融合(遊戯王OCG)

登録日:2011/02/06(日) 10:36:10
更新日:2024/01/12 Fri 21:50:07
所要時間:約 6 分で読めます




もしかして→ユーゴ

魔法カード、発動!!

「融☆合」!!



《融合》とは遊戯王OCGに登場するカードの一つである。

《融合》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

【概要】

EXデッキに用意するモンスターである融合モンスターを特殊召喚できる最も基本的なカード。

原作での《融合》は文字通り2体以上のモンスターを融合させて、その場で新しいモンスターを生み出す効果だった。

遊戯王OCGでは、その効果を再現するために「融合モンスター」を別途で製作しておき、条件を満たした時にEXデッキ*1から呼び出すようにしたのである。

《融合》と素材となるモンスター2体以上という消費は大きいものの、生け贄召喚と違い召喚権に縛られず大型のモンスターを呼び出せるというメリットから昔から融合召喚を行うデッキが構想され続けてきた。


【詳細なルール】

《融合》によって融合召喚を行う手順は以下。

1.EXデッキに出したい融合モンスターが存在し、手札またはフィールドに融合素材が揃っている状態で《融合》を発動。
2.融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキから融合モンスターを特殊召喚する。

注意しておきたい点をいくつか挙げる。

  • 《融合》により素材を墓地に送る行為はコストではなく効果による処理である
シャドール」モンスターが効果で墓地に送られた場合に発動できる効果を持つのは、融合素材にすることでアドバンテージを稼げるというデザインのためである。

《融合》がカウンターされても素材を墓地に送る必要はない。

「効果を受けない」耐性を持つモンスターを融合素材にすることはできない。

コストではないため《次元の裂け目》《マクロコスモス》などで融合素材が除外される状況でも《融合》を発動して融合召喚を行える。


  • 《融合》を発動した段階では融合召喚する融合モンスターを宣言する必要はない
手札・EXデッキは相手プレイヤーにとって非公開情報なので、EXデッキの融合モンスターも手札の融合素材も対象にとれない。つまり《融合》は対象をとらないカードである。

よって実際に何を融合召喚するかは効果処理時に持ち主が決定する。

一方、対象をとらないゆえに、何らかの理由で本来の素材が失われた場合でも融合召喚が行えるならば必ず行う必要がある。

例えば《融合》にチェーンして《アーティファクト-デュランダル》の効果を発動され、手札の融合素材がデッキに埋まってしまった場合でも、フィールド・手札のモンスターで何かしらのモンスターが融合できるならば、融合召喚を行わなければならない。

逆に、何も融合召喚できない場合は不発となる。


  • 融合素材の取り扱い
自分フィールドのセットされたモンスターも融合素材にできる。
これはシンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚と異なる点である。

《融合》の効果で墓地に送られたモンスターは「融合素材」として扱われる。
そのため《融合解除》の効果で墓地から特殊召喚できる。

融合モンスターが一度墓地に送られてしまうと、その後再度フィールドに融合モンスターを特殊召喚しても「融合素材」としては扱われない。

ただし、《亜空間物質転送装置》のように「一定期間除外する」効果ならばこの関係は断ち切られない。


  • 「融合召喚」と「融合召喚扱いでの特殊召喚」は区別される
どちらも正規の方法で特殊召喚されたとして扱われ、蘇生制限を満たせるが、厳密には区別される。
ちなみに第8期までの『融合』以外の融合召喚を行う効果を持つカードは「融合召喚扱いで特殊召喚する」と記載されていた。
統一されるようになったのは第9期の《影依融合》からである。

これはおそらく『融合』で召喚することを融合召喚とし、それ以外のカードはそれに準ずるための表記分けだったと思われるが、

他のシンクロ召喚エクシーズ召喚がそうであるように「○○召喚」と「○○召喚扱いで特殊召喚」は扱いは本来別物である*2

もっとも融合召喚にせよ、シンクロ召喚にせよ、「○○召喚扱いで特殊召喚」するカードが第8期まではかなり少なく(シンクロ側はない)、
その少ないカードも《簡易融合》等、別段区別の必要性が薄いカードだったため第8期までは特に問題なかったと言える*3

