ウソップ

登録日:2009/08/22 Sat 22:48:18
更新日:2024/04/15 Mon 23:56:59
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19歳 ONE PIECE ONE PIECE登場人物項目 いざという時は漢 おひつじ座 お調子者 そげっプ そげキング やる時はやる よく負けよく折れる よく負けよく折れる←ちゃんと立ち直ってはいる ウソップ ウソランド エイプリルフール生まれ エネル顔 オーバーオール カク カブト コメント欄ログ化項目 ゴッド ゴーグル サポート向き シロップ村 ジェイコブ・ロメロ・ギブソン テクニシャン ネガティブ パチンコ ピノキオ ヘタレ時々漢 ワンピース 人間臭い 全世界人気投票15位 八千人の部下 初登場が物語開始~クロ編終了まで 口八丁手八丁 名刀『鼻嵐』 嘘つき 嘘を現実に変える能力 器用 四皇幹部 多才 嫁はお嬢様 山口勝平 愛すべきバカ 憎めないバカ 懸賞金3億越え 手先が器用 技巧派 数奇な運命を背負った男 数奇な運命を背負った男←色んな意味で 本気を出すと格好いい男 東の海 海賊 涙腺崩壊 熱血漢 牡羊座 狙撃 狙撃の王様 狙撃手 耐久力だけなられっきとした超人 腹筋崩壊 臆病 苦悩の連続 行動力のあるバカ 覇気使い 見聞色の覇気 貝に馬鹿にされた男 賞金首 足手まとい→欠かせない仲間 長鼻 非能力者 麦わらの一味 麦わら大船団 鼻キング 鼻ップ



……男にゃあ!!!! どうしても…戦いを避けちゃならねェ時がある……!!!!

仲間の夢を 笑われた時だ!!!!


漫画『ONE PIECE』の登場人物の1人。

●目次

【プロフィール】

本名:ウソップ
CV山口勝平
演:ジェイコブ・ロメロ・ギブソン(TVドラマ版)
異名:ゴッドウソップ・狙撃の王様(そげキングとして)
所属:ウソップ海賊団→麦わらの一味
役職:船長→狙撃手
懸賞金額:3000万ベリー(そげキング名義でかけられている)→2億ベリー→5億ベリー
悪魔の実:無し
覇気見聞色
誕生日:4月1日(エイプリルフール)
星座:牡羊座
年齢:17歳→19歳
身長:174cm→176cm
血液型:S型(現実だとO型)
出身:(東の海(イーストブルー)) ・ゲッコー諸島・シロップ村
初登場・単行本3巻・第23話・『キャプテン・ウソップ登場』
目標:勇敢な海の戦士になること
好きな食べ物:秋島の秋刀魚・旬の魚
嫌いな食べ物:キノコ類(昔あたったことがあるから)



【概要】

元ウソップ海賊団船長、麦わらの一味のメンバー、役割は狙撃手・ツッコミ役。
夢は『勇敢なる海の戦士』になること。
母親譲りの天狗のように長い鼻と、父親譲りの天然パーマ、タラコ唇、三白眼に下睫毛が特徴的な若者。

世界政府の秘密諜報機関CP9カクとは鼻が長いという一点のみそっくり。
なのに周囲からはカクとよく錯覚される。
ちなみにカクとウソップの鼻の長さは、丸みのぶんウソップが勝っている(SBSによる公式設定)。

名前の由来は『』と『イソップ童話』。後述するウソつきと初登場時のエピソードはオオカミ少年がモチーフ。
長い鼻は、嘘をつくと鼻が伸びるピノキオがモチーフか。


【人物】

自身を誇り高き男と称しており、初登場時には『ホコリのウソップ』を自称していたが、実際は根がかなり臆病でネガティブ。
島に上陸するのを反対したり、何かにつけて逃げようとする。
あまりにも駄目な方にすごい自信を持っていたり、能力で逆説的に「生きているだけでそれなりに持ってるはずのポジティブさ」すらないことが証明されてしまったため、敵にすら励まされてしまったことも。
本人もその性格は誰よりも自覚しており、実力と度胸を持つ仲間達が増えていくに連れ、次第に劣等感を大きく抱くようになっていた時期もあった(それが一因となり一時期一味を離脱している)。
しかし、皮肉なことに……というか数奇なことに、そのネガティブさでスリラーバークから一味全滅の危機を救ったことも。

とはいえ、本人が思っている以上にその「誇り」と「精神力」は本物。
弱くて、意気地なしで泣き虫な奴に会うと、お約束のように「お前のこと嫌い」宣言を面と向かってするルフィを持ってして、
初対面時に恐怖を押して村を海賊から守ろうとする姿に「器は大物」と見抜き、「嫌い」宣言をしなかった数少ない人物。
『勇敢なる海の戦士』に憧れ、なかなかそうらしくなれない弱虫な自分を誰より情けないと痛感しているからこそ、振り絞る勇気や行動力には心を打つものがある。

一味の中では唯一船長のルフィと同い年であるためか、特に波長が合うようで、
下らないことで遊んでいる時や危険じゃない所へ行く時は一緒にいることが多い。*1
また、自身のホラ話を真に受けてくれるため、チョッパーとも仲が良い。
動転してトンチンカンな発言をするチョッパーや天然すれすれなクルー達の発言にツッコミを入れるときは彼の独壇場。
サンジブルック程ではないがそれなりに女性にも興味がある年頃。ハプニングでナミの裸を見たときは「ありがとうございます!!」とお礼を言ってしまっていた。

お調子者かつ賑やかなこと大好きな、ルフィに次ぐお祭り男。
明るい麦わらの一味の中でもムードメーカー的立ち位置にいて、彼がいるかいないかで雰囲気が大きく変わるほど。エニエスロビー編まで皆と距離を置いていたロビンでさえウソップのことは「長鼻くん」と愛称で呼んでおり*2、比較的早く打ち解けていた。
ビビリな性分から味方を盾にしたりパニックになることも非常に多いが、それ以上に仲間想いで人徳に厚い。
まだ精神的に幼く弟分的なチョッパーに対しては特に面倒見がよく、ガードを任されておきながら船を中破させられてしまった際も、
真っ先に『お前ケガは大丈夫なのか?』と身を案じ、『燃やされたのがお前じゃなくてよかったよ! だはは! 船の事は後で考えようぜ』と笑い飛ばし、気に病んでいたチョッパーをむしろ奮起させる気遣いをしてのけた。
お調子者で名声に飢えているが、他者の安寧と天秤にかけるようなことはせず自らの功績を揉み消す形(ウソにする)になってもそれでいいと笑う男。
精神的に成長を遂げた二年後になると仲間にすら、決死の思いでMVP級の活躍をしても「気づかなくていい! 無事だったなら……!」と援護に徹する姿を見せた。
そうした性格を知っているからこそ一味はウソップを高く評価していて、普段の言動に呆れることはあっても決して見下したり“弱い”とは微塵も思わない。侮られれば激怒し、その誇り高さを誰よりも買っている。
シロップ村で出会った当初ですら、先述の通りルフィがその心意気を認め、あの皮肉屋のゾロにすら『笑ってやしねェだろ? 立派だと思うから手を貸すんだ』と真顔で言い渡されてるあたり相当なもの。


