グレイ・ザ・ナインライヴズ

登録日 : 2012/02/24(金) 02:24:16
更新日 : 2016/05/15 Sun 10:36:45
所要時間 :約 5 分で読めます





    ウ
       裏切り者!!
裏切り者        
             裏切り者
うらぎりもの      
      ウラギリモノ

ユるッ            
          許さない
      ユルサナイ

YURUSANAI



No.8
グレイ・ザ・ナインライヴズ


漫画『トライガン』および続編『トライガン・マキシマム』の登場キャラ。
ナイブズ率いるGUNG-HO-GUNSの一人(?)として、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの前に立ちはだかる。


一人(?) という表現は、一見して人間とは判断できかねる見た目のせい(理由は他にもあるが後述)。
ぶっちゃけモロに エイリアン(しかも大人を片手で握れる程に身体がデカイ)じみた姿 をしており、たびたび奇声をあげるのもその印象に拍車を掛ける。
言わずもがな、“グレイ”のネーミングはその見た目にちなんでいると思われる。


装備は両手のグローブ(?)。殴打に用いるほか、先端部の穴から砲弾を射出できる。
巨体に見合う膂力と、不死身かと思わせるほどの耐久力が戦闘における持ち味。


実際にヴァッシュと戦うことになるのは『マキシマム』本編、雷泥・ザ・ブレードが斃れた後である。
外界から隔絶された隠れシップに先回りし、ヴァッシュをレオノフ・ザ・パペットマスターと共に待ち受ける。




以下、その顛末。







ヴァッシュがパペットマスターと対峙している所に、シップの床をブチ破って下から登場。……したのだが、ヴァッシュと同行していたウルフウッドに迎え撃たれ、彼と一対一で戦う羽目に。
同じGUNG-HO-GUNSでありながらヴァッシュに味方するウルフウッドを裏切り者と呼び、怒りを露わにして襲い掛かった。
とはいえ、ナイヴズ打倒のためにGUNG-HO-GUNSに潜り込んでいるウルフウッドにしてみれば、そのような怒りなど知ったことでは無いのだが。


戦闘開始後は前述した耐久力を盾に、片目を潰されるなどのおびただしい傷を負いながらもウルフウッドに迫っていく。
その鬼気迫る姿や、 引き千切れた右腕が意思を持つかのように動く という不気味さはウルフウッドを心底驚愕させた。
(この血みどろの戦闘は、作中でも指折りなほどにのグロい。この回のタイトル、「セメント」はその泥沼のような戦いぶりを表している)




以下、ネタバレ。






外から見える巨大人間(?)はただの生体兵器。 “ナインライヴズ” の正体は、その中に潜む 九人の人間 である。
故に、いくらウルフウッドが外側を攻撃しようとも“中”の人間に届かなければ意味は無い。
千切れた右腕が動いたのも、その内部に入り込んでいた者が操っていたためだった。


途中でそのことに気付いたウルフウッドにより、九人中七人が殺害される。
しかし七人目を絞殺した所でウルフウッドが力尽き、気絶。それを見て取った残りの二人は止めを刺そうと迫るが……。
その直前、ヴァッシュらを追って来たメリル・ストライフ、ミリィ・トンプソンの乱入によりその二人ともが戦闘不能にされた。
なんというか、あっけない決着である。




この後、生き残った二人はシップの人間に一度は幽閉されるも、一部の住人が敵討ちのためにリンチしに来たところを返り討ちにして脱出。自分達の邪魔をしたメリルらの殺害を目論む。
しかしヴァッシュの妨害によりそれは叶わず、さらにウルフウッドに足蹴にされて今度こそ敗北を認めるに至った。


それ以降は引き続き幽閉されていると思われるが、死ななかっただけでもGUNG-HO-GUNSの中ではマシかもしれない。とはいえ後に明かされたレガートの設定から考えると、結局操られて自殺させられた可能性が高い。
ちなみに、“中の人”は全員が禿げたオッサン。その癖して身長は幼児並に低く、二頭身ちょっとの体型というアンバランスさがまたキモい。
語尾に「~だキ」とつける癖があるようだ。
耐久力は見ての通り貧弱だが、この状態でも一般人なら容易に殺せるくらいの力はあるようである。

アニメ版ではパペットマスター、ガントレットと共にシップを襲い、ウルフウッドと戦う。
こちらは九つの電子頭脳を持つロボットである。胸部や大腿部など全身に重火器を仕込んでいる。



ここからは余談。




ナインライヴズとの戦闘におけるウルフウッドの「幕引いたるで、大根役者!」のロケットランチャー発射ポーズは、映画「エル・マリアッチ」のギターケースに仕込んだロケットランチャーを発射するシーンが元ネタである。





【ウルフウッドの葛藤】

このシップ内における一戦以前から、ウルフウッドはヴァッシュ(とナイブズ)に様々な思いや疑念を抱いてきた。
『トライガン』終盤においてナイブズとの対面時に発露させた、空に浮かぶ月を窪ませる程の“力”。
『マキシマム』での道中で見せた、ヴァッシュの死をまるで恐れていないかのような振る舞い。
それらはウルフウッドに対し、ヴァッシュを“不死身の化け物”なのではないかと疑わせてきたのだった。


そこに来ての、ナインライヴズとの戦い。どれほど鉛弾を撃ち込んでも倒れないナインライヴズを見て、
もしもこの敵が不死身なら、ヴァッシュもが“不死の化け物”であってもおかしくないのでは?
……と、ウルフウッドの疑念は更に深まる。


これについてはナインライヴズの不死の“実態”に気付いたことで幾らか緩和されるものの、やはりヴァッシュが驚異的な“力”を持つ危険な存在という認識は変わらないまま。
後に続く旅でヴァッシュの人柄に感化されながらも、ウルフウッドは生への執着から 「ナイヴズの下に着く前に、まずヴァッシュを殺した方が良いのでは?」 と悩み続けていく。



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