第9期以降は融合召喚もシンクロ召喚も「○○召喚扱いで特殊召喚」するカードが増えてきたため、区別の必要性が出てきている。




さて、このような《融合》ではあるが、

…などなどの理由でこのカードが使われることは少なかった。

しかし、こうした欠点を補うためにサポートカードも多数登場し、今では昔よりも扱いやすくなっている。
特に融合を多用するE・HEROデッキではこのカードを生かせるギミックが多いので採用が検討できるか。


追記・修正お願いします















さて、このカードの魅力は効果や実用性なんかではない。
このカードの効果は名前やイラストなどからイメージ的に「モンスターを合体させる」というものであるのは明白であろう。



──合体

この言葉に心踊らない男はいるだろうか、いやいるまい。この言葉に情熱を感じない男はいるだろうか、いやいるまい。


──合体

それは男のロマン。
我々に勇気と力を、希望と情熱を与えてくれる魔法の合い言葉


──合体

それはある時はヒーロー達の最後の切り札となり、ある時は強大な敵となって立ちはだかる壁となる、「力」の象徴


──合体

1+1は2ではない、3でも4でも11でもない。
200だ1+1は…無限大だ


…諸君は合体という言葉を見た時何を頭に思い浮かべただろうか。
諸君の心に刻まれた勇姿はいつでも闘志を、勇気を、希望を、与えてくれるだろう。





茶番に付き合わせてしまいました。
しかしマジメな話、多分上のような理由もあってなかなかに人気のあるカードであり、現在でも関連カードが登場している。

その人気は昨今よくある融合カードを使わない融合召喚に対して「邪道」等、否定する意見もあるほど*4
その賛否はともかくとして、サポートカードも豊富なため、《融合》を主軸としたデッキも十分構築可能である。


融合関連モンスター

・沼地の魔獣王、破壊神ヴァサーゴ、など
指定された融合素材モンスターの代わりになれる「融合素材代用モンスター」群
基本的に「青眼の白龍」「ブラック・マジシャン」のように、カード名を直接指定された場合限定。
「戦士族モンスター」「闇属性モンスター」「『E・HERO』モンスター」など大きな括りの場合は代わりになれない。
他に特別な効果がないため今となっては採用率は低く、特に沼地の魔獣王は下記の沼地の魔神王のほぼ下位互換扱いとなっている。
サルベージ等の種族・属性サポートを共有できるが、魔神王×3で十分なことが多い。
イリュージョン・シープはレスキューキャット、破壊神 ヴァサーゴは魔界発現世行きデスガイドでリクルートできるため比較的恵まれているか。

・沼地の魔神王
《融合賢者》の効果を持つ融合素材代用モンスター。
素材代用モンスター内では恐らく一番採用率が高い。サーチorフュージョン。
レアリティは全てノーマルであるにもかかわらず、EEやTP等手に入れにくい再録ばかりだったので長らく高騰していたが、
フュージョン・エンフォーサーズに再録されたため入手は容易になった(肝心の融合は再録されていないのだが)。

・「融合呪印生物」シリーズ
融合素材代用効果に加え、特定の属性の融合モンスターを《融合》なしで特殊召喚できるモンスター。
ただし、融合召喚扱いでは無いので蘇生制限を満たさない上に融合召喚でしか特殊召喚できないモンスターは出す事ができない。
見た目がアレ。

・シンクロ・フュージョニスト
シンクロ召喚に使われた時、「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カードをサーチできるモンスター。

・パラサイト・フュージョナー
特殊召喚時に自身を融合素材代用として、場のモンスターを素材に融合召喚する効果を持つモンスター。そしてR18方面の需要も満たせる。
融合効果の発動条件は厳しいものの、☆1・低ステータス・闇属性とサポート自体は多く、融合解除との併用で連続攻撃が可能と言った強みもある。