またバギーに並ぶほどの巻き込まれ&神輿体質でもあり、
奇跡的なめぐり合わせやひょんなことからあれよあれよのうちに妙な慕われ方をしばしばされる
とはいえ本人の果敢な行動が斜め上にかっ飛んで解釈されるから、赤っ鼻のほうと比べて100%ハッタリや誤解というわけではないのだが。


手先が器用でゴーイングメリー号(以下GM号)の帆のマークを描いたり、ナミ天候棒(クリマ・タクト)、自身の武器を作成している。
折り畳み式のによる護身術程度の戦闘能力しか無かったナミをBW幹部と渡り合える程に戦力化させたのもウソップの成果の一つと言える。
また、フランキーが仲間になるまでは船大工も兼任しており、フランキーの加入後も修理や装備の整備などの手伝いをしている。
美術センスも中々のもので、扉絵等では彫刻や絵画を行っているシーンが多い。このことから単行本のファンアートを紹介するコーナーは「ウソップギャラリー海賊団」という設定になっており、絵の評価(や奇想天外な絵に関するツッコミ)はウソップが担当している。
因みに麦わらの一味の海賊旗は彼によって描かれたものである(デザイン案はルフィ)。
一味の男性クルーの中では、プロであるサンジに次いで料理が出来るらしく、フィッシュアンドチップスが得意料理らしい*3

地元の村では有名な大嘘つきであり、彼の村ではウソップの『海賊が来たぞ~!!』の掛け声が朝の合図・挨拶になっていた程。
しかし他人を傷つけるような嘘は好まない。むしろ大抵は他人を思うがためのウソをついており、村の名家の娘で病弱なカヤに対し、様々なホラ話で彼女を励ましていた。
村人達もウソップが嘘をつくようになった経緯や嘘の真意を知っていたため、敢えて黙認していた。
日頃のウソつきがたたったのか、本物の海賊が攻めてきた時には誰にも信じてもらえないという、イソップ童話のオオカミ少年のような事態になってしまった。

故郷には慕ってくれるチビッコ、なんだかんだで優しい村人、なにより心やさしい医者志望のお嬢様な将来の嫁候補友達がいるなど、麦わら一味きっての勝ち組。


嘘をつくようになったのは2歳の時。
この頃、父であるヤソップが赤髪のシャンクスに誘われ赤髪海賊団に入る。
その後、母バンギーナが病気になり衰弱する一方だった。
子供ながら『父親が来た、と言えば母親が元気になるかもしれない』と考え、床に伏す母親に向かって「海賊が来た!!父ちゃんの船が帰ってきた!!」と叫び続けた。
その甲斐虚しく母は亡くなってしまうが、同じように両親を亡くした村の資産家の娘カヤに出会う。
同じ境遇である彼女を慰めるために『冒険潭』を聴かせるようになっていった。
シロップ村の住民もこの境遇を知っているからか、彼の法螺吹きに関しては本気で憤る人はおらず、むしろ日課のように馴染んでさえもいる。


因みに、ウソップが最も尊敬する人物は父ヤソップ。
幼い頃から家族を置いて海に出ていった父だが、それでも父の愛情を十分受けていたこともあってそんな彼を最も偉大な『海の戦士』と考えている*4
故にカヤの執事が「家族を捨て村を飛び出した家族より財宝が大事な大馬鹿親父」と父を侮辱した際には即座に激怒して殴りかかっていた。
このヤソップも一流の狙撃手で、ルフィが「ヤソップが的を外したのを見たことない」と評するほどの腕を誇る。

ヤソップに限らず戦士としての姿に憧れと誇りを抱いており、旅先でも誇りを持った生き様の人々に感銘を受けやすく、Mr.4とに4tのバットで顔面を粉砕される重症を負わされ、ミス・メリークリスマスにルフィの海賊王になるという夢をバカにされた際は、その怒りから立ち上がっている。

またシャンクスや白ひげの名前にいち早く反応したりと、海賊についての知識もかなり豊富。


◆そげキング

ウソップの友人で『狙撃の島』の住人。

………というのは嘘でウソップ本人。
フランキー共々CP9に捕縛された姿をサンジに目撃された事で、ロビンのついでとはいえ結果的に救出され、ロビン救出に力を貸してほしいと懇願されるも、
仲間達に対する複雑な感情や、自分は足手まといにしかならないという負い目が原因で意地を張ってしまい、『一味を抜けた俺には関係無い』と言って姿を消す。

しかし苦楽を共にした仲間を見捨てることはできず、さりとて脱退した自分が助力するのはばつが悪すぎる…と考え、
別人に成りすますことで助太刀の名目を得ようとした。

仮面を被り、マントを着ているが…いかんせんその立派な鼻と服装のせいでバレバレ。しかしルフィとチョッパーは何故か最後まで気づかなかった*5
一時チョッパーの前で仮面が取れてしまうが、間一髪で正体がバレずに済んでいる。
CP9のメンバーは撃破していないものの、ロビン救出に貢献した高い狙撃能力、海軍勢力であった巨人族2人を寝返らせた実績、そして政府の旗を燃やした張本人ということで、初懸賞金が3000万ベリーという破格の数字を叩き出した。

