Dragoon D-END(遊戯王)

登録日:2010/06/03(木) 16:59:39
更新日:2024/01/14 Sun 13:11:33
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Dragoon(ドラグーン) D-END(ディーエンド)とは遊戯王OCGに存在するモンスターの1つ。

融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000
「D-HERO Bloo-D」+「D-HERO ドグマガイ」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを破壊し、表側表示モンスターを破壊した場合、その攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分スタンバイフェイズに自分の墓地の「D-HERO」カード1枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

【概要】

第5期最後のパックである「LIGHT OF DESTRUCTION」で登場した融合モンスター

エド・フェニックスが使用した「最後のD」という肩書を持つが、このカード自身はD-HEROの名前を持たない。

融合素材は「ドグマガイ」と「Bloo-D」の2体。
「ドグマガイ」よりも攻撃力が下がっているが、あちらは専用の条件を持つ特殊召喚モンスターなので、出しやすさを考えると一概に劣っているとは言えない。
「沼地の魔神王」のような融合素材代用モンスターは使えないものの、カード名を変更した「プリズマー」ならば問題ない。

また、融合素材を名指しで指定しているため、このカードをEXデッキに入れておけば「融合徴兵」で素材をサーチすることができる。


レベル8のD-HERO2体を素材にするだけあり「青眼の白龍」と同じ攻撃力3000を誇る。
だが、このカードの真の恐ろしさはそのエフェクトである。


まず相手フィールド上のモンスターを問答無用で爆☆殺し、LPにダメージを与えるエフェクト。

その場凌ぎにモンスターをセットされても爆☆殺し、攻撃宣言も行わない。
相手のLPが少なくなった状態ならば、このカードで適当なモンスターを破壊することで即ゲームセットということもあり得る。
HEROらしからぬじわじわと痛め付ける事が可能。あ、HEROじゃないか。

ただし、バトルフェイズを行えないデメリットはかなり重い。
この手のエフェクトならば、「ヴォルカザウルス」のような選択肢も存在する。
そちらはバトルフェイズを放棄するようなデメリットはなく、モンスターへの攻撃はでき、さらに「ガイアドラグーン」を重ねることでデメリットを打ち消せる。

状況次第では他のモンスターに相手の大型の対処を任せ、普通に殴っていった方がダメージが増えるということも多い。
レベル10なので「グスタフ・マックス」のエクシーズ召喚に使うなど、デメリットが気にならないような工夫をしたい。


さらに、セメタリーにD-HEROがいる限り自分のスタンバイフェイズに何度でも蘇生できるエフェクトを持つ。
第9期頃から手軽なバウンスや除外の手段が増えてはいるものの、攻撃力が高いモンスターが自己蘇生できるのは嬉しい。
第10期には新マスタールールの関係で、メインモンスターゾーンに出し直せるこの効果も評価も高まった。

高打点と自己再生を利用し、ウイルスカードと絡めることもできる。
サクリファイスエスケープかつ相手のフィールドと手札をズタズタにすることが可能。


安定して相手を爆☆殺できる。
まさに最後のDにふさわしい強さである。

セメタリーにD-HEROのストックがあれば実質王宮の弾圧も効かず、
維持出来ればなかなか強い、
何度でも蘇る様はまさに恐怖である。


ちなみにフュージョンゲート+チェーンマテリアルのコンボで3体のD-ENDを1ターンで並ばせることができる。
自壊してしまうが、D-ENDはやはり自己再生出来るし、破壊効果は発動可能という抜群のシナジーを発揮する。

サイバー・エンド・ドラゴン、地天の騎士と同じように幻想召還師デッキでよくお呼びがかかる。


第10期以降はこのカードを名指し指定するサポートカードも登場した。

D-タクティクス
永続罠
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
自分フィールドの全ての「HERO」モンスターの攻撃力は400アップする。
(2):自分フィールドにレベル8以上の「D-HERO」モンスター
または「Dragoon D-END」が特殊召喚された場合に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。
(3):魔法&罠ゾーンのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「D-HERO」モンスター1体を手札に加える。

毎ターン攻撃力アップ・D-END含めた大型D-HEROが出る度に対象を取らない除外・自身が破壊されたらD-HEROサーチの3種類のエフェクトでD-HEROをバックアップする永続罠。