ドロドロゴン
融合素材代用効果を持つ汎用☆6シンクロモンスター。
さらにシンクロ召喚して出した場合には場のモンスターと融合する効果も持つ。
《融合》を入れずともシンクロ主体のデッキに融合召喚を搭載可能にする。

捕食植物ヴェルテ・アナコンダ
2000ライフ払ってデッキの融合orフュージョン魔法をコピーする汎用リンク2モンスター。
本来は融合デッキのサポートモンスターとして作られた…と思われるカードだが、まずは《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を出すために《真紅眼融合》をコピーし、次には《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を出すために《フュージョン・デステニー》をコピーするといった感じに、融合デッキを飛び出して出張で悪用されまくるハメに。
複数の巻き添えを出しながらもなかなかしぶとく生き残っていたが、《氷剣竜ミラジェイド》《烙印融合》と組んでまたまた悪さをしたのがトドメとなったか、2022年4月改訂で遂に禁止指定されてしまった。


融合関連魔法カード

・融合賢者
《融合》1枚をデッキからサーチする魔法カード。
融合・フュージョンに属しシンプルで優秀なサーチカードとはいえるが、上述した沼地の魔神王がほぼ同じ効果を持つほか、
他のサーチ手段も豊富なため現在では優先して入れる理由に少々乏しい(こちらのメリットも十二分に多いが)。
超魔導剣士-ブラック・パラディンのサポートが充実する前は熟練の黒魔術師・熟練の白魔導士に魔力カウンターを乗せる目的で使われることもあった。
エッジインプや沼地の魔神王が邪魔になるタイプのデッキ(不死武士を使う【戦士族】など)なら優先して採用が検討できる。

・融合解除
速攻魔法。融合モンスター1体をエクストラデッキに戻し、その素材が自分の墓地に揃っていれば特殊召喚できる。
三沢君の言うようにバトルフェイズに発動すれば一気にラッシュをかけて満足できること間違いなし。
忘れられがちだが相手フィールドのモンスターも対象にする事ができる。こちらの場合は基本的には素材は戻せない。
原作・アニメでは上記の様に追撃や相手融合モンスターの防御など要所要所で活躍するが、一方でコンボカードの側面や状況を限定する防御カードという面から、
その状況では有効に使えないカードといった事故要員として登場する事もある。

・フュージョン・ゲート
フィールド魔法。《融合》なしで融合召喚が可能になる。
ただし素材となったモンスターは除外される上、相手にも使用される恐れがあるので注意。
チェーン・マテリアルと絡めたコンボが有名なほか、凡骨の意地が主軸のデッキでも使いやすい。

簡易融合(インスタントフュージョン)
1000LPをコストに、素材無しでレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚できる魔法カード。
出したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズ時に破壊されるが、融合召喚扱いなので蘇生が可能。
シンクロ召喚エクシーズ召喚との相性は抜群。

簡素融合(レトルトフュージョン)
効果を持たない融合モンスターしか呼べない代わりにレベル6も呼べる様になった簡易融合。
コストやデメリット、融合召喚扱いで呼べる部分は変わらないので使い方もほぼ同じ。

・瞬間融合
元祖「インスタント・フュージョン」*5。融合召喚する速攻魔法。
融合素材は場のモンスター限定・エンドフェイズに自壊するデメリット付きなのでバトルフェイズでの追撃が主な使い方。

未来融合-フューチャー・フュージョン
デッキから融合素材モンスターを墓地に送って、2ターン後に融合モンスターを召喚する永続魔法。
墓地肥やし、デッキ圧縮など融合以外の使い道も様々。むしろ使用者の殆どが融合を成功させる気がなかったりする。
その性能から長らく禁止カードだったがエラッタされ釈放、墓地送りが発動時ではなく発動後の次の自分のターンになった。
墓地肥やし手段としては大幅な弱体化だが、融合召喚に拘るのであればほぼ効果の変化はない。

