神隼人

登録日:2009/06/12(金) 22:44:58
更新日:2023/12/25 Mon 22:19:11
所要時間:約 7 分で読めます




「フッ…俺はボインちゃんが好きなんでな」

神隼人は皆さんご存知ゲッターロボの主役の一人。

◎担当CV

◆山田俊司[現キートン山田](TV版)
◆内田直哉(OVA版、ゲッターロボアーク)

◎年齢

◆漫画版

◇ゲッターロボ~ゲッターロボG
17~18歳

真ゲッターロボ
20代前半

ゲッターロボ號
30代半ば

◇ゲッターロボアーク
50歳前後

ゲッターロボ飛焔
おそらくアークと同じく50前後

◆OVA

真(チェンジ!)ゲッターロボ
20代後半→40代前半


新ゲッターロボ
20歳前後


概要

ゲッターチーム随一のクールガイにして、ゲッターロボシリーズ最高のネタ要員

他のメンバーとは違い、漫画・OVA共に皆勤している。
唯一登場しないTV版ゲッターロボ號でも、当初は隼人を出す予定だったらしいが、中の人のスケジュールの都合と吉田プロデューサーのこだわり(山田氏の演じる隼人の魅力にひかれたため、彼以外の代役を否定している)で立ち消えになった。竜馬役の神谷さんがいるから竜馬と剴の二役やれよ…とツッコんではいけない

実は生前、石川賢先生は中島かずき氏との対談で「隼人はあまり得意なキャラではなかった」と語っている。曰く「自分のキャラとして溶け込んできたのは『號』の中盤からで、それまでは自分でも客観視していた」とのこと。しかし、「結果的には隼人がいるからこそサーガになった。いなければ本当に今とは違う形になっていたと思う」と最終的には彼のことを好意的にとらえていたようだ。
そういう意味では隼人こそがゲッターロボ全編を通した主人公と言えるのかも知れない。
各媒体ごとに微妙に性格が異なるが、基本的に冷静沈着、目的の為なら手段を選ばない冷酷な面を持つ。

以下、本項における東映アニメ版と漫画版(ゲッターロボ・サーガ)の隼人についての紹介(ネタバレ含む)


◎東映版のハヤト

浅間学園の生徒でサッカー部に所属。
上述のボインちゃん発言がネタにされがちだが実際はマザコンにしてシスコンであり、亡き母の面影を持つミチルと良い仲になっている。
実は神重工の御曹司なのだが、仕事人間である父親とは疎遠。
普段はニヒルを気取るがミチルが人質になった際は相手をボールで血ダルマ半殺しにするぐらいブチギレていた。
あまり知られていないが美人の姉・明日香がいる。しかし、スパロボではニルファに出てきたくらいで他の作品と名前ネタが振られるようなことは無い。
上記の通りTV版號の登場予定が潰れたために最後の出番となったTV版Gの最終話では、
前話でミチルを助けたのと引き換えに百鬼帝国に捕まっていたためゲッターに乗らずに最終決戦を終えることになる。
とは言っても、刺客として改造する予定でヒドラーが捕えて帰還したのを、ブライが既に東京総攻撃を始めていたため、
そのまま百鬼帝国側から忘れられたことで要塞島内で脱走に成功し、動力室を破壊した功労者ではあるが。


◎ゲッターロボサーガの隼人

◇無印&『ゲッターロボG』

ゲッター2・ゲッターライガーのメインパイロットであるほか、早乙女博士の助手的ポジションについている。

早乙女研究所に来る前は当時の過激派学生グループのリーダーだった。

天才的頭脳と、優秀な身体能力を持つ故に早乙女博士にゲッターのパイロットとして見込まれる。
小学生の時点でIQ300の天才で、中学では体操で鍛えたスーパーマン、ルックスもイケメン。

…と嫌味なくらいの完璧超人だが、その言動や初登場のインパクトが大きいので、隼人=クールな完璧超人と結びつけ辛い。

初登場時のインパクトは凄まじく、漫画家の島本和彦先生が言うには、「まるでキ○ガイ

◇例

「許して下さい神さん ぼくたちは大臣暗殺なんて…ぼくたちはまだ高校生です」
「おまえら 遊びで我々のグループに参加したのか?」
「革命をゲームだと思ってたのか?」
「わあっ!許して下さい!僕たちは実は革命という言葉のかっこ良さだけでついて来たんです、お願いです、ああ…許して下さい」
「許せだと?ふん、我々の掟を破りその上…我々の秘密を聞いて許せると思うか!やあっ!!目だ。耳だ。鼻!