D-END的に1番注目したいのは(2)のエフェクト。
融合召喚だけでなくD-ENDの自己再生でも反応して相手のカードを除外するので、相手依存もしくは自前で破壊エフェクト持ちを用意する手間が必要だが複数回の発動が狙いやすい。
(1)と(3)のエフェクトも、タクティクスが破壊されてもサーチで2体目以降の融合素材を確保、放置されれば毎ターン攻撃力が上がって相手を更に追い詰められる、と絶妙に噛み合っている。

後述のブレイク・ザ・デステニーと組み合わせる事で更なる相乗効果が見込める。


ブレイク・ザ・デステニー
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの、「Dragoon D-END」または
レベル8以上の「D-HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、次の相手メインフェイズ1をスキップする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
「ブレイク・ザ・デステニー」以外の、「Dragoon D-END」のカード名または
「D-HERO」モンスターのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える。

D-ENDか最上級D-HEROをコストに相手のメインフェイズ1をスキップする通常罠。
自己再生が可能なD-ENDならコストにしやすく、相手の行動を大きく制限させる事が可能。
D-END・D-タクティクスと組み合わせる事でバトルフェイズはスキップされるが、相手モンスター破壊&バーンしながら次の相手のメインフェイズ1をスキップ、次の自ターンにはD-ENDが復活して相手に対象を取らない除外を飛ばして更にリソースを削ると言う非常に嫌らしいコンボが決まる。

更にセメタリーから自身を除外する事でDragoon D-ENDかD-HEROの名前が記された魔法・罠をサーチ可能。
サーチ対象にD-タクティクスがあるので上記コンボが突破されても2枚目のタクティクスが準備可能、と強力なシナジーを形成している。


とは言え今では下記の様な強力な対抗馬が存在する。
D-HERO デストロイフェニックスガイ
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
(2):自分・相手ターンに発動できる。
自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

OCGオリジナルの融合D-HEROにしてD-HERO版E・HERO シャイニング・フェニックスガイとも言えるモンスター。

詳細はこちらに譲るが、
D-ENDと比較すると打点が下がった・破壊エフェクトにバーンがなし・自分のカードもコストにする必要があるが、
融合素材の条件が緩い・破壊エフェクトにバトルフェイズスキップなし・相手ターンにも破壊エフェクトを使用可能・自身を破壊して相手の除去を躱せる・セメタリーからの復活が相手ターンでも可能になった上にコストが不要・自身以外も復活させられる様になった、と小回りがきくようになっている。
相手の弱体化エフェクトも墓地にHEROが溜まりやすい【D-HERO】では大幅な弱体化が狙えるので戦闘による突破を困難にし、
上記のD-タクティクスと組み合わせる事で自分・相手ターンそれぞれで相手のカードを1枚破壊・1枚除外と言う相手のリソース削りに特化したコンボが可能。
ここにブレイク・ザ・デステニーによるメインフェイズ1スキップが組み合わさればリアルファイトが始まりかねない程のロックが完成する。


出しやすさを含めた総合評価ではデストロイ・フェニックスガイの方が上なので、唯一優っていると言えるバーンで何とか差別化を図りたい所である。



【原作・アニメにおいて】

アニメGXの「エドvs万丈目」においてエドが使用。
エドと千里眼グループが莫大な開発費(1000億円)を掛け共同で作り上げたカードであり、通称「最後のD」。

この金額の高さは特徴的であり、度々話題に上がることがある。


因みにこのカード、デュエル中にエドに渡された。

なにそれ? と思うだろうが、遊戯王だから仕方ないのかも知れない

アニメでは破壊効果のデメリットはバトルフェイズ放棄ではなく、
「この効果を使用したターン、自分フィールド上のモンスターは戦闘できない」でありバトルフェイズに突入すること自体は可能であった。
更に魔法・罠・モンスター効果では破壊されない効果を持っていた。強すぎだ。
この効果で《アームド・ドラゴン LV10》の破壊効果を無効化した後、戦闘で相打ちとなった。

登場回の「今日の最強カード」で、このカードが紹介されようとしたが割り込みで《おジャマ・イエロー》が紹介された。


【ゲーム作品において】

TF3ではエド・フェニックスがこのコンボを使用し、前作でのCPUの行動からプロのタクティクス(笑)と思っているプレイヤーを爆☆殺してくれた。
恐ろしい………

デュエルターミナルでもエドが使用。
結局不明だった攻撃名と効果名が設定された。

攻撃名は「アルティメット・D・バースト」、破壊効果は「インビンシブル・D」、蘇生効果は「リバイブ・D」となっている。



追記、修正よろしくお願いします。

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最終更新:2024年01月14日 13:11