その後はあまり出番がないが、スリラーバーク篇ではウソップを励ますために自己内対話という形で再登場した。

ウソップとの違い(?)は技名に英語を使用すること。
例)
火薬星→ガンパウダースター


因みに原作では登場時に歌を歌っていたが、アニメではかなり気合いを入れてアニメのオープニングのように、しかも2通り作られている。『狙撃戦士 そげキング』。
スタッフGJ
外国人に大好評だったのか、中の人は海外イベントだと歌う機会が多いらしい。
なお、メロディは中の人のアドリブであり、作者も初めから歌詞だけ用意してメロディはアドリブに任せるつもりだったとのこと。
ただ、ムゴいことにアニメではそげキングがロビンと出会うシーンでテーマソングが流れた際に、出だしの「そげ」とだけ歌ってそのまま話が終わるというあんまりな展開がある。視聴者の腹筋を崩壊させたことは言うまでもあるまい。


【戦闘能力】

単純な直接戦闘力は低く、純粋な腕力や運動能力では恐らく作中の一般人に毛が生えた程度で*6
多人数相手とはいえ、そこらのチンピラと大差ない連中であるフランキー一家メンバーにも全く歯が立たない程と、
一味の男の中でもブッチギリで最弱。比較対象がバケモノめいているからというのもあるが。この他の男性メンバーとの直接戦闘力の差には負い目を感じてたらしく、後の一時離脱の原因の一つになってしまう。

尤も、4tものバットを勢い良く顔面に食らおうが、至近距離で能力による爆発を食らおうが、10数mほどの高さから落下しようが、地面が砕けるほどの勢いで殴られようが、ギリギリの所で立ち上がって戦闘続行できる等、タフネスに限っては一級品である。それ故か一味の中でも戦闘後はルフィ、ゾロと並んでボロボロになることが多い。
魚人、それも海賊としてそれなり以上に鍛えられている個体からしばらく逃げ続ける等、逃げ足とスタミナも相当なもの。

また白兵戦能力の低さもあって貧弱なイメージを持たれがちだが、体型自体は細身ながら腹筋バキバキの細マッチョである。

しかし自らを「弱い」と思っているがために、「人の弱さ」をうま~く突くような頭を使った戦闘は得意。
幼い頃から自然と他人を騙す練習をしていることもあり嘘やハッタリ、強力な玉を駆使して格上の相手(ルフィ)とも互角に渡り合ったことがある。
なんだかんだで策を弄して強敵を何人も倒しており、戦績は決して悪くない。
むしろその頭一つ抜けた「弱さ」が詰み寸前の状況を打開する切り札になったこともある。
それだけに、コンプレックスが限界を超えた大喧嘩の際自分は弱いと唾棄しても、誰も頷かないどころかチョッパーにいたっては「…………?」と意味が分からないとばかりの表情だった*7
ウソップが弱いと思ってるのはウソップぐらいのものである。

“狙撃手”を名乗るだけあって狙撃の腕は超一流。父親に負けず劣らずの正確性を誇る。
パチンコの射程圏内であればどんな長距離でも殆ど誤差が出ず、外した場面は集中力を乱された時のみである。

サンジに「お前はお前にしかできないことをしろ!」と説かれて導いたエニエスロビーでの神業的狙撃の“気づき”から、
直接戦闘で無理に戦おうとするより「狙撃手は援護が花道」と豪語するスタンスへシフトした。

殺傷力に劣るので直接的に敵を倒す手段にはなりにくいが、「超長距離への干渉手段」としてのウソップの狙撃がなければ詰んでいた戦いも少なくない(エニエス・ロビーでのロビン救出、ドレスローザでのシュガーへの狙撃など)。
超遠距離戦・狙撃が必要となる場面において、ウソップの右に出る者は一味にはいないのである。
基本的にターゲットとの位置関係を正確に認識出来ればどんな射撃武器でも弾を正確に当てており、射撃能力の精度は作中でも指折りの存在である。
しかもまだまだ狙撃手としては伸び盛りの最中であり、いずれは規格外の狙撃手になってもおかしい話ではない。

第2部では身体能力も上がっており、常人の10倍の身体能力を持つ魚人を翻弄したり、パンクハザードの警備兵を全滅させて部屋を制圧したりしている。
ドレスローザでは1㎞以上の超長距離狙撃を言伝だけで狙撃ポイントを見定め打ち込むという無茶な狙撃を行う最中、
極限の集中状態によるものか、偶発的ながら見聞色の覇気に覚醒した様子。
“見聞色”にも得意分野がわかれる(動きを読む、心を読む、広範囲の“声”を聴く等)ようだが、ウソップのそれは「遠距離の相手の位置を正確に把握する」ことに優れている描写がある。
これにより前述の長長狙撃はもちろん、早撃ちながらうっすら船影が確認できる距離から個人目掛けて狙撃をする離れ業をさらっとやってのけた。


また、一味の戦闘力底上げのアイデアマンとしても重要な存在。
特に
  • ナミの天候の知識を生かし戦闘力に転じることができるクリマタクト*8を開発
  • 即席の対抗兵器を迅速に作る
  • 対ルフィ戦の秘策として、ルフィの弱点である刃物やそれを命中させる為の策を含め多数用意したり、情に訴えるような戦術を使用
  • パチンコという規格外の弾丸に対応しやすい点、目標に届きさえすれば使用可能*9な点を利用して様々なギミックを作動させるポップグリーン
など独創性は目を引くものがある。
力不足なりの戦いを熟知していることこそがウソップの強さの根源と言える。

●主な技(カッコ内はそげキング名義での技名)

上述のパチンコによる狙撃の他にも一味最多の装備を駆使し、時にはこざかしく、時には大胆に攻め立てていくのが彼の戦闘スタイル。
あまりに数が膨大なため、全ては載せきれないので一部を紹介する。

  • (なまり)(ぼし)/メタリックスター
普通のパチンコ玉を撃ち出す。ウソップの基本技。

  • 火薬(かやく)星/ガンパウダースター
火薬玉を撃ち出し、着弾と同時に爆発。
初期のウソップの決め技で中盤以降も主力技として活躍。

  • 火炎星
着弾すると燃え上がる玉を撃ち出す。
酒や油と組み合わされば更に威力が増大する。

  • 火の鳥星/ファイアバードスター
火炎星の強化版。どこぞの大魔王よろしく、炎が鳥の形を取る。

  • 煙星/スモークスター
煙幕を張る。

  • 赤蛇星
上空に向かって赤い煙の狼煙を打ち上げる。攻撃ではなく連絡用の技。

  • ケチャップ星
ケチャップを込めた玉を撃ち出し、大怪我を負ったと敵に誤認させる。

  • タバスコ星
タバスコなどの刺激物を混ぜた玉を撃ち出す。
口に入れると大量の火を噴き出すほどの辛さである。
ちなみに初の犠牲者となったのは本人*10で、威力は身をもって立証済み。
戦闘以外では、自分の分の食事を取ろうとしたルフィに使用。

