくは免疫機能低下」を引き起こしており呪い名のやばさを理解させられた。
ここまでの事態を引き起こしたが一里塚木の実からは《呪い名》・《奇野》にしておくには惜しい善良な性格と評されている。実際のところ相手が死んでないので善良といえばまだ善良な方なのだろう。戯言使いからは時宮時刻と比較してどっちもどっちと評したが。
最後は想影真心が十三階段から脱走する際に巻き込まれて死亡した。

奇野既知(きの きち)
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。

奇野大地(きの だいち)
混物語のいおりフーガに登場。



拭森動物園(ぬくもりどうぶつえん)

『呪い名』六名の一つ。序列四位。《墓森》の対極に位置する。
脳内干渉により、攻撃されたという自覚を一切与えずに殺す《飼育員》。


作中の主な拭森

拭森貫道
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。



死吹製作所(しぶきせいさくじょ)

『呪い名』六名の一つ。序列五位。《天吹》の対極に位置する。
身体支配を駆使する《死配人》。
彼らの話す言葉は独特の癖があり、「し」が「死」になっている。


作中の主な死吹

死吹屍滅(しぶき しめつ)
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。



咎凪党(とがなきとう)

『呪い名』六名の一つ。序列六位。《石凪》の対極に位置する。
その能力については不明。登場人物覧には「予言者」と書かれていた。


作中の主な咎凪

咎凪尖離(とがなぎ とがり)
人間シリーズに登場。裏切同盟に所属。詳細は裏切同盟を参照。



裏切同盟(うらぎりどうめい)

人間シリーズ『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』登場した組織。名前だけなら「人間ノック3」で登場している。
『呪い名』六名から一名ずつから構成された、想定外の順列組み合わせ。
現実的には存在しないことになっている。
萩原子荻の「駒」。
あの西東天でさえ世界を終わらせるのに呪い名を2人しか十三階段に入れなかったと考えると暴力の世界の中で最悪の集団と言える。


以下構成要素
時宮時雨
罪口摘菜
奇野既知
拭森貫道
死吹屍滅
咎凪尖離




対極の項目


例外の項目




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最終更新:2023年06月26日 22:43