・融合破棄
《融合》1枚と融合モンスター1体を墓地に送り融合素材1体を特殊召喚できる魔法カード。
しかし、普通の融合と同等の手札を消耗してまで特殊召喚したくなる融合素材モンスターはかなり少ない。
そして強力なモンスターを特殊召喚してもエンドフェイズには墓地に送られてしまうので使いづらい。

・再融合
融合モンスター専用の早すぎた埋葬
表示形式は問わない代わりにデメリットが破壊から除外に変わっている。

融合回収(フュージョン・リカバリー)
墓地に存在する《融合》1枚と融合素材1体を手札に戻せる魔法カード。

超融合
全フィールド上に存在するモンスターを素材に融合召喚できる速攻魔法。
融合解除後に再度融合するのも相手モンスターを除去するも自由自在。

・置換融合
ルール上カード名を「融合」として扱う魔法カード。
自分フィールドからしか素材を融合できないが、墓地のこれを除外して墓地の融合モンスター回収&1ドローできる。
《融合》と合わせて三枚しか積めないので、どちらを優先するかはデッキと要相談。

・超越融合
融合素材は場の2体限定でライフコストが必要だがチェーンによる妨害を受けず、融合召喚した後に墓地から除外する事で融合素材一組を効果無効・攻守0で蘇生させる魔法カード。
更なる融合召喚やシンクロ・エクシーズ・リンクにも繋げられる。

・サイバネティック・フュージョン・サポート
速攻魔法。機械族専用だが、ライフコストを払うことで融合素材を手札・フィールド・墓地から選択できるようになる。

融合準備(フュージョン・リザーブ)
融合モンスターを相手に見せる事で融合素材1体をサーチし、墓地の《融合》1枚を手札に戻せる罠カード。
シンクロモンスターの登場で微妙に肩身が狭くなっていた名前指定融合モンスターに新たに差し込んだ光。
……だが、後半の融合回収効果はあまり使われず、もっぱらサーチカードとして使われている。

・融合徴兵
こちらも融合モンスターを相手に見せる事で融合素材1体を確保する魔法カード。
だが、こちらはサーチとサルベージが可能なものの、融合を回収できないという差異がある。
また、融合準備と違い発動回数の制限や手札に加えたカード及びその同名カードにデメリットが付く。

・融合派兵
こちらも融合モンスターを相手に見せる事で融合素材1体を確保する魔法カード。
ただし、こちらは手札かデッキから直接場に出すのが大きな違い。
融合の回収効果もないのでどちらかと言えば融合徴兵の派生カード。
EXから融合モンスターしか出せなくなるデメリットが付くが、このカードを採用出来るデッキなら大体が融合主体となるのでそこまで大きなものではない。

・融合強兵
こちらも融合モンスターを相手に見せる事で融合素材1体を確保する魔法カード。
今度は墓地かEXから直接場に出すため、どちらかと言えば簡易融合・簡素融合の派生カード。
出せる範囲は狭いものの、レベル6以上の効果持ちやレベル7以上の融合モンスターだけでなく、シンクロモンスターやエクシーズモンスターも呼べるのは他にはない強み。
発動に対する制約はないが、出したモンスターは次の相手のターン終了時まで攻撃不可・効果無効なのでさっさと素材にするのが吉。

融合識別(フュージョン・タグ)
モンスター1体を融合素材とする時、エクストラデッキの融合モンスターと同名カードとして扱える魔法カード。
限定的ではあるものの、VWXYZ系列やコンタクト融合等の融合素材代用モンスターでは手が届かない範囲の融合召喚及びそれに類する召喚をサポート出来る。
イラストは事実上のシャイニング沼地マン。

・大融合
素材3体以上限定だが、融合モンスターに効果破壊耐性と守備貫通を与える融合魔法。
V・HERO トリニティーの様な複数回攻撃能力やアルカナ ナイトジョーカーの様なカウンター効果持ちの大型融合モンスターと相性が良い反面、古代の機械究極巨人の様に被破壊時に発動する効果持ちとはアンチシナジーとなるので融合先は見極めたい。


