テスラ(トライガン)

登録日: 2012/01/23(月) 17:03:27
更新日:2023/05/23 Tue 22:14:03
所要時間:約 4 分で読めます




漫画『トライガン・マキシマム』において、中心人物であるヴァッシュナイブズ両名の回想にてその存在が語られる一人の少女。
本人が何かを語るような場面は作中で一度も無いため、性格などは不明である。



彼女に関しては一切がネタバレにあたるため、以下、未読の人は注意。




















2405年05月03日、02時06分
――――発見、保護








時はトライガン本編の開始より150年とすこし昔にまで遡る。
場所は新天地を求めて宇宙の旅を続け、後に未開の惑星『ノーマンズランド』に墜落することとなる移民船団の一隻。
テスラとは、船に搭載された生体端末『プラント』から自然発生的に誕生した、「人そのものの姿と自我を持つ」前代未聞のプラントに付けられた名前である。




対象は猛烈な速度で成長
緊急時対応のクルーミーティングが間にあわない
暫定ながら観察を開始する


本来、プラントは生命維持機械を接続されなければ生きられない存在である。
また人に近い形をしていても明確な自我の類は持ち合わせておらず、当然ながら人との意思の疎通は不可能だった。


13日目――
大脳の容量も急速に肥大…
既に我々を視認している様子が見られる


30日目――
テスラの成長は凄まじい
興奮で眠れない


しかしテスラは人間同様の自我を示し、生存に生命維持装置を必要としない独立性を持っていた(この特性から『自立種』という名称が後に定着する)。
人と明確に異なるのは、極端に早い成長速度。プラントから赤子の姿で産まれ落ちたのち、テスラは僅かな期間で少女と呼べる外見を持ち、言語を解するまでになっている。


92日目――
テスラはとうとう言語を解した






このようにそれまでの常識を覆す存在であったテスラは、移民船のクルーを兼ねるプラント技士らの好奇心を大いに刺激した。
簡単な検診・検査からスタートし、レポートを残していく技士たち。しかし彼らの知識欲は次第に暴走し、やがて危険な領域にまでその行為を進めさせてしまう。





100日目――
倫理問題でトラブル




テスラは着実に衰弱、死に近づいていく。
それでも彼らは止まらず、レポートの内容も増えていく。



110日目――
度重なるスキャンの影響か、様々な場所に腫瘍が発見される
切開にて削除






170日目――
代謝機能の著しい低下を確認




192日目――
頭髪が抜け落ち止まらない

体を起こすと大腿骨骨折した
異臭――



そして、



229日目…
投薬中に突如痙攣――――


14時間後「機能停止」
以後、標本作製をまとめにこのプロジェクトを一旦凍結する


僅か一年も生きることが出来なかった少女は、その遺体を解剖された上で標本とされ、船の秘匿スペースへと保管されるに至った。













以下はテスラ本人には関係の無い記述。










それからしばらく後。
幸運にも他の仲間がコールドスリープに入っている間、クルーの一人であるレム・セイブレムは再び自立種(それも双子)の誕生に立ち会った。
レムはテスラに対する行為に終止反対していた数少ない人物だった。テスラを助けられなかったことへの贖罪のため、彼女は双子の兄弟を匿い守り育てることを決意する。
双子達は、レムの愛情を受けて約一年間の幸せな時を過ごしていった。


……しかし偶然か必然か、彼らはテスラの標本を発見。また彼女に対して行われた残虐な行為の記録までも読んでしまう。
自分達より先に生まれていた同属が、愛し愛されていたはずの人間に殺されていた。その事実は双子の精神を追い詰め……。




さらにしばらく後。
双子の兄、ナイブズは人への憎悪から『大墜落』を引き起こし、150年後にあたる本編ではノーマンズランドで生き延びた人類までも根絶させるべく暗躍していく。
双子の弟、ヴァッシュは人への愛を捨てきれず、兄を止めるための戦いに身を投じていくこととなる。



追記・修正は人類に絶望した人、人類への愛を捨て切れない人がお願いします。

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最終更新:2023年05月23日 22:14