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仮面ライダーガタック

登録日：2011/01/26 Wed 18:08:00
更新日：2023/05/11 Thu 03:38:57
所要時間：約 5 分で読めます

人と人との信頼をも利用するワーム…

俺は絶対に許さない！！





仮面ライダーガタックは『仮面ライダーカブト』に登場する仮面ライダー。

スーツアクター：伊藤慎


ZECTが開発した5体目のライダーシステム。スペック上はカブトと同等以上を誇る最強のライダー。
マスクドライダー計画の要となるライダーで「戦いの神」の異名を持つ。

本編では第22話から登場し、加賀美新が変身。
クワガタモチーフでありながら、それまでの昆虫ヒーローの作品群と異なり、登場が5人目と大分遅れる事になった。
しかし、それだけに性能は高く、資格者の性格も相俟って、事実上の2号ライダーのポジションにある。
カラーリングもカブトと対を為すように体が青で複眼が赤。一方、ベルトで変身、キャストオフ時に角が起き上がる、キック前のカウントといった共通点も持つ。
また、太陽を象徴するカブトに対して月と縁が深い。キックの軌跡が三日月状だったり、初戦闘時に顔と月を同時に映したカットがあったり、月＝太陽の光を反射する鏡、転じて加賀美であったり。

マスクドライダー計画の初期からカブトと共に開発が進められており、その時点でも新が装着者となることが想定されていた。


本作に登場するライダーの中でも特に基本武装が豊富であり、単体で様々な戦況に対応出来る。

やられ役になったかと思えば地獄兄弟が二人ががりでようやく倒したワームを瞬殺したりと赤いクワガタライダー並に実力の波が激しい。

ちなみに、カブトと同じくワームを殲滅する暴走スイッチ「赤い靴」が仕込まれているとされるが劇中では発動していない。


【各フォーム】

◆マスクドフォーム

銀と青の装甲を纏った蛹モチーフの形態。
肩に装備された物騒な威力を誇る「ガタックバルカン」による砲撃戦を得意とし、その一方で資格者の影響で肉弾戦も熟すオールラウンダー。
因みに設定上ガタックバルカンは弾切れ無しで毎分5000発発射可能、エネルギーをチャージして放てば半径1km圏内を消し飛ばせる威力の砲撃ができるというかなりデタラメな威力を誇る。
終盤になるとカブト同様、変身早々脱ぎ捨てられる事が多くなる。
超火力なのに何故？と思う向きもあるだろうがクロックアップするワームに対しては純粋な火力よりもそのスピードに対応できるか否かの方が重視されるためであろう。。
プットオンすれば良いってのは禁句。
ただし、対クリサリスワーム戦では劇中唯一の全身プットオンをしている(ただしすぐキャストオフされた模様)


◆ライダーフォーム

青と金色の装甲を纏った成虫モチーフの第2形態。
ガタックゼクターの顎を左右に開き、そのまま反対側に回転させ、キャストオフする事で変身する。
肩のバルカンが無くなった代わりに、2本の曲剣・ガタックダブルカリバーが使用可能になった。キャストオフの際に流れる音声は『Change Stag Beetle』。また、顎の両側を支点に左右の角が上がってくる。
ボディもカブトのライダーフォーム並の軽装になりダブルカリバーを活かした素早い戦闘が可能。


◆ハイパーフォーム

ハイパーバトルDVDでのみ変身したガタックの強化形態。
見た目はライダーフォームの角と胴体の装甲が肥大化したようなもの。
イレギュラーな強化のせいか、カブトと比べて上半身に変化が集中している。
スーツはライダーフォームの改造だが、全身が映るカットが少ないこともあり、ぱっと見では露骨なリデコ感は薄い。

出番はこれだけかと思われたが、PS2のゲーム版で最後の隠しキャラとして再び日の目を浴びた。
また、マスコレやコンバージ、SHODO等で商品化、CSMハイパーゼクターに変身音声が搭載、
『ガンバライジング』『バトルラッシュ』『シティウォーズ』に参戦など、かなり良い扱いを受けている。


【装備】

設定上は専用のゼクトマイザーを持つが本編未使用。

◇ガタックゼクター

CV:遊佐浩二
青いクワガタムシ型ゼクター。ライダーベルトに装填し、資格者を変身させる。
「戦いの神」の異名に違わず荒々しい性格で資格者選定の際にも元々正資格者として想定されてた新を含めた候補者全てをボコボコにした。
しかし、その一方で資格者の出る野球大会に応援に来るカワイイ子。
他のゼクターに比べ電子音声がやや高く、エコーがかかっている。
ツンデレ。

◇ライダーベルト

資格者を変身させるベルト。
カブトの色違いで、恐らく内部構造も基本的に一緒。
加賀美が絶命した直後、陸の指示を受けた三島により装着され、加賀美を蘇生させた。
カブトゼクターとの互換性もあるようで、『ジオウ』でのアナザーカブト戦ではこのベルトにカブトゼクターを装填して変身している*1。