  • 卵星
腐った生卵を撃ち出す。

  • 新鮮卵星
新鮮な生卵を打ち出す。

  • 黒光り星
黒いアイツのオモチャを撃ち出し、精神的ダメージを負わせる。

  • ウソップハンマー
金槌で相手の脳天を殴打する。ウソップの技の中では珍しい直接打撃技。
アーロンの部下チュウに対しては最初の1発ではまだ動けたため、続けて13発ほど連続して叩き込んだ。
倒れてるときに踏みつけている相手の向こうずねを殴ったこともある。

  • ウソップ粉砕(パウンド)
5tもの巨大な金槌を相手の頭部にたたき込む。
…のだが、実際はフライパン二枚を厚手の黒ビニールに包んだ総重量たった2kgの折りたたみ式ハンマー。
派生種に10t表記のウソップゴールデンパウンドがあるが、こちらは柄以外はただの風船である。

  • ウソップダーッシュ!
「逃げるんだよォォォーーーーーッ!」
なお、その逃げ足はリトルガーデンの時点で、同じく逃げ足が速いはずのナミが怒るくらいにレベルが違う。

  • ウソップノイズ
どこからともなく取り出した黒板を爪でひっかいて不協和音を出す技で、小学生の頃誰もがやったことがあるいたずら。
複数の相手も行動不能にさせる(ある意味で)強力な技。海軍大佐クラスすら行動不能に至らしめる威力を持つ。
なお使用時には本人も耳栓着用。

  • ウソップ呪文(スペル)
所謂、考えただけでも痛い叉は恐ろしい状況を叫び(例:指と肉の間に針が深く刺さった)、嫌悪感を煽る技。
ナミとチョッパーには見事に効いており本人曰く「下手すりゃ死ぬ」らしいが、ノリの悪い相手には全くの無力。
単純故にこのテの技が効きやすいルフィにも決闘時のシリアスモードでは一切通用しなかった。

ただしあまりのくだらなさに能力を使ったりマトモに対処するのもバカらしいと思われたのか、
雷速を誇る相手をしばし怒りを通り越して呆れ沈黙させたうえスタスタ歩かせて直接殴るという、実力差を考えると上等な時間稼ぎに成功したという意外な戦果を誇る。

  • ウソップ輪ゴーム
相手の眼前で輪ゴムを引っ張り、パチンコを構えたと誤認させ怯ませる。
銃程度では怯まない荒くれ者でも、なまじ日常的に馴染みあるもので地味に痛いのを想起させるせいかわりと効果的。
時々ゴムパッチンとして攻撃に使用している事もある。

  • ウソップアーアアー
ベルトからフック付きロープを射出し、高いところに引っかけ、ターザンのようにぶら下がって移動する。ロープがベルトに固定されているため、飛び移れないという欠点がある。

  • 衝撃(インパクト)(ダイアル)
空島で入手したガジェット。相手の攻撃の衝撃を吸収し、逆に放出することでダメージを与える。

  • 緑星
新世界編から使用するウソップの代名詞。
急激に成長する植物の種「ポップグリーン」をパチンコで射出する。着弾と同時に植物は一気に成長し、変幻自在な攻撃と化す。
ハエトリグサのような植物で相手を呑み込む「デビル」や強烈な悪臭を放つ大輪の花を咲かせる「ラフレシア」、
急速に伸びる竹槍を生やす「竹ジャベ林」、大爆発を起こす「ドクロ爆発草」、強力な衝撃波を放つ「衝撃狼草」など、
戦闘用に限ってもバリエーションが多彩。
サポート用途や非戦闘時でも応用が可能なものもある。「バナナボート」を出せるなど、某猫型ロボットのような役割まで果たしている。


●装備

  • パチンコ
何の変哲もない片手サイズのパチンコ。
一見子供のオモチャだが、狩猟用パチンコの威力に関しては『ドーベルマン刑事』や『SKET DANCE』、スリングショットに詳しい。
まあ実際のところはマンガ的な補正もあるので作劇上は殺傷力に乏しい扱いではある。

  • カブト
エニエス・ロビー戦から装備した巨大パチンコ。
見た目は先端部が大型のパチンコになった杖。
5本の支軸が追加され、風貝(ブレスダイヤル)を内蔵した結果安定性と射程距離が大幅にパワーアップ。
弾に回転を加えることで弾道を曲げた変化球も撃てるようになった。
エニエスロビーでは強風が吹く上に長距離と言う悪条件下で安定感の悪いパチンコを使い、一方的に正確な攻撃を当て続けたり、手錠のカギを纏めて送ると言う離れ業を披露した。*11
また、メリー号の大砲やサニー号のガオン砲もぶっつけ本番一発目で正確に当てている。
加えて(ダイヤル)を交換すれば様々な戦局に対応可能と汎用性にも優れている。

  • 黒カブト
第2部ではカブトを改造した新兵装。
見た目はパックンフラワーが付いた巨大パチンコ。
普段は小さいが水を与えることで本来の大型パチンコの姿になるため携行性が強化。与える水の量次第ではウソップの身体を軽く上回る超巨大サイズにまで大きくなる。
ボーイン列島原産の「バクン草」と呼ばれる植物が仕込んであり、自律移動して標的に食らい付くようになった。
またバクン草が食べた瓦礫をパチンコの要領で撃ち出し弾丸にできるため、その場で弾丸を現地調達可能。
弾丸としてポップグリーンの種をTS号のガーデンで栽培し弾丸に転用。よりトリッキーな攻撃ができるようになった。

空島で大量に入手したもの。
主に衝撃貝を使用し、武器の他に反動を利用した加速装置、衝撃を吸収する盾等様々に使用された。
但し、空島の神官や戦士達程に鍛え上げられてはいないウソップは衝撃貝の反動を食らうたびに悶絶していた*12
新世界編では使用しなくなった。


