デュオ・マックスウェル

登録日:2010/05/13(木) 04:27:30
更新日:2024/03/12 Tue 05:48:59
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死ぬぜぇ……俺の姿を見た者はみんな死んじまうぞ!





新機動戦記ガンダムW』の登場人物。


■プロフィール



■人物

オペレーション・メテオで地球に降下したガンダムパイロットのひとり。
名前の由来はイタリア語の二重奏(デュオ)。
「逃げも隠れもするがは吐かない」がモットー。


この時代には珍しくない戦災孤児で、本名は不明。
元々はコロニーのスラムを渡り歩く浮浪児のような生活をしており、生来のコミュニケーション能力の高さから同様の境遇の少年少女たちとはすぐに打ち解けていた。

デュオという名は、とある事件で出会ったソロという浮浪児の「死んでもずっと一緒にいる」という遺言から自身で名付けたものである。
このソロはコロニー風邪という悪質なウイルスにかかっており、デュオはソロ達浮浪児の為に病院や軍事施設からワクチンを盗む生活をしていた。
尚、デュオ自身はワクチンを接種していなかったのだが、運が良かったのか肉体能力の高さ故かは不明ながら現在まで発症していない。

人名としてはあまり見慣れない名前のため、ネットではよくディオ・マックスウェルと間違えられる。
名字の「マックスウェル」は、自分を保護してくれた教会の神父様の名字から取ったもの。トレードマークの三つ編みは、自分を可愛がってくれたシスター達の趣味。
これはデュオが伸び放題の髪を切ることを嫌がったからというのもある。
当時のデュオは端から見れば「盗みを働く浮浪児」以外の何者でもなかったのだが、マックスウェル神父はデュオの本来の優しい気質を理解しており、「彼は将来立派な牧師になる」と期待していた。

教会に保護されながらは信じていないが死神はいると思っている。
理由は本人曰く、「奇跡は見た事がないが、死体は沢山見てきたから」

自ら「死神」を名乗り始めたのは、マックスウェル教会が連合とゲリラの戦いに巻き込まれて焼き払われた時から。
この『マックスウェル教会の悲劇』は、軍人・ゲリラ・民間人を問わず数百名が命を落とす悲痛な事件となり、デュオひとりだけが生き残っている。
その後スイーパーグループの船に侵入し、プロフェッサーGと出会った。
彼が常に纏っている牧師服(を改造したもの)も、教会に対する哀悼の意から来ている。


生まれついて天才的な技能を持っており、特に潜入などの工作に力を発揮する。
ステルス技術の権威であったプロフェッサーの船にあっさり侵入した事からも、その技量がうかがえる。ただしデュオ曰く、「オッサンのプライドの為に言っておくが結構苦労した」との事。
またパイロットとしても他のGパイロット同様に人外すぎる域であり、数十機のトーラス(当然MDなので人間の領域を遥かに超えた反応と射撃精度を持つ)と基地からの全方位からの数百に及ぶ集中砲撃をシャトルでほぼ全てを回避し突破するほど。
ヒイロトロワのデータを入力されたヴァイエイト/メリクリウスモビルドールをも単機で打ち破っている。


陽気で人懐っこいため、ガンダムパイロットの中ではカトルに並んで社交性が高い。
偵察潜入のために学生に成りすました際も、目立つことを避けるどころか(ヒイロを巻き込んで)クラスの人気者になってみせる大胆さを見せた。
時折行うギャグじみたコミカルな言動も、全体的にシリアスな本作品の緩衝剤として機能している。
特にヒイロとの駆け引きは漫才じみており、なんだかんだと文句を言いながらも良い凸凹コンビである。
しかし前述したような悲しい過去も抱えており、本質的にはヒイロと同質の精神の持ち主でもある。

