疾風!アイアンリーガー

登録日:2010/09/06(月) 00:55:18
更新日:2024/03/12 Tue 06:16:52
所要時間:約 3 分で読めます





熱い心で勝利をめざせ、アイアンリーガー!!


正々堂々と試合開始!!



『疾風!アイアンリーガー』とは、1993年に放映されたロボットアニメ

【正々堂々、説明開始!】


内容は二頭身大のロボット達がアイアンリーグと呼ばれるスポーツトーナメントを繰り広げる、というもの。

その登場するロボット達が人間以上に人間味にあふれ、熱いドラマを展開する。
過去のトラウマを克服したり、己の過去に立ち向かっていく姿は、老若男女問わず幅広い年層に受け入れられ、
後にOVA化、ドラマCD化もされた。
総監督は『SDガンダム』シリーズのアミノテツロー(現:アミノテツロ)。

また、主題歌と和田薫氏が手掛けたBGMの評価も高く、一度は聴いたことがあるはず。
ちなみにOPや挿入歌を担当している谷本憲彦氏は、後にだんご3兄弟を歌ったけんたろうお兄さんである。

他にも、『炎の転校生』『機動武闘伝Gガンダム』などの燃える漫画家・島本和彦原画によるビデオ版限定のOPは島本節炸裂で一見の価値あり。

ニコニコ動画では2020年6月1日よりdアニメでの配信がスタート。
2021年5月からはyoutubeのサンライズチャンネルで配信されている。

【嵐起こる物語】


人間とロボットが共存する近未来。
ロボットたちに各種のスポーツを競わせる「アイアンリーグ」が大流行しそんな彼らはアイアンリーガーと呼ばれ花形となっていた。
盛り上がりとは裏腹に相手選手の破壊すら厭わぬラフプレーが横行し観客もそれに熱狂する有様であった。
そんなアイアンリーグで、弱小チームでありながらフェアプレーの精神を貫くサッカーチーム・シルバーキャッスルは人々の理解を得られないながらも試合を続けていた。
ある日、リーグ随一の強豪チームであるダークプリンス所属のマッハウィンディはラフプレーに嫌気が差し、シルバーキャッスルに電撃移籍。そして時を同じくして現れた謎の野球リーガー・マグナムエース。
彼らの登場を機に志を同じくする選手が集い、正々堂々と勝利に向かって試合を挑んでいく。
やがて、その正々堂々たる精神によって、アイアンリーグは少しずつ、だが確実に変革の兆しを見せ始めるのであった。

【キャラクターたちが沸騰してきたぜ!】


主なロボット達


シルバーキャッスル


マグナムエース(CV:松本保典
今作の主人公。
突如シルバーキャッスルの前に現れた野球リーガー。
その正体は不明だが、冷静沈着なリーダー格で熱き魂を秘めている。
主な必殺技は空気の壁を切り裂く超高速の魔球「44ソニック」
後に「44スクエア」「アステロイドキャノン」といった魔球を会得する。
余談だが、中の人は『SDガンダム』シリーズで性格も経歴も似たようなキャラも演じており、さらに別作品で機械の体を持ったリーダー格の主人公キャラも演じている。

マッハウィンディ(CV:置鮎龍太郎
今作のもう一人の主人公的存在で、元ダークプリンスのサッカーリーガー。
心からサッカーを愛するが故にラフプレーばかりの元チームを抜けるなど直情的な性格。
おそらくイケメンもといイケロボ。
必殺技は空に飛びあがり、腰部のモーターで高速回転し必殺シュートを放つ「マッハスピン」

ブルアーマー(CV:茶風林
牛のような角を生やしたアメフトリーガー。
気は優しくて力持ちを体現したかのようなロボットだが、ある事情により元チーム『グレートギガンテス』を脱退。ほぼ引退状態に陥っていた。
頭部の左右の角を前に下ろすことで「フルパワーモード」になるが、制御できずに暴走してしまう危険性もある。
シルバーキャッスル所属後はマグナムの44ソニックを受け止めるキャッチャーを務める。

キアイリュウケン(CV:堀川りょう
創設時からのメンバーである空手リーガー。
物静かで優しい性格であり、オーナーであるルリーとの付き合いは一番長い。
感情が高ぶると額の中央部に「怒」のマークが浮かび上がり身体能力が向上。大地を割る威力を持つ鉄拳「リュウテツケン」などの空手技を繰り出す。

