しまっちゃうおじさん

登録日:2011/04/30 Sat 19:49:20
更新日:2023/08/14 Mon 16:27:41
所要時間:約 7 分で読めます




「悪い子は、どんどんしまっちゃおうねぇ~」



4コマ漫画「ぼのぼの」に登場するキャラクター。
ぼのぼの達が住む森の住人ではなく、ぼのぼのの想像上の存在である。
(同様のキャラにちよ父がいる)

ぼのぼのはよく、考え事をすると(ぼのぼのにとって)とても怖い内容になってしまうのだが、その時にだいたいオチを飾るのが、このしまっちゃうおじさん。
外見は糸目でぶち模様のピンクパンサーみたいな感じで(ただし何の動物なのかは正確にはわかっていない)
その名の通りあらゆるものを石で作った囲いの中にしまってしまう。

それのどこが怖いんだと突っ込みたくなるが、ぼのぼのは彼を相当恐れているようで、ひどい時は泣きながらorzの体勢で「もうだめだぁ~」と言ってしまう。

もちろん彼を怖がっているのはぼのぼののみである。
アライグマくんは「そんなやついねぇよ!」と怒鳴りつけるし、シマリスくんに至っては無反応、もしくはスルーすることがほとんど。

あくまでぼのぼのの想像上の存在であるため、ぼのぼのの考えひとつで様々な姿に変貌する。あと増えたりする。ちなみに大きすぎるとかえって怖くないらしい。


しまっちゃうよぉ~♪

しまっちゃうよぉ~♪

しまっちゃ~う~よぉ~♪


この大変個性的なキャラクターは、当然アニメにも登場した(CV.飛田展男)。
アニメでは本来しまっちゃうおじさんではないキャラクターの代わりに登場することがあるため、出番はけっこう多い。

また、ぼのぼのたち三人組が洞窟で迷子になったエピソードではおびただしい数のしまっちゃうおじさんが登場。大合唱まで行なった。
このエピソードはカオスの極みだが、ぼのぼのがいかにしまっちゃうおじさんを恐れているのかがよくわかるだろう。


このようにアニメの視聴者には強烈なインパクトを残したしまっちゃうおじさんであるが、
原作ではごく初期に二回ほど登場しただけで、知名度の割に出番は少ないキャラ。


原作の初登場は3巻。「ジリツ」という言葉を聞いたぼのぼのが「ジリツってなんだろう」「ジリツできないとどうなるんだろう」と考えこんだ果てに


ジリツできないと、ある日知らないおじさんがやって来て

「君がジリツしてないぼのぼのくんだね?」

どんどん知らないところに連れていかれて

「さあ、どんどん行こうね」

どこかにしまわれてしまうんだろうか

「さあ、どんどんしまっちゃうからね」


という想像の中で現れた。
ちなみにぼのぼのは、あまりの恐ろしさに泣き出した。

以後も「『生きるキリョク』をなくすと体がグニャグニャになって、しまっちゃうおじさんにしまわれてしまうのかもしれない」とか、
わからないものを見つけるとそれが何なのか考え込み、その果てにたびたびしまっちゃうおじさんが登場するようになった。


「ぼのぼの」では登場人物がちゃんと成長していっているように描かれているため、さすがにぼのぼのの妄想癖もおさまったのか……と思われていた。
が、2014年、実に約17年ぶりに原作に登場を果たす。
久々のぼのぼのの「もうダメだぁ~」というセリフ、アニメのしまっちゃうおじさん回ほどではないが若干ホラーっぽいストーリーなどに懐かしさがこみ上げた人も多いだろう。
もちろん恒例のパラパラ漫画にも登場。かわいい。
(なお、ぼのぼのの設定の中では以前と比べて若干いい人になっている)

そのエピソードでは、アライグマくんが「しまっちゃうおじさんは妄想」とぶった斬り、
叱ってくれる存在を求めたぼのぼのがスナドリネコさんをベースに作り出した架空の存在と結論付けている。
他人の空似が乱暴に回収された瞬間だった。

さらに記念すべき単行本40巻の表紙を単独で飾るという優遇っぷりである。

さらに同時期には原作者による絵本「しまっちゃうおじさんのこと」が発売されたり、
アニメのしまっちゃうおじさんの登場回のみを収録した、ぼのぼのが見たら号泣間違いなしのDVDが発売されたり、ぬいぐるみなどのグッズが発売されたり、
どういうわけだか2014年以降公式から猛プッシュされている
おじさんのさらなる活躍に期待したい。



「さぁ」


「 つ か ま え た 」





なお、「しまっちゃうおじさんは死のメタファーである」という説が出た事もあるが、これは単行本冒頭のキャラ紹介できっちり否定されている。
というか作者のいがらしみきお氏自身「なんか妙に人気があるんですけど、なんでみんな好きなんですかね?」と、
一発ネタぐらいにしか思っていなかったことをぶっちゃけている。
そんな失礼なことを言って作者がしまわれなければいいが。
その後、「まんがライフセレクション ぼのぼの増刊号」に記載されたキャラ誕生秘話にて、作者はしまっちゃうおじさんについて以下のように語っている。
しまっちゃうおじさんをひと言で言うと、罪悪感です。人は誰でも「そんなことを考えるとヤバイのでは」とか、「なんてことしちゃったんだろう」とか、反省することがあります。そこで自分に罰を与える。罰を与えられると人は少し楽になります。その罰を与える役割がしまっちゃうおじさんです。もし、罰を与えられずにウヤムヤのまま誤魔化していたらどうでしょう。その方が苦しくありませんか? 罰せられた方が楽なんですよ。スッキリする。しまっちゃうおじさんが人気があるということは、みんななにか罰せられたいことがあるのかもしれませんね。


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最終更新:2023年08月14日 16:27