サクラ大戦4~恋せよ乙女~

登録日 :2011/04/09(土) 20:48:48
更新日 : 2017/03/08 Wed 20:22:41
所要時間 :約 7 分で読めます




2002年3月21日にセガより発売されたドリームキャスト用ゲームソフト。
サクラ大戦シリーズナンバリングタイトルの第四弾。




【設定】
時は太正16年。
「ヤフキエル事件(劇場版)」を乗り越えた帝都東京は第二次降魔戦争(サクラ大戦)で使われた空中戦艦ミカサの巨大な蒸気機関を利用することで、
世界でも類を見ないほどの発展を遂げつつあった。
周りには様々な蒸気機関があふれ、膨大な蒸気エネルギーを背景に人々が豊かな生活を送る一方、
帝都では蒸気機関による原因不明の暴走事件が頻発するようになる。

フランスはパリに新設された巴里華撃団への出向任務を終え再び帝国華撃団花組隊長の任に就いていた主人公・大神一郎は、
その機動力と独自性を生かし帝都の治安を守っていたが、突如所属不明の魔操機兵が出現。
花組は帝都を守るため、再び魔との戦いに身を投じることとなる。


【特徴】
本作は1996年セガサターンにて初代サクラ大戦が発売されて以来、シリーズの総決算として制作された作品。
舞台は初代サクラ大戦、サクラ大戦2と同じく帝都東京。

かつてゲーム史上初の試みとなった戦略シミュレーションと恋愛アドベンチャーを組み合わせた「ドラマチックアドベンチャー」はそのままに、
サクラ大戦3で行動値の概念を取り入れ好評を博した「ARMSシステム」を搭載。
またそれに併せて隊長コマンドの効果を能力値の増減から行動に必要なゲージの増減に変更したため、3Dの戦闘画面は自由度が更に高まった。
反面、ストーリーは通例10話前後あったことに対して今作は4話構成と短いこともあり、これに関してシリーズのファンからは不満の声は多い。

しかしシリーズの総決算の位置付けは伊達ではなく物語中盤からは帝都組に加え巴里組も合流するため、

ヒロイン候補は総勢13名。


物語上この中から一人だけヒロインを選びEDを目指すことになるため、ネットなどでは「ハーレムゲー」などと揶揄されることもある。
それゆえ大神一郎は「13股」の二つ名で公式化し、
セガのサクラ大戦サイト、サクラ大戦.comのラジオ番組では大河新次郎の声を務めた声優・菅沼久義がこのことに触れ、ゲストも含め全員が認めたという経緯がある。

ちなみにEDには先述の13+1種があり全14種。
ゲームとしてのボリュームに不満ありとて、ファンからは半ば「真のファンなら全種類コンプは当たり前」とされているため、
やりこむと莫大な時間がかかるスルメゲーの様を呈している。

余談ではあるがこの作品、なにもいやらしいことはしないのにCERO審査を経て12才以上対象ゲームとして推奨されている。
なおこれは規制ではなくあくまで推奨である。
規制ではなくあくまで推奨である。
大切なことなので二回言いました。


【開発について】
かなりのゲーマーであれば発売年月日を見て「もしや」と感じた方もいるかもしれないが、
本作のハード「ドリームキャスト」の製造が終了したのが2001年3月である。


ざわ…

重ねて言うが本作発売が2002年3月21日。



ざわ…ざ…わざわ…


実はこのサクラ大戦4~恋せよ乙女~、セガ最後の家庭用ゲーム機ドリームキャストの製造中止の決定を受けてから制作が決定したいわゆるセガの本気である。


セガの本気である

大切なことなので(ry
開発・発売以降、常に「サクラ」と歩んできたドリームキャストで今までのサクラ大戦に区切りをつける。
というセガのゲーム会社らしからぬ浪花節から生まれた本作は通常2年という制作期間をその熱意と愛で縮めに縮め、
なんと10ヶ月という短期間で発売までもっていった。


