ヒグマの大将(ぼのぼの)

登録日:2011/09/10(土) 23:37:00
更新日:2023/12/14 Thu 15:10:56
所要時間:約 4 分で読めます




「ぼのぼの」に登場するキャラクター。

声優
梁田清之(テレビアニメ)
玄田哲章(映画)
郷里大輔(ゲーム)
小手川拓也(テレビアニメ2作目)



ぼのぼの達が住む森から少し離れた山に住むヒグマ。何故か長州弁っぽい口調で話し、息子のコヒグマくんのことを「ボー」と呼ぶ。
その体は彼の奥さんよりも一回りほど大きく、額と右頬と左目に傷があり、左目の傷はスナドリネコさんによってつけられた。

かつてはぼのぼの達が住む森で一番強い存在で、それ故に森を守っていたヒグマだったが、
スナドリネコさんに「負けた」ため、スナドリネコさんにその役割を受け渡し、家族と離れ山で一人暮らしている。
しかし今でも森や家族の様子をうかがったり、有事の際には独自に動いたりする(スナドリネコさんが基本的に何もしていないため)。

十数メートルはあろうかという崖から転落しても動けなくなっただけで意識ははっきりしているなど生命力は高く、
しかも助けが来るまでのあいだ自分が脳内で考えた物語で暇を潰すなど随分と余裕な態度を見せる。

力も強いらしく、シマリスくんはアライグマくんの外れた顎を治すために「ヒグマさんに殴られる」という方法を提案したことがある。死ぬわ

ヒモを編んだりできるなど手先も器用。

彼を崖から突き落とした犯人を会うたびに半殺しにしているらしく、森を守ってきた経験からか敵に対する容赦がなく、執念深い。

しかし泳げないなど間抜けな一面も。



◆スナドリネコさんとの因縁について

前述、ヒグマの大将はスナドリネコさんに「負けた」と書いたが、実際には少し違う。
スナドリネコさんの実力はヒグマの大将と“ほぼ”互角で、しかもこの時スナドリネコさんは手負いの状態であったため、
ヒグマの大将はやろうと思えばスナドリネコさんを殺すことができた。
しかしそれをせず、あまつさえ敗北まで認めたのは、スナドリネコさんが「命をかけている」から。
彼は命をかけること、そうすることで何でも解決できると考えてる輩が大嫌いなのだ。


「生き物はな、生きていることが全てよ 生きていることがすべてだからこそ、大きいも小さいも関係ねえんだ」


「それを誰かが、何かの目的に命をかけ始めたらどうなる!? オレたちはそのうち、何か目的がないと生きられねえ馬鹿な生き物になっちまうだろうよ!」


「目的の為に生きる奴はな、嫌でも我慢強くなるもんさ。そういう奴がこの森に一匹でも現れたら、他の生き物はどう足掻いてもそいつには勝てねえよ」


「なぜならそいつは死ぬまで、“参った”とは言わねえんだからな」


「……その先はどうなる?」


「この森にいる奴らはみんな、自分と自分の家族を守る為におめえと同じように命をかけ始めるのよ それがどんな世界の始まりか……おめえにわかるか?」


そう聞いたが、ヒグマの大将はスナドリネコさんが「そこ」から来たことに感づいてしまった。
それでもスナドリネコさんを生かしておくことを決め、代々森で一番強いやつが住む洞窟――当時の自分の家を明け渡した。



◆ヒグマの大将のその後

長らく森を離れていたヒグマの大将だったが、そうしているうちにどんどんいろんな理由が消えていくような感じがしてくるようになっていった。

一人で山で暮らしてる理由も。
スナドリネコさんとのいがみ合いも。
彼が大将とか呼ばれる理由も。

それが何故かわからないヒグマの大将に答えを教えたのは、他ならぬスナドリネコさんだった。


「どんな理由でも必ず消えるものさ 理由が消えたんならおまえはもういつでも戻ってこれるはず」


「さあ この森に戻ってこい」


ヒグマの大将はその翌日森に戻ってきた。
ヒグマの大将を追い出したのもスナドリネコさんなら、戻したのもスナドリネコさんだったのである。



◆アニメに於いて

…とまあ濃いキャラクター性を付けられたヒグマの大将ではあるが、実はアニメでは出番がすこぶる少ない。

劇場版ではシリアスなイメージが強かったものの、アニメ1作目では声付きの登場回がカシラが登場した第43話のみであり、それ以外の登場シーンはシマリスくんの妄想内などぐらいしかない(勿論その場面では台詞も無い)。

この理由は全くと言って不明。流石におかしいと思われたのか、アニメ2作目では出番がそこそこ多くなっており、台詞付きで登場する事も多くなっている(それでも初登場したのはかなり遅かったが)。





「命なんざかけねえで、追記・修正してみせるぜよ!」

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最終更新:2023年12月14日 15:10