大リーグボール

登録日 :2010/11/15(月) 03:20:37
更新日 : 2016/10/07 Fri 22:44:11
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大リーグボールとは、漫画『巨人の星』及び『新・巨人の星』内において、主人公星飛雄馬が投げる変化球の総称である。

飛雄馬が速球投手として(体重が軽いから球威が軽いという、現在から考えれば謎の理論であるが、当時は信じられていた)の限界に悩み、大投手金田正一に変化球の教えを請うた折、
「星の若さがあれば新たな変化球を発明する」という言葉を受けたことをきっかけとして作りあげられた。


  • 大リーグボール1号

まず登場したのがこの球。
構えたバットにあて、凡打にするという言葉では伝えづらい変化球である。
魔送球を投げられる程のコントロールでもって投げた球で、
デッドボールを見せかけたフェイントでもって相手を威嚇し、萎縮した相手が、
振れずに構え続けたバットに 故意に当てる
相手がデッドボールに対してどう反応するかを完璧に予測して超変化球を投げるという逝かれ投球法である。

これに対し花形、左門といったライバル達は苦戦を強いられるも、
ものすごい変な姿勢でも快打を打てるように特訓した変人達に最終的に攻略され、
さらにそれを極めたと言えるオズマの登場で完璧に打ちのめされた。
なお、この大リーグボールは後の右投手として再起後の時代に再使用を試みた事があるが、右投手としての制球力では使えないと発言している(原作のみ。アニメ版では使用した)。


  • 大リーグボール2号

こちらは言わずと知れた消える魔球である。
父一徹の魔送球をもとにあみだされた。
こちらも登場以降ライバル達を苦しめるが、魔送球の改良ということもあり、早々に原理の80%まで解明される。
その後花形にホームランを浴び、飛雄馬は野球に対する情熱を失ってしまう。

ちなみに理論は、まず第一段階として、飛雄馬の独特の投球フォーム(足を高く跳ね上げる)により生じる土埃を、
凄まじい勢いで投げられるボールと共に巻きこんで土をまぶす。
第二段階として、魔送球の応用でベース前の土を巻き上げ同化する、というもの。

なんじゃそりゃ。ぶっちゃけ砂漠ばりに砂だらけでも無ければ、そんな現象起こり得る筈が(ry)
それ以前に、投球時に故意にボールに土をつけている時点で反則(不正投球の一種・マッドボール)である。

消える魔球の先駆者の一つといえる魔球であり、アニメ版『新・巨人の星Ⅱ』においては再利用されたため、
最終的には消える魔球まで投げられる制球力が右腕にも備わったと言える。

ちなみに空想科学読本で、この大リーグボール2号の弱点はホームベースの掃き掃除や汚れたボールの取り替えと書かれている。


  • 大リーグボール3号

バットを避けて通る魔球。
この球で飛雄馬は真に"巨人の星"となったと言える。

原理は後に飛雄馬の手紙によりあかされるが、何でも投げる瞬間に親指と中指で押し出すことで、
玉にバックスピンをかけ、玉が本塁に届く頃には限界まで速度を落ち、フワフワと飛ぶ玉は、
バットの振った時の風圧でバットを避ける……らしい。
風圧で玉がバットを避けきるより先に玉がバットにぶつかりそうだが気にしない。

左門、花形ら積年のライバル達もこの球を打つことはできなかった。
しかしこの球は不自然に腕を酷使するため、指が二度と動かなくなる危険性があり、
飛雄馬もそれを理解しながら「死ぬときはたとえどぶの中でも前のめりに死んでいたい」という意志のもと投げ続けた。
そして風圧で避けるなら風圧が起きないほど腕を弱めればいいという考えにより、
逆立ちさせ続けられたバッターにより打たれてしまった。

そして最後の中日戦においてパーフェクト達成の最後の1球を投げた時にとうとう左腕は破壊されてしまった。
この時、一徹は伴を逆立ちさせ続け、限界まで体力を消耗させて腕の力を弱めることで、風圧を抑えて玉を捕える、という戦術を講じた。
が、ぶっちゃけアンダースローの時にしか3号は投げられないので、3号の時のみ限界までゆっくり振れば(ry

なお、アニメオリジナルの『新・巨人の星Ⅱ』では禁断の魔球でありながらも、少数回ほど投げている。おい、設定は(ry

京楽のパチンコ「巨人の星」ではこれが選ばれると、どんな相手だろうと勝利確定となる。




その後飛雄馬は左腕を破壊されて、引退・失踪し、『巨人の星』は終了した。が……


  • 大リーグボール右1号(通算で4号。蜃気楼の魔球)


飛雄馬が右投手として再起した『新・巨人の星』において、飛雄馬が投げた新たな魔球である。
左腕の故障で自暴自棄になり、毎日酒浸りの飛雄馬が右腕でボール投げたら、
とんでもない剛速球を投げられた、という感じで右投手として復帰した後、やはり右の大リーグボールに行き着いた飛雄馬が自分で考案し、
老いた父親の一徹も冥土の土産にと、始めて親子で協力して出来上がった魔球である。

まあ養成ギプスは両腕に付けていたので、当たり前っちゃ当たり前だが、実は右利きだったという後付け(ry
王貞治曰く「蜃気楼の魔球」。
2号が消える魔球だったのに対しこちらは3つに増える魔球である。

最早それっぽい原理の説明は存在しない。

この球も「本物の玉は影がある」と見抜かれて、例外なく花形、左門に攻略される。
そもそも分身の玉はストライクゾーンから明らかに外れた位置になるので、
相手にしなけりゃ良いんじゃね? とかいう疑問が生じるが。
気にしてはいけない。

新巨人の星自体がこの魔球が打たれたあたりで連載が終了したため、結果として、飛雄馬が投げた生涯最後の大リーグボールとなった。
なお、飛雄馬はその後、原作の世界線においては、更なる続編の漫画で最終的に藤田巨人の時代(80年代中頃)までには二軍コーチに落ち着く事が明らかになっている。
だが、作画担当が変わった事による画の変化と、飛雄馬が主人公ではなくなった事によって、その認知度も低いため、巨人の星シリーズの正史に含まない見方もある。
結果として、現在では80年代に入っても飛雄馬が巨人で現役を続けたのかはいささか不透明な結果になっている。
(アニメ版の後年の総集篇では『新Ⅱ』の結末が採用されているため、引退から12年後(引退した1979年から計算すると、90年代初頭の頃)の時点ではアメリカ在住との事。




追記・修正という星座のどまんなかでひときわでっかい明星となって光れ! かがやけ!

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