片桐安十郎(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/09/03 Mon 06:07:57
更新日:2024/02/24 Sat 17:32:09
所要時間:約 6 分で読めます


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4部 ただの醜い血に飢えた殺人鬼 てめーはおれを怒らせた まさに外道 やべーやつ アギ… アクア・ネックレス アンジェロ アンジェロ岩 キチガイ ゲス サイコパス ジョジョの奇妙な冒険 スタンド使い ダイヤモンドは砕けない ド外道 バイ バイセクシャル マジキチ レイプ魔 一番いい気になってるのはコイツ自身 人の皮を被った悪魔 人間社会に溶け込めなかった怪物 動物虐待 化け物 卑怯 危険人物 始まりの敵 山田孝之 強盗 日本犯罪史上最低の殺人鬼 極悪人 歩く死亡フラグ 殺人者 殺人鬼 水の首かざり 汚いンドゥール 浜田賢二 片桐安十郎 犯罪者 狂人 生まれながらの悪 責任転嫁 遠隔操作型スタンド



なんで てめー犬のクソをかたづけねーんだっ!

それに 今タバコの吸い殻を投げすてたな

いい気になってんな(●●●●●●●●●) てめーっ




片桐安十郎は『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。
第4部で最初に登場した敵スタンド使いでもある。


CV.浜田賢二(TVアニメ版) / 演.山田孝之(実写映画版)


【概要】

ジョセフ・ジョースターの浮気の尻拭いで、歳の離れた叔父・東方仗助に会うべくM県S市杜王町にやってきた空条承太郎
しかし、ジョースター家の遺産分譲の連絡とは別に、彼にはもうひとつの用件があった。それは仗助に『ある男』への警戒を促すこと。
ジョセフがスタンド隠者の紫(ハーミット・パープル)』で息子の仗助を念写しようとした際、写真に写っていたのは仗助ではなく、スタンドらしき影と謎の男であった。
承太郎の調査の結果、恐るべき事実が浮上する。

男の名は片桐安十郎。マスコミからは『アンジェロ』の通称で呼ばれる『日本犯罪史上最低の殺人鬼』と恐れられた凶悪犯罪者であった…


【背景】

1964年杜王町生まれ。現在35歳。
12歳の時に強姦と強盗を犯して投獄される。その時に捕らえたのは仗助の祖父・東方良平。
その縁で彼には深い恨みを抱いており、『何でも知ってる』というほど調べを付けている。
それ以降、全国津々浦々を転々とし、あらゆる犯罪を犯して投獄と出所を繰り返してきた。
34歳にして獄中での生活が合計20年と、人生の大半を犯罪と刑務所の中で過ごしてきた男。

最後の犯罪は14歳の三人の少年のうち、二人を強姦殺人の上金品を奪い、
裕福な家庭の出身である三人目を誘拐しその家族に身代金を要求
(人質の少年自身は既に局部を切り取られたうえに柱に針*1で打ちつけられて殺害されている)、
身代金受け取りの際に警官を一人刺殺して逮捕という便所のネズミもゲロを吐くほどのドス黒い気分になるもの。

死刑宣告を受け、絞首刑に処されたが、刑執行の半月ほど前に虹村形兆の『』でスタンド使いになっており、首を吊られて20分以上経っても死ななかった。 *2
その後脱獄し、形兆の勧め通りに産まれ故郷の杜王町に潜伏、水面下でスタンドを悪用しての犯罪を繰り返していた。

なお、形兆の仲間への勧誘は乗るつもりだったらしい。


【性格】


ウププッ!クケッ!ウプップププププ
競馬でも試験の問題でもよォ~~~~っ 予想したことがそのとおりハマってくれると

今のおれみてえにウププッてな笑いが腹の底からラッキーて感じで………!
込みあげてくるよなあ~ 幸せってこういう気持ちをいうんだよなぁ~~~
ウプププッ ウププッ

IQ160という高い知能を誇り、実際狡猾な一面も持ってはいるのだが、それ以上に無軌道かつ暴力的な性格の持ち主であり、後先を考える計画性やこらえ性が全く無く、衝動的に凶行に走る真性のサイコパス
心の底から犯罪行為を楽しんでおり、強盗や殺人は趣味の一環。
レイプも大好きで上述のとおり男だろうと平気で喰っちまうバイセクシャルなうえに仗助を始末した後はその母・朋子を毒牙にかける予定でいた。