【来歴】

◇東の海篇

東の海のシロップ村で村の少年たちを集めて『ウソップ海賊団』を作り、『キャプテン・ウソップ』を名乗って「海賊がきた」というホラを振りまきながら、にんじん、たまねぎ、ピーマンの三人の子分を従えて冒険ごっこを繰り返す日々を送っていた。
しかし、気に掛けていた資産家の娘のカヤがクロネコ海賊団に狙われていることを知り、ルフィ達と共闘して、この一団を撃退。
その後、ウソップ海賊団を解散させて、改めて麦わら一味に加わった。
なお、母親は病死、父親はどこの海にいるかも知れないヤクザ者という状況で、どのように生計を立てていたのかは地味に謎。半分ボーイスカウトのような子守ということでにんじんたちの親からお金を貰っていたのか、手先の器用さを活かして大工の手伝いでもしていたのかもしれない。

アーロンパーク篇では、ナミを追ってココヤシ村に先行、ノジコと出会い彼女からアーロンに支配された島の現状を知る。
一悶着起こした末にアーロン一味に捕まった結果、裏切った(というより正体を現した)ナミにより腹部を刺され殺害された……と思われたが、
実はウソップを逃がす為にナミが一芝居打っており、実際には刺したのはナミ自身の手だった。
ルフィらと合流した後に再度アーロンパークに殴り込みを仕掛け、彼はアーロン一味幹部、チュウと対峙する。
数話に渡ってチュウから逃げ続けた挙句、田園地帯に差し掛かった所でチュウの攻撃一発で死亡した……様に見せかけ、
ケチャップ星を使用し死んだふりに成功、チュウをやり過ごす事に一度は成功する。
しかし、「海賊ごっこ」に過ぎないウソップ海賊団船長を辞め、本物の海賊……自身の憧れる「勇敢なる海の戦士」となるべく、
「ここで本気で戦わなかった者にルフィ達と一緒に居る資格は無い」と奮起、覚悟を決めてチュウと改めて対決する。
自身の持てるあらゆる策を投入し、遂には酒瓶と火炎星の連撃とウソップハンマーの一撃で撃破した。
正確にはチュウもハンマー一撃ではまだ動けたため、念を入れて更にハンマーと輪ゴムでチュウの頭を滅多打ちにして今度こそ完全撃破した。

◇偉大なる航路篇

◆偉大なる航路突入~アラバスタ編

リトルガーデンでは、巨人族のドリーとブロギーに出会い、彼らと親交を深め、誇り高さに感銘を受ける。この出会いが後のエニエスロビー編で大きな意味を持つことになる。高熱のナミの治療の為、ドラム島へ上陸しチョッパーとの出会いを得て、ネフェルタリ・ビビのアラバスタ内乱阻止に協力するため、バロックワークスとの戦いに身を投じ、Mr.4ミス・メリークリスマスのコンビと交戦する事になる。
格上相手だったがチョッパーとの連携で重傷を負いながらも、勝ち星をもぎ取ることに成功する。

◆空島編

ノックアップストリームを経て何とかスカイピアにたどり着くも不法入国者として裁きにかけられることになってしまい、一味が分断されてしまう。道中、スカイピア四神官の一人サトリを退け、ナミ達と合流することに成功する。
その夜、メリー号を修復する謎の影を目撃することになる。(後に一味に加入するフランキーにより、船の精霊クラバウターマンだと判明)
脱出組として船に残るも突如現れたエネルにより、丸コゲにされてしまい戦闘不能になってしまう。
空島編終盤でサンジと共にエネルに連れ去られたナミを救出する為マキシムに乗り込み、サンジの機転もありどうにか救出に成功する。

◆ロングリングロングランド編

デービーバックファイトでは、ナミ・ロビンと共に第1戦「ドーナツレース」に出場、与えられた樽3つで急造の船「タルタイガー号」を組み上げる。
衝撃貝による大幅ショートカット等で奮戦するが、最終的にフォクシーの策にまんまと嵌り敗北を喫した。
第3戦「コンバット」ではルフィのセコンドとして参戦、リングコスチュームとしてルフィに巨大アフロを勧めた。
ナミからは大した理解は得られなかったが、アフロはルフィやサンジ、フォクシー一味のメンバーからは大好評であった。

青キジとの対決時は、凍結させられたロビンが蹴り砕かれようとした所をスライディングで飛び込み救出、そのまま抱えて走って逃げるという、
相手が海軍大将である事を鑑みれば大金星以上の活躍を見せる。
メリー号に戻ってからは、ロビンの解凍作業をしつつ、全身が凍った患者という前代未聞の相手を前に困り果てるチョッパーを鼓舞するなど、
その時のウソップにできる事を必死にこなして行ったが、勝てないながらも青キジに全く怯まず果敢に立ち向かった主力三人と比較し、
青キジから逃げ切った後も「自分は慌てている事しかできなかった」と、落ち込むばかりであった。

◆ウォーターセブン~エニエス・ロビー篇

ルフィとナミと共にスカイピアの黄金を3億ベリーに換金し、大金の入った鞄を持ち運ぶ事になるのだが、ガレーラカンパニーの造船場の最新鋭の設備を見物しているうちに一人になってしまった所をフランキーの子分達に襲撃され、暴行を加えられて金を強奪されてしまう。一方、彼の知らないところでルフィとナミはゴーイングメリー号が修理不能にまで損傷していた事を聞かされていた。重傷を負って倒れていたところをナミに発見され、動かないように指示を受けるも、責任を感じたウソップは単独でフランキーのアジトに乗り込み、金を返すように懇願するも、逆に更なる暴行を一方的に加えられてしまう。

ルフィ達によってフランキー一家は事実上の壊滅に追い込まれ、ウソップも救助されるものの、意識を取り戻した彼に突きつけられたのは、メリー号が修復不可能で船を乗り換えないと先に進めないという結果だった。いつの間にか事態が大きく進んでいた中、メリー号に対して誰よりも深く愛着を感じていたために激しく反発する。だが、ルフィは普段からは考えられないほどの強硬な態度で迫り、必死に現実を受け入れようとする彼もまた、反発を続けるウソップの態度に苛立ちが頂点に達し、遂には取っ組み合いの喧嘩に発展する。サンジの介入でルフィは冷静さを取り戻すが、神・エネル青キジとの戦いなどで自分の実力不足を薄々感じていたウソップは、メリー号の状況に自分自身を重ねてしまい、もはや自分は麦わらの一味にとって足手まといでしかないと今まで抱えていた劣等感を吐露。
船を降りることを宣言し、メリー号をかけてルフィに決闘を申し込む。ルフィの性格を熟知しており、まきびしによる斬撃や、ダイアルなどを駆使して圧倒的な戦力差をカバーするも実力の差は覆せず敗北。メリー号への執着を捨てられず、勝てないとわかっていても決闘までして守ろうとしたウソップにルフィは怒りをぶつけつつも、最後にかけた情けで船を引き渡したのだった。

