入りこみ鏡/逆世界入りこみオイル

登録日 :2011/02/20(日) 04:08:06
更新日 : 2017/05/09 Tue 22:09:27
所要時間 :約 8 分で読めます




「かがみの国へごあんないしよう ミラー貝入」



入りこみ鏡、及び逆世界入りこみオイルとはドラえもんに出てくるひみつ道具のことである。


※ここから先は映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』とそのリメイク作『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~』のネタバレを含む恐れがあります。
閲覧には注意してください。



■入りこみ鏡(かがみ)
コミックス33巻「鏡の中の世界」と映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』に登場するひみつ道具。

「鏡の中の世界」では、のび太がジャイアンとスネ夫に追いかけられ家に逃げ込むところから話は始まり、
二人がいるから一生外にでないなどと言い出したのび太を見かねたドラえもんが出した道具である。


この道具は端にあるスイッチを押すと機能し、鏡を通して中の世界「鏡面世界」(詳細は後述)に入ることができる。
この世界は左右が反転したものになっており、町並みこそあれど生物は存在しない。
なお、スイッチを入れたときは反対側の世界に逆向きの入りこみ鏡が出現し(①)、切ったときは切った側の鏡が残り、もう片方の鏡は消滅する(②)。逆もまたしかり。


 現  |
    |
    |
 〇  |
 大
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 現  | 鏡
    |      ①
  ON
 〇  |
 大
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 現   | 鏡
     |
     |
     |   〇
   IN
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 現  | 鏡
    |      ②
    |  OFF
    |   〇
    |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

こんな感じである。
これを使って鏡面世界の学校まで行ったのび太は、ジャイアンたちの待ち伏せをまんまとかい潜り遅刻することもなく登校。
一方ジャイアンらはいつまで経ってものび太が現れなかったために遅刻、先生に説教を受ける羽目に。
休み時間ものび太は追いかけられることになるのだが、同様の原理で逃げることで事なきを得る。


そして帰宅後お使いを頼まれたのび太だったが、再度入りこみ鏡を使用することでドラえもんにそれを押し付け、
鏡面世界側から鏡のスイッチを切ることで干渉不可能の状態に。


その後はお決まりのパターンでスネ夫とジャイアンに仕返しをし、ミラー貝入(「怪人」のつもり)の書き置きをしてしずかちゃんのもとへ。
彼女がバイオリンをひける環境を求めていると知ったのび太は鏡面世界へ連れていき、ひかせるのだが…。


しずかちゃんにバイオリンのセンスはなかった。


その後二人は本屋を巡ったり映画館へ行ったりと鏡の中の世界を満喫。
しかし、空き地でボール遊びをしている際に誤ってボールを鏡にぶつけ割ってしまう。


テープでくっつけるもひっかかってしまい戻れず、ドラえもんに助けを乞うことに。
だがドラえもんにも二人を助ける方法が浮かばない。


「ドラえもん!ドラえもん!!出してくれ…出してくれェッ!
出してくれ…出してくれェッ!!ドラえもん!ドラえもん!!!出してくれェッ!!
ドラえもん!ドラえもん!!ドラえもん!!ドラえもん!出してくれっ!出してくれよぉっ!!
僕は帰らなくちゃいけないんだ、僕の世界に!!
!!……いやだ……いやだァッ!!出してくれ……出してェ!」

なんでこうなるんだよ……僕は……僕は…… しあわせ になりたかっただけなのに……」


終わりか…と思われたその時、しずかちゃんが
「スモールライトで(体を)小さくすれば通れるんじゃないかしら。」


しずかさん、あなたは天使だ…。
かくして小さくなって破片から現実世界にかえってきたのび太はドラえもんにペコペコ謝罪しましたとさ。


映画では巨大ロボットを組み立てる場所として「以前鏡の中の世界に行ったろ。あそこなら…」といった形で出された。
しかし実際にはサイズ的に無理があるということで逆世界入りこみオイルが採用された。
その後は終盤にしずかちゃんが鏡面世界から現実世界に戻るときに使用している。



■逆世界入りこみオイル
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』に登場するひみつ道具。

上記の理由で出されたもので、この道具の中に入った液体を鏡や水面のように反射するものに垂らすと、入りこみ鏡と同じ鏡面世界へ入ることが出来る。
作中ではおざしきつり堀の水面、しずかちゃんの家の風呂の水面、湖の水面に対して使用された。


