ガンダムアストレイ ゴールドフレーム

登録日:2009/06/14 Sun 22:59:42
更新日:2024/02/19 Mon 12:41:59
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まともにダンスを踊れぬ者よ…

フィナーレだ!!!




ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(Gundam Astray Gold Frame)とは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場するモビルスーツ(MS)。
『ASTRAYシリーズ』に長く登場する機体であり、本項目では改修形態なども記載する。






ガンダムアストレイ ゴールドフレーム




……踊れ


基礎データ

型式番号:MBF-P01
所属:オーブ連合首長国、サハク家
開発:モルゲンレーテ
製造:モルゲンレーテ ヘリオポリス工廠
全高:17.53m
重量:49.8t
装甲材質:発泡金属装甲
動力:バッテリー

武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
対ビームコーティングシールド
350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」

搭乗者
ロンド・ギナ・サハク


機体解説

地球連合軍大西洋連邦による試作MS群『GAT-Xシリーズ』の開発に協力していたオーブ連合首長国の半国営企業・モルゲンレーテ社が、
その試作MS群の開発データを密かに盗用し、建造したオーブ製MS『アストレイシリーズ』。
ゴールドフレームは、その中でも最初期に試作された「プロトアストレイ」の1号機であり、最初のオーブ製MSにあたる。

プロトアストレイシリーズは、フェイズシフト(PS)装甲を解析できなかった影響で、「機動力を上げて攻撃を回避する」という方向性にシフトしており、
極限まで装甲面積を削った結果、本来装甲で隠すはずのフレームが背面はほぼ剥き出しになっている特異なシルエットとなっており、
ロウ・ギュールによる「○○フレーム」のあだ名もそこに由来しているが、このゴールドフレームは、そのあだ名の通り他の機体と比べて一際派手な金色のフレームとなっている。

最初のパイロットであるギナや、開発畑のエリカ・シモンズなどは試作機の1号機ということで本機を「プロト01」と呼んでいたが、
主人公であるロウにはその見た目(と彼の愛機の「プロト02」に付けた「レッドフレーム」というあだ名)から「ゴールドフレーム」という通称を付けられ、
物語が基本的に主人公であるロウやその仲間達の視点で描かれることもあり、こちらの方が通称として普及した。
この経緯から分かるように、少なくとも「ゴールドフレーム」は(開発時点では)本機の正式名称というわけではないのだが、
ストライクガンダム」等の例と同じく、劇中や商品展開では「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム」の名称が使われている。


基本構造は同じプロトアストレイであるレッドフレームブルーフレームなどと共通であり、
運動性・機動性を重視して軽量の発泡金属装甲が採用され、その面積も最低限という軽装甲のMSになっている。
また、プロトアストレイシリーズは文字通り「試作機」ということもあって、試験的な技術・データが組み込まれており、
レッドフレームは「ナチュラル用試作OS」、ブルーフレームは「試作オプションパーツデータ」がそれぞれ組み込まれていたが、
ゴールドフレームは両掌に「連合製MSと共通の武装用コネクタ」が搭載されているのが他の機体との差異となっている。
この装備により、本機はビーム兵器を含むGAT-Xシリーズが持つ携行武装をそのまま使用する事が可能*1
……となるはずであったが、他2機の物が未完成品だったのと同様にまだ諸々調整などが済んでいなかったらしく、
ヘリオポリス脱出時にデュエルガンダムのゲイボルグを初使用した際、整備が不十分だった影響で使用した右腕部分がバーストしてしまい
本体への悪影響を防ぐためにやむなく右腕はパージされ、そのまま投棄された。
ヘリオポリス崩壊から間もなく残った左手のコネクタの整備・調整は完了し問題は解消されたようで、以降はゲイボルグも使用出来るようになった。

しかし、結果としてゴールドフレームは早々に右腕を丸ごと失い、隻腕となってしまったのだった。
なお、パージされた右腕は上述の通り崩壊したヘリオポリス内に投棄され、間もなく現場にやって来たロウ一行がレッド・ブルーフレーム共々回収。
その後、後述の戦闘で右腕をロストしたレッドフレームの修理パーツとして利用された。

初登場時から隻腕状態ではあったものの、アストレイシリーズに纏わる物語の中で暗躍。
作中で幾度か改造を受けて強化もされ、初代『ASTRAY』ではライバル機兼ラスボス機として活躍した。



武装

開発時に他のプロトアストレイと同型の装備が用意されていた。
しかし、ライフルとシールドはヘリオポリスから持ち出せなかったため、装備される事はなかった。

  • 350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」
機体全高と同等サイズの肩掛け式バズーカ。
バズーカ本体後部に補助バッテリーを内蔵しており、高威力の砲弾を内部で電磁加速させ高速発射する形式で、ジンなどのバズーカに比べてかなり高性能。
本来デュエル用に開発されていたオプション装備だったが、ヘリオポリス脱出の際にモルゲンレーテに置かれていたこれをゴールドフレームが拝借。
そのまま持ち出された結果、事実上のゴールドフレームの主武装となり、本来想定されていたMSであるデュエルに装備される事はなかった。

また、プロトアストレイは最初からビーム兵器の使用も想定され、実際にビームライフルとビームサーベルが装備されているが、
そのどれもがエネルギー消費が激しく、実際の運用には難があり(レッド・ブルーフレームも早い段階で実体弾・剣を取り入れている)、
本機の場合も、この補助バッテリー付きのバズーカは丁度良かったということだろう。
しかし上記の通り、右腕の喪失はこのバズーカを使った事で起きてしまった。



劇中の活躍

C.E.71(『ASTRAY』&『ASTRAY R』)