一度船を降りたが、CP9からのニコ・ロビン救出作戦の話を聞いて、一味を抜けた以上バツが悪いのでそげキングとして参戦。

エニエス・ロビーでは、巨人族であるオイモ&カーシーを裏切らせる*13、ルフィの指示で世界政府の旗を撃って焼き払うなど活躍。
しかしながらCP9のジャブラにいたぶられ、戦闘員としてはあまり出番はなかったものの、サンジから「お前にしかできないことがある」と叱咤される。

その言葉で自分にできることに気づき、超遠距離狙撃でロビンの窮地を救ったり、ロビンのもとに彼女の拘束を解くための手錠のカギを届けたりした。

ロビンを救出後、CP9によって海に沈められたはずのゴーイングメリー号で脱出。それに乗り合わせていたアイスバーグはメリー号には命が宿っている確信をルフィ達に明かす。仲間達もまた、おとぎ話や嘘だと思う事なく受け入れ、本当に伝えたかった真実がルフィ達に届いた事に安堵したウソップは、船の廃棄をようやく受け入れられた。そげキングとして船の最期を見届ける中、感情を吐き出せば正体を知られてしまう不安もあり、歯を食いしばって号泣する事しか出来なかった。

ウォーターセブンに帰還後も仲間に顔を出せない状態が続いていたが、新しい船『サウザンドサニー号』の完成に伴い麦わら海賊団がウォーターセブンを出航する時が近づく中、一味への復帰を決意し、フランキーを通して思いを伝えるが、ゾロはそれに対して難色を示す。船を巡る苦しい決断を迫られたルフィの心情を無視した反発を続けた末、勝手に決闘を挑んで負けたウソップの一連の行動には当初から疑問を抱いており、それに加えて仲間達への不信や劣等感が残ったまま復帰を許せば、最悪の場合は一味の崩壊を招く可能性を危惧していた。そして、『戻るなら謝罪。それ以外は無視』という結論の元、ウソップが一連の負の感情を乗り越えられたのかを見極める決断を下す。
出航当日、迷いながらもルフィの前に顔を出し、当初は素直になれない故に『副船長になるなら戻る』と上から目線の発言をしてしまい、仲間達はサニー号を出航させる。船がウォーターセブンを離れていく中、本当は一味に戻りたい思いが爆発し、仲間達やメリー号に迷惑をかけてしまった事を大泣きして謝罪。ルフィも号泣しながら手を伸ばし、ウソップをサニー号へと乗せ、無事に戻ることが出来た(しばらく経った後にはいつものノリに戻っていたが)。

◆スリラーバーク編

スリラーバーク編では、四怪人の一人であるペローナと対峙し、彼女のホロホロの実の技の一つで、触れた相手を強制的にネガティブにし戦闘不能にするという効果のあるネガティブホロウを元からネガティブだったことが幸いし、一味の中で唯一無効化出来たことで彼女の相手を買って出ることになる。ウソップからすれば相性が最良だったこともありペローナに勝利した(これに関しては他のメンバーでは太刀打ち出来なかった為、ここでもウソップがいなかったら全滅していた可能性が高い)。

◆シャボンディ諸島・頂上戦争編

ルフィがシャボンディ諸島の人間屋ヒューマンオークションにて天竜人を殴り飛ばした後、トビウオライダーズの助けで駆けつけた際に勝手にトビウオから突き落とされた結果、天竜人を尻で押し潰し結果的にクッション代わりにするという、殴るよりも遥かに神をも恐れぬ所業をしでかした。しかもその後、『ごめんおっさん』の一言だけ済ませるという、ルフィにも勝るとも劣らない所業をしている。

王下七武海バーソロミュー・くまによって追い剥ぎの森『グリンストン』*14に飛ばされ、激太りする。

ルフィの境遇を知り、島から出ようとするも、グリンストンは島の中央から離れれば離れるほど猛獣が強くなり未だに出られなかった。
そこで新聞にてルフィのメッセージを受け取ると、無理に出るのを止め、力をつける為にヘラクレスンに弟子入りし2年間の修業を重ねることとなる。

◇新世界篇

新世界編では、多種多様な植物からなる新たな弾『ポップグリーン』を修得。
あごひげを生やしダイエットにも成功し以前以上に腹筋が割れてる。ライザップに挑戦したわけではない。

かなりパワーアップしていてチョッパーとの最弱コンビも解消したと豪語しているが、
根っこがネガティブかつ臆病でチョッパーやルフィとの漫才、そしていざというときの漢気も相変わらずである。

実力が上がったため相対的にウソと事実のスケールの差が縮まり、二年前は出来ないことを言っても敵に信じさせることができたのに新世界篇では出来ることを言っても敵が本気にせず「俺のウソも衰えたもんだな…」と皮肉っていた。


◆ドレスローザ編

トンタッタ族に協力し、決死の覚悟でトレーボルに挑むも、接近戦で彼に勝てる道理もなく敗北。
しかし、ほぼ悪運ながら、シュガーに食べさせて気絶させる手はずだった激辛タバスコを食べさせられたショックのすさまじい形相によって
ドンキホーテファミリー幹部の一人・シュガーを失神昏倒に追い込み、ルフィ達を危機から未然に救った。ごっつぁんゴールとはこのことである。

全ての人間たちをオモチャの呪縛から解放し、解放された海賊たちの扇動者として、事件でも最大の知名度を上げ、"ゴッド"ウソップと讃えられる。
その際のお言葉がこちら。

…下ろせ

……!!