なお、川などの流れがある場所では使用出来ず、湖くらい面が大きいとオイルもかなりの量を消費する(風呂=1滴)。
そして入るときは基本的に中に飛び込むような形になるので、この時だけ上下が逆になる。


現――上―――

        こっちから
   〇     入ると、
   大
―― IN ――↓
   〇
   大    このような
        逆さに。

鏡――上―――



◆鏡面世界
上記二つの道具で出入口をつくることで行くことが出来る異世界。

前述したように鏡の中は現実の場所が左右反転しており、生命体は存在しない世界となっている。
ただし加工された食品(肉など)は存在しているので食糧に困ることはまずない。電気なども通っている。
ちなみに鏡などの反射するものを通じて現実世界を見ると、その場所にいる人間が分かる。


また 鏡面世界では何をやっても現実世界には影響しない。
鏡面世界の家を破壊したからといって現実の家が同じように壊れるといったことはないのだ(例外あり)。


そして異世界の範囲だが、町や日本といったレベルを通り越して地球そのものがまんま左右反対となっている。
もしかしたら宇宙規模で反対なのかもしれない。


この世界は異世界であると同時に普通には存在しない異次元でもあるため、どこでもドアで現実世界から跨いで行くことは出来ない。
同様にタイムマシンも時空間移動が出来るだけなので行くことが出来ない。逆もしかり。


唯一の出入口である二つの道具も、 サイズの変更ができない という難点がある。


入りこみ鏡の方は通常時は鏡なのでビッグライトで大きくしようとしても反射し、鏡面世界と繋がっている場合、光は鏡面世界側へ透過する。
そしてオイルを使用した水面も二つの異次元を繋ぐパイプラインとして固定されるため、
一度出入口に設定しておきながら無理に拡げようとすると 次元震 (後述)が発生してしまう。


なので通したい人や物が大きいものだったり、大勢の人が同時に通る場合は、
スモールライトなどを使って通せる大きさになるまで縮めるか、あらかじめ大きな水面などを出入口にしなければならない。
アニメ版新ドラではのび太が食べ過ぎのあまりお腹が膨れてしまい入りこみ鏡に突っ掛かって元の世界へ戻れなかったりした。


◆次元震
次元の違いを無理にこじ開けようとした場合に起きる現象。
空間の接点がねじ切れてしまうことで烈しい閃光が辺りを包み、大爆発を引き起こす。


作中ではリルルが現実世界に逃げようとしたのび太を捕らえる際に、ザンダクロス(ジュド)を使って出入口をこじ開けようとして発生。


出入口の水面の役割を果たしていたおざしきつり堀は跡形もなく消し飛び、殉職なされた。


発生する被害も小さくなく、現実世界側では発生した場所にクレーターが出来ており、
鏡面世界側もザンダクロスがかなり遠い所まで吹っ飛ばされてしまい、リルルもろくに行動出来ない程の重傷を負った。
しかもリメイク作の予告を見ると、このシーンがあることが分かる。


「もうやめてリルル!」
「HA☆NA☆SE」


◆余談
実は入りこみ鏡は映画の中で 入りこみ鏡入りこみミラー の二通りの呼ばれ方をしている。
そのせいか、後に 入りこみミラーⅡ なる道具も漫画で連載され、アニメ化された。
これも同様に鏡の世界に入れる効果はあるが、この道具は 鏡面世界で起こした行動が現実世界で反映される という特徴を持つ。
つまり鏡面世界にある物を傷付けると現実世界の同じ物にも同じ傷が付くことになるという訳である。
作中でスネ夫が鏡の世界にあった親の高級車「ポルチェ」を好きに乗り回した結果車を大破させてしまい、現実でも…。

またこの 入りこみミラーⅡ と同じ効果を持つものに 出入りかがみ なるものまで現れている。

さらに あべこべ世界ミラー といった道具があるが、この世界は左右逆に加え、性格も逆になった人間が存在する。
なのでのび太はジャイアンらをいじめるほど強いが、同時に嫌われ者になっている。

なお、全てが反転するならば、光学異性体も反転してしまいとんでもないことになる可能性もあるが、小説「のび太と鉄人兵団」では、そのあたりは調節されているのではないかと考察されている。


入りこみ鏡のところで出てきた ミラー貝入 は、F先生の考えたギャグである。
普通こんな間違いしないだろのび太と言いたい。



ついき・しゅうせいしないと犬恋なことになるぞ ミラー貝入

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