アークザラッド ジェネレーション

登録日:2011/02/11(金) 21:36:35
更新日:2023/01/18 Wed 23:15:30
所要時間:約 4 分で読めます





2004年に発売されたシリーズ6作目の作品
家庭用ゲームとして発売された最後のアークザラッドである。



《あらすじ》

前作精霊の黄昏から5年後。
平和なクラーフ島に暮らす主人公「エッダ」は、外の世界に強い憧れを抱いていた。
島に訪れたハンターの話からその思いは強くなってゆくが、ある日島に悪霊と化したモンスターが出現する。
除霊師としての力に目覚めた彼は悪霊を退治するが、ハンターは死んでしまう。
亡きハンターの後を継ぐ決意を固めたエッダは、友人のヘモジー族のヘモと一緒にハンターとして、除霊師として旅に出る…



《特徴》

  • シミュレーションからアクションへ方向転換

  • シナリオ進行がギルド主体になった
 メインシナリオに関わる依頼は「掲示板仕事」、金とハンターランクが手に入る依頼は「カウンター仕事」となっている。

  • カードシステム
武器、防具、魔法、アイテムがカードになっておりそれらを装備して戦う。

  • 実体化システム
前作までのキャラクター達がカードとして手に入り、実体化させる事で戦闘で使用する事ができる。
実体化はショップに行くと店員さんがやってくれる(どうやってんだ)。
全員ではないが、Ⅰ~Ⅲのキャラクターが使用可能であり、前作の「精霊の黄昏」では非戦闘キャラだったリリアも使用可能*1

キャラクターカードは、ディルズバルドの入口近くのおみくじ屋か掲示板仕事の途中で入手する事が基本だが、この2つ以外にも条件を満たすなどして入手できるカードもある。

  • オンラインプレイに対応
内容はカウンター仕事と同様のものもあれば、バトルロイヤルものもあった。
種類が少なく、結果として発売から1年を待たずに終了している。



《登場キャラ》


  • エッダ(cv:中井将貴)
16歳。今作の主人公。
両親は除霊師マイラと棒術師カイスイだが、幼少の頃に死別していて、クラーフ島で住民達に家族同然に育てられた。
冒頭で除霊師としての力に目覚める。
歴代主人公は○○ク(グ)になるジンクスが有ったが、彼で終了となった。

  • ヘモ
エッダの友達のヘモジー族で、性別はオス。
シリーズを通してのヘモジー族はやる気がない者がほとんどだが、ヘモは元気いっぱいのキャラクターである。

  • キリカ(cv:若林直美)
17歳。今作のヒロイン。
浜辺で分厚い本を拾ったエッダに前に現れた少女。
右腕に包帯をまいており、エッダ達の行く先々で出会う。

  • ヒーローズ
前作「精霊の黄昏」の主人公達の通称。
今作でもシナリオに絡んでくるが、メインシナリオに登場しないキャラもいる。

  • 真理の剣
デブとハゲで構成されたテロリスト集団。
見た目はアレだが一応本作のメイン敵



戦闘で使用可能なキャラ

(ほとんどのキャラクターは基本的にHP500で設定)

エッダ
HPは600と高いが、防御力が低め。
全キャラで唯一「除霊」コマンドを持つ。
「掲示板仕事」に登場する除霊モンスターのボスは除霊を使わないと倒せないので注意。

【Ⅰ】
アーク、ククル、トッシュ、イーガ、ちょこ
ちょこのHPが400と全体でも2番目に低い。

【Ⅱ】
エルク、リーザ、シュウ、ヂークベック
リーザはHPが600と女性陣の中では一番高い。
ヂークも640と高いが、シュウは420と男性陣の中では一番低い。

【Ⅲ】
アレク、ルッツ、テオ、シェリル
シェリルのHPが420と低い。
なお、カードの一覧表の順番は主人公だったアレクよりもシェリルが先にいる。

【黄昏】
カーグ、ポーレット、マル、ガンツ、タチアナ、ダーク、デルマ、ヴォルク、カトレア、ベベドア、リリア
ガンツはHPが640とヂークと同じく全体で一番高い。
カトレアは420、タチアナは380と全体の中で一番低い。

+ 入手できるキャラクターカード順
カトレア→デルマ→ルッツ→イーガ→シュウ→トッシュ→アレク→ヂークベック→マル→ククル→テオ→リーザ→ダーク→ベベドア→ガンツ→ポーレット→シェリル→カーグ→リリア
の順番で引く事ができる。