そして、彼を語る上で欠かせないのがその不幸体質である。
とにかく貧乏くじを引く事が多く、

  • ヒイロに銃口を向けられて殺されそうなリリーナを助けたが何故か逆に悪者扱いされた
  • ウイングを海中から引き上げたらヒイロにデスサイズごと魚雷で沈められた
  • そのウイングを修理するためヒイロにデスサイズの部品を大量に抜き取られ逃げられる
  • ヒイロが本気で自殺しようとする光景やら何やらを見せつけられる*1
  • 自分だけ相棒のガンダムを敵に破壊された。しかも潜入していた元仲間に
  • ヒイロが学生に扮する際、自分の名前を勝手に使われる*2
  • わざと捕まるためとはいえ、拳法の達人である老師Oに殴られる
  • 捕まっていた部屋の空気循環を止められ、酸欠で死にかける
  • 歴戦の傭兵であるトロワに殴(ry*3
  • 疫病神軍団をうっかり発見してしまい、5人を連れて激戦宙域を単独で突破する羽目になる
  • 人間兵器のヒイロに(ry
etc.……

と、中々悲惨な目にあっている。


OZの志願兵であるヒルデ・シュバイカーと出会い、ガンダムパイロットの中では一番ストレートな男女のお付き合いをしている……少なくともこの時点では。
その間も目的のためとは言え、宇宙海賊的なことをし続けているので色々まともだとは言い難いが。

長い三つ編みに牧師服という、ガンダムのキャラクターとしてはやや変わった出で立ちだが(東方先生も三つ編みだけどね)、その性格や面倒見のよさ、ハンサムと美少年の中間的なビジュアルも作用し、本作品でも随一の人気を誇る(後述)。


脚本の隅沢氏曰く、モチーフは「家なき子」のマチヤ。
ただし「同情するなら金をくれ」とは言わない。彼にとって金や物資は必要ならどこかから持ってくればいいだけで必ずしも必要なものではないからである。


一方で生い立ちや目的意識などから、作中のガンダムパイロット達の中では例外的に工作員の立場を徹底している。
それはホワイトファングの台頭まで一貫していたことからもうかがえる。(五飛と似ているが、トレーズと決闘しようとするなど彼と五飛とでは目的や活動方針が異なる)
また実行する前に状況が変化したり周囲から止められているが、実はヒイロやカトル以上に自爆を選択する場面も多い。

そのため基本的には最も精神が安定しており、陽気な言動や素直に人を気遣えたり、よく貧乏くじを引かされているので目立たないだけで、
本質は冷徹の様にも思える。
これらから実は登場人物の中で最も精神が破綻しているのでは?と目されていたりもする。
そのせいか、本編の数十年後には……



余談だが、声優の関俊彦氏は最初ゼクス役のオーディションを受けていた。
ガンダムの仮面キャラクターを演じたかったらしいが、その願いは後の機動戦士ガンダムSEEDにおけるラウ・ル・クルーゼで叶っている。
……なのだが、最近になって発売されたBDのオーディオコメンタリーではそのことを忘れていた。


更に余談だが、キャラクター性やジャンク屋という職業からか、GvsGnextではガロードに対して「気が合いそうだ」と呟いている。彼とは戦災孤児、ジャンク屋、MS乗り……といった特徴が共通している。
もっとも、デュオの性格上よほどの人格破綻者でもない限りある程度仲良くはなれそうだが。



■劇中の活躍


◇TV版


プロフェッサーGに送り出され、デスサイズと共にオペレーション・メテオで地球に降下。
その神出鬼没さで連合・OZのMSを多数撃破してのけ、「ガンダムを見た者は生きて帰れない」というジンクスを作り上げた。
プロフェッサーの伝手でトールギスの開発者のひとり、ハワードの元に身を寄せ、そのサルベージ船を拠点に活動していく。