ヘリオポリスで極秘建造されていたが、オーブ本国にプロトアストレイの存在が露見してしまい、
本国の意向による機体破棄を嫌がったギナがヘリオポリスへ向かいプロトアストレイを持ち出そうとした。
しかし、丁度クルーゼ隊による襲撃も起こり、起動したゴールドフレームで持ち出そうとしたものの、
右腕を失うなどのアクシデントも重なり、結局ゴールドフレームとゲイボルグを持ち出す事しか出来なかった。

その後、オーブ本国への帰還に向けた陽動としてジブラルタル基地への大型デブリ落下を目論んで低軌道にいたところ、ロウのレッドフレームと遭遇し交戦。
パイロットの技量差もあり、ゲイボルグの破壊力を活かして圧倒し追い詰めるが、ロウのエネルギー切れと見せかける策に騙され、
トドメを刺そうと接近してビームサーベルを振り上げたところで、不意打ち気味に放たれた光雷球を頭部に被弾。
そのままレッドフレームに残った全てのエネルギーを注ぎ込んだ光雷球の炸裂で頭部が損壊(と同時にレッドフレームの右手も全壊)。
その勢いで吹っ飛ばされ、続けざまにホームのクレーンアームで殴り飛ばされてしまった。
しかしギナは無事であり、頭部を失いながらもゴールドフレームは地球への降下を果たした。

なお、レッドフレームにトドメを刺そうとした際、(左腕しかないので)ゲイボルグを手放してビームサーベルに持ち替えたのだが、
その直後に反撃を喰らって吹っ飛ばされたため、ゲイボルグはその場に置いて行かれることとなった。



ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)(未完成)




どうした 終幕(フィナーレ)にはまだ早いぞ


基礎データ(天・未完成)

型式番号:MBF-P01-Re
所属:オーブ連合首長国、サハク家
装甲材質:発泡金属装甲、フェイズシフト(PS)装甲(右腕のみ)

武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
ビームサーベル×2
攻盾システム「トリケロス」
  • 50mm高エネルギービームライフル(50mmレーザーライフルとの資料もあり)
  • ビームサーベル
  • 3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」

特殊装備:ミラージュコロイドシステム

搭乗者
ロンド・ギナ・サハク


機体解説(天・未完成)

右腕に続いて頭部までも失ってしまったゴールドフレームをモルゲンレーテ本社工廠で改修した機体。
しかし、「未完成」と付いている通り、改修計画の内終わっているのは70%程度であり、
問題なく動作こそするものの、一部装備は未実装な上、各種調整も完了していない。
尤も、これは劇中で未だ改修途中の本機をギナが強引に持ち出し、運用したためで、
ましてやそれにギナが乗って戦場に出るとなれば、スタッフは気が気ではなかったのではなかろうか。

金色のフレームはそのままだが、外装部の白かった部分が全て黒に変更され、悪役然としたイメージに変わっている。
破損した頭部は新造品に交換されており、原型のイメージを残したガンダムフェイスを持つが、
頭頂部の固定センサーカメラに代わってモノアイが組み込まれたため、どことなく化け物じみた独特のビジュアルと化した。
独立していた額のブレードアンテナ部は頭頂部の装甲と一体になり、
帽子のつばのように尖った前部から後頭部に突き出した2本のスタビライザーのような形状に。
その他顎部分にも下嘴のような装甲が追加され、全体的にボリュームと刺々しさが増した。
ロウ「妙な頭付けやがって……」

さらにオーブ近海でストライクに斬り落とされた ブリッツガンダムの右腕部分を密かに回収し、ロストしていた右腕部に移植。
この右腕に関しても、右肩アーマーの上部に赤いラインが追加、マニピュレーターの指先を鋭利化するなどの改造が施されている。

移植した右腕分のみPS装甲になっており、装着されていた「トリケロス」の武装も使用可能。
加えて右腕周りのシステムを解析して得られたミラージュコロイドシステムを本体部分にも導入し、ブリッツと同等のステルス機能を獲得
作中では右腕だけをミラージュコロイドで見えなくさせるといった小器用なこともしている。
なお、外装部の色が白から黒に変更されたのもミラージュコロイドを定着させるための措置である。



武装(天・未完成)

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
改修前と同型。装備位置も頭部の上辺りであまり変わっていない。

  • ビームサーベル
柄の色が黒色になっている点を除けば改修前と同一。

  • 350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」
回収されたようで、引き続き装備されている。

  • 攻盾システム「トリケロス」
元々はブリッツに装備されていた遠近・攻防を兼ね揃えた複合兵装。
ストライクとの戦闘で斬り落とされたブリッツの右腕をゴールドフレームに移植した際、本装備も流用された。
備え付けのレーザーライフル、ビームサーベルの他、回収時には失っていたランサーダートも補充されている。



劇中の活躍(天・未完成)

C.E.71(『ASTRAY』)

上記の通り改修途中であったがギナが持ち出し、建造途中のギガフロートを崩壊させようと攻撃を仕掛け、建造作業に参加していたロウのレッドフレームと交戦。
最初はブリッツの右腕部分のみミラージュコロイドを施しており*2、斬りかかってきたレッドのガーベラストレートを受け止めてみせた上、
今度は全身にミラージュコロイドを展開し、こちらを補足出来ないレッドフレームを一方的かつ散々に嬲った。
しかし、トドメを刺す直前で防衛任務を受けていた叢雲劾とブルーフレームの横槍が入り、海中に引き込まれてミラージュコロイドを封じられた上、
水中戦用の「スケイルシステム」装備のブルーフレーム、及び凄腕の傭兵である劾相手では不利と判断したギナは即座に撤退した。

ちなみに、レッドフレームとの戦闘時にまたしてもゲイボルグは投げ捨てられており、ギガフロート上に放置されて今度こそそのままとなった。

その後、連合軍との取引のため、第3次ビクトリア攻防戦に参戦。
同戦場では指揮官機として「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンやソキウス達を率いて活躍した。







ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)




ラストダンスの時間だ


基礎データ(天)