と、主に貫手(武道)を得意とし、スカウトに来た竜馬とも奇声を発しながら交戦。しかし死ににくいハチュウ人類とは相性が悪く、
校舎を襲撃してきたハチュウ人類に囲まれた際には流石に刺客をズタズタにしながら恐怖の表情を見せて竜馬に説明を求め、
そこへ早乙女博士がゲッターロボで乱入して強制的に乗せられる、と、何もかもが異常な流れでゲッターチームの一員となる。

しかし、ゲッターチームの一員になってからはギャグ顔を見せるようになり、徐々に性格がマイルドになっていった。

とはいえ、性格がマイルドになったと言っても

「これからは弱い人間は生きる資格は無えんだ!!人類が生き抜くためには、弱い部分の原因をつきとめ刈り取るんだ!!(グルグル目)」

とか

(大勢の人質を無視して)
「いくぜぶっ殺してやる!!」

続いて

(人質を巻き込む事を危惧する竜馬に対して)
「いいかリョウ、目の前にいるのはもう人間じゃねえ虫ケラなんだ」

等、やはりどこか「アレ」な部分が残ってる(後で結局人質助けられなくて落ち込んでいる竜馬を慰めに行っているが)。


◇『真ゲッターロボ』

早乙女博士の助手を勤めている内にその知識を吸収したのか、ついにゲッター線を用いない「プラズマボムス」なる機関で動く自前のゲッターロボの開発を成功させる(これが後のゲッターロボ號に生かされものと思われる)。
ラストにて竜馬と一緒にゲッターエンペラーと邂逅した時、ゲッペラーにドン引きしている竜馬を尻目に

「見てみたい!ゲッターがどこから来てどこにいくのか!!」

等とゲッター線に興味深々であった。
多分この違いが後々の「置いてきぼり」に関わってくる物と思われる。


◇『ゲッターロボ號』

『真』でのゲッター線の大暴走から生き延びた後、NISAR(ネーサー、日本国際航空宇宙技術公団)の司令の座に着き、一文字號ら新ゲッターチームの指揮を取っている。
ちなみに階級は一佐。学生活動家からえらく出世した物である。
過去のプロフェッサーランドウとの戦いで、ゲッターに乗れない体になっている。

性格は相変わらずで、號をスカウトする際に
「私は神、神隼人、これから先、貴様に地獄を見せる男だ!」
というように過激な発言をしている。

さらにはピンチの味方に対し、
「この程度で死ぬ様なら、今死なせてやった方が親切だ」
等と平然と言ったり、自分で志願したとは言え、家族同然に付き合っていた隊員達や将来を誓い合ったフィアンセをも動員し、爆弾処理でロシアンルーレットをさせるなど、ますます手段を選ばなくなってる。

まるで能面のように顔色一つ変えずに冷酷な指示を出すが、その心情は如何なる物であろうか……

その一方で、まるで死に場所を求めているかのような行動も取り、周囲に止められるという場面も出てくるようになる。

「號、俺が死んだ時はお前がやるんだ」

そして、シベリアでの恐竜帝国との最終決戦に出撃する竜馬達に

「あいつは俺達と違って、この後必要な人間だ」

と置いてきぼりをくらい

「馬鹿な!また俺を生き残らせるつもりか~~~!!」

と悲痛な絶叫を上げる。

こうして、かつてランドウに「すべてを投げ打ってでも貴様らの野望を打ち砕く」と言った通り、隼人は全てを失いながらも三度残酷な未来を生きる事になってしまった……


◇『ゲッターロボアーク』及び『ゲッターロボ飛焔』


『號』のラストにて置き去りを食らった後は、新早乙女研究所の所長の座に着く。
階級は大佐。
常に不敵な態度で何を考えてるか分からない。

まだまだ体は衰えておらず、所員の危機を2丁マシンガンで助けたり、飛焔では自らゲッター2を駆るなど、50歳を過ぎてもなお盛んの頼れる指揮官である。
さらにアニメ版では生身でゲッタービジョンも披露。侵入者を「目だ!耳だ!鼻!」と撃ち抜き始末している。

神さんカッコイイ!

