赤いくつの女の子(ドラえもん)

登録日 :2011/01/19(水) 01:29:28
更新日 : 2017/08/17 Thu 23:43:27
所要時間 :約 5 分で読めます




―覚えていますか?―


―幼い日に犯してしまった罪を―


―傷つけてしまったあの人のことを―


―そして、最後に送りたかった言葉を―




―あなたは覚えていますか?―


ドラえもんのエピソードの一つ。

ママに叱られて自室の押し入れの掃除をしていたドラえもんのび太
突如のび太は手を止め、片方だけの薄汚れた 赤いくつ を見つめる。

不審に思ったドラえもんに、のび太はこの靴の思い出を語る―


のび太が幼稚園児だった頃、野比家の隣には栗色の髪の女の子、のんちゃんがお母さんと2人で住んでいた。
当時からおとなしい性格だったのび太は、のんちゃんと毎日のようにおままごとをして遊んでいた。

そんなある日、のび太を待ち構える小憎らしい顔のデカい園児と、髪と口のとがった園児が…。幼き日のジャイアンとスネ夫である。
二人にのんちゃんとのことをからかわれたのび太は、つい 「のんちゃんなんてきらいだ!」 と言ってしまう。
すると二人は 「それならのんちゃんにイジワルしてみろよ」 と言う。

その日のおままごとで、のび太はジャイアンとスネ夫に監視される中、おままごとの道具をめちゃくちゃにし、
のんちゃんの 赤いくつ を片方だけ持って逃げるように立ち去る。
のんちゃんの泣き声だけが、いつまでものび太の耳にこびりついていた…

その後のんちゃんは病気になってしまい、会えないまま一週間が過ぎた雨の日。
幼稚園から帰ってきたのび太に、のんちゃんがおじいさんの迎えでアメリカに引っ越していったことをママが教える。

慌てて隣家に走るのび太だったが、そこにはガランとした家しか残っていなかった―



せめて一言謝り、お別れを言いたかったというのび太を、ドラえもんはタイムマシンに乗せ、あの雨の日、のんちゃんが発つ直前へと連れていく。

のんちゃんはまだ幼稚園の時間だという母親の言葉を聞き入れず、おじいさんの車が迎えに来る寸前までのび太のことを待ち続けていた。
なんと健気な幼女か!

タイムふろしきで幼稚園児の姿に戻ったのび太は、あの日のことを謝り、 赤いくつ を返して別れを告げた。
するとのんちゃんは、大事にしていたおままごとの道具を全てのび太にあげた。
そしておじいさんの車に乗って去っていくのんちゃんを、のび太はママたちに見つからないよう、いつまでも見送った―
(のんちゃんが死んだ訳でもないのになぜ過去に戻ったのか不思議ではあるが、のび太はあくまでもあの時ののんちゃんに謝りたかったのだろう)

元の姿に戻り現代に帰ると、持ち帰ったのんちゃんのおままごと道具をママに見つかり、 「またガラクタが増えたじゃないの!」 と怒られたが、
のび太は顔を真っ赤にして 「ガラクタとはなんですか!」 とキレた。

誰でも、友達から貰った大切な物を『ガラクタ』や『いらない物』扱いされるとキレるのは当然の事である。




追記・修正はあの日言えなかったごめんを言ってからお願いします。

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