◇ガタックダブルカリバー

通称・ガッカリバー
ライダーフォームの主武装となる2本の剣。マスクドフォーム時はバルカンに覆われているため抜けない。
右に持つのが「プラスカリバー」、左に持つのが「マイナスカリバー」。左右で斬撃音が微妙に違う。


◇ガタックエクステンダー

ガタック専用バイク。
通称・ガッテンダー
加賀美が資格者になってから贈られた。

<マスクドモード>
ガタックエクステンダーの基本形態。
オンロードタイプのカブトエクステンダーに対し、こちらはオフロードタイプ。

<エクスモード>
キャストオフした第２形態。
車体が左右に開き、ヒヒイロカネ製の挟撃棒・エクスアームが飛び出て来てフライトボードとなる。通称「アジの開き」。
操縦者の意志をライダーシステムを介して受信し自在に空を飛び回る。
もはやバイクじゃない。


【必殺技】

《ライダーキック》

ガタックの必殺技その1。
ゼクター後部のボタンを3回押して、顎をマスクドの状態に戻し、再度ライダーの状態にして発動。カブトがカウンターキックなのに対し、こちらは勢い良くジャンプしての飛び回し蹴りである。実にかがみんらしい。

《ライダーカッティング》

ガタック必殺技その2。
ガッカリバーを重ねて鋏にし、敵を挟み込んで両断する。
見た目がエグい上、敵かガタックが飛び込まないと決まらないためか行った回数が少なく合計三回しかない。
カッシスワーム戦では突撃気味に放っているが一度目は躱され、二度目はエネルギーを吸収され無効化されてしまった。
グリムテイラーではない。カッティングではないが最終回はブーメランのように投げて使った。
『ライダージェネレーション』等の一部ゲーム作品では、投げ飛ばした相手が落下したところを挟む、というモーションになっている。
『シティウォーズ』ではハイパーガタックの必殺技としても使用。

《エクステンドライダー落とし》

ガタック必殺技その3。
空中でエクスモードのガタックエクステンダーの後部にライダーキックを当てその勢いで地表の相手にエクスアームを叩きつける荒業。
劇中ではカブトエクステンダーとの挟撃を回避したウカワームに対してカブトの機転で空中へ跳ね上げられた際に追撃として発動した。しかし地下にいたもう一体の敵の妨害で無効化されてしまった。

《ハイパーライダーキック》

ハイパーガタックの必殺技。
動作はライダーキックと同じ飛び回し蹴りだが、背中のブーストで飛翔しながら行う。


【シリーズでの活躍】

第16話に登場。『カブトの世界』の仮面ライダーで変身者はZECTの隊員・アラタ。
弟切ソウこと仮面ライダーザビーの部下という立場で登場し、ワームやディケイド・ディエンドと戦った。
劇中ではディエンドが召喚したばかりのライオトルーパーをクロックアップで瞬殺し、当時はまだ負けなしの強キャラだったディエンドを追い詰める等かなりの実力者だった。が、アラタが熱血キャラではなかったからか、かがみんに比べるとやや影が薄い。


ガンバライドでは第5弾より登場。
なんと主役のカブトを差し置いて最高位レアのレジェンドレアで収録された。


……がライダースキルがデメリット有りだったり、その後のカブト勢のライダーアビリティ実装に伴いカブト&ダブトと一緒に再収録されたが、二人共SRだったのに一人だけノーマルだったり、と不遇な面も……。



……と思ってたらシャバドゥビ1弾にて新技を引っ提げてSR再昇格!!同弾排出カードの中では比較的強力なスキルも相俟って中々強い。戦いの神の面目躍如である。



【余談】

☆企画初期段階の時点ではガタックのカラーリングは『黒』を基調としたものになる予定だった。*2
また、この時点ではガタックダブルカリバーのような手持ちの武装は無く、両腕側面にクワガタの大顎を模した一体型の鋭利なブレードが付いており、
両腕を天高く大上段に構えた独特のファイティングポーズ*3を取ることで
『上半身全体がクワガタのフォルムを形作る』というアイディアが盛り込まれていた。必殺技はライダーチョップか？
また、それ以降もマスクドフォームが複眼の意匠の無いモノアイ状のゴーグルだったり、肩にバルカンが無く、マスクドフォームでも
マウントしたカリバーが露出しているなど、様々な試作案があった。



☆仮面ライダーGのワインオープナー型変身ベルトのギミックは機構が非常にガタックゼクターに似ている。



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最終更新：2023年05月11日 03:38

*1 変身後はスーツの都合でカブト用のベルトになっている

*2 敵役のダークライダーという意味ではなくあくまでBLACKのような『黒い戦士』として

*3 仮面ライダーストロンガーのそれに似ている