型式番号:MBF-P01-Re〈AMASTU〉
所属:宇宙ステーション・アメノミハシラ
開発:宇宙ステーション・アメノミハシラ
全高:17.99m
重量:73.2t
装甲材質:発泡金属装甲、フェイズシフト(PS)装甲(右腕のみ)
動力:バッテリー

武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
攻盾システム「トリケロス改」
  • ビームライフル/ビームサーベル
  • 3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
マガノイクタチ
マガノシラホコ×2

特殊装備:ミラージュコロイドシステム

搭乗者
ロンド・ギナ・サハク


機体解説(天)

天(未完成)を宇宙ステーション「アメノミハシラ」に運び込み、同工廠で追加の改修を施して完成させた機体。

本体部分の外観は未完成時とあまり変わっていないが、左肩部側面に新規の安定翼、頭部左右側面にネックガード状のパーツが追加されている。
そして、バックパック及びビームサーベルを撤廃し、代わりに「マガノイクタチ」「マガノシラホコ」を内蔵した新型バックパックに換装。
これにより、全体のボリュームが一回りほどアップ。
元々の黒と金の派手なカラーリングに刺々しいフォルム、大型のバックパックのシルエットも加わり、マントを纏った吸血鬼のような禍々しさを持つ。
ロウ「くそ……カッコいいじゃねェかよ……」

戦闘では新バックパックの武装、機能を洗練した「トリケロス改」、ミラージュコロイドを活かした中近距離戦を主軸とした戦法を得意とする。


パイロットのロンド姉弟は「ゴールドフレーム」の名称は使わず、改修前同様の「プロト01」(ギナ)か「天」(ミナ)とだけ呼んでいる。



武装(天)

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
未完成状態と同一。

  • 攻盾システム「トリケロス改」
改造されたトリケロス。
機能面を維持しつつ全体の形状が変更され、シールド部がやや小型化しつつ下縁が鋭利化した事で実体刃として使用可能になっており、
劇中ではゲイツのボディを易々と縦に両断するほどの凄まじい切れ味を見せている。
別々に搭載されていたビームライフルとビームサーベルは一体型のデバイスに改められ、サーベルの刀身はライフルの銃口部分から形成する仕様になった。
ランサーダートは形状が変更されているが、依然3本装備されている。

  • マガノイクタチ
バックパックと一体になった新型の試作兵器。
バックパック左右に接続された巨大な翼状デバイスを前方に可動展開させて先端の鎌状部位で敵機に接触・拘束。
その状態で敵機内に送り込んだコロイド粒子を媒介にバッテリーを強制的に放電させ、同時に自機のエネルギーとして吸収する。
開発当初は自機の周辺空間にコロイドを展開し、そのエリアに入った敵機全てのバッテリーを強制的に放電させる形を目指していたが、
搭載段階では非接触による放電は実現させられず、先述のように敵機に直接接触してエネルギーを吸収する仕様に変更された。
コロイドを媒介にする面からも分かる通り、解析されたミラージュコロイド制御技術から派生して生み出されたもの。

メインの機能は放電・吸収による敵機の無力化だが、翼状ユニット自体も巨大なブレードとして機能し、
これで挟んで拘束した敵機の頭部をそのまま絞めつけて刎ね飛ばす場面もあるため、単純な格闘武器としても扱える模様。
また、背部で展開すればそのまま翼となり、機動性を強化する事も出来る。

マガノイクタチは漢字表記では「禍ノ生太刀」となり、「敵に禍をなし、自らを生かす武器」という意味を持つ。

  • マガノシラホコ
マガノイクタチに付属するワイヤーアンカー。
先端のブレード部分がPS装甲素材で形成され、射出時に通電・硬化する仕組みで、通常のシールドなど容易に貫く事ができるなど、直接的な攻撃用の装備。
ガンバレルなどのように分離させたまま連続操作する事は想定した武装ではないため、
射出後の細かな軌道コントロールは原則できず、基本は1回使うと巻き取って再射出する。
しかし、ロンド姉弟の優れた使用技術があればある程度コントロールする事が可能。
マガノイクタチ基部の一部になっているため、相手の意表を突く隠し武器のような使い方も出来る。



劇中の活躍(天)

C.E.71(『ASTRAY』&『ASTRAY R』)

地球連合軍への協力の一環と天の慣らしを兼ねて宇宙でザフトの部隊を襲撃。
単機でザフト艦5隻と迎撃してきたゲイツを含むMS隊相手にミラージュコロイドも駆使し立ち回り、3隻を航行不能・撃沈、残りも撤退追い込む無双っぷりを披露した。

そしてザフトの救援信号を受け、駆け付けたレッドフレームとの戦闘では新たな武装も披露して翻弄。
更にはガーベラストレートを左手の指で挟んで受け止めつつトリケロス改で叩き折り、圧倒的な実力差で痛めつけ、救援にきた山吹樹里のバクゥも追い払う。
しかし、助太刀に現れたブルーフレームセカンドLからタクティカルアームズを受け取ったレッドフレームと交錯した際、
直前にバクゥから攻撃を受けていた右腕部分が動作不良に陥り、その隙を突かれて右肩から胴体付近に一撃を受けて中破させられる。
この敗北を受け入れられないギナは、背中を向けて撤退していくレッドフレームに対し左腕でトリケロス改を掴みビームを放つが、
偶然その射線上にあった、折られて周辺を漂っていたガーベラストレートの刀身にビームを弾かれ、不意打ちは失敗。
敗北とこの出来過ぎた偶然にギナは半狂乱となるが、直後その隙を突いて接近したブルーフレームにコクピットをアーマーシュナイダーで貫かれて沈黙した。

その後、ギナの遺体と損壊した天はミナの指示を受けたソキウスのソードカラミティによってイズモへ収容された。



ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)ミナ


基礎データ(天ミナ)

