70億の針

登録日:2010/04/09(金) 00:37:06
更新日:2022/12/04 Sun 22:44:13
所要時間:約 3 分で読めます




月刊コミックフラッパーで2010年、3月まで連載されていた漫画。
作者は多田乃伸明。


HAL CLEMENT氏の代表作である「20億の針」が物語の下敷きとなっている。数が増えているのは現代の地球の人口がクレメント氏の時代と違うため。
ちなみに、この「20億の針」の人間と異星人が共存するというアイデアは「ウルトラマン」や「ヒドゥン」にも使われている。


―あらすじ―
いつもヘッドフォンをつけ、人との関わり合いを避ける孤独な少女・ヒカル。
修学旅行中に一人、海で星を見ていたヒカルは、そこへ飛来してきた高温物質と接触してしまい、意識を失う。
しかし、次に気がついた時にはヒカルは既に修学旅行から戻ってきており、学校の教室にいた。
ヒカルは不信には思うも、たいして気にもせず、普段通りひとりで生活しようとする。
が、彼女はひとりではなくなっていた。
自分の中に自分以外の意識が存在していた。
その存在は、ヒカルの肉体は隕石との接触により一度消滅してしまったこと。自分はその隕石と共に地球へ来たこと。自分がヒカルの体を再生させたこと。自分とヒカルは離れることができないと言う。
更には、自分には目的があり、その目的を果たさなければ人類が滅ぶこと、ヒカルの協力が無ければ目的を果たすことができないことを告げる。
拒否をするヒカルだったが、自分の意志に関係無く、ヒカルは巻き込まれていってしまう。


―登場人物―
  • 高部ヒカル
主人公。いつもヘッドフォンをつけており、常にひとりでいようとする。
不運にもテンガイと行動を共にするハメになり、メイルシュトロームとの戦いに巻き込まれていき、ヒカル自身も大きく変わっていく――。
ポニテである。

  • テンガイ
メイルシュトロームを追い、隕石と共に飛来した生命体。
偶然にもヒカルの体を消滅させてしまい、ヒカルの体を再生するために、自分自身も構成要素の一部になっているらしく。離れることができなくなってしまった。
テンガイ自身にとっても、地球の大気が固すぎて、地球の生物の血液に混じり共生する必要があるらしい。

  • メイルシュトローム
全宇宙の生命体を脅かすモノ
テンガイの不意をつき地球へ逃げこんできた。
テンガイと同じく宿主を必要とするが、テンガイとは違い、宿主を化け物に変えてしまう。
宿主が壊れるまで殺しまくらせ、宿主が壊れたら次の宿主へ移る。これを繰り返している。
寄生獣みたいなものである。
いわば「70億の針」から1本を探さなければならない、これがタイトルの由来である。*1

後に、テンガイと同じくヒカルの中で共存することとなる。
この漫画は本格的なSFになっており、じっくり読むことが出来る面白い漫画です。
また、4巻完結ということもあり、手軽に集めることができるので、一度読んでみて欲しいです。

■一部本家wiki、単行本帯より引用、抜粋。

乱文失礼しました。


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最終更新:2022年12月04日 22:44

*1 「針」というのは西洋では難しい探し物の代表とされており、「藁山の中から針一本探すよう」といえば「雲を掴むよう」の意の慣用句である。アニヲタ的にはイタリア語版における の八つ当たりの相手として有名だろうか