それから間もなくOZと連合の作戦を妨害しに訪れた海底でウイングを発見。
それをデスサイズの予備パーツとして戴こうとしたのがヒイロとの長い腐れ縁の始まりとなる。
以降も潜入先でヒイロとカチ合ったり共同で任務に就くなどし徐々に互いの実力を認める戦友のような間柄になる。
……ヒイロからの扱いはあんまり変わらなかったけど。

その後、ヒイロの自爆やコロニーが人質にされたことで戦うことが出来なくなり、カトルやマグアナック隊の面々と行動を共にし潜伏を続け、
機を見て他のガンダムパイロットと同じく宇宙に上がるが、宇宙戦を想定していないデスサイズを抱えて上がった為、トーラス部隊にあえなく生け捕りにされてしまう。
直後に潜入してきたヒイロの助けで脱出するが、相棒と親しんだデスサイズは各コロニーへと中継される中、見せしめとして破壊されてしまった。

療養後、月面基地破壊のため潜入を試みた際にヒルデと出会い、彼女の助けによって月面基地潜入に成功。
最終的には再び囚われの身となるが、プロフェッサーG達と再会し、彼らの手で破壊されたはずのデスサイズがパワーアップされている事を知る。
そしてレディ・アンの助けで牢を脱し生まれ変わったデスサイズヘルに乗り込み、五飛と共に今までの鬱憤を晴らすかのように大暴れを見せる。

その後コロニーに潜伏しヒルデと共にOZへの破壊工作とデスサイズヘルの調整などをコツコツ行うが、依然「コロニーの為にどう戦うべきなのか」という疑問の答えが出ていなかったこともあり、派手な行動には出ずホワイトファングからの勧誘を蹴るなどしていた。
しかし地球とコロニーの戦乱が再び激しさを増すことを察知し、ピースミリオンに合流。
他のガンダムパイロットたちと共にリーブラ破壊を目指しホワイトファングとの戦闘を繰り広げ、最終決戦ではガンダム開発者達をピースミリオンに導き、間接的にだがリーブラに大ダメージを与えた。

ちなみにこの時点の公式設定では生い立ちに関してはスイーパーグループに加わって以後のことしか語られていなかった。
アニメ誌などでは服装が神父服に由来することなど断片的に流出していたらしいが。

Endless Waltz


冒頭、カトルと共にデスサイズヘルを含むガンダム四機を廃棄衛星に乗せ送り出すが、マリーメイアの蜂起を知り、ヒイロと共に敵地に乗り込む。
相変わらずの凸凹コンビで、強行突破の際は「少しは頭を使ったらどうだ?」「お前もな」というやり取りをしている。
ヒイロ、トロワと共にコロニー落下を阻止するが、ヒイロの策によってまたも捕らわれ、
しかも脱出のフォローをしてくれるのだろうと思っていたトロワはサリィの民間人救助のサポートに専念したというかデュオを最初から助ける気がなかったため自力で脱出する羽目になる。
……あのトロワですらデュオに対してはこの扱いって、いったい何なんだろうね。*4
カトル、トロワと共に地球に降下した後は、デスサイズヘルでサーペント部隊と大立ち回りを演じた。
戦乱が再び終結した後は、相棒であるデスサイズに別れを告げ、自ら爆破している。
EDでは、ヒルデと共にジャンク屋を営む姿が見られる。

ちなみに物語序盤でヒイロに発した「世間はクリスマスだっていうのに働き者はいるもんだ」という台詞はクリスマスの時期に良くネタにされている。
映像では普通なのだがときた版では「クリスマスだっていうのに働き者はいるもんだナ」と少しフランクになっているだけでなく帽子とケーキも追加されている。どこで買ってきたんだろうか。
ときた曰く「ヒイロと一緒にケーキ食べたかった?」
なおヒイロについて行くときに「こりゃクリスマスどころじゃないよな」と帽子は置いて行ったが ケーキは不明
置いて行かれてもヒイロも困るだろうし、扉に隠れている右手に 持ったまま出動した のだろうか?
宇宙船のコクピットで二人で食べたのか、それとも拒否られて一人寂しく食べたのかは神のみぞ知る。