型式番号:MBF-P01-Re2
所属:宇宙ステーション・アメノミハシラ
開発:宇宙ステーション・アメノミハシラ
全高:17.99m
重量:73.2t
装甲材質:発泡金属装甲、フェイズシフト(PS)装甲(右腕のみ)
動力:バッテリー

武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
攻盾システム「トリケロス改」
  • 50㎜高エネルギー・ビームライフル
  • ビームサーベル
  • 3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
マガノイクタチ
マガノシラホコ×2
ツムハノタチ
トツカノツルギ×2
オキツノカガミ

特殊装備:ミラージュコロイドシステム

搭乗者
ロンド・ミナ・サハク
カイト・マディガン
ユン・セファン
リリー・サヴァリー


機体解説(天ミナ)

レッドフレーム及びブルーフレームセカンドLとの戦闘によって損傷し回収された天をアメノミハシラにて再度修復・改造した機体。
死亡したギナに代わり搭乗者がミナになった事と、改修前の天と本機を区別する意味で「天ミナ」と呼ばれる。


天からの主な改修点は脚部及び武装の強化。
当初ボディ部分は修理した天をそのまま使う予定だったが、修理直後の試験中に偶然ザフトのリジェネレイトガンダムと遭遇。
ほぼ当て逃げのような形で衝突されて膝下部分をもぎ取られてしまい、その修復ついでに様々な部分が改修されることとなった。
その脚部はフレーム機構が露出していた脛部分をブリッツの物に近い形状の追加装甲で覆った上、
足首もパイロットのミナが女性であることを意識してか、踵がハイヒール状で後部にブレード、爪先が反って尖った新型足首ユニットに交換。
防御力を上げた上でよりエレガントな印象となった。

武装は新たに「ツムハノタチ」「トツカノツルギ」を取り付けて手数を増やしているが、
どちらも破壊力より取り回しなどを重視した補助的な性質の物である。
後に更なる追加武装として「オキツノカガミ」も用意された。

脚部以外の外観にはほとんど変化は無いが、内部機器は相応に手が加えられており、
基本性能は改修前の天と比べて30%ほどのアップが見込まれている。
大気圏内を単独飛行することも可能となっており、『DESTINY』の舞台であるC.E.73年代の最新鋭機とも充分渡り合えるポテンシャルを秘める。


余談だが、あまりにも「女王様」然とした外観をしているため、超ドS機体扱いされることも。
この機体を駆るミナが「SEED版ハマーン様」を地で行く女傑なのも、本機のそういう扱いを加速させている。

『X ASTRAY』で登場して以降『天空の皇女』まで作中時間では2年ほど、現実時間でも10年以上この形態であったため、
ゴールドフレーム系といえばこの姿をイメージする人も多いだろう。



武装(天ミナ)

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
  • 攻盾システム「トリケロス改」
  • マガノイクタチ
  • マガノシラホコ
これらは基本的に天のものと同じ。
ただし時期は不明だが、マガノイクタチは改良により放電機能が強化され、当初の目標だった非接触による強制放電が可能になった。

  • ツムハノタチ
左前腕部に追加された鉤爪ユニット。
鉤爪部分は普段はユニット内部に収納されており、使用時には内部をスライドして3本の鉤爪が手首辺りから展開される。
リーチはそれほど長くないが、敵機に引っ掛けてバランスを崩させたり自由を奪ったりと色々使える。
トリケロス改の大きさからくる取り回しの悪さを補う為に装備されたとされる。
名称は八岐大蛇の尾の中から出てきたとされる剣・都牟刈太刀*3に由来。

  • トツカノツルギ
腰部左右に装備された二振りの実体剣。
非使用時には腰部に増設したホルダーに懸架される。
レイピアのような細身の剣で、刺突で敵機のセンサーや関節部などを狙う事を重視している。
刀身は決して堅牢とは言い難く、斬りつけるような攻撃には向かないなど、ミナの美意識を反映した装飾的な意味合いの武装とも言われる。
それでもミナの高い技量をもってすれば、敵機体を行動不能にする事ができる性能はある。
なお、カイト・マディガンも本機を借りた際、テスタメントの攻撃をいなしながらこの剣で斬りつけたが、直前でVPS装甲を展開されて弾かれてしまった。
名称はスサノオノミコトが八岐大蛇を退治するのに用いたとされる剣・十束剣に由来。

  • オキツノカガミ
槍のような外見をした、ビームシールドとビームソードの機能を併せ持つマルチウェポン。
左前腕部にツムハノタチと換装される形で装備される。
「天空の宣言」後、ボロボロになっていく機体を見た技術者ユン・セファンによって開発された。
使用時には手首部分のプレート上パーツが変形しビーム発生器部となり、そこからシールドもしくはソードを形成。
さらに後部の円柱部分をスライドさせて突き出し、リーチを伸ばして防御や攻撃を行う。
また、発生器部はワイヤーで射出することも可能でリーチは更に伸びる。
なお、ビームシールド機能には、ロウによってもたらされたハイペリオンガンダムの「アルミューレ・リュミエール」の技術が応用されている。
『天空の皇女』の時期になると発生器部などに若干の改修が施されている。
名称は日本の史書である『先代旧事本紀』に登場する十種神宝の一つ・沖津鏡に由来。



劇中の活躍(天ミナ)

C.E.71(『ASTRAY R』&『X ASTRAY』)

『ASTRAY R』終盤に天から修復され、登場。
この時点ではツムハノタチとトツカノツルギを装備しているが、リジェネレイトの当て逃げで膝下を失い、出番は終了した。

『X ASTRAY』では脚部の修復と改修を終えた状態で登場するが、出撃の機会は無かった。


C.E.73(『DESTINY ASTRAY』)