アニメ版終盤では、ゲッターの支配する未来に絶望し恐竜帝国に与したカムイ・ショウのクーデターに立ち向かい、カムイとの問答の末、背後から撃たれ重傷を負う。
その後、地球環境を捻じ曲げる最終兵器・バグに苦戦するゲッターアーク=拓馬を救うため研究所のバルブを展開。
『地獄の釜』の蓋を開け……

「ゲッターの申し子たちよ……ハジをかくんじゃないぞ……」

そう言い残して、拓馬達ゲッターの申し子達に後を託して、ゲッター線に包まれて消滅。
こうして何度も死に場所を求めては置いていかれ、時代時代で自分の役目を果たし続けた男は戦友達の下へ向かって往った……


◎OVAの隼人


◇『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日


「ですが…彼は血を流すことができるのでしょうか? そう…人として!」

地球外生命体「インベーダー」との戦いを終わらせた英雄、ゲッターチームの一人。
常にクールで頭脳明晰、その知性でチームの司令塔を担ってきた。
インベーダーに寄生された早乙女博士を殺害し、流竜馬に罪を被せた張本人。
つまり、竜馬があんな性格になった元凶である。

その一方で博士がインベーダー復活を予期していた事に気付いた隼人は、世界各地の反抗勢力を巨大移動要塞「タワー」に集め、独自にインベーダーと戦う道を選ぶ。

タワー大破後は、部隊の司令官からパイロットへ復帰、真ゲッターロボでインベーダーとの最終決戦に臨む。

めずらしく置いていきぼりにならなかった隼人である。

ビジュアルも渋くてカッコイイ。


◇『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ


「一文字號!生きてここから脱出しろ!ここを乗り切らねば、未来はない!!(ドヤァ)」

基本的には漫画版『號』と役割は変わらない。
ゲッター線の被害を恐れた日本政府により早乙女研究所が封鎖されたので、それを契機にネーサーに入り、恐竜帝国の復活に備えてネオゲッターチームを編成する。

元ゲッターチームだけあって超人的な肉体を有し、過剰な衝撃で傷口が開かない限り、自らネオゲッターorイーグル号に乗り込む事もある。


◇『新ゲッターロボ

トテモイイヒトデスヨー















ん?誰かこっちに来るぞ(´・ω・`)




「ぱぁすわ~どを教えてくれないかなぁ~?秘密兵器の管理でぇ~たぁ~のなぁ~?痛い思いはしたくないだろぉぉぉ~っ!?」



武装革命集団(テロリスト)のリーダー、その登場時のインパクトは絶大で、マジ物の悪人。


集団の武装強化のために防衛庁に侵入、その際にゲッター線に関する極秘の報告書を見て、早乙女研究所を襲撃。
そこで鬼とゲッターの戦闘に巻き込まれそのまま成り行きでゲッター2のパイロットとなり、戦闘の中でゲッター線への関心を深くしていく。
漫画版と同じく、初登場時の性格はキ○ガイじみている。

▽例

怖じ気付いた部下を前述の「目だ!耳(ry」をオマージュ(?)した暴行で粛清。

更に「イ~ヒッヒッヒ」とか笑いながらその部下の体が浮くまで殴り続ける。ちなみにその部下、どっかのブタ肉にそっくりである。

初めてゲッターに乗った際に
「イッヒヒヒヒ…イィィィッヒヒヒヒヒヒッ!!」とイカレた笑い声をあげながら鬼獣の骸をメッタ刺しにして、
「力だぁぁぁ!こいつは俺の力だぁぁぁぁぁ!!」などと叫んで奇声をあげながら早乙女研究所に向かってゲッター2を暴走させ、竜馬にブン殴られて意識を失いようやく止まる…


等…

そして、次の話から性格がマイルドになる。

「万骨枯れてもゲッター線は生きてる、ってことか…フッ、面白い。 ゲッター線は、実に面白い…」

やがて彼は、鬼との戦いの中でゲッター線の真実を追い求めるようになる。

そして、これからも…


「神一佐。何を考えているんですか?」

「未来にアニヲタがWikiを見て何の項目を発見するのだろうと思ってな。フフ、とりとめのない話だな…」

「何を発見するんでしょうね。何を。」

「きっと…すごい項目を発見するよ。」





戦友(とも)
薄れていく 意識の中で
ただ独り戦うお前を見たんだ
その姿、その魂を 忘れはしない

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最終更新:2023年12月25日 22:19