また、『いい気になってるヤツ』を決して許さず、そうした人間を破滅させることにドス黒い喜びを感じている。
本編では飼い犬の糞を始末せず、タバコのポイ捨てをしたオッサンを愛犬共々速攻で殺していたが、無論これも公徳心からくる義憤などではなく、「自分の縄張りでデカイ面されてむかついたから」である。

予想したことがそのとおりハマってくれると腹の底からウププッと笑いが込みあげて来るらしく、そうした時に幸福を覚えるらしい。直後仗助にそれを全否定されて出し抜かれたが。
第5部でも似たような幸福論をぶち撒いたゲス野郎が、別のGIOGIOに全否定されて完全敗北していた。
第4部の殺人鬼といえば吉良吉影の名が真っ先に上がるが、殺人数はともかく直接的な危険性で言えばコイツのほうが遥かにヤバイ存在かもしれない。
そもそも倫理的に今の週刊少年ジャンプでは彼のようなキャラが出せるかどうかも怪しい。


【スタンド】


けっこう注意深い女だぜ!この牛乳をあの女か… きのうの あの仗助(ガキ)が飲めば

おれのスタンド 名づけて『水の首かざり(アクア・ネックレス)』を取り憑かせてやったのによッ!

スタンド名:水の首かざり(アクア・ネックレス)

破壊力-C
スピード-C
射程距離-A
持続力-A
精密動作性-C
成長性-E

全身に目玉模様を持つ不気味な人型のビジョンのスタンド。
アンジェロが獄中で形兆に『矢』で射られて発現した。

◆能力

『水分』を媒体にすることで発現する実体を持った遠隔操作型スタンド。
水が相転移により湯気や水蒸気に変わっても一緒に同化でき、サイズは同化した水分の体積によって変化する。

不定形の液体で構成されているため、形状や色は自由に変化させることができる。
劇中では東方良平を騙すためにブランデーと銘柄のラベルに擬態したこともあった。
この特性からパンチなどの直接的な攻撃は効かず、『クレイジー・ダイヤモンド』や『星の白金』といった近距離パワー型のスタンドには有利に戦える。

攻撃の際は飲み物などに同化しての経口摂取で標的の体内に侵入し、無防備な体内を突き破るようにして破壊する。
手順こそ迂遠だが、ガード不能なうえに証拠も残らず、周囲には原因不明の変死としか映らない。*3
また、対アンジェロ戦では水道の利用は危険なため、長期にわたって過酷な消耗戦を覚悟せねばならない。

さらに、侵入した相手は意のままに操ることも可能。
この際操られる側の意識は無く、人格は『アクア・ネックレス』=アンジェロのものである。
アンジェロはこの機能で無関係の一般市民を利用し、自分は安全な所にいながら犯罪を疑似体験して楽しんでいた。
スタンドで一般人に侵入するというのは主人公が最初に出会う敵スタンド使いの定番だったのだが、6部では打ち破られている

弱点としては射程距離が長い反面、直接的なパワーやスピードには乏しいこと(ゴム手袋すら破れない)が挙げられる。
また、自在性が高いとはいえ実体化したスタンドであるため、大抵のスタンドができる物質の透過が不可能である。
これらのことから密閉された容器に閉じ込められたりするとスタンドの出し入れすら封じられ、本体もその場から動けなくなって完全に詰む
液体なので直接攻撃は効かないがそれ以外の物理的な作用は受けるようで、スタンドの入ったゴム手袋をブン回された時にアンジェロもその影響を受け、隠れ場所*4を突き止められ、二人と直接対峙する事になった。

ンドゥールの『ゲブ神』に近いスタンドだが、射程距離とパワーではあちらが勝り、こちらは偽装や操作といった搦め手の強みがある。「戦士」と「殺人鬼」の違いと言えるかもしれない。

【劇中での動向】

承太郎の警告後、早くも男性の身体を乗っ取ってコンビニ強盗をエンジョイしている最中に仗助(と広瀬康一)に遭遇、
犯罪を阻止されたことで仗助を『いい気になってるヤツ』と見なし、東方家をターゲットに定める。*5

牛乳配達人に変装し、スタンドを朋子の身体に侵入させることに成功したものの、仗助のスタンド能力で朋子の身体から摘出されて化粧水の瓶に閉じ込められてしまうが、
承太郎が合流する前に帰宅した東方良平の習慣(夜勤明けにはブランデーを一杯やる)を利用して瓶から脱出。
過去逮捕されたことへの怨念返しと仗助への報復を兼ねて良平を殺害する。