ブレイク・ザ・ワールドの直前にジェネシスαを訪問。
この頃にはミナの愛機としてすっかり存在が認知されているようで、カイトからは「オーブの影の軍神」と呼ばれている。
直後、ジェスの危機を救うべくカイトがミナから本機を借りて出撃した際には、
テスタメントが用いる量子コンピュータウィルスにミラージュコロイドの粒子を干渉させて相殺するという荒業で対抗するも、
あと一歩及ばずダメージを受けロウの介入でなんとか撃墜は免れた。

また、ある時所用で地上に降りた際、セトナ・ウィンタースとユンが、
「ミラージュコロイドステルスを使う天ミナを、センサー系が強化されているアウトフレームで見つける」という、
かくれんぼのような遊びをするため勝手に持ち出したりしている*4


C.E.73(『⊿ASTRAY』)

カガリ・ユラ・アスハの結婚式に出席するためオーブ本国に来ていたミナが持ち込んでおり、
誘拐事件の際フリーダムガンダムを追うアグニス・ブラーエのデルタアストレイの前に登場。
ストライクフリーダムデスティニー同様にヴォワチュール・リュミエールを搭載し、トップクラスの機動力を持つデルタアストレイを、
ミナの卓越した操縦技術も相まって一蹴する戦闘能力を見せている。


C.E.73(『VS ASTRAY』 )

序盤でカーボンヒューマンとして蘇ったギナのミラージュフレームと対決するが、ミラージュの擬態に欺かれ敗北を喫する。
その後、リリー・ザヴァリーも負傷したミナの代わりに搭乗したりもする。


C.E.??(『天空の皇女』)

序盤からミナと共に登場するが、後述の天ハナとなってラス・ウィンスレットと風花・アジャーに譲られた。



ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)ハナ


型式番号:MBF-P01-Re3

『天空の皇女』に登場。
ミナが次期サハク家当主のために前述の天ミナを譲渡すべく誂えた状態。
天ミナの装甲の黒色部分をアストレイ開発当初と同じ白に変更しており、右腕のPS装甲部分も白に変更されている。
色以外の部分の外観及び装備・機能面も基本的に同じだが、コクピットは前後2シートの複座式に変更されている。
これは後継者になった風花のMS操縦技術が拙いため、当主候補だったラスをメインパイロットとし、風花はサブパイロットとして搭乗する形での運用を想定したため。

登場後しばらくは2人の乗機として運用されたが、レアメタルΩ*5の騒動の中で、
インパルスガンダムブランシュの攻撃からロードアストレイを庇って大破してしまった。



ガンダムアストレイ ゴールドフレームアマテラス


基礎データ(アマテラス)

型式番号:MBF-P01-Re3<AMATERASU>
装甲材質:発泡金属装甲、レアメタルΩ(ヤタガラス部分)
動力:バッテリー

武装
アメノハゴロモ×2
天光輪
タクティカルアームズΩ×2

特殊装備:独立支援ユニット「ヤタガラス」

搭乗者
ラス・ウィンスレット(本体)
風花・アジャー(ヤタガラス)


機体解説(アマテラス)

『天空の皇女』に登場。
大破してしまった天ハナにフェアネス・ツヴァイクレの手でラスに合わせた全面改修を施した機体で、現状でのゴールドフレームの最終形態。
金と白のイメージカラーを残しつつ、頭部及び脚部の形状を変更し、両腕は左右対称・同一規格の新造品に換装。
各部に装飾も追加されている。

本体コクピットを単座に戻しつつ、バックパックをマガノイクタチごと取り外し、コクピット付き独立支援ユニット「ヤタガラス」に換装した。
このヤタガラスはロードアストレイΩに使用されるはずだったレアメタルΩの一部を使って製造されており、機体を覆い隠せる大型翼「天羽雷(アメノハヅチ)」によって防御を行える。
また、この天羽雷はヴォワチュール・リュミエールの発展形となる推進システムも内蔵しており、太陽風の変換や緊急加速による機動性の大幅強化が可能。
使用時には翼を頭上に展開し、円形にする。
ただし、後者に関してはバッテリー駆動の本機ではエネルギー供給が足りず、何らかの形で外部からエネルギーを送り込む必要がある。
その他、従来の本体武装は全て外されており、ミラージュコロイドステルス機能などが残されているかは不明。


機体名は当初「天ハナ改」となっていたが、ラスが新たな後継者になった際にミナが「アマテラス」と改名した。
ちなみに、風花はこれまでのネーミングに倣って「(アマツ)ラス」と呼ぼうとしていたが、ラスは恥ずかしがっており、そこにミナが「アマテラス」を提案し採用となった。
由来は「天ラス」+「天照大御神」と思われる。



武装(アマテラス)

  • アメノハゴロモ
両肩後部から伸びた長いベルト状の鞭。

  • 天光輪(アメノコウリン)
天羽雷展開時に生じたエネルギーを利用したもので、スターゲイザーのオラージュ・ド・リューヌ同様、機体周囲から生じたビームで攻撃を行える。

  • タクティカルアームズΩ
ロウが自分の手元に残ったレアメタルΩを用いて製造した新型のタクティカルアームズ。
ゴールドとシルバーの二振りが製造された。
アマテラス用というわけではなかったが、戦闘の際にロウと劾から受け取り使用した。



劇中の活躍

C.E.??(『天空の皇女』)

天ハナを旧アルテミス要塞で改修し、登場。
フェアネスのロードアストレイΩと共にアルテミスの防衛にあたっていたが、終盤に風花と合流しロードアストレイΩと対決。
攻めあぐねていた中でロウが放った150ガーベラのローエングリンをエネルギー変換して急加速しつつ、タクティカルアームズΩを受け取って一撃を叩き込んだ。
しかし、ロードアストレイΩによってタクティカルアームズΩの一振りを奪われてしまい反撃を受けそうになるも、割って入ったミナの天ミナCが盾となり守られた。

その後、最終回ラストで描かれたラスの天空の皇女即位の披露中継にアマテラスも映っている。



バリエーション


ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)(完全体)

