サウザンド・アイズ・サクリファイス

登録日:2011/02/05(土) 21:16:42
更新日:2024/03/27 Wed 22:34:26
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ハロー、ボーイズ&ガールズ!!

この項目ではのカード、サウザンド・アイズ・サクリファイスについてお教えしマース。
若干のネタバレを含むので注意して下サーイ。


それではまずは、原作における活躍デース。

王国編最終戦において私と激突した遊戯ボーイ……。
千年眼のパワーとトゥーンの魔力により遊戯ボーイを圧倒した私でしたが、闇遊戯ボーイと表遊戯ボーイの人格を入れ替える妙技「マインド・シャッフル」によって攪乱され、トゥーンを攻略されてしまいマシタ……No〜ォォォ。

しかし、私はすぐさま闇のゲームを展開、第2の切り札サクリファイスを儀式召喚し表遊戯ボーイのマインドを戦闘不能にしまシタ。
表遊戯ボーイのマインドが消えていくのがわかりマス……。
そして、サクリファイスとタイム・ボマーの生け贄コンボで、孤立無援の闇遊戯ボーイを倒すかに見えましたが、Oh-no! ここでアクシデンツ!!
なんと遊戯ボーイの仲間の心が立ちはだかり、マジシャン・オブ・ブラックカオスの儀式召喚を許してしまったのデース。生け贄コンボもかわされてしまいマシタ……。

そこで私は、もうサクリファイス単体では通用しないと考え、サクリファイスと千眼の邪教神を融合させマシタ。サウザンド・アイズ・サクリファイスの誕生デース!
最上級魔術師の降臨という予期せぬ事態に、満を持して登場したのが私の更なる切り札、サウザンド・アイズ・サクリファイスなのデース。イッツ・ア・ファンタスティック!!

しかも、サウザンド・アイズ・サクリファイスはサクリファイスの能力であるモンスター吸収の邪眼に加え、相手モンスターを永続呪縛に陥れる千眼呪縛の能力を持っているので、いかに最上級魔術師と言えどもひとたまりもありまセーン。
クリボー? 眼中にすらありませんネー。

千眼呪縛でマジシャンとクリボーの動きを封じた今、遊戯ボーイに打つ手はありまセーン。
さあ最上級魔術師を取り込むのデース!!

「フフ…それはどうかな……」

「エ……!!」

アンビリーバボォー!! 遊戯ボーイはリバースカード、増殖を発動したのデース。マジシャンを吸収するハズが無数のクリボーを吸収してしまいまシタ。しかもクリボーの隠された能力、機雷化が発動してしまい、サウザンド・アイズ・サクリファイスの呪縛の千眼が全滅デース! オーマイガー!!

…………こうして千眼呪縛を失い、0という最低攻撃力を晒したサウザンド・アイズ・サクリファイスは、最上級魔術師の攻撃に破壊され私は遊戯ボーイに敗北してしまったのデース……。

以上が原作におけるサウザンド・アイズ・サクリファイスの活躍デース。負けはしまシタガ王国編ラスボスに相応しいカードだと自負していマース。
ちなみに変身前のサクリファイスともども、「遊戯王」シリーズのラスボスのエースカード恒例の「攻撃力・守備力とも0だが効果が凶悪」というパターン、および「複数の召喚法を組み合わせて呼び出すモンスター」のハシリとなったカードでもありマース。

ちなみにアニメオリジナルのドーマ編では孔雀舞戦で再登場しマシタ。
「ハーピィズペット竜」を装備して優位に立ったまではよかったのデスが、「ハーピィ・レディ-鳳凰の陣-」で破壊された上にバーンダメージを食らってまたしても敗北を喫してしまいマシタ……。

サクリファイスもそうなのデスガ、耐性がないのが痛いデース。


次は、オフィシャルカードゲームにおけるサウザンド・アイズ・サクリファイスデース。
ステータスは以下の通りデース。

融合・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/ATK 0/DEF 0
「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
このカードがフィールドに存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃宣言もできない。
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する(この効果は1ターンに1度しか使用できず、同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。

吸収能力が1体までになった点は原作より弱体化した点デスガ、千眼呪縛は見事に再現されていマース。自分モンスターも攻撃できないのは難点デスガ、サウザンド・アイズ・サクリファイスで攻撃すれば問題ありまセーン。
サクリファイスにあった戦闘ダメージ共有効果が失われているのが残念なところデスネー。
ちなみに9期のデュエリストパック-王の記憶編-での再録時にテキストのフォーマットが以下のように変わっていマース。

融合・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカード以外のフィールドのモンスターは表示形式を変更できず、攻撃できない。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(3):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、
このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。