融合関連罠カード

・チェーン・マテリアル
融合素材をデッキ及び墓地からも選択できるようになる罠カード。
Dragoon D-ENDと相性が良い。

死魂融合(ネクロ・フュージョン)
ありそうで意外となかった汎用罠融合。墓地の素材を裏側除外して融合召喚する。
素材の再利用が困難になり、そのターンは攻撃できないが、ヴァルカノンやズァークを相手のターンにフリーチェーンで呼び出せるのは明確なメリット。

なお、素材は裏側除外されるが、素材を参照する各種効果はきっちり働く。
例えばサイバース・クロック・ドラゴンならリンクマーカーの数を換算し、ワーム・ゼロならワームの種類が参照される。
当然ながらチェーン2以降でこのカードで融合召喚した場合の「時」の任意効果の効果はタイミングを逃し発動できないので注意。

融合複製(フュージョン・デュプリケーション)
自分か相手の融合・フュージョン通常魔法・速攻魔法を除外してその発動時の効果をコピーする通常罠。
基本的には一度使用した融合カードの再利用が主な使い方になるが、相手の墓地からも奪えるので融合サポートでありながら融合デッキ対策にもなるカード。
発動時の効果をコピーするので発動コストを踏み倒せたり、デッキ融合をコピーしても灰流うららに妨害されなかったりと言った利点がある反面、超融合の「発動にチェーンされない」と言った効果外テキストはコピー出来ない点には注意。



特定カテゴリ専用

特定種族・属性・グループ内でのみ融合召喚が可能なカード達。
融合モンスターや素材モンスターが限定される分、強力な効果を持つ。

現環境では強力なステータスや効果に加えて強力な専用融合サポートのあるカテゴリが殆どで、特別な理由がなければ元祖「融合」が採用されないことがザラ。
逆に【ファーニマル】や【ムーンライト】は「融合」サポートとなるカードが存在するため、「融合」の使用率の大半をそれらのテーマが占めているようである。
他にはステータスが高いが専用融合サポートにあまり恵まれないマスター・オブ・OZを使うデッキあたりか。


主な融合モンスター


他多数


●アニメ・漫画での「融合」

基本的に融合デッキ(エクストラデッキ)という概念が希薄…ってかぶっちゃけ無いので、
主に

1)視聴者や読者を驚かせたい時

2)逆転ネタが思い付かない時

3)お前の懐にある勝利を奪い取ってでも!オレは!!!オレは!勝ちたいィィィ!!時

に使う。


あまりにも汎用性がありすぎて「融☆合」と叫ばれたと思ったらガッチャ!されていることもしばしば。

要するに遊戯王ではよくあることである。
「都合良く素材があったな」とか言ってはいけない。


例)
  • ATM「マンモスの墓場と(海馬の)青眼究極竜を融☆合
    →青眼究極竜の攻撃力が下がる(属性反発で腐食がうんたらかんたら)

  • 炎の剣士とブラック・マジシャン融合
    →属性が合わなくて攻撃力ダウン!
    →でも効果でモンスター特殊召喚
    …のような俺ルール

  • 十代「お前と俺を超☆融☆合」←子供も見てるんだぞおい

色々あるがつまり

遊戯王だから仕方ない

あちらの世界で必要なのはルールでもコンボでもカードスペックでもない、
俺ルールを認めさせる説得力(屁理屈とも言う)と主人公・主要キャラ補正である。

かように汎用性が高く出番も多いカードであり、それも人気の一因だと言える。
だが残念ながらギャグ・シリアス問わず作中のコンボの大半は実戦では使えない。

その上、召喚が容易で効果も強力なシンクロモンスターの登場でエクストラデッキの枚数が無制限から15枚に変更され、更に専用の融合魔法カードが多く使われる時代。
現状では「融合」というカードが専用のサポートカードが豊富なE・HEROファーニマルくらいしか採用されない。
そして全国のE・HERO使いはその無情なエクストラデッキ制限に涙したのであった……
記憶破壊者「僕もだよ、ママン」
融合モンスター自体は環境で大暴れしているのにね。
しかしガーディアン・キマイラの耐性の条件はこのカードが墓地にあるかどうかなので、全く環境で見ないということはない。