型式番号:MBF-01

『ASTRAY』時点で本来想定されていた、ゴールドフレーム系の最終形態。
ゴールドフレームの設計をベースにしつつ、ブリッツの右腕を解析して得られたミラージュコロイド及びPS装甲を応用し、
新規製造されたオリジナルパーツで全身を一から作り上げる予定だった。
しかし、本編の通りギナが出撃を急いだためにオリジナルのゴールドフレームを強化改修して使う方針となり、ブリッツの右腕をそのまま使用。
天ミナ以降の改修でも右腕が外される事はなかったためにこの構想は実現せず、本機はペーパープランのままに終わっている。

本編に登場した「天」の相違点としては、両腕がブリッツの腕に似た形状*6でデザインも統一されている他、
全身にPS装甲が施されている点と、脚部はアンクルガードのみという点が挙げられる。それ以外は天ミナと同一である。



ガンダムアストレイゴールドフレーム(アマツ)ミナC

型式番号:MBF-P01-Re2C

『天空の皇女』に登場。
天ミナを天ハナとして譲渡したため、ミナの乗機として新たに製作された機体。
オリジナルゴールドフレームの設計データをベースにし天ミナの機能を盛り込んで新造された複製機。
だが、天ミナをそっくりそのまま複製したわけではなく、ブリッツベースだった右腕は左腕側と同じアストレイベースになり、左右対称化された。
ただし、アマテラスの改修時取り外されたブリッツの右腕が戻ってきたため、必要に応じてそちらに換装し天ミナとほぼ同じ左右非対称に戻す事も出来る。
ブリッツ右腕「まだまだいけるぜ!」

完全新造のゴールドフレーム天と考えると、上記の完全体に似た機体といえるだろうか。
『METAL BUILD』で商品化される際、新たな武装類が追加設定で登場。
具体的には両肩に「カムドノツルギ天」、トツカノツルギとの連結ギミックを追加した「トリケロス天」、
手持ち及び2本連結ギミックを追加した「オキツノカガミ天」など。
これらは試作品でもあり、データから完成した装備は天ハナに搭載される予定だったが、あちらがアマテラスに改造された事で実現しなかった。



ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(アマツ)ハナ バージョン(ハナ)

型式番号:MBF-P01-Re3<HANA>

天ハナの改修プラン。
仮に風花が天空の皇女として即位する事になった場合、天ハナをそのまま強化改修する予定であり、その際に至るはずだった姿。
機体名の華は式典用としての意味合いもあり、即位式での披露も想定している。
上記の通り天ミナCの技術も取り入れる予定であり、頭部に追加センサー「ハナカンムリ」、
左肩部にミラージュコロイド制御強化用の「カムドノツルギ」などを追加。
マガノイクタチも複合センサーを追加し「マガノイクタチ改」となった。
新規武装として劾との模擬戦データから開発された大剣「アメノムラクモノツルギ」を装備する。

本来は天ハナからこの形態になる予定だったが、予定外の機体の大破と修復を兼ねた改造の結果、アマテラスへとなったため、この形態はお蔵入りとなった。
『天空の皇女』では登場せず、後年の『METAL BUILD』の企画内で追加設定された。



ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(AP再生機)

型式番号:MBF-P01

「ダブルブイ」ことヴァレリオ・ヴァレリとロウによるMS開発計画「オルタナティブ・プロジェクト」の一環として、カイトからの依頼で新規製造されたゴールドフレーム*7
外観などはオリジナルをベースにしているが、それまでの開発ノウハウがフィードバックされており、オリジナルが事故によって至った隻腕状態を再現したり、
その状態の右腕の付け根にシールドを取り付けたりと、個人的な依頼の産物故の嗜好的なギミックも追加されている。
主武装になっていた「ゲイボルグ」は設計データが手元になかったためにプロジェクト内では再現出来なかったが、
カイトが自分のコレクションから融通し装備された(恐らくレーゲンデュエルに付属していた物)。

また、カイトの追加注文でテスタメントのディバインストライカーとトリケロス改のバージョンアップ版も装備される事になった。



関連機体


ガンダムアストレイ レッドフレーム

ガンダムアストレイ ブルーフレーム

ガンダムアストレイ グリーンフレーム

ガンダムアストレイ ミラージュフレーム

ゴールドフレームと共にヘリオポリスで製造されたプロトアストレイ。
元々はほとんど同じ機体だったが、ゴールドフレーム同様、様々な形で強化されていった。

ストライクガンダム

デュエルガンダム

バスターガンダム

ブリッツガンダム

イージスガンダム

前期GAT-Xシリーズ。開発時にこれらの機体の技術を盗み出して投入しており、一部装備も共通する。
また、ゴールドフレームはデュエルのゲイボルグを持ち出している他、天への改修に際して撃墜されたブリッツから右腕を移植した。

ネブラブリッツ

ライブラリアンが製造したブリッツの改造機。
ストライカーパック化されたマガノイクタチユニットやツムハノタチなど天ミナの装備がコピーされている。

テスタメントガンダム

ザフト製ニュートロンジャマーキャンセラー搭載機。
直接の関連は無いが、連合による強奪・改修時に天の物とは異なる独自の「トリケロス改」が追加装備された。
また、搭載している量子コンピュータウィルスはコロイド粒子を媒介に感染する仕組みであるため、
ミラージュコロイドシステムを持つ天ミナならば、ある程度までなら感染を防げる模様。

ロードアストレイΩ

プロトアストレイをモデルにしたフェアネスのオリジナルMS。
150ガーベラに使われていたレアメタルΩを機体全体に使用する予定だったが、一部はアマテラスの改修時にヤタガラスへと使われた。