吸収能力が対象を取る効果であることが明文化されてマース。また、以前のテキストではフィールドに存在する限りとあったのが、モンスターゾーンに存在する限りとなり、わかりやすくなりマシタ。
さて、このカードデスガ……OCG化した当初は融合サポートやサーチカードの少なさ、千眼の邪教神の非力さなどがあり非常に出しにくく、多くのデュエリストは見向きもしなかったそうデース。私が使ったカードナノニ……

しかし、「突然変異」や「魔導サイエンティスト」の登場により、出しにくさは改善。使用者が徐々に増えてきたそうデース。さすが私のエースモンスターデース。

更に、召喚・リバース時に場のモンスター1体を裏側守備にするスピリットモンスター、月読命の登場で毎ターン相手モンスターを吸収するコンボが可能になりマシタ。
また闇属性の月読命は、光属性のレベル1(レベル1はサウザンド・アイズ・サクリファイスに突然変異できマース)で魔法カードのサルベージ能力を持つ聖なる魔術師と共に、凶悪な効果を持つカオスに無理なく採用できたのデス。
サウザンド・アイズ・サクリファイスなど強力な融合モンスターとカオスシリーズを混合したデッキ「変異カオス」は猛威をふるったヨウデスネ。

しかし、この頃になるとサウザンド・アイズ・サクリファイスは、相手モンスターの除去手段の1つに成り下がってしまい、単体で活躍することはなかったといいマース。
他の強力カードのせいデスネ……「インチキ効果もいい加減にしろ!」とはよく言ったものデース。

最終的に、突然変異、魔導サイエンティスト、月読命、聖なる魔術師、カオスなどは禁止カードとなり「変異カオス」は消滅しまシタ。

これだけなら良いのデスガ、サウザンド・アイズ・サクリファイスも禁止カードになってしまったのデース。
レベル5以下の融合モンスターを特殊召喚する簡易融合、蘇生カードの増加、相性が良すぎるエクシーズ等、かつてより利用手段が増加。禁止解除は絶望的とも言われたほどデース。
バーット、エクストラデッキの上限、ノーデンの存在、何よりもカードパワーの上昇などから、解除すべきとの声もありマシタ。
この論争の一端はコメント欄で見ることができマース。

デスカラ私のファンデッキを作るデュエリストは少々不満足かもしれまセンネー。
でも、トゥーンがあれば満足デース☆









とか何とか言っていたら、2016年4月1日付けで晴れて制限復帰したのデース! 
その3ヶ月後には準制限、そして10月にはとうとう無制限に返り咲きまシタ!
今や何の耐性を持たないのが玉に瑕デスが、簡易融合1枚でお手軽召喚出来る上、金華猫デノ吊り上げや豊富な闇属性・低ステータスサポートを受けられる為、非常にフットワークの軽いモンスターとして活用出来マース☆

もっとも、現環境は攻撃以外の除去手段が豊富なので、考えなしに使用しても排除される可能性が濃厚デース。
「安全地帯」と組み合わせるのがベターな防御手段デスが、バウンスや除外がメジャーな現在はそれでも安心しきれマセン。このカードに限ったことではありマセンが、カステルトリシューラは天敵デース。

実際、制限復帰から制限解除まで半年しかかかっていマセンが、環境の変化により攻撃抑制効果が全くロックとして機能しなくなっていたのが理由だそうデース。確かに青眼の亜白龍なんかには一発で突破されてしまいマスネ。




そして時は流れて2017年、なんとこのカードがリメイクされることが決定したのデース!

《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》
融合・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「サクリファイス」+効果モンスター
(1):1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、
相手のフィールド・墓地の効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の効果モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値分アップする。
(3):このカードの効果で装備したモンスターと同名のモンスターは攻撃できず、その効果は無効化される。

身代わり効果がなくなった上、吸収効果も効果モンスター限定、かつその効果が発動した時となっていマース。
簡易融合で出せるのも同じデスガ、こちらは融合素材が名称指定から効果モンスター全般となっているため、融合素材代用モンスター+金華猫で出せるのが強みデース。
中でもパラサイト・フュージョナーは金華猫での吊り上げからすぐに融合召喚出来る為、非常にベストマッチなカードデース。
サウザンドとの違いは、効果モンスターの効果発動をトリガーとする誘発効果になったため、相手のターンでも吸収効果が使えるという点デース。強制の誘発効果持ちがターゲットとなるので、ラヴァ・ゴーレムなどとコンボするのがベターデショウ。

しかし、最大の利点は《見切りの極意》や《墓穴の指名者》と同様の裁定にありマース。
三つ目の効果による「装備モンスターと同名のモンスターは攻撃できず、効果が無効になる」という部分。これは、装備したモンスター自体も当然含まれマース。つまり、《灰流うらら》《エフェクト・ヴェーラー》などの「手札から捨てて発動する」誘発効果持ちに対しては、コストとして墓地に送られたそのカード自体を吸収して妨害を踏み潰せるのデース! グレイト!