その後、『アクア・ネックレス』が最大級の力を発揮する雨天を狙って東方家に篭城した仗助&承太郎を襲撃。
風呂や加湿器の蒸気を媒体にして二人を追い詰め、とうとう仗助の体内に侵入することに成功するが、
事前にその攻撃を予測してゴム手袋をバラバラにして飲み込んでおいた仗助の策にはまり、
再び捕まったうえに隠れ場所も突き止められる。
追い詰められ、仗助たちには自分を『裁く』権利は無いと自身の悪行を棚に上げた人権論を振りかざし、
見苦しく抵抗するも、粉々に粉砕された岩と融合させられ完全に身動きを封じられる。


永遠に供養しろ!アンジェロ

おれのじいちゃんもふくめて てめえが殺した人間のな!

犬「俺は!?」
しかしそれでも執念深くチャンスをうかがい、『何故スタンド使いになれたか』という承太郎の質問に答えながら、
隙を衝いて近くにいた子供を人質に取って、岩から自分を分離させるよう仗助を脅迫する。

だがその際、「チンケな髪なんかいじってんじゃあねーっ!」仗助のヘアスタイルをバカにしてしまい
プッツンした仗助の手でより念入りに融合させられ、未来永劫自分の犯した罪を悔い改め続けることとなった。


やはり さっきは怒りがたりなかったぜ

このゲス野郎はこれぐらいグレートに岩にうめ込まなきゃあいけなかったんだぜ

この岩は『アンジェロ岩』と呼ばれ、不気味な外見とは裏腹に杜王町の観光名所・待ち合わせスポットとして好評である。
なお、スタンドはアンジェロが岩と融合させられた後は消滅したらしく、その後は『アクア・ネックレス』による被害は起きていない。

時々「アギ…」と声が聞こえる…気がする。





【余談】


  • 名前の由来はテレビドラマ『ツイン・ピークス』の音楽を手がけたアメリカの作曲家アンジェロ・バダラメンティと思われる。四部の最初の敵にピッタリ。
    ちなみに『アンジェロ』はイタリア語で天使の意味。どこのマスコミか知らないが、殺人鬼にこのような名前を付けるとは随分と悪趣味なネーミングセンスである。

  • 4部以降のジョジョでは珍しく、彼のスタンド名にはミュージシャンや楽曲由来のモチーフが存在しない。
    アメリカのロックバンド・サンタナの楽曲『アクア・マリン』、もしくはイングランドのロックバンド・ジェスロ・タルのアルバム『アクアラング』だろうか?
    3部の頃のスタンド名はタロットカードのアルカナに始まりエジプトの神々、楽器雑誌掲載時は名称不明、後にバンド由来のものと続いており、まだ洋楽モチーフというお決まりは固まってなかったのかもしれない。

  • 実写映画版においては流石に性的暴行などの描写はカットされたが、徹底して「俺は悪くない」「邪魔したのはお前だ」と責任を転嫁しまくる卑怯者として描かれている。
    父親が「ウザかったから」という理由で最初の殺人を犯し、7件の殺人に関与、13件の殺人未遂を行って指名手配され、形兆の矢を受けてスタンド使いとなる。
    最後は「俺を殺したらお前も汚れた魂になるぞ」と仗助を煽りまくるが、仗助の怒りを買って原作同様岩にされてしまった。

  • 4部終了後、アンジェロ岩は『岸辺露伴は動かない 〜エピソード8‥D.N.A〜』にて再登場したが、何故か岩の場所が公園の中に移っている。
    移設がなされたのか、元々あった場所に公園ができたのか、それとも4部のそれとは別物なのか、真相は不明である。






これからはおめーの項目を編集することにするぜ

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最終更新:2024年02月24日 17:32

*1 アニメ版だと「釘」。字も似ている為、誤植だったのかもしれない。微妙に違うが「幽波紋→幽波絞」の例もあるし…

*2 実際の日本の制度では、絞首刑で囚人がすぐに死ななかったとしても刑は中止されない。そのため彼の能力でどうやって絞首刑を切り抜けたのかがよくファンの話題に上がる。首とロープの間にスタンドを挟んで首を少し持ち上げて呼吸を確保していたのだろうか。

*3 実際、良平の死因は「脳溢血」という事になった。仗助のスタンドによって遺体が修復されたのもあるだろうが。

*4 東方家の近くの街路樹の中

*5 アニメ版ではこの男性が身体を乗っ取られた時の話が挿入され、男性は身体を乗っ取られるだけで済んだが、彼の恋人の女性は恐らく強姦された後に殺されている(彼女の遺体が一瞬映っている)