悪ィなめい
くだ

んめん


っちゃりだ
そったれ



その後はシュガーが再び目覚めたことを知り、ルフィとローのオモチャ化を狙う彼女を超遠距離から狙撃。
前人未到の離れ業を成し遂げ、トラウマを呼び起こすことでシュガーを再び気絶させてルフィとローにすら気づかれることなく二人の危機を救った。
また一時的にとはいえ、ドフラミンゴが発表した受刑者ランクでは、自分を最も怒らせた男「ゴッド・ウソップ」としてまさかの最高額の5億ベリーの懸賞金をかけられる。

ドンキホーテ・ドフラミンゴがルフィに敗北し、ドレスローザ事件の終結後、
扇動者としての知名度も相まって、世界政府から2億ベリーという超高額の懸賞金を「ゴッド・ウソップ」と本人名義で付けられ、何の因果か一味で3位という結果に…(ビッグマム戦後は4位に変動している)。
おしくも億越えになれなかったフランキーからは嫉妬されていた。

「狙われる~~!! でも嬉しい~~!! けど写真*15がイマイチ~~~!!!」(本人の感想)

◆ゾウ編~ホールケーキアイランド編


サンジがビッグマム海賊団に連れ去られたことを知り、ルフィ達にサンジ奪還を託し、自身は他のドレスローザ組やハートの海賊団、侍組と共にワノ国に先行する。

◆ワノ国編第一幕~第ニ幕


ワノ国では、当初は花の都にてガマ油売りのウソ八になりすまし、鬼ヶ島討ち入りの情報を反乱の意思がある同士に拡散する任務をこなす。しかしサンジが狂死郎一家と一悶着を起こしたことで花の都を離れざるを得なくなり、その後おトコを助けたことでオロチに反逆する事になったゾロ達に加勢した為、ワノ国中で指名手配になってしまう。どうにか都から脱出し、フランキーと協力して討ち入りに必要な船の整備をする。

◆ワノ国編第三幕


鬼ヶ島の決戦では、ナミと共に飛び六砲のうるティ・ページワン姉弟と対峙することになる。動物系古代種の能力者で四皇幹部の二人との実力差は大きく窮地に追い込まれるが、お玉に助けられ辛くも逃げきることに成功し、彼女のキビキビの能力を使ってギフターズを味方につける作戦に協力することになる。
途中、ページワンに追いつかれるが、ビッグマムが乱入したことで状況は一変し、ページワンはビッグマムによりノックアウトされ、うるティも苦戦の末どうにかナミと共に打ち倒すことに成功する。
さらにバオファンを捕らえたことで、結果的にお玉のギフターズ達を寝返らせる作戦にも成功する。その後は重傷を負っている錦えもんとお菊の介抱をイゾウに託され二人を救助する。



最終的にはルフィの起死回生の能力覚醒により、カイドウ討伐に成功した事で、鬼ヶ島の決戦は終結する。
終結後、ウソップ自身も5億ベリーと四皇幹部に相応しい額がかけられることになる。
この5億ベリーという額は、偶然にも、ルフィの過去の懸賞金と2回も被ることになったので、*16、もしかしたら、ウソップの懸賞金が15億になる日も来るかもしれない…。


【ウソップ海賊団】

ウソップがシロップ村の少年たちを集めて作ったチーム。
海賊への憧れから勝手に海賊を名乗っているものの、実態はただの悪ガキの集まりでしかない。
ウソップのこさえたホラ話を元に冒険ごっこを繰り返していたが、クロネコ海賊団の陰謀を知ると決起し、麦わらの一味と共にカヤを守るため戦った。
この一件を経て「勇敢な海の戦士になる」ことを決意したウソップは自らウソップ海賊団の解散を宣言し、以降は『ウソップ自警団』を名乗ることとなる。
その後も、たまに扉絵連載などで登場。医学生として勉強しているカヤと共にウソップの活躍を応援している。

  • にんじん
CV:寺田はるひ(東の海編)→川庄美雪(CP9編以降)
年齢:9歳⇒11歳
前髪が目で隠れている男の子。
ウソップの世話焼きな所を尊敬している。
夢は酒場を経営すること。武器はフライパン。

  • ピーマン
CV:吉竹範子(東の海編)→日比愛子(CP9編以降)
年齢:9歳⇒11歳
髪型がピーマンというよりもりんごに近い。
三人の中で一番の熱血漢で、漢気のある性格をしており、率先して最初に行動するタイプ。
ウソップの仕切り屋な所を尊敬している。
夢は大工の棟梁になること。武器はバット。

  • たまねぎ
CV:大本眞基子
年齢:9歳⇒11歳
名前の通りたまねぎのような髪型をしている眼鏡の少年。
基本たまねぎ、ピーマン、にんじんの三人で行動しているように思われるが最初に何かを発見するときはいつもたまねぎである。
ルフィ達やジャンゴがシロップ村に来たときも最初に見つけた。
ウソップの法螺吹きな所を尊敬している。
夢は小説家になること。武器はシャベル。


【余談】

  • いつもの頭のスコープ
ローグタウン(グランドラインに入る前の町)でウソップが新しいスコープを手に入れる話があったが、
原作ではカットされ(単行本にネームは掲載)、アニメ版と小説版で描写がある。
原作では100話で偉大なる航路突入にしたいというページ上の都合もあったため。

  • 『犬PIECE』
『笑う犬の発見』とのコラボコーナー『犬PIECE』ではネプチューンの原田泰造が演じた。
コスプレのクオリティは妙に高い。

  • ジャンプフェスタ2003
ジャンプフェスタ2003にて、尾田栄一郎氏は「来年は麦わらの一味から、一人が船から降ります」と爆弾発言。
ゾロ役の中井氏は「ミホークと戦って死ぬのか」と不安になったり*17、当時の担当編集者である土生田高裕氏(アラバスタ編担当)は、
周囲からなぜか「ウソップっていなくなるの?」などと聞かれて大変だったと「偉大なる座談会(グランド・トークショー)」(東京ワンピースタワー2017年8月23日開催)にて語っている。
そして、その約3年後ゴーイングメリー号は麦わらの一味から離脱することとなった。

  • 初期構想
連載開始前の初期構想では彼に似た顔立ちをした「副船長/狙撃手」が存在する。つまり初期設定ではウソップが副船長の予定だった……のかもしれない。
またウソップとは似つかないが、バンダナを付けた特徴的な「植物好き」というキャラも存在しておりこちらにも線で消されているが「狙撃手」と描かれていた。
現在のウソップが植物で戦っている事を考えるとこれらの2人を統合して生まれたのがウソップという可能性もある。

概要でも述べた通り、名前の由来は「ウソ」+「イソップ童話(オオカミ少年)」と思われるが、実は90年のアニメ『聖戦士ロビンJr.』21話に同名の敵が登場する。偶然由来が同じだけで関係はないと思われる。
…というか石ノ森章太郎やビートたけしも同名作品を書いているようなので、名前被りは探せばいっぱいいると思われる。