立体化


ガンプラ

1/100スケールで天ミナが発売。
本体は先発のレッド・ブルーセカンドと同じだったが、元々1/100のアストレイ素体の出来が良く、さらに新規パーツのバックパックや右腕・足首などの出来も高レベル。
箱や説明書の写真がほぼ無塗装で載せられているほど完成度が高く、かなりのボリュームを誇る。
金メッキとツヤのある黒が神々しい。

また、説明書には載せられていないがランナーを流用している関係上、一部のパーツを組み替えるとミナになる前の天にもできる。
また、トリケロスを1/100ブリッツから、バックパックを素ゴールドフレームなどから流用すれば未完成も作れる。
バリエーションを作ろうとすると塗装やスクラッチが必要なレッドやブルーに比べると、非常に素組みモデラーに優しいガンダムである
素ゴールドフレームの足首はツヤのないダークグレーだが、ミキシングしても違いが目立ちにくい。それでも気になる人はツヤあり黒で塗装しよう。

改修前のゴールドフレームも同スケールで発売。
基本的にフレームを金メッキした通常のアストレイだが、ゲイボルグと右腕をパージした状態を再現する肩パーツ(肩接続用のピンがない仕様)が付属する。

2013年にはHG GUNDAM SEEDで天ミナが発売。
また、ミナのHG化発表からしばらくして、同シリーズの天もプレミアムバンダイ限定で発売。
直前に販売されたレッドフレームらとフレームは共通だが、外装は殆ど新規造形。
マガノシラホコはワイヤー付きで射出状態を再現でき、マガクノイタチは広い可動域を有する。
肝心の金色部分は金メッキではなく黄色パーツだが、黄土色ではないためある程度安心できる。

2018年にはRGで天ミナが発売。
同シリーズの特徴であるアドヴァンスドMSジョイントは金色と黒色でしっかり再現され、右腕のみは灰色になっているなど芸が細かい。
外装はグロスインジェクションが施され、金色フレームも一部色分けがされているので単純に組み上げただけでも優雅な趣を感じさせる。
武装は一通り揃っており、HGでは再現されなかったオキツノカガミの射出やビームシールドなどのエフェクトパーツが付属。
色分け不十分だったランサーダートも綺麗に色分けされている。
またアストレイの右腕がほぼ丸々余るため、一部のパーツを融通・塗装すれば天ミナCも再現可能。
プレミアムバンダイ限定でゴールドフレーム、天、天ハナが発売。ゴールドフレームはゲイボルグが付属し、破損状態の右腕も再現している。

これらの他、ムック本の付属キットとして1/144のコレクションシリーズやBB戦士などでゴールドフレームが発売されている。


METAL BUILD

2015年に天ミナ-天空の宣言-が一般発売。
天ミナをベースに全体的シャープにデザインされており、オキツノカガミは『天空の皇女』の改修バージョンデザインとなった。
また、マガノイクタチ先端に展開ギミック、トリケロス改の下縁ブレードを取り外し手持ち剣に、と細かなオリジナルギミックを追加している。
金色部分は電解メッキで豪華な見た目。

2020年には天ハナ バージョン華が予約限定発売。
ベースは天ミナだが、追加設定された各装備を取り入れている。

2021年には天ミナ(天空の皇女Ver.)が一般発売。
内容的には天ミナCであるが、一部武装や両肩形状などが独自のデザインに変更。
右腕はアストレイタイプの物の他、ブリッツタイプの物が付属し、差し替えで天ミナへの変更も可能。ただし左肩や武装が異なるので完全再現は出来ない。
オルタナティブストライク企画との連携もあり、マガノイクタチやトリケロスはジョイントで同企画のストライカーパックと互換可能。

2023年にはゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)が予約限定発売。
付属武器はライフル、シールド、サーベル、そしてゲイボルグ。
隻腕状態再現用に取り外した右腕接続部の蓋パーツや、シールド懸架用ジョイントが付属する。
オルタナティブストライク企画での連携も引き続きあり、背部ジョイントの取り付けでストライカーパックを装備可能。
アレンジ版のディバインストライカーとトリケロス改も設定された。


NXEDGE STYLE

約三頭身のデフォルメフィギュアとしてレッド、ブルーフレームセカンドLに続いて天が発売。
マガノイクタチなどの可動の他、トリケロス改はブレード部の着脱が可能。



ゲームでの活躍


機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ

ガンダムSEED MSVが多数参戦した本作ではもちろん参戦。
ただしゴールドフレーム及び天のみで、天ミナは登場していない。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.

天(未完成)と天が参戦。ただし素のゴールドフレームや天ミナは登場せず。
天(未完成)はギガフロート戦で敵として初登場し第三次ビクトリア基地攻防戦では味方ユニットとして参戦。
天はレッドフレームとの決戦ステージで敵として登場。「天が落ちる時」というムービーも用意されている。
性能的にはどちらもミラージュコロイドもあり回避率が高めなのだが、武装の威力は突出したものが無く平凡。
また、天になるとバーストアタック(必殺技)の威力は上がるが未完成ではビームサーベルだった近接攻撃が物理格闘になるため、PS装甲持ち相手だとやや攻め辛い。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

『SEED』から参戦。
基本的な性能はアストレイ共通だが、マガクノイタチの攻撃は対象のENを吸収するというものになっているので、PS装甲機相手でもある程度渡り合える実力がある。
天以降はミラージュコロイドもアビリティで所持しているが、その性能はシリーズによってマチマチで安定しない。
防御面の要として見るにはやや頼りないので、レベルアップして防御にステータス配分しておくと安心する。
CROSSRAYSのDLCでアマテラスも参戦。
武装は広範囲と高威力を誇るため、性能のみを追求するのならこれにしておくのが無難。