極十郎太(CV:山口勝平
侍のような姿をした、義侠心の強い剣道リーガー。
文明から離れ山にこもって修行するなど求道者としての一面を持つ。
真剣にもなる「ムテンソード」という竹刀を背負い、「水月の剣」などの剣技で野球勝負に挑む。


トップジョイ(CV:小杉十郎太
陽気かつ楽天的なバスケットリーガー。
子供とすぐ仲良くなるなど人懐っこさを持つが、お調子者で無自覚なトラブルメーカーの側面もある。
実はダークの諜報機関「セクションX」のスパイだったが、元々の気質ゆえシルバーキャッスルのアットホームさに心を動かされダークと決別する。
両脚部がスプリング状でできているため、高いジャンプ力を持つ。必殺技は狙った場所にシュートを決める「ギャラクティカ・ペガサスシュート」

GZ(CV:堀之紀)
傭兵としてダークに雇われた元・アイスホッケーリーガー。
マグナムの戦友でもあるアイアンソルジャーだが、彼を「任務を放棄した脱走兵」と思い込んでいた。
そこで大氷原に誘い込みシルバーキャッスルごとマグナムを葬ろうとするが失敗。最終的にトップジョイと同様にシルバーに入るのだった。
傭兵経験もあるプロを体現したかのような生真面目な性格のロボットで自他ともに厳しい。
アイアンソルジャーだけあってブルをもしのぐ装甲を持ち、極寒での活動とアイスホッケーが得意。
胸部からパックも発射し、スティックで叩き付け超高速のシュートを放つ「ソルジャーフラップシュート」が主な必殺技。

シルキー(CV:菅原正志)
リュウケンと同じく初期メンバーのアイアンリーガー。
他の量産型リーガーのリーダー格だが、密かに他のメンバーと比べ秀でた能力がないことを気にしてる。

ダークプリンス

◆ゴールド三兄弟
ダークプリンスのエース達。シルバーキャッスルのライバルとして幾度も試合を繰り広げることになる。
実力は確かだが暴力的なラフプレーを得意としているがそれも含めて人気がある。
そんな彼らだがシルバーキャッスルとの戦いを繰り広げるうちに心境の変化が起き……?

ゴールド三兄弟の長兄である野球リーガー。
両腕部は鋭い鉤爪であり、それを用いたラフプレーも行うことも。
マグナムエースのライバル的存在だが、それ以上に強い因縁を持っている。
必殺技は必ずバッターの頭部を直撃する殺人魔球「ジェノサイドスクリュー」

ゴールド三兄弟次男にしてサッカーリーガー。
マッハウィンディのライバル的存在であり、鼻の上に施された横一文字の傷跡がトレードマーク。
気性の荒さは三兄弟いちで、ことある度にゴールドアームがそれを諫める場面が目立つ。
必殺技は右足部に内蔵されたロケットブースターで加速をつけて殺人シュートを叩きこむ「ハイパーボムシュート」

  • ゴールドマスク(CV:太田真一郎)
ゴールド三兄弟末弟にして長兄と同じ野球リーガー。
個性が強い兄二人に比べるといささか影が薄い。
おまけに必殺技がないゆえか、「俺は野球リーガーだぜ!」ってやたら主張するセリフが出まくっていた模様。

ダークスワン

◆ファイター兄弟
  • ファイタースピリッツ(CV:中田譲治
  • ファイターアロー(CV:佐藤正道)
終盤のワールドツアー編に登場するシルバーキャッスル最大のライバル。
ダークに属するアイアンリーガーでありながらも、マグナムと同じくフェアプレーを信条とする。
マグナム本人もまた、彼らとの間に失われた記憶を揺り動かされることに……。


人間達


ルリー銀城(CV:横山智佐)
シルバーキャッスルのオーナーにしてアイアンリーガーたちの理解者。
明るく若いながらもオーナとして奮闘しておりラフプレーを絶対に許さないフェアプレイ精神を持つ。