◇ウソが現実になるジンクス

物語が進むにつれ、彼がよく言うウソやカヤを元気づかせるために話していたホラ話よく現実になっている


  • おれには八千人(1億人)の部下がいる
    • →最初は3人だったが、麦わら大船団の結成により4300人まで増えた。あと3600人である。また、ドレスローザ編では大勢の海賊たちに"ゴッド"ウソップと讃えられる。

  • 海賊が来る
    • ホントに来たが、麦わらの一味との協力で追い払い事なきを得た。

  • 八百屋星人の存在(ただの八百屋のオヤジ)
    • →直接見てはいないが、月に宇宙海賊が襲来。

  • ドラゴンだ捕まえろ(ただのトカゲ)
    • →パンクハザードでドラゴンに遭遇。(アニメだと東の海の時点で千年竜と出会っている)

  • ケルベロスだ追え(ただの野良犬)
    • →スリラーバークでモリアの作ったケルベロスゾンビと遭遇(一匹だけキツネが混じっていた)。

  • おやつを食わねば死んでしまう病
    • →お菓子食べずにいられなくなる「食いわずらい」持ちの四皇と交戦した。なお厳密にはお菓子を食わねば(周りが)死んでしまう病。

  • フンが大陸と見紛うほどにでかい金魚
    • →実在した。しかも一度は食われた。

  • その肉を小人の国に運んで料理した
    • →小人が勝手に(闘魚を)捕まえて食っていた。

  • 伝説のモグラを追ってカヤの屋敷に行った
    • →直接見てはいないが、「土番長」という伝説のモグラがいた。また、アラバスタ編では(さすがに伝説クラスではないが)モグラ人間と戦った。

  • おれは別にゾロと関係ない
    • →一時期本当に麦わらの一味を離脱することになる。

  • (ルフィの)手配書の3000万ベリーはおれの後頭部にかかってんじゃねぇかって噂でもちきりだ
    • →(そげキング名義だが)3000万ベリーの賞金首になる。

  • 戦艦を沈めた
    • →アラバスタ出港直後に大砲を(マグレで)直撃させ、撃沈させた。

  • 今島を揺るがしたのはおれの覇気だ
    • →もちろん嘘だが、ドレスローザでの激戦で見聞色の覇気(?)に覚醒した。


  • おれは神様と友達なんだぜ(同上)
    • →ルフィのゴムゴムの実は…ヒトヒトの実モデル″太陽神ニカ”でもあった

  • ワンピースについて知ったら死ぬ病
    • →不明。ただ、ロジャー曰く世界政府はワンピースがあるラフテルに行く事を禁じてるので、知ろうとするかあるいは知ってしまったら消されるかもしれない。一説にはロジャー海賊団がラフテルに向かう際に赤鼻の奴が高熱を出してダウンしたことから、「ラフテルは変な鼻の者を拒むのではないか?」という考察がなされている。

この他に「巨大な怪物を10匹倒した」「美女の剣豪が肉もってやってきた」など様々な嘘をついてるが、これらも現実になるか楽しみである。


恋するワンピース

現代日本が舞台だが、ウソップになりきれていないけどなりきる怪人物「中津川嘘風」が登場。
ワンピースが好きなあまり、ベガパンク並の科学力でワンピースに登場するものを再現していたりする。

作者は4巻おまけコーナーにて、子供の頃弱いながらも勇気を持って戦うウソップが好きになり、ウソップの作った架空の武器と思って木の枝でパチンコを真似て作って遊んでいたが、
それを見た友達がちゃんとしたパチンコを見せてやるとしてビー玉を発射しビー玉は壁に当たって粉々に。
パチンコの威力にドン引きしたという。




-まいった。俺も衰えたな…
昔はもっと追記・修正をぶちかましたもんだが…。今はそれが、できちまう!-

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最終更新:2024年04月15日 23:56

*1 作者曰く「ルフィが覗きを働いたり、柄でもないおしゃれをしたりするのは大概ウソップの入れ知恵」とのこと。

*2 基本的にルフィ以外は役職で呼んでおり、アニメではルフィのことも「船長さん」と呼んでいた

*3 「焼く」という発想すらないルフィ、生魚を切るorあぶる刺身(たたき)が得意のゾロとジンベエ、混ぜ物のミックスジュースが得意のチョッパー、具材を刺して焼く料理が得意なフランキーとブルックらよりも凝った料理である

*4 ただし、『FILM RED』でゴードンに語った一幕から『父親』としては思うところがあるのも事実のようではある。ある意味当然ではあるが。

*5 あのゾロでさえ「あいつらは一体なにをもってウソップと認識してるんだ?」と疑問を持っていた。

*6 本人曰く「(5tどころか)5kgでギブアップだ!!」

*7 チョッパーはアラバスタではウソップと共にMr.4・ミス・メリークリスマスペアと戦い、常人であれば何度も死んでいるような攻撃を喰らいながら「仲間の夢を嗤われた」という理由で立ち上がり続け、遂にはこれをチョッパーとの連携攻撃で撃破に成功し、空島でも上述の様にやむなくメリー号のマストを折ったチョッパーを咎めるどころか逆に気遣うなど、心技体の何れの面に於いてもウソップの「強さ」を間近で目の当たりにしている。

*8 アラバスタ編ではほぼ宴会の小道具でしかなかった

*9 ポップグリーンは着弾した地点でその場で成長して効力を発揮するため、通常の弾丸とは異なり着弾時点で十分な速度を持っている必要が無い

*10 サンジに吹っ飛ばされたルフィが激突し、大量に目にかかってしまった

*11 一般海兵が銃を使って数人掛かりで反撃したのだが、強風と長距離のせいで弾が流されて全く当たらなかった

*12 軽々と使う者が散見されるため忘れられがちだが、元々衝撃貝は常人が使えば只では済まない程の反動が発生する。

*13 正確には世界政府が海賊の彼らをだましていたのだが。

*14 島の中央に近づくほど美味い食べ物が多く配することで獣を誘いだし、定期的にガクを動かして捕食する巨大な食獣植物でできた島。通称『脱出不可能の島』。

*15 負傷で血塗れになり、白目を剥いて意識を失っている顔

*16 最初はアーロン一味討伐後で、2回目はドンキホーテファミリー討伐後。

*17 実際ゾロはバーソロミュー・くまとの戦いで死にかけたりと戦闘員として真っ先に命を張るポジションである。