Extreme vs.シリーズ

中間アップデートで天が参戦。コストは2000。
家庭用ではコスト2500の上位互換として天ミナも参戦した。

メイン射撃及び射撃CSは本機の生命線と呼べ、しっかりと弾数管理しないと癖のある他武装に頼らざるを得ないので注意したい。
サブ射撃はマガノシラホコを展開する。射程限界が短い割に至近距離では当たらないという半端な射程を持っているが、視認性の悪さから来る奇襲性能は飛び抜けて高い。
特殊射撃はミラージュコロイド突撃。
レバー入れでくの字に軌道を変えるが、最終的にはまっすぐ敵機に突撃するので、見られていると透明中とはいえ迎撃が容易いためこちらも奇襲特化。
特殊格闘のマガクノイタチは、参戦機体としては初にして唯一の相手の耐久値を奪って回復する武装。
一度で回復できる最大数値に限りはあるが、これを兼ねたコンボか否かで本機の生存性が大幅に変わってくる。
格闘は並より上レベルなものが揃えているが、天の横格闘は2段目が異様に回るのでステップキャンセルをすると取りこぼしをしやすい。
天ミナの方は無難に使いやすく、下格闘もオキツノカガミを使用したアンカーなので先手を取りやすくなった。
覚醒技はそれぞれ格闘乱舞だが、中間に耐久値回復を挟む共通点がある。

  • 機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST
新システムのドライヴは耐久値が一定値減少した後に発動するのだが、マガクノイタチで回復してしまうとドライヴが中断されてしまうというこの機体特有の懸念点が露出した。
その状態で再度ドライヴを行うと中断後からのゲージ配分から再開されるので、これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは人次第。
武装回転率を上昇させるSドライヴ、ダメージ率を上昇させるFドライヴ共に相性は良好だった。

特殊格闘のブーストゲージ消費が無くなったり、各種武装の補正値やダウン値が減少された結果、今までよりも格段に耐久値回復のチャンスが得られるようになった。

特殊射撃射撃派生が高弾速のランサーダート射出となり、特殊格闘の弾数が無制限に変更された。
他にも中間アップデートで多量の強化点を受けていたが、カットされやすい初動や格闘中の隙が最もネックとなっており、
インフレ激しい今作では低コスト故の前衛忌避のジレンマも相まってやりづらい環境に置かれてしまった感は否めない。

一方の天ミナはリリース直後はエクストラ機体全削除のせいで消えていたが、後に再復活を遂げる。
基本的な強化点は天を踏襲し2500コストに再編されたのだが、新武装として横特殊格闘の移動しながらマガクノイタチ攻撃をするというのが非常にエグイ性能を有していた。

また、特殊射撃中前格闘で強判定のBD格闘が伸びを強化されたまま発動できるようになったのもあり、いきなり詰め寄ってきてBD格闘で刺されて横特殊格闘で回復されるというムーブが多発。
結果、環境最上位というエクストラ機体にあるまじき覇権を手にしてしまった。

余談だが、この時に発売された家庭用EXVSMBONの店頭予約特典として、天ミナが使用できるバナパスカードが付属。
屈指の強機体を配布という形で宣伝した公式のやりように、一部のプレイヤーはわざとではないかと勘繰るようになった。

天ミナは公式から今更すぎるお仕置きを受け、さすがに環境最上位からは転落。
しかしお仕置き内容はそれほど厳しくはないので、やりよう次第ではまだまだやれるといった具合。

一方不遇とされてきた天なのだが、前後特殊格闘に落下しつつマガクノイタチを発動する新技が追加。
落下テクを持たなかった本機に遂に設置された武装で、ようやく天ミナと明確な差別化ができた。

中間アップデートで上記武装の耐久値回復量が増加し接地判定も追加、覚醒技も初段が外れても格闘入力で接近し、二段目以降を発動できるなど追い風が吹きつつある。
一世を風靡した前作天ミナのようにはいかないだろうが、それでも他機体と渡り合えるほどの性能を有したのは間違いない。

本作で新規に実装されたR覚醒とは割と相性が良く、突進性能は良くても奇襲性能は微妙だった特殊射撃からの格闘派生がある程度保証されるようになった。
更にEXバーストXの攻撃成功時に耐久値が回復するという特性を利用して、特殊格闘の回復に相乗効果を合わせることが可能になった。
コンボ次第ではあるが200以上も回復できる余地はあるので、チャンスを狙ってみるのも悪くは無い。
特に期間限定バトルでBurstXがルール設定されると、単機でBurstリンク効果が発動するので相方に気兼ねせずとも済む。

両機とも共通の仕様として、N特殊格闘のマガクノイタチが通常ダウン状態を拾う属性が付与された。
天はそこから更に下射撃CSで後退撃ちが追加され、横格闘2段目が切り上げに変更。
ミナは横サブ射撃に側転撃ちが追加され、覚醒技のホールド部分が格闘ボタン入力受付で追加ダメージ対応になった。
どちらも独自の強みを持ち、個性がハッキリしつつあるので、コスト差だけでなく立ち回りによって機体選択を選んでも十分良い。




私の恐ろしさを生きて語るものなど不要だ

この追記と修正の量こそがすべてを語ってくれるのだからな!!


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最終更新:2024年02月19日 12:41

*1 ビーム兵器など本体からのエネルギー供給が必要な携行火器は、掌部などに設けられた供給用プラグの規格が合わなければ使用出来ない。

*2 この時、本来見えないはずの右腕の接続部まで見えてしまっているが、これは漫画的演出と思われる。

*3 「ツムカリノタチ」とも呼ばれる。「三種の神器」の一つ、草薙剣の別名でもある。

*4 ミナは持ち出した件については不問にしたが、「アウトフレームに見つかった」=「天ミナが負けた事」は不服だったようで、直後自身が乗り込んでジェス・リブルに再戦させている。

*5 元は150ガーベラの刀身で、更に元を辿ればザフトが所有していた希少鉱物資源。

*6 ブリッツの腕とゴールドフレームの腕を足して二で割ったようなもの

*7 MSコレクターでもあるカイトは以前からプロトアストレイを欲しがっており、出処不明の予備パーツなどを収集していた。