軽トラ

登録日:2012/02/20(月) 08:23:50
更新日:2022/02/07 Mon 22:09:59
所要時間:約 4 分で読めます




街中に電気自動車や軽自動車


高速にセダンやミニバン


サーキットにスポーツカーにスーパーカー


農道に軽トラ



概要


軽トラとは、軽自動車のトラック、つまり

  • 排気量660cc以下
  • 全長3400mm(ry
  • 全幅1480mm(ry
  • 全高2000mm(ry
  • 積載量350kg(ry

の軽規格に収まってる軽自動車の一種である。

軽トラの類似に軽バンがある。こちらは商業者御用達で軽トラと多くの部品を共有している。

軽トラの歴史は古く、1952年にはホープ商会製の三輪軽トラ「ホープスター」が発売されていた。
その後、1957年にダイハツがミゼットを発売。三輪だが価格が安く、利便性の高さから大ヒットした。

そして現代の軽トラも
ハイゼット…1960年
サンバー…1961年
キャリイ…同上
ミニキャブ…1966年
アクティ…1977年
に発売され全国の農家を現代も支えている。


性能


軽規格の貨物車両故に保険や車検が安い。
車両本体価格も安く、最安価グレードで大体70万前後。

車両が普通の軽自動車よりも軽く、車高を高めにセットしている軽トラが多い。
ジムニーでお馴染みのラダーフレームや4WDを採用している軽トラが殆どで、オプションで泥地用の超低速ギアを搭載する車種もあり悪路の走行には滅法強い。
更に荷役用のためエンジンにトルクがあるのでオンロードでも軽自動車とは思えない走りを見せてくれる。キツイ上り坂でも5速で余裕で走り抜けてくれるんだぜ!

…反面燃費は(軽自動車としては)悪め。そこは業務用の車として割り切ろう。
更に業務用の宿命か、正面衝突は弱いのが殆ど。だが近年の技術向上により正面衝突でも耐えれる硬さは持ち始めている。

オプションが豊富でダンプや保冷車等のアレンジ型が多いのも特長。農業者にも商業者にも幅広く対応している。
消防団等の小型動力ポンプ積載車に使われることもある。


軽トラ一覧



圧倒的なシャーシ剛性を持ち、他の追随を許さぬ堅牢なエンジンをスーパーチャージャーで更に性能アップさせた『農道のポルシェ』。
軽トラ、ひいては「軽自動車」というジャンルとして業界を俯瞰してみても、主にコストの観点から採用例が少ない「4気筒エンジン(1990年より)」と「四輪独立懸架サスペンション(1961年発売当時より一貫して採用)」のそれぞれを用いるという贅沢な設計は、高回転までよどみなくスムーズに回る吹け上がりとエンジン振動の少なさ、路面追従性能の高さ及び安定性としなやかな乗り心地(同時に、積荷を傷めにくい)をもたらし、圧倒的高性能を誇った。

初代からRR駆動(リアエンジン・リアドライブ)を採用しておりその性能の高さからレーシングカーによく改造される。
赤帽やJAに採用された為、「営農サンバー」と呼ばれる。
ハイゼットと共に二大軽トラとして君臨していたが、軽自動車業界からの撤退によって生産終了した。
2012年4月以降に発売されたサンバー(及び、スバルエンブレムの軽自動車全般と一部普通車種)はダイハツのOEM生産であり、大きく異なる。

自社生産時代のサンバーは一貫して人気が高く、今なお需要が多い。2020年現在は中古車の高騰が加速的に進んでいる。
サンバーのケツはエンジンカバーが有るためとても分かりやすい。

  • ダイハツ…ハイゼット

販売台数も歴史も日本一の軽トラでノーマルでもサンバーエンジンに近いパワーを出せる脅威の農道ベンツ。
パワーがあるのに新型エンジンで燃費も向上したお祖父ちゃん達のスーパーカー。
サンバーが生産終了した今、ハイゼットを抜ける軽トラは出て来るのだろうか?

  • ホンダ…アクティ

軽トラにしては広いキャビンを採用し、初代からMR式の農道のフェラーリ。
ホンダらしい独特設計があちこちにあり、フレーム一体式のモノコック構造や軽トラ内では最もハイギヤード(ギヤの変速比が小さい)設定等。
荷台のエンジンカバーが特徴。
需要の減少に加え他社で見られる先進装備搭載などのアップグレードが進まず、2021年4月に生産終了。
後継車は現れておらず(バンタイプではN-VANが事実上の後継)、ホンダは軽トラの製造から撤退した。

  • スズキ…キャリイ

荷台の縦の長さが最も長く、他の軽トラよりも物が多く積める農道の…軽トラ?
※商業車として荷台の広さは重要なのでプラスポイント
軽トラとしては唯一、事故の際 荷台とキャビンがする構造を採用。衝撃の低減と補修や交換を容易にする事に成功している。
他社へのOEMも積極的で、現在はスズキ含めた4メーカー4車名で発売されているという日本車では異例の存在。

  • 三菱…ミニキャブ

オフロードを走らせて来た三菱の軽トラなので悪路には滅法強い農道のランエボ。
他の軽トラの様な独特の構造は余り無く、硬派な作りで勝負している。
荷台の荷重とのバランスに難有りで今後の課題である。
また、三菱らしく軽トラ初の電気自動車もラインナップ。
ガソリン車がスズキのOEMとなった現在もこちらは自社製造・開発を続けている。


余談


  • 軽トラは日本に特有の存在であり、海外ではとても珍しい。近年はアメリカやカナダなどを中心に中古車が多数輸出されているが、ピックアップトラック等に比べて燃費や取り回しに優れ、実用性が高いため大きな需要があるらしい。改造も盛んに行われているとか。



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最終更新:2022年02月07日 22:09