また小説版では小型シャトルとトーラスキャリアーを合体させて突撃艇をヒイロと組み立てるときの対照的な作業風景から
前述の生い立ちの描写に入り、表面への表れ方が反対なだけで本質的にはヒイロと同類であることが地の文に明記されている。

□右手に鎌を、左手に君を(パラレル小説作品)


こちらはTV本編のパラレル的な外伝ではあるが、主要五人が活躍する小説であり、主人公に抜擢される。
時系列的には恐らくはTV第2クール~第4クールの中の事件であると思われる(デュオがウイングゼロに乗った事がある、ヒイロがウイングゼロを所持している等。厳密にはどの時点と考えても矛盾が出るのだが、アニメの劇場版みたいに考えてほしいとあとがきで弁明されている)。
キノコじじぃことプロフェッサーGからの指令でとあるコロニーにて任務につく中、ヒロインであるアデドラ(通称アディ)と出会い不思議な縁を築くも、そのコロニーにて恐ろしい事件が起こり‥‥‥‥
主人公らしく物語の主軸として動き回り、デュオらしい言い回しも健在だが、今作でも貧乏くじ体質をいかんなく発揮しており、ガンダムパイロットが集まれば集まるほど彼の不幸っぷりに拍車がかかっていく。ヒロインのアディとの絡みにはデュオの年相応な反応が見れるなど、見所は多いので古本屋等を回り探してみるのも一興である。
ただし舞台となるコロニーに(というかそこに住まうとある女性に)隠された真実、そこから引き起こされる出来事、アディとの結末はかなり重いので読みきるにはそれなりの覚悟が必要である‥‥‥‥

非常にマイナーな作品ではあるが一応は公式らしく、Gジェネレーションクロスレイズでデュオがアディに触れる台詞があったりする。

新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST

本編とEWの間の話を描いた漫画作品。
北米でリーオーのバリエーションを密かに研究開発していた元兵器工場の開発データを消去していて、偶然同じ工場の生産ラインを破壊していたヒイロと再会。
コロニーはトロワとカトルに任せたことやウルカヌスの噂、P3を巡る懸念をヒイロに伝えたり、
ヒイロがリリーナと連絡を取り合っていないと聞いてリリーナにヒイロの動向を伝えたりする。
地球に来たのでジャンク屋にはいないが、ヒルデと連絡はしており、彼女を通じてカトル行方不明とガンダムの準備開始を知る。

□EPISODE ZERO

小説版Endless Waltzと並び、前述の生い立ちの初出作品。
描き下ろしのA.C.197のエピソードではサンクキングダムを襲った人質立てこもり事件に対し、
サリイの収集に応じてプリベンターとして救出作戦を打ち合わせる姿が描かれる。
ここでデュオはテロリストに紛れ込んで身代金の受け渡し現場を混乱させて五飛の潜入をサポートすると同時に
捕まって監禁されることで人質の部屋を探る役目を担当する。
尚、サリイの訪問を受けたヒルデが「 いつものように ジャンク屋をフラッと出て行ってしばらく帰ってこない」と語っており、
後述のことを考えると意味深な描写がある。

□Frozen Teardrop


ガンダムエース』連載の小説でも、最初から登場する。
本編の30年以上後の火星が舞台で、火星の風土病のために実年齢より老けて見えると描写されている(挿絵を見る限りではわからないが)。少なくとも年上のはずのゼクスよりは老けて見えるらしい。
神父服を着て「ファザー・マクスウェル」を名乗っているが、収入源は賞金稼ぎ。
EWのラストから本作品までの間に ヒルデも巻き込んで人生設計が狂うレベルの貧乏くじを引いている(最も酒浸りの末の飲酒運転やらかしているので完全に自業自得だが) 衝撃的な設定には多くの読者が衝撃を受けた。