エドモンド銀城(CV:玄田哲章
シルバーキャッスルの監督で、ルリーの叔父兼育ての親でもある。
普段はとぼけたおじさんだが、監督としての責任感は強く、選手を見る目とフェアプレーにかける精神も本物。


ギロチ(CV:菅原正志)
ダークプリンスのみならずアイアンリーグ界を牛耳る黒幕。
絶大な権力を背景に様々な悪事を行っておりルリーとは逆にアイアンリーガーたちを金もうけの道具としてしか見ていない。
シルバーキャッスルを自らの障壁とみなし妨害工作を行っていくが……
ある意味陰の主役。


セーガル(CV:千葉一伸)
そんなギロチの息子である世界的俳優。
その生まれ故か、欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる性格。
裏社会では「闇の貴公子」の異名で知られており、中盤ではアイアンリーグからつまはじきにされた「はぐれリーガー」を送り出しシルバーキャッスルを叩き潰そうと目論んだが、彼らの精神に敗北を認めた。


アイアンリーグの観客たち
アイアンリーグを観戦する人間たち、いわゆるモブ。
選手たちの活躍に喝采する一方でラフプレーに熱狂など世界の歪みを体現した存在でもある。
はっきりと勝利や金儲けのために行動するダークの面々やあからさまにえこひいきしているロガシーと違って自覚がないぶんよりたちが悪いとも言え、エドモンド銀城からは「(リーグのゆがみに気づかない)馬鹿な観客ども」と内心毒づかれている。
そんな彼ら彼女らがシルバーキャッスルの活躍に心動かされていくところもこの作品の見どころと言えるかもしれない。


限りなき余談


このアニメは声優陣が非常に豪華。 特にトップジョイの声を聞いてこの人が!?
と驚いた人も多いはず。(声優の本気的な良い意味で)
その他にもライバル勢に立木文彦や中田譲治がいたり、シルバーキャッスル勢に横山智佐、玄田哲章がいたり、一度か二度しか出てこないような脇役にも『あれ?この声は…』と驚かされることうけあい。
ロボットにスポーツ、今でこそあまり違和感なく通じるテーマだが、ガンダム、マジンガーZなどドラえもんのような例外を除いてロボットアニメと言えば戦闘がつきものであり醍醐味であり、ロボット達は兵器としての姿が当たり前であった。
しかしこのアニメは真っ向からそれを否定的に描いている。

シルバーキャッスルは乱闘、殴り合いといったラフプレーを嫌悪し、あくまでもスポーツマンシップにのっとって戦う。

その姿にライバル達、ラフプレーに熱狂していたサポーター、実況、解説、果てはリーガー達を金儲けの道具、兵器のサンプルとしてしか見ていなかった人間達までもが引き込まれ、変わっていく。
マグナムエース、GZの過去、マッハウィンディのスポーツマンとしてのプライド、ブルアーマーのトラウマ、キアイリュウケンの優しさ、極十郎太の信念、トップジョイの苦悩、シルキー達旧型リーガーの努力、

あまりにも人間くさい彼らの熱いドラマは多くの人を勇気づけることだろう。

最近、情熱や根性が不足していると思っている人には是非とも観てほしい。

きっと忘れられない作品になるだろう。
前述の通り、戦闘を行うアニメではないのだが、なんとスーパーロボット大戦NEOに参戦。
マグナムエース、マッハウインディ、ゴールド三兄弟が登場した。(隠しキャラでワット・アンプ姉妹)
TVシリーズ終了後の設定ではあるが、今回はなんとファンタジー世界である『覇王大系リューナイト』のアースティア側の存在となっている。
マグナムエースとマッハウィンディはリーガーの連続行方不明事件を追っており、その裏にオリジナル敵組織やデビルガンダム細胞の影があることから自軍に参入する。
原作再現は無く、キャラクターも少ないが、性能や演出、クロスオーバーの面で非常に優遇されており、
特に『熱血最強ゴウザウラー』の敵組織である機械化帝国とは同じ機械でありながら「心」を否定しているとして激しい闘志を燃やす。
余談だが、『アイアンリーガー』と『ゴウザウラー』は奇しくも同じ1993年にサンライズによって制作され、共にテレビ東京系列午後6時台のアニメ枠で放映されているという共通点もある。


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最終更新:2024年03月12日 06:16