相手も相手で、ミレニアムがいるのが見えていてそれらのカードを使うことはまずないので、抑止力としての働きになりマース。
ただし、吸収は1ターンに1度なので、タイミングには注意デース。

単体ではリメイク前より少々使いづらいのデスガ、同時収録のサポートカードが補っていマース。

《サクリファイス・フュージョン》
速攻魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「アイズ・サクリファイス」融合モンスターカードの融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドの「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」1体を選び、その効果による装備カード扱いとして対象の相手の効果モンスターを装備する。

召喚補助+効果発動補助と至れりつくせりの速攻魔法デース。
また、このカードとミレニアムの登場により、アイズ・サクリファイスという新たなカテゴリが誕生していマース。
素材さえあれば墓地からもアイズ・サクリファイスを呼び出せるのデ、奇襲性は十分デース。ただし、通常の融合と違い素材を除外するのは注意が必要デース。

さらには、闇のゲーム開始時に私の一番手を飾った《ダーク・アイズ・イリュージョニスト》も手札誘発のサポートカードとしてリメイクされてマース。

《ミレニアム・アイズ・イリュージョニスト》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 0/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドの「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」1体を選び、
その効果による装備カード扱いとして対象の相手の効果モンスターを装備する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):フィールドに「アイズ・サクリファイス」融合モンスターまたは「サクリファイス」が特殊召喚された場合に発動する。
墓地のこのカードを手札に加える。
リメイク前と異なり守備力が1400になりマシタ。デザインとしては全身が金色になり、ウジャトの眼はやっぱり千年眼デース。
肝心の効果デスガ、手札誘発と墓地からのサルベージ効果デース。これらの効果が上2枚と強いシナジーを持っており、サポートとして非常に優秀デース。相手の効果発動を待つこともなく、効果モンスターが出てきた瞬間に吸い込めマース。
もちろん、ミレニアム・アイズが出た時点で相手にも狙いは筒抜けなので、このカードの存在をチラつかせて牽制するのが主な仕事になるデショウ。


《黄金の邪教神》
効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに1度、発動できる。
相手の手札を全て確認する。
このカードのカード名はエンドフェイズまで「千眼の邪教神」として扱う。
(2):このカードが除外された場合、または効果で墓地へ送られた場合、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その効果モンスターを自分フィールドの通常召喚できない「サクリファイス」モンスター1体に装備する。
この効果でモンスターを装備している限り、
その攻撃力分、装備モンスターの攻撃力はアップする。

PRISMATIC GOD BOXにて千眼の邪教神もリメイクされマーシタ。このモンスターも全身が金色でウジャトの眼はやっぱり千年眼デース。
マインドスキャンしながら「千眼の邪教神」になる効果と自身が除外or効果で墓地に送られた場合に相手のモンスターをサクリファイスモンスターの装備カードとして吸収させマース。
通常のサクリファイスの儀式召喚のリリース若しくは融合サクリファイスの融合素材として使うだけでサクリファイスを出しつつ吸収効果が使えマース。
バット…マインドスキャンしなければ「千眼の邪教神」にならないので手札融合ではサウザンドアイズ・サクリファイスの素材に出来ないのと、リンクモンスターであるサクリファイス・アニマのリンク素材にした場合は吸収効果が使えない事、サクリファイス・フュージョンと違い「サクリファイスモンスターの効果」扱いでの装備ではないのでダメージの押し付けや身代わり・同名カードの攻撃制限と効果無効化は使えないので注意が必要デース。


ちなみにこれは完全なネタデスが、
サモン・ゲート」というエクストラからの特殊召喚を制限する永続罠がありマース。

これのイラストは収容所らしき場所から大きな荷物を持ったサウザンド・アイズ・サクリファイスが出ていくというものなのデスガ、
見送っている=まだ捕まっているのが旧神ノーデンEmヒグルミNo.16 色の支配者ショック・ルーラー、そしてゴヨウ・ガーディアンという面々デース。

どうやら、この収容所は禁止カードのモンスターを閉じ込める場所のようデース。実際、このカードが出たのはサウザンド・アイズが制限復帰した三か月後の2016年7月なので、たぶんそのネタだと思われマース。

見送る面々は「何でお前だけ」と怒っているのデスガ、ゴヨウ・ガーディアンだけ寂しそうデース。
この2体は「召喚制限-エクストラネット」というフィールド魔法のイラストで一緒に捕まっているので、その縁で仲が良かったのデショウ、きっと。

リチュアやガスタに限らず、モンスターの世界でも色々あるようデース。
ちなみにゴヨウ・ガーディアンも2017年には無制限となり社会復帰してマース。










追記・修正はトゥーンと生け贄コンボを破ってからお願いしマース☆

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  • Thousand Eyes Bible -千眼の魔術書-
  • 原作出身
  • ペガサス・J・クロフォード
  • 装備カード化
  • アルティメットレア
  • 元禁止カード

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最終更新:2024年03月27日 22:34