一見突拍子もない話のようだが、これはデュオが戦争後の平和に適応できなかったことが大きい。
実際のところデュオは本編でも「平和というものが信じられなくなっているかもしれない」と語っている。
また生まれた時から彼にとって戦争を始めとした「生か死か」という状況は至って自然なものであり、他のガンダムパイロット以上に「普通に暮らすことが一番難しい」と感じていたためでもあった。

そのせいでヒルデともくっついたり離れたりしていた上、酒浸りになり煙草の味も覚え、喧嘩に明け暮れていた。現実で言う帰還兵のような症状だったのかもしれない。
結局ヒルデの方から別れ話を切り出され(ついでに腕を折られた)、デュオ自身はまだテラフォーミングが完了しておらず荒れていた火星の環境が自分に合うと考えて旅立つことになった。


そして火星でバイクの旅を楽しんでいたが、前述の通りオフロードを飲酒運転で走行していた際に交通事故を起こし、偶然仕事で火星に来ていたヒルデと再会。
ほとんど結婚詐欺に近いレベルでヒルデに告白し、そのまま結婚。ヒルデから金を借りるだけ借りて逃げた。控えめに言ってクズである。

しばらくは自由気ままな旅を楽しんでいたものの、たまたま付き合いのある神父の教会に立ち寄った際、そこでシスターとなっていたヒルデと再会。
この神父、ギャンブルで身を持ち崩した割とダメ人間であり、デュオにも借金をしていた。
その時はデュオも「教会には思い出があるから」と借金をチャラにしていたのだが、その後神父が死亡。しかも神父は方々に莫大な借金と、孤児院の孤児たちを抱えていた。デュオを保証人として
当然ブチ切れたヒルデによって離婚を突き付けられ、孤児たちを養う為に賞金稼ぎをする事になる……というのがEWからFTまでの経緯。


「デュオ」の名はヒルデが育てていたデュオそっくりな孤児に息子として与え(ヒルデが勝手に名付けた)、その後の事件で孤児院が壊滅した後はデュオに請われる形で彼に様々な技術を与えている。
またその過程で火星に燻る火種を危険視するプリベンターに協力する事になり、コールドスリープしていたヒイロの復活にも一役買った。

尚、今作ではデュオ自身はヒイロに友情を感じていたことが描写されている。ヒイロは友情を感じていない事を承知していた*5が、ヒイロ自身もデュオにはある種のシンパシーを感じていたらしい。
その為にわざわざ敵要塞に単独で潜入し負傷したヒイロを、同じく単独で潜入して救出している。
ちなみにEWまでは小柄だったものの身長はかなり伸びていたらしく、ヒイロは自身との体格差が開いた事が若干不服だったようだ。


パイロットとしての活躍こそ息子であるデュオ2世に譲ったものの全編に渡って活躍自体はしており、最終的には火星連邦の大統領になった
これは火星での戦乱に疲弊していた人々にとって、自分たちと同じ「底辺のクズ」こそが共感できる人物であり、賞金稼ぎ時代に広まった悪名も手伝ってデュオを支持する人物が多かったことが原因。
……当然これはデュオ自身が考えたことというよりは、火星における混乱をこれ以上見過ごせなくなったレディ・アン、そして彼女によって政治手腕を与えられたヒイロのスペア(クローン)*6、ブラック・アルファによって構想された計画である。
デュオ自身も様々な出来事に責任を感じていた為か、「どうせ底辺のクズならあとは上っていくだけ」と民衆を鼓舞しており、その後の大統領選では見事に当選して火星連邦の三代目大統領となっている。
ちなみに戦乱中にリリーナが兄のゼクス死亡に伴って二代目大統領になっているのだが、ゼクス自身が死を偽装していた為にこの交代は無効になり、公式にはデュオは二代目大統領である。




