ザジ・ザ・ビースト

登録日 : 2012/09/25(火) 04:20:20
更新日 : 2016/12/15 Thu 08:21:16
所要時間 :約 5 分で読めます





そんなんでよくあんなのの近くにいるなあ

“人類”にとって 天敵 かも知れないんだぜ?

あの




No.12
ザジ・ザ・ビースト


漫画『トライガン』および続編『トライガン・マキシマム』の登場キャラクター。
ナイブズ率いる殺戮集団GUNG-HO-GUNSの一員であり、主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードとは敵対関係にある。


紳士風の中年がいるかと思えば巨大な宇宙人(?)がいたりと、GUNG-HO-GUNSメンバーの外見や年齢は実に幅広い。
その中に一人紛れ込む、未だあどけなさの残る風貌の少年がザジである。


見た目の特徴は、小柄な体躯や褐色の肌、そして肌の色とは対照的な白髪など。美形といって差し障りない容姿を持つが、表情はどこか冷淡で無機質。
その印象に違わず人間の感情を 「よく分からないや」 と突き放して評するが、同じくらい興味深く“観察”する様子も見受けられる。




彼独自の異能として、作中の舞台となる惑星・ノーマンズランドの原生生物『 砂虫(ワムズ) 』を操る力を持つ。
ワムズの種類や大きさは、小さな羽蟲から巨大な蛇のようなものまで多種多様。そうした全てに命令を下すことができる。
特に羽蟲型のものについては、周囲に多数展開したそれらの視界を自分にフィードバックする芸当をやってのけている。要は無数の監視カメラを自在に扱えるのと同意。
こうした虫を利用し、主に監視や連絡などの役目をこなす。


ただし、本人の直接的な身体能力・戦闘能力に関しては突出したものを持たない。
拳銃を得物として戦う場面も見受けられるが、その本領はあくまで蟲の能力に依存する面が大きい。




以下、作中の活躍など。








本格的な出番は『マキシマム』が中盤にさしかかる辺りから。
ガントレットミッドバレイのペアがヴァッシュに挑む際、それに先駆けて戦場に赴く。
そしてヴァッシュやウルフウッドに同行している一般人、メリル・ストライフとミリィ・トンプソンに目を付け、彼女達が二人だけの時を狙ってメリルを誘拐する。
その後にヴァッシュらの前に現れ、彼女を預かっていることを告げてガントレットらの下へと誘き出した。


ミッドバレイ対ウルフウッド、ガントレット対ヴァッシュの一戦目が行なわれている間は、囚えたメリルと若干の会話を設けている。
この際、メリルに ヴァッシュが人ではなく自立型のプラントであること を告げており、読者もここで初めてヴァッシュの正体を知ることとなった。
(本項目冒頭のセリフはこの時の会話の一部)


しかしこの直後、仲間であるはずのガントレット達の裏切りにあう。
……というのも、ナイブズへの背信行為を目論む彼ら二人にとり、ザジという監視の目は邪魔でしかなかったから。
ガントレットが操るグーデリアの一撃で右半身を抉り取られ、返す一撃で息の根を止められてしまった。









そのままあっけなく退場かと思いきや、ガントレット達の戦いが佳境を迎えた頃、二人の裏切りに怒り心頭のレガートを連れて再登場。
このときから、かつての面影を残しつつも外見が少女のものに変わっている。


端末 を用意するのも楽じゃないんだよね


レガートによりミッドバレイは殺害され、残るは (ブチギレ状態の) レガート、ザジ、 (ミッドバレイを殺された敵対心からレガートに銃を向ける) ガントレット、ウルフウッド、 (半ば意識が飛んだまま、プラントの力が暴発寸前の) ヴァッシュ。
五人の間に一触即発の空気が流れるが、突如現れたエレンディラの介入により戦いは中断。
レガートはエレンディラにお仕置きされた上で連れて帰られ、ザジもドサクサにまぎれて戦場から退避した。
また、この直後に投薬の過負荷などが原因でガントレットは死亡する。


以降のザジは戦闘員としての出番は当分控えめで、エレンディラと同様に裏方に徹していく。








ここからネタバレ。









少年や少女の姿をした人間の身体は人類とコミュニケーションを図るための端末にすぎず、ザジの本体はそれを遠くから操っているワムズ。
GUNG-HO-GUNSに所属したのは、人間とプラント(ナイブズ)という二つの種族を観察し、どちらが自分たちと共存するに相応しいか見極めるためだった。
ミッドバレイの言動からして、これらに関しては他のメンバーもある程度を知っていた模様。




以下は最終的な顛末。







物語終盤。
人類殲滅の為にナイブズはノーマンズランド中のプラントと融合し、それらの力を自分の中に取り込みはじめる。
ザジはその強大すぎる力を危険視し、ナイブズの脳に特製の蟲を寄生させ、自分の支配下に置くことを決める。
それに先だち、ナイブズとその傍に残るエレンディラ、レガートを蟲の麻痺毒で一時的に無力化させた。


……はずだったのだが、 自他を問わず筋肉に直接命令を与えることで強制的に操るチート技 を持つレガートには毒も無意味。
レガートとの一対一の戦いに突入するもあっさりと敗れ、端末の肉体に致命傷を負わされる。
その上、毒から回復したナイブズの攻撃で遥か遠方の本体を消し飛ばされ、今度こそ戦いの舞台から退場させられてしまった。
ちなみに最後の最後でアフロのおっちゃんに蟲を寄生させて片割れのコインをヴァッシュたちのもとへ運ばせた。


アニメ版ではワムズの端末ではなく普通の人間。ビートという一般人の少年の振りをしてヴァッシュたちに近づき、GUNG-HO-GUNSとして命を狙う。
ヴァッシュに説得され少し心が動いたように見えたが、直後、非情に徹したウルフウッドによって射殺された。
髪飾りに偽装した発信機から高周波を発し、ワムズを自由に操ることができる。自由意思が欠落しているとして子供を嫌っている。


【ワムズについて】

■大墜落(ビッグフォール)で人間やプラントが現れる以前からノーマンズランドに棲息していた生物で、さまざまな種や大きさに分類される。

■人と同程度、もしくはそれ以上の知性を持つ固体も存在するが、人語を理解はするものの話すことができない。このため、先述のとおり人とのコミュニケーション用に人体を端末に用いたのが『ザジ・ザ・ビースト』の実態だった。




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