原作とスポット声優に広井王子、脚本にあかほりさとる、キャラクター原案とデザインは藤島康介と松原秀典、音楽を田中公平が担当というまさに夢のキャストのもと、
各スタッフが心血を注いで作りあげた本作は約30万本の販売本数を記録した。
ちなみにドリームキャストの販売台数がおよそ230万台。
プレイステーション全盛の時代にハード生産中止の1年後で発売されたソフトでありながらおよそ7人から8人に1人が買っている計算となる。

さらにこの3年後の3月3日にはPC版が発売され、ドリームキャストを手に入れるのが困難になった今日でもプレイすることが容易になった。


【ヒロイン決定について】
今作は従来とは違い、プレイを初めてすぐにヒロイン候補が決定する。
帝都組8人の中から一人、続いて巴里組5人の中から一人を選び、
序盤は帝都の一人を中心に、中盤からは巴里からやってきた一人を交えて三角関係の修羅場デフォルトでストーリーが進む。(全部で8×5通りの40パターン)
終盤には二人のうちどちらかからグランドヒロインを選び最終決戦に向かう仕様となっているが先述の通り+1種のEDを迎えた場合、ヒロインが一気に空気となる。
ちなみにこのEDを迎えないと二周目以降の隠し要素が出せなかったりするニクい作りとなっている。

命を懸けて共に戦ったヒロインとのEDを蹴るのはなかなか心苦しいかもしれないが、
シリーズを通して大神の成長を見守ってきたプレイヤーにはきっと納得できる内容なので、歯をくいしばって一度は選択してみるのが吉。


【登場する団体・キャラクター】
(※上の二項を参照)

【霊子甲冑】
  • 光武二式
  • 光武F2
  • 双武

【登場する設備】
  • 武装飛行船翔鯨丸
  • 弾丸列車轟雷号
  • 帝劇最終防衛線帝防
  • 空中戦艦ミカサ(新)
  • リボルバーカノン



※以下ネタバレを含みます









【新たな敵】
大久保長安(おおくぼ ながやす)
CV:広井王子

徳川の世で天才とうたわれた金春流の能楽師。素顔は明かさず、欠けた能面をかぶっている。
強力な呪術を操り幕臣の地位までのぼりつめ、鉱山開発を成功させ金座、銀座を作り江戸幕府の財政を支えていたが幕府は長安の力を恐れ、彼を危険と見做し、刺客として放たれた天海によって暗殺される。
その後歴史の中で忘れ去られ信じていた民衆に見放されたことで彼の魂は怨霊となった。
死してなお強い呪力を持つ長安は銀座の地下深くに封印されていたがミカサを設置する為帝都の地下に穴を空けてしまい、その際地脈を切断してしまい、封印が弱まり復活。
蒸気機械を暴走させる金色の蒸気を生み出し、魔操機兵を生み出した。

ちなみに初代サクラ大戦以前から登場していた降魔は、長安が乱れた霊脈を利用し呪術を掛けたことで地上に出現していた。
さらに葵叉丹(山崎真之介)、京極慶吾が使った反魂の術は長安が使っていた術である。
尚、モデルは歴史上の人物である「大久保長安(おおくぼちょうあん)」

【神体】
長安の魂が具現化した姿。
怨みに満ちた魂は異形の悪霊となり大神達に立ちはだかる。
ラストはミカサを乗っ取り帝都を破壊しようとしたが、大神華撃団の前に敗れる。
最後の悪あがきにミカサを帝都に特攻しようと試みるも、大神とグランドヒロインの説得により改心し帝都の守護霊となり帝都を見守ることとなった。
因みにミカサは東京湾に墜落した。

【小ネタ・みどころ】
  • 大神が歌い、花組がコーラスするOP
  • 過去シリーズとのデータ連動
  • 修羅場
  • 超豪華なお風呂イベント
  • 熱いポリ神さん
  • 震天動地
  • 結婚観
  • 14種のED
  • なぜか歪んで見えなくなるエンドロール 
  • ミニゲームのドンジャラ
  • メンバーを指名できる大神華撃団




命短し、記せよアニヲタ
紅き唇褪せぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に
明日の月日はないものを

この項目が面白かったなら……\ポチッと/