ちなみに、アニメにおける『融合』の魔法カードは遊戯王DMから遊戯王ARC-Vまで登場している数少ない皆勤賞カード。
融合召喚自体も九十九遊馬以外の主人公全員が行っている。

なおロマンがないためか、漫画・アニメにおいて融合素材代用モンスターの存在は殆ど無視されている。
デッキマスター扱いとはいえ少し前に心眼の女神が使われたにも関わらず、BIG5が「究極竜騎士はブルーアイズのカードがないと召喚できないはず」とすっとぼけたり
そのためミスターT真紅眼の黒竜の代用として沼地の魔神王を使った時に驚かされた視聴者も多い(おそらく作中でレッドアイズは吹雪にとって重要なカードのため)。

余談

英語名は「Polymerization」。なぜ融合の原点であるコレに限ってFusionじゃないのか(ほとんどのカードはFusionを採用している)。
そもそもPolymerizationは日本語で表すと「重合」。化学反応の用語で、小さな分子が多数結合して繊維・プラスチックなどの高分子を形成すること。
少しどころではない違和感。
ちなみにラッシュデュエルではいわゆる融合カードが「フュージョンカード」として登場している。
そして「融合」カードも1枚しか入れられないLEGENDカードとして収録。どうして融合が?と思われるかもしれないが、普通にある「フュージョン」はフィールドにいるモンスターしか素材にできないのだがこの「融合」は手札のカードも素材にできるわけである。
毎ターン手札が5枚になるまでドローできるラッシュデュエルではその手札でまごつきやすいモンスターカードをどうにかするギミックが必要なのだが、それが「融合」一枚で可能なのである。

あまり知られていないが複数のイラストバージョンが存在する。
アニメで使われることも多くイメージしやすいイラストの『融合』は最初に出たバージョンであり、再録時はほぼこのイラストである。
それに加えてもう一つ、Vol.6で登場したリアルイラストバージョンがある。
このバージョンのカードはデュエルターミナルでしか再録されていないため地味にレアである。

デュエルリンクスのストラクチャーデッキに入っている『融合』のカードはVol.6のバージョン(ただし多少の変更がある)であり、こちらで初めてイラスト違いを知ったという決闘者も多いかもしれない。

ちなみにブラック・マジシャン(パンドラ版)と同じく同名カードでパスワードが違い、ゲームではVol.6版のパスワードを入力するとそちらのバージョンのカードがちゃんと使える。自慢できるかもしれない。


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最終更新:2024年01月12日 21:50

*1 OCG発売当初からマスタールール施行以前は融合デッキという名称。

*2 例えば、エクシーズ召喚を行う《高等紋章術》は効果処理終了直後にエクシーズ召喚するが、「エクシーズ召喚扱いで特殊召喚する」RUMは効果処理中に特殊召喚を行う。またシンクロ召喚関連ならば、相手モンスターをシンクロに使える《超重武者タマ-C》の場合は「シンクロ召喚扱いで特殊召喚する」がこの場合、相手モンスターを含めたシンクロに使ったモンスターはシンクロ素材扱いではないため、シンクロ素材縛りを無視できる。簡単に纏めると、本来の手順を無視して特殊召喚し、そこに『○○召喚したよー』という情報をくっつけるようなものである。

*3簡易融合》は融合素材モンスターを使用しない。一つだけわかりにくい例として《サイバーダーク・インパクト!》はテキスト的にややこしいが融合召喚を行うカードであるため、融合素材のルールを守る必要がある。

*4 リンクモンスター登場後は「融合召喚に代わっただけのリンクモンスターじゃないか」などと例えられたりも。

*5 「簡易融合」の登場の影響で再登場時には「しゅんかんゆうごう」に改められてしまったが。