ゲーム作品

スパロボシリーズ

最もポピュラーであろうクロスオーバー作品、スーパーロボット大戦シリーズでは記述にある通りかなり多い出番と他作品キャラクターとの絡みがある。
明るい性格が幸いしているのかどのタイトルにおいても他キャラクターと円滑な人間関係を築いており、なかには親友ホジションになる事も。爺さん連中と絡みが多い?気にするな。
特に『W』では主人公カズマ・アーディガンと版権キャラクター内では最も付き合いの長い親友同士になっており、
前々作にあたる『D』におけるジョシュア・ラドクリフとギュネイ・ガスのコンビと並んでバンプレストオリジナルキャラクターと版権キャラクターの友情の好例として挙げられる事も多い。
ちなみに彼女募集中のカズマがデュオに彼女がいる事を最後まで知らないままだった*7のはたまに話題になる。
ついでにカズマは数十年後も健在である事がエンディングで明かされるのだが、デュオのその後の転落人生をどう思ったのかは永遠の謎。
下手すりゃデュオのやらかしへのブチギレを日誌に書き殴った挙句、出版されてしまっている可能性もないとは言えない。
ちなみに『W』EDからガンダムW側もFTまでの年月が同じくらいとすると、カズマが自伝を出版した時期はFTと大体同時期
つまりうっかりカズマがデュオのやらかしの仔細を自伝に書いてしまった場合、意図せず暴露本と化している可能性もある。……なお、カズマの自伝はベストセラーになった設定もある

第2次Z』では同じく貧乏クジ体質である主人公のクロウ・ブルースト機動戦士ガンダム00ロックオン・ストラトス兄弟、地球防衛企業ダイ・ガードの青山と貧乏クジ同盟を結成。
そのコントじみたクロスオーバーはプレイヤーからも割りと好評。その後、『第3次Z』ではフルメタル・パニック!クルツ・ウェーバーも貧乏くじ同盟*8に引きずり込まれた。
ちなみに、『第2次Z』では「結婚とは永遠の約束であり、それを汚す事は許さない」と熱く語る五飛に「そういうもんかね…」とデュオは結婚を軽んじている発言をしていたり、
更なる続編である『第3次Z天獄篇』では、わざわざ火星で「将来莫大な借金を背負いそう」だの「ヒルデに泣きつく」だの不吉な未来を予言するような台詞を言われたりしている……。

キャラとして使いやすいのか、大体クロス作品では主役(といっても五人全員主役級なのだが)のヒイロより他作品キャラとの絡みやテキスト上の出番が多い辺り、ライターも助かっているのもしれない。
……まぁ他のメンツが無口無愛想無鉄砲なメンバーばかりな為、仕方ないのもあるかもしれない。
……ツッコミ役が多かったり、他キャラからも貧乏くじ押し付けられる機会も目立つ?それも気にしてはならない。

戦力としても非常に有用な存在で、主に格闘と回避が(たまに言葉を失うような数値の時もあるが)自軍内でもトップクラスなのが多く、愛機デスサイズとの相性もあり参戦からラストまでずっと使っていける能力を有している。
「集中」「加速」「(作品によっては)闘志」「高性能レーダーorハロ」→敵陣放り込んで「よし、殺ってこい」は多くのプレイヤーが通ったであろう。
……FとF完結編と64とコンパクト1?知りません(視線泳がせながら)



