鬼頭莫宏

登録日 :2011/11/25(金) 05:01:14
更新日 : 2017/04/28 Fri 16:34:41
所要時間 :約 4 分で読めます




少年少女に 「死の匂い」
感じるような年齢になりました。





鬼頭莫宏は日本の漫画家・イラストレーター。

読み:きとう もひろ
性別:男性
出身:愛知県
生年月日:1966/8/8
最終学歴:名古屋工業大学工学部 卒
家庭:妻子持ち
血液型:A型
趣味:バイク(自転車)



●略歴

小学生の頃に貝塚ひろしの漫画に触発されて漫画を描くようになり、高校に入学後は少年誌への投稿も始める。

大学時代には新人賞に入選した『残暑』でついに漫画家デビュー。
しかし大学に通いながらの漫画執筆は無理があったのかその後は泣かず飛ばず。
一度は漫画家を諦めてサラリーマンへの道を進むが、漫画魂が再燃し3年で退職。


週刊少年チャンピオンの編集者をしていた友人のコネできくち正太のアシスタントに就くと、
アシ業の傍ら漫画投稿を続けて二作品がチャンピオン新人賞に入選(内一つは特別奨励賞受賞)。

その後投稿先を月刊アフタヌーンに変えて、1995年に『ヴァンデミエールの右手』が四季賞の準入選。
同作を一話目とした『ヴァンデミエールの翼』で初の連載デビュー(ただし不定期)を果たし、完結後は同じアフタヌーンで『なるたる』を連載。

2004年には月刊IKKIで『ぼくらの』が連載スタートし、完結した翌2010年に同作が文化庁メディア芸術祭でマンガ部門優秀賞を受賞した。



●作風

描くキャラクターは人形のように華奢で等身が高く、か細い四肢をした人物が多い。
高校生みたいな小学生、二十代みたいな高校生なんてキャラはザラ。

スピード感のある動きで読者を魅せることは少なく、状況を見せるような静止画的描写で場面の印象を残す。


キャラクターの内面を描くのが得意で、特に 思春期の少年少女の心情を細かく丁寧に描写するのが非常に上手い。
作品に登場する子ども達は思春期ゆえに精神面の影部分が強調されていて、何よりそんな年端もいかない子どもを主要キャラに据えながら彼らの身に起こり得る残酷さや、
問題を余すところなく描きあげる事から、 「作者が鬼頭莫宏=鬱作品」 というのが一般的なイメージになっている。

実際鬱になりそうな展開は多く、例えば 自殺、虐殺、性的暴行、失踪、ミミズジュース、ホモセックス、解体、輪姦、 etc……。

ただしその中にも絶望だけでなく何かしら希望も残すものもある。
ものによってはそれすらも壊すけど……。


人が死ぬシーンにも「最後の力を振り絞って遺言をのこす」とかはなく 大体はあっさりと即死 させる。
現実的で突飛な死はそれだけで強烈でありながら鬼頭作品は登場人物がよく死ぬため、 たまに誰も死なない作品を描くと
「今度の鬼頭はおかしい」 とか言われちゃったりする。

なお『なるたる』に関しては鬼頭自ら「精神を病んでいた」と自供している。

代表作である『なるたる』と『ぼくらの』はアニメ化もされたが、片方は原作の半分までで終幕、
もう一方は後半がオリジナル展開になり、どちらも原作に完全忠実なものには仕上がっていない。



  • 関連作品
《単行本化した過去の作品》
◆残暑(短編集。以下収録作品)
 残暑(初デビュー作、新人賞入選)
 三丁目交差点電信柱の上の彼女(新人賞入選作)
 華精荘に花を持って
 よごれたきれいな
 AとR
 パパの歌
 ポチの場所

ヴァンデミエールの翼(第一話分がアフタヌーン四季賞準入選)


◆辰奈1905 -トミコローツ戦記-

◆空への門(星 新一原作小説のコミカライズ、他作家とのオムニバス。「コミック☆星新一 空への門」「コミック星新一 ショートショート招待席」収録)
 本作品はなぜか原作の「鍛錬してるからって人を見下すエリートェ・・・」となる原作とはキャラの人間関係に違いが生じており、むしろ爽やかなハッピーエンドになっている。





《未単行本化の作品》
◆はじめよう・僕達の曲目(プログラム)(新人賞特別奨励賞受賞作)

◆彼の殺人計画

◆風の王



《連載中》
◆終わりと始まりのマイルス




《デザイン協力》
◆RIDEBACK
 SCROBOデザイン

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
 第3の使徒デザイン



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