エルクはミルマーナ王宮内のヘモ穴にいるモフリーから入手可能で、タチアナはストーリー上、必ず入手できる。

マルからシェリルまでは掲示板仕事で入手した場合はおみくじに登場しない。
掲示板仕事で入手しなかったカードはエッダのハンターランク次第でおみくじに登場する。
ただし、カーグとリリアはエンディング後でないと入手できない。

ヴォルクはエンディング後のイベントであるヴォルクとの対決に勝利、ちょこはモンスター図鑑をコンプリートする、アークはハンターランクがアークになると入手できる。



ハンターランクは、
ルーキー→フルグロウン→エキスパート→ベテラン→マスター→ヒーローの順に試験を受ける必要がある。
エンディング後にジェネラル→レジェンド→アークまで試験を受ける事が可能となる。


非難されやすい点


  • シナリオが短い
あまりにあっさりとまとまっているので、人によってはトータルで15時間程でクリア出来てしまう。
寄り道要素を飛ばした場合はもっと短い、恐らく10時間前後でクリア出来てしまうだろう。
シナリオ自体は精霊の黄昏の後日談として、エッダとキリカの物語としては綺麗にまとまっている。

  • 戦闘が簡単過ぎ
敵の攻撃が単調で、ステップして避ける→攻撃を繰り返すだけで大体の敵を倒せてしまう。
※ただしこちらの起き上がりに無敵判定が無いため、滅多に無いことだが複数の敵に囲まれた状態でダウン攻撃を食らうと
単調な攻撃で延々起きハメを食らう。つまりバランスが悪い。

  • ポーズ画面が無い
戦闘に入ると、ポーズ画面等のプレイ中断が一切出来ない。
オンラインモードに対応した設定かもしれないが、それならオンライン限定でこの仕様にすれば良いだけのことである。
一応敵を全滅させたエリアなら放置しても問題ないが、交戦中に何か有ってもポーズできないのは純粋に不便。

  • カード化したキャラが掲示板仕事で使用出来ない
要はメインシナリオやイベントで使用出来るキャラクターはエッダのみ。
愛着有るシリーズキャラはカウンター仕事以外では使用出来ない。
過去の人物がシナリオに関わらない為の配慮との見方もある。

  • 精霊の黄昏(または旧作)の流用が目立つ
前作から5年しか経っていないので、当然前作と同じ町やマップが多数舞台となっている。
この辺は開発リソースも有ると思われるので、上手く再利用していれば一概に悪いとも言えない。
ただ、前作で完全に倒したティアマットを適当な理由を付けてカウンター仕事で出したり、後述のカメラワークの問題に繋がっているため、やはり賛否が分かれる。
また、歴代キャラクターのボイスも全て旧作からのライブラリ出演となっており、特定キャラの掛け合いなどといったお祭り要素もない。

  • カメラワークが悪い
精霊の黄昏のマップを多数流用しているためか、カメラ表示が固定となっている。
(黄昏はシミュレーションのため固定カメラでも問題なく、恐らくカメラに表示されない箇所は作りこんでいない)
これの何が問題かというと、木陰やカメラ位置の関係で見えない敵が頻発するのである。
また、奥行きの有るステージでは奥まで行くとエッダも敵も非常に見づらくなってしまう。

  • 全体的に《ジェネレーション》の意味を感じられない。
本作はPVの時点で歴代キャラクターを出演させており、タイトルからもシリーズのオールスター作品になると思われていた。
が、蓋を開けて見れば歴代キャラが何故かカードとして世界に散らばっており、ショップの店員さんが実体化したものをフリーバトル等で使えるだけ。
何故皆がカードとなっているのか、エッダがそれを集めるのか、ショップの店員さんがどうして1000年前の人物を実体化させられるのかといった謎は全く一切説明されない
単なるお楽しみ要素と言われればそれまでだが…


以上の通り評価は芳しくなく、本作以降シリーズは長い沈黙の期間に入る…




そして、ジェネレーション発売から14年後の2018年、
スマホ用ソーシャルゲームとして1・2オリジナルスタッフ開発の『アークザラッドR』が配信された。
ソシャゲかつ『Ⅲ』とはパラレル設定になってるという事で複雑な心境になったファンは多いものの、そこそこ評判は良く、
黄昏以降のキャラも追加されるのか?とも期待されていたものの*2残念ながら2021年にサービス終了となってしまった。



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最終更新:2023年01月18日 23:15

*1 「精霊の黄昏」のクリアデータがあると最初から使用できるようになる

*2 尤も3から1000年後という設定から厳しいという意見が大半だったが