カモン・ビクトリー

登録日:2013/06/02 Sun 11:30:55
更新日:2023/03/19 Sun 18:41:27
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当たれ!ボルバルザーク!


カモン・ビクトリーとは、デュエル・マスターズの呪文カードである。

このカードが収録された「DMX-12デュエル・マスターズ ブラック・ボックス・パック」は「発売前に詳しい収録内容が一切公開されなかった」という特殊なパックで、イベントでの先行販売を手に入れたプレイヤーにより中身が報告された際、多くのプレイヤーはそのいろいろとぶっ飛んだ収録内容に驚愕した。

その中でもこのカードは極めて独特な効果を持っており、このカードの存在が報告されるや否やその効果処理についてとても活発な議論が交わされた。


その能力がこちら。


カモン・ビクトリー P 水文明 (3)
呪文
■S・トリガー
■E2(エピソード2)またはE3(エピソード3)のブースターパック1袋を開封し、その中から1枚選んで手札に加える。残りを自分のコレクションに加える。

初見の場合はテキストを二度見するであろうこのカード、要するに試合中にブースターパックを1つ開けて、そこからカードを手札に加えるということである。

デッキ外からカードを補充するというカード、TCG全体で見るとデュエマの基になったMTGなどにもそれなりに存在するが、それが公式大会でも使用可能となるとほぼ類を見ないカードである。

そしてもう一つの特徴として、パックから出たカードは基本的に何でも使えることが挙げられる。

デュエル・マスターズにも殿堂入りプレミアム殿堂のようにデッキに入れることができない、あるいは1枚しか入れられないカードが多数存在する。
しかし、このカードを使用して開封したパックにそれらのカードが入っていた場合、そのカードを手札に加えて使用することができてしまう。
これは「殿堂カードはデッキの構築段階で入れてはいけないカードであり、試合中に外部から手札に加わるのは何ら問題ない」ということである。
また、同じ理由で同名カードがデッキに5枚以上になってしまう場合も問題なく使用することができる。
開封したパックから出たサイキック・クリーチャーを選んだ場合は手札ではなく超次元ゾーンに置く。

このカードを使う場合の注意事項

  • パックを用意する
このカードの効果で開けるパックはもちろん自分で用意しなければならない。どれくらい連発するかはその人次第だが、あまり使いすぎると現実での出費もバカにならない。
ちなみに、デュエマには《ブルー・メルキス》や《ハカイ・デストロイヤー》などの「相手の呪文を自分が使う」というクリーチャーが存在するが、そういったクリーチャーの能力で相手の《カモン・ビクトリー》を自分が唱えても、自分でパックを用意していなければ効果は不発となる。
決して相手が持っているパックを勝手に盗って開けてはいけない
なお、構築済みデッキやデッキビルダーを開封することはできない。

  • スリーブを用意する
この効果で手札に加わるカードは当然むき出しである。そのためスリーブ入りのデッキの場合は他のカードとの判別が容易であるため、あらかじめ予備のスリーブを何枚か用意しておく必要がある。
もしもスリーブが足りなかった場合はデッキについているスリーブを全て外さなければならなくなる

  • 試合終了後はデッキからカードを抜く
このカードを使った場合、当然デッキの枚数は40枚をオーバーしているため、試合が終わったら次の試合の前に加えたカードを全て抜かなければならない。
当然プレミアム殿堂のカードでなくても抜かなければならない。ちゃんとコレクションに加えて大切にすること。
強力なカードを抜いたふりしてそのまま服の袖に隠したりして、次の試合でもあたかもそのパックから出たようにごまかしてはいけない。

  • 使用制限
開封できるのはE2及びE3のパックに限られるので、これらのカードが絶版になればこのカードは使用できない。
タイムリミットはおそらく2015年くらいには来ると思われる。


オススメのブースターパック

  • DMX-08「激熱!ガチンコBEST」
《カモン・ビクトリー》にはS・トリガーも付いており、相手ターンに唱えることもできる。
このパックには《ゼロカゲ》、《ハンゾウ》、《ハヤブサマル》の強力なシノビが再録されており、「最後のシールドから出てきたカモン・ビクトリーでゼロカゲを引き当ててダイレクトアタックを防いだ」なんてドラマもあるかもしれない。
E2、E3には他にもシノビの再録されているパックはあるが、このパックは「全体の収録数が41種と少ないため、シノビを引きやすい」という利点がある。
そのほかにも5コスホールサイクルやチャクラ、ボルシャック・メビウスなどの即戦力的なカードも多数封入されている。

  • DMX-12「ブラック・ボックス・パック」
公式が最も《カモン・ビクトリー》で剥いてほしいであろうパック。
このパックにも多数のシノビが再録されているが、それ以上にこのパックには「プレミアム殿堂のカード」が2収録されている。
先ほども述べたようにこのカードの効果で引いたカードは何でも使えるため、かつて一世を風靡した力をその手で体感することが可能となっている。
そのほかにも度肝を抜くようなカードが多数収録されており、開けて楽しいパックとなっている。
ただし割高。

  • DMR-07「エピソード2 ビクトリー・ラッシュ」
エクストラブースター以外で最も役に立つであろうパック
高レアリティのカードがだいたい優秀であり、「覇ァ!」やウェディングなどの強力な切り札が手に入る可能性がある
まさしく「ビクトリーカード、来い!」というデッキの名前にもピッタリである。


まさかの後継登場

時は流れて革命編、「ブラック・ボックス・パック」がパワーアップして帰ってきた「超ブラック・ボックス・パック」にて、新たなパック開封カードが登場した

カモン・レジェンド P 水文明 (3)
呪文
自分のデュエマRev未開封拡張パックを、相手に見せずに開ける。
開けた拡張パックの中からカードを1枚手札に加え、残りを相手に渡す。相手はその中から1枚選んで自身の手札に加え、残りを自分に戻す。パックのカードがなくなるまでこれを繰り返す。こうして手札に加えたカードは、各プレイヤーのカードとなる。
扱うパックは革命編パックになり、今度はドラフト形式で手札に加えるように。パック内で最高レアリティのカードは(他のカードを選ばなければ)確実に手に入るが、相手にもカードを渡してしまうのは無視できないデメリット。相手のマナゾーンを意識して選ぶようにしよう。

なお、「禁断のドキンダムX」を開封してドキンダムXが出た場合は手札に加えることになるためそのまま敗北する。相手が選ぶことはまずなく最後に選ぶのは自分なので、潔く初手で選んでしまおう。

超電磁 パックE P 水文明 (5)
進化クリーチャー:サイバー・コマンド 5000
パック進化:自分のデュエル・マスターズのRev未開封拡張パックをひとつ、バトルゾーンに出し、このクリーチャーをその上に置く。
このクリーチャーがシールドをブレイクした時またはバトルゾーンを離れた時、このクリーチャーの下に重ねた拡張パックを開け、その中から1枚を手札に加える。残りは自分のカードコレクションに加える。
まさかのパックを進化元にする進化クリーチャー。シールドブレイク時か離れた時に手札補充ができる、と書けば堅実なクリーチャーに見えるが、パックの中からなので当然運次第である。

一方で、コスト5かつ水のコマンドであり進化元をリアルマネー以外必要としないため、奇天烈侵略者の侵略元としての適性が高い。ギャンブラー的な能力なのに堅実な使い方になるのが欠点ではあるが


追記・修正はカモン・ビクトリーでボルバルを引き当てるか、カモン・レジェンドでキング・アルカディアスを引き当ててからお願いします。

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最終更新:2023年03月19日 18:41