ブキミちゃん

登録日 :2010/11/14(日) 02:28:22
更新日 : 2017/04/26 Wed 11:22:54
所要時間 :約 4 分で読めます




ブキミちゃんはとっても意地の悪い子でした
いつもみんなのもち物をかくしてよろこんでいました


そんなある日
ブキミちゃんは交通事故で死にました
しかし このときブキミちゃんが大事にしていたハーモニカがどこかに行ってしまったのです


そして数日後
彼女のクラスメートの夢の中に


彼女はやって来たのです


ブキミちゃんは言いました
「あたしのハーモニカかくしたのあんたでしょ わかってんのよ」
「いい?罰としてなくなったあたしのハーモニカ とってくんのよ」
ブキミちゃんは続けてハーモニカへの道順を教えます


まず 赤・白・黄の三つの門があるから 赤い門 をくぐって

次に四つのとびらがあって 左から二番目 に入る

中には五つの窓があって 右から四番目 から出る

出たところに あがる階段があってそれをあがると六つおりる階段があるから 右から三番目の階段 おりる

おりたところに七つの穴があって 左から五番目の穴 をよく見てみると

そこは金あみでふたをした小さな穴で その中にハーモニカが入っている


道順を一つでも間違えると
もう二度と夢から出られず死んでしまう


なおこの話を聞いた人は三日以内にブキミちゃんが夢の中に現れます

逃れるには夢の中で正しい道を進んでハーモニカをみつけてあげることです



ブキミちゃんは今夜にでも、あなたの夢の中に―――

















地獄先生ぬ~べ~第129話(単行本15巻)「ブキミちゃんの巻」より。
そのあまりの恐怖は今でもトラウマになっている人も多いだろう。
「ぬ~べ~で一番のトラウマは?」という話題になるとしばしば挙げられる存在である(他はてけてけ、メリーさんなど)。

作中では、超おバカな広が道順を覚えられず、夢の中に閉じ込められかけたが、
ぬ~べ~が現実世界でブキミちゃんのハーモニカを発見し、それにこもった怨念を浄化したことで広は一命を取り留めた。

ちなみにぬ~べ~先生は道順を間違えました。
これは後に作者が謝罪 *1

ブキミちゃん自体は漫画の創作妖怪だが、原型となったのは所謂「言葉遊びの怪談」だと思われる。
ジャンプコミックスのコラムでも「あぎょうさん」「火竜そば」が紹介されているが、
現実に流布されているこの手の怪談は、妖怪側から提示された謎解きを解いていくと
最終的に「この怪談は嘘である」事実を提示するキーワードが浮かび上がってくる類のものが多い。

文庫版のトーク曰く、ブキミちゃんのデザインは当時編集長だった鳥嶋和彦氏がモデルとのこと。


またOVA化もしたが、こちらはブキミちゃんの生きている頃の姿が描かれていて、
生前は捨てられた犬にパンをくれる優しい性格の子であったことが補完されており、
さらに、 持ち物を隠されていたのは彼女の方であった ことも判明している。
噂で彼女が持ち物を隠して喜んでいたと伝えられているのは、おそらく噂が広まるうちに尾びれ背びれが付いていき、
いつの間にか性格の悪い女の子にされてしまったものと思われる。



追記・修正しないと、夢の中に……

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