■人気

上記の通り、放送終了から現在まで、長い時間が流れる中、未だに根強い人気を誇るキャラクターである。
当時のアニメ誌では、コイツが他のWキャラをぶっちぎっての1位であった(主役のヒイロは2位)。
その人気たるや、コミックボンボンで連載されていた「がんばれ!ドモンくん」では主人公4人(ドモン・ヒイロ・ガロード・アディン)差し置いて3回連続1位という快挙だった。
また、ガンダム作品と言えばアンチが付き物だがデュオに関しては極端にアンチが少ない。
いるにはいるらしいがあまり見かけない。…さすがに『FT』での贔屓目に見てもゲスい問題行動は物議をかもしたが、それもどちらかと言うとそのような描写を入れた作者に対する批判が多かった。
パイロット能力/生身の能力/容姿/性格、Wの五人の例に漏れず完璧超人なスペック持ちだが前述の通り貧乏くじ引きまくり故のプラマイ効果か、はたまた嫌みのないキャラクター性故にかは謎だが希少価値と言える。……いや、ガンダム作品で考えると奇跡といえなくもない。

しかし、そのデュオ人気の割を食ってしまったのが相手役のヒルデで、デュオファンのお姉さまがたの恨み辛みを一身に受けた結果、中の人にカミソリが届いたとかなんとか。
それを踏まえると、『FT』のヒルデにゲスい行動を取った結果、ブチギレたヒルデに〆られるデュオというのもなんか別の意味に見えなくもない。

デュオをプレイアブルキャラとして使えるゲームではその人気を確認でき、大体の場合使用率が上位に食い込む。
例えばスパロボなんかでは、デュオをよく使い、どんどん技能・能力養成し、デスサイズ共々使い続けふと気がつけば自軍中トップになっていた……なんて事もよくあるプレイヤーは多いのではないだろうか?

■台詞集

「死にたい気持ちは分かるけどな。あれで死ねないんじゃ、もうちょっとマシな死に方考えた方がいいぜ」

「あーやだやだ、無口で無愛想で無鉄砲で!俺がお前なら、その暗い性格呪ってとっくに人間やめてるぜ!」

「コロニーからじゃ、月は見えすぎて墓場みたいだった……」

「ヒイロの真似なんかしたくないが…俺と一緒に、地獄へ行こうぜっ!」

「大人しい奴に限ってやることが派手なんだよなぁ……」

「ちくしょう……ちくしょう……こんちくしょおおおおおおおお!!」

「でも俺、男の子なんでね……」

「スカッとしない死に方!あーあ、俺ってカッコ悪ぃ……」

「けどな、どんなに良く出来てても所詮はお人形さんなんだよ!人形に負けて、ガンダムのパイロットが務まるかッ!」

「どけどけぇ!死神と疫病神のお通りだ!」

「へいへい、ぞっこんって奴ね……」

「ったく、少しは頭を使ったらどうなんだ?」

「どうだい?俺の腕も大したもんだろ!」

「撤退するくらいならとっくに逃げてるぜ。流石にこれ以上はキツいけどな……!」

「今度こそ最後だな、相棒」

「斬って、斬って、斬りまくるぜぇ!」

「地獄への道連れは…ここにある兵器と戦争だけにしようぜ!」

「俺を本気で怒らせるなよ…長生きしたかったらなぁ!」

「俺はデュオ。デュオ・マックスウェル。逃げも隠れもするが嘘はつかない」

「珍しいな~頼み事のオンパレードじゃないか」


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最終更新:2024年03月12日 05:48

*1 傍から見れば完全に死んだような状態であったが、後に生還したことが判明し、どうにか自殺未遂で終わった

*2 しかも転校挨拶は、自分たちの主張ではあるが他の生徒を不安がらせるような内容であった

*3 トロワがデュオに改修されたガンダムの情報が入った投影機を渡すためという理由はあった

*4 「デュオなら自力でなんとかする」と分かっているからこその行動である、念のため。自力で脱出しなかったら置いてく気だったけど。

*5 EWにてヒイロはデュオに「お前の“技術は”当てにしている」と告げている。つまりデュオの技術以外は当てにしていない。

*6 かつてドクターJが製作し、ヒイロと同様の訓練を施した人物。ただし本編の戦乱前にヒイロの計らいによって逃亡している。

*7 ヒルデが『W』で未登場のため。

*8 第3次Z天獄